1.「電力システム改革」の概要 参考資料1

参考資料1
1.「電力システム改革」の概要
(1)第 1 段階(電力広域的運営推進機関の設立)
・電力需給のひっ迫時に広域的な電力融通の指示などを行うとともに、電源の広域的
な活用に必要な送配電線の整備を進める機関として「電力広域的運営推進機関」が
設立され、2015 年 4 月に業務を開始しました。
(資源エネルギー庁公表資料より引用)
(2)第 2 段階(小売全面自由化)
・2000 年 3 月以降、一般電気事業者以外の電気事業者の小売参入が可能となる自由化
が段階的に実施され、2005 年 4 月からは、小規模工場やスーパーなど高圧でご契約
のお客さままで自由化の範囲が拡大しています。
・2016 年を目途に実施される小売全面自由化では、一般のご家庭などをはじめとする
低圧でご契約のお客さまにも自由化の範囲が広がる予定です。
2000 年~
特別高圧
・
契約電力
2,000kW 以上
高
圧
大規模工場
デパート
オフィスビル
中規模工場
契約電力
50kW 以上
小規模工場
2005 年~
大・中規模工場
デパート
オフィスビル
スーパー
中小ビル
電力量 14%
契約電力
500kW 以上
低圧
・
契約電力
50kW 未満
2004 年~
2016 年~
大・中・小規模工場
デパート
オフィスビル
スーパー
中小ビル
電力量 27%
スーパー
中小ビル
小規模工場
電力量 55%
スーパー
中小ビル
家庭を含めた
すべての
お客さま
電力量 100%
家庭
コンビニ
小規模事業所
家庭
コンビニ
小規模事業所
家庭
コンビニ
小規模事業所
電力量 86%
電力量 73%
電力量 45%
※表中の電力量割合は、当社の販売電力量(それぞれ、2000 年度・2004 年度・2005 年度実績)に占める割合
(資源エネルギー庁公表資料を元に当社作成)
(3)第 3 段階(送配電部門の法的分離)
・2015 年 4 月現在、国会で審議されている電気事業法改正案においては、一般送配電
事業の中立性を確保するため、送配電事業と発電・小売事業の兼業を原則禁止する
「法的分離」を 2020 年 4 月に実施することとされています。
<兼業禁止のイメージ>
第2段階(ライセンス制の導入)
第3段階(法的分離)
3事業を兼業(現行の体制と同様)
兼業を禁止
発電事業
一般送配電事業
小売電気事業
発電事業
一般送配電事業
小売電気事業
(資源エネルギー庁公表資料を元に当社作成)
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2.「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の概要
・「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、「再生可能エネルギー特措法」 ※に
基づき、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーによって発電された
電気を一定の期間・価格で電力会社が買取する制度として、2012 年 7 月 1 日から開
始されました。
※電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法
・電力会社が買取に要した費用は、社会全体で再生可能エネルギーを普及・拡大させ
ていくために、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」として、電気をご使用にな
る全てのお客さまにご負担いただいています。2015 年 5 月分からのご家庭への影響
額は 410 円/月となっています。(詳細は以下の賦課金単価等の推移をご覧くださ
い)
電気を販売
電気を供給
再生可能エネルギーで
電気をお使いの
電力会社
発電される方
すべてのお客さま
固定価格で
電気を買取
電気料金と合わせて
再生可能エネルギー発電促進賦課金をお支払い
いただいた
賦課金を納付
買取費用を
交付
費用負担調整機関
(賦課金の回収・分配・負担調整の機関)
再生可能エネルギー発電促進賦
課金は、電力会社が買取制度で
電気を買い取るための費用に回
され、最終的には再生可能エネ
ルギーで発電される方への買取
費用に充てられています。
賦課金単価等の推移
2012 年度
2013 年度
2014 年度
2015 年度
賦課金総額(全国)
1,306 億円
3,289 億円
6,520 億円
1 兆 3,222 億円
賦課金単価※1
0.22 円/kWh
0.35 円/kWh
0.75 円/kWh
1.58 円/kWh
(ご家庭への影響額※2)
(57 円/月)
(91 円/月)
(195 円/月)
(410 円/月)
※1 従量制供給の場合(消費税等相当額込み)
※2 算定モデル:従量電灯 B、30A、260kWh/月
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