( 1 . 4 . 7 .10月の25日発行) 第 421 号 防 消 め ひ え ⑴ 平成27年(2015年)₄月25日 新 消防長・消防団長 ご紹介 さや 今治市消防団長 しら ひろ し 白 鞘 浩 史 ぞう 本年四月一日付をもって今治市消防団長 に 就 任 い た し ま し た。 消 防 団 長 を 拝 命 し、 責務の大きさに身の引き締まる思いです。 近年、全国各地で甚大な災害が発生して おり、地域防災の要である消防団員の役割 は益々重要になってくると考えておりま す。今後も常備消防をはじめ、関係機関と 連 携 を 深 め、 「 自 分 た ち の ま ち は、 自 分 た ちで守る」という深い郷土愛のもと、十二 方面隊が一枚岩となって魅力のある消防団 づくりを進めて参ります。 今後ともご支援、ご協力を賜りますよう お願い申し上げます。 上島町消防団長 とみ げます。 た 平成 年度全国統一防火標語 無防備な き 地 で 発 生 し て い る 災 害 に 対 し て、 富造でございます。近年、日本各 この度、四月一日付で、上島町 消防団長に就任いたしました田中 の信頼と期待にお応えできるよ てまいります。また、市民の皆様 職務の重責を肝に銘じ、消防の 使命を達成するために鋭意努力し 四月一日付けで、西条市消防長 を命ぜられました中路忠信です。 ほり うち 東温市消防本部消防長 (愛媛県 あきら 堀 内 晃 だ とも ひこ この度、四月一日付けを持って 東温市消防長を拝命いたしました 堀内晃です。防災に対する関心を 高 め「 安 全 で 安 心 な ま ち づ く り 」 を 目 指 し た い と 考 え て お り ま す。 就任してその責任の重大さを痛感 するとともに、身の引き締まる思 いであります。火災等の災害から 住民の生命、身体、財産を守ると いう消防の使命を念頭に置き、精 一杯努力していく所存です。今後 とも、ご支援、ご協力をお願い申 し上げます。 ます 愛南町消防本部消防長 増 田 智 彦 この度の異動によりまして、愛 南町消防本部消防長を拝命いたし ました。 日頃から、格別なるご支援ご協 力を賜り心から感謝申し上げま す。 昨今の、消防を取り巻く状況は 日 々 変 化 し て い る 中、「 災 害 に 強 いまちづくり」を推進していく所 存でありますので、今後とも、ご 指導、ご鞭撻を賜りますようお願 い申し上げます。 浅野かえでさん作品) とし お やま ぐち けん じ 宇和島地区広域事務組合消防本部消防長 さき 八幡浜地区施設事務組合消防本部消防長 山 口 賢 司 四月一日付けをもちまして、宇 和島地区広域事務組合消防長を拝 命いたしました山口賢司です。昨 今の複雑多様化する社会環境の 中、宇和島地域の安寧秩序を維持 するために、消防人生の集大成と して不退転の決意をもって精進い まいりますので、ご支援、ご協力を げます。 ともご指導ご鞭撻をお願い申し上 たす所存でございますので、今後 賜りますようお願い申し上げます。 制を密にし、職員一同奉職邁進して 住 民 の 皆 さ ま が、 「 安 心・ 安 全 」 に暮らせるよう関係機関との協力体 しております。 であり、改めて職責の重大さを痛感 南海トラフ大地震が懸念される 中、地域防災力の更なる強化が急務 四月一日付をもちまして消防長に 就任いたしました。 やま 山 﨑 利 夫 心に火災が かくれんぼ ひで 消防団への期待は高まるばかりで う、職員一丸となり努力してまい ただ す。こうした中、地域の消防団と り ま す の で、 今 後 と も、 ご 指 導、 じ して、地域住民の生命・身体・財 なか 西条市消防本部消防長 産を守っていく所存でありますの ご鞭撻を賜りますようお願い申し 中 路 忠 信 のぶ 厚情を賜りますようお願い申し上 いますので、今後ともご支援、ご 員一同専心精励いたす所存でござ 域住民の安心安全を守れるよう職 地域防災力の向上の為、消防団 の皆様のご協力を頂きながら、地 この度、四月一日付をもって消 防長に就任致しました。 ふじ 27 藤 田 秀 喜 新居浜市消防本部消防長 一部50円 上げます。 なか ……………………………………… で、関係機関の皆様方、ご協力を た 発 行 所 よろしくお願いいたします。 田 中 富 造 公益財団法人 愛媛県消防協会 松山市築山町1番35号 電話(921)8517番 編 集 者 事務局長 支部 だ よ り たか はし けん じ 賢 次 団長 髙 橋 内子町消防団の活動について 内子町消防団 も活動しており、出初式等で演 奏活動を行っています。 夏季実施の幹部訓練や十二月 の防火デー訓練では、火災や水 害を想定した実戦的な訓練、防 災に関する知識を習得する座学 などを行っており、操法訓練で は、消防団と常備消防との連携 強化と団員の資質向上を図って います。また、女性消防団員は この他、消防署と連携し町内小 中学校、高校での救急法講習会 に参加し応急手当、心肺蘇生法 の普及活動を行い、春季と秋季 には「火災予防運動」に合わせ て、防火広報や住宅防火診断に 参加しています。 内子町では高齢化が進み、と りわけ山間部では、高齢者のみ の世帯や一人暮らし世帯の割合 が高く、火災時には人命に危害 がおよぶ恐れもあります。 そのため、毎月の機械器具点 検時の防火啓発広報巡回や三日 間の年末特別警戒を行い、予防 消防の充実に努めています。 女性消防団だより み 災害派遣 ) 「奈良市消防団 DMAT( 医 、 チー ム 療 DPAT( 災害派遣精神)合同訓練」に 医 療チ ム ー 参加して ゆ 松山市消防団女性分団 たかはし ま 分団長 髙橋眞由美 また、町内全世帯で組織され ている四十二の自主防災組織の 防災訓練に参加し、消火機器の 扱いなどを指導し、地域防災力 の向上を図っています。 地域における消防防災活動の 中核として、消火活動はもちろ ん、高齢者の行方不明捜索等、 地域の災害防止や災害時の活動 等、消防団に求められるものは 年々大きくなってきています。 一方で、担い手となる消防団 員数の減少は進み、団員の中に は町外就業者も多く、日中の参 集率低下が懸念される状況も続 いています。 だからこそ、消防団の役割、 消防団はDPATと連携し、精 神症状を呈する被災者の対応を 行った。 【感想】 私は、今回の奈良市の訓練に 参加させていただいて、今後自 分たちが災害現場で活動してい くためには、まだまだ準備不足 だということを強く感じまし た。 これまでの松山市消防団の避 難所運営訓練では、私たちは目 に見える怪我などに対して「大 丈夫ですか?」の声かけをして 対応してきましたが、それでは 到底対応できない精神症状に対 し、どう対応していくのか・・・ 全てに対応したい気持ちもあり ますが、団員の精神状態を守る ことも必要だと感じました。認 活動について広くPRしながら 消防団の魅力を地域に広げ、 「自らの地域は自らで守る」と いう想いのもと、団員の自主性 を重んじた団運営を図り、若者 や女性が率先して入団を希望す るような体制づくりを進めたい と思います。 消防団は、地域の災害防止や 災害時の活動等を目的として組 織された地域密着の防災活動機 関です。あらためて地域防災の リーダーとして自覚を高め、安 心・安全のまちづくりに取り組 んでいきます。 知症・ひきこもり・アルコール 依存症・てんかん・徘徊・統合 失調症・外国人観光客・・・そ の他様々な状態の人々が集まる 避難所、大声で叫ぶ人・怒鳴る 人・歩き回る人・動かない人・ 迷惑な行動をする人、そんな中 で、はたして私たち女性消防団 員 に 何 が で き る の で し ょ う か。 何をするべきなのでしょうか。 訓練後の反省で女性分団長さん 「実際の が お っ し ゃ っ て い た、 避難所は、こんなもんじゃない よ!!」という言葉が耳に・心 に、深く刻まれました。 「誰かの心に寄り添える」 そんな女性消防団員でありた い・・・ その想いが強くなる、貴重な 経験となりました。 一般住民の防災活動等 心と力を合わせた 防災まちづくり みちな活動でいい、次世代に減 絶対強いまちに一歩近づく。じ できれば、その地域は災害時に のことを住民一人ひとりが理解 らゆる全ての人の力が必要」そ 難である事を心底伝えたい。「あ 民との連携が無ければ、大変困 ぬくこと」が基本であり地域住 織でありたい 族ぐるみで参加できるそんな組 うか。平常時の活動も楽しく家 ことから始まるのではないだろ 地域の関係性を取り戻していく ず「 顔 の 見 え る 関 係 」 の も と、 と予想はるかに超え、柴生の心 避難行動参加総員は、百三十名 んもんじゃ」との声が聞こえた。 かったわ!夜は思うようにいか は 次 第 に 大 き く な り、 「時間か におんぶされた子も見えた。声 北から南からとライトが近づ き、母が子どもの手を引き、父 しました。 示・誘導のもと避難訓練を実施 灯を所持した地区リーダーの指 広場へ一時的に集合、赤色誘導 近 所 に 声 か け あ い 安 否 確 認 後、 トにヘッドライトを着用し、隣 世帯の班構成であり、ヘルメッ 体制を執っている。近隣六~七 でもあります。 私たちの活動の一つ一つが当 市 の 理 念「 協 働 の ま ち づ く り 」 で生きたい。 全 て の 人 が 心 と 力 を 合 わ せ、 すこしずつでいい、楽しく歩ん たちが真剣に向き合う課題で 型の訓練をどう取り組むか、私 制が急がれる中、要支援者参加 をはじめ、より具体的な救援体 要支援者の目線での環境づくり 援 者 の 参 加 は 叶 わ な か っ た が、 然し、訓練実施により課題も たくさん見えてきました。要支 防災は「生き ・・・ 災文化を繋げたいのです。 意気を感じました。 に配布並びに町内有線放送にて 人は“できることしか でき ないのである。 ” す。 その一例を紹介します。 “夜間訓練”の声が上がった。 例年、日曜日の朝九時、同じ時 間に設定すると、同じ人しか参 加 出 来 な い た め、 協 議 を 重 ね、 夜間避難訓練に初挑戦しまし た。 避 難 時 あ た か も 防 災 週 間、 周知しました。 集 合 内子町は、愛媛県のほ ぼ 中 央 に位置し、町の中央部に 一 級 河 川・肱川の支流である小 田 川 を 抱える自然豊かで風光明 媚 な 町 です。 平成十七年一月一日に 、 旧 内 子町・旧五十崎町・旧小 田 町 の 三町が合併し、人口は約 一 万 八 千人、総面積は二百九十 九 ・ 五 ㎢で、その広がりは東西三十㎞ 南北二十七㎞になります。 平成十七年の市町村合 併 時 に 発足した内子町消防団は 、 旧 町 単位の三方面隊が合計十 三 の 分 団で構成されており、平 成 二 十 六年四月一日現在の団員 数 は 八 百十一名です。うち女性 団 員 は 十五名、また、消防団ラ ッ パ 隊 【訓練内容】 に集合し副団長の指示のもと 住 宅 地( 住 民 )、 東 大 寺( 参 拝 奈良市における局所災害(大 者)の二か所へ避難誘導に向か 地震)を想定し、消防団による い、被災者を避難所に誘導。 被災者の避難誘導、避難所での 傷病者や精神科医療を必要とす 【訓練二:避難所対応訓練】 消防団は被災者に対して心理 る被災者への初動対応処置がで 的応急処置(PFA)を開始し、 きることを目的に実施されまし 要援護者については、避難所責 た。 『奈良市内で震度六強を観測、 任者、保健師らへ報告。 負傷者の救護に関してはDM 甚大な被害が発生との想定』 【訓練一:避難誘導訓練】 AT・日赤救護班・救急隊と連 消防団は発災後、消防団詰所 携し、搬送協力を実施。さらに 四国中央市 しぼう 南北柴生自主防災会 はる 全百二十世帯のコンパクトタウ しげ ンです。都市化とともに、希薄 私たちは近隣地域性を最重 視、 北 五 班、 南 十 一 班 に 分 け、 はら になりつつあるコミュニティを 各班に地区リーダーを選任した しの 私たち南北柴生自主防災会 は、平成十八年秋に結成しまし 時代に合わせて再構築すること 会長 篠 原 重 春 た。 が望まれています。それには先 「防災会報二〇一三 秋号」発 刊、明確な目的、内容を全世帯 川之江東J CTの橋梁下、南 西八百m 内に集落が形成された 傷病者搬送訓練 夏季訓練:ポンプ破損を想定した訓練 夏季訓練:火点へ放水 平成27年(2015年)₄月25日 ⑵ 防 消 め ひ え 第 421 号 第 421 号 第四十一回 消防団幹部特別研修 第四十一回 消防団幹部 特別 研修に参加して 初任教育訓練生入校式 を習得し、訓練生全員が立派な 消防士になられますことを、切 に 念 願 す る も の で あ り ま す。」 と祝辞が送られた。 訓練生を代表して松山市消防 局の船井駿一消防士が「職責を 自覚し、厳正な規律と団結心を 養い、心身の鍛錬によって、立 平成二十七年度消防職 員 初 任 敏夫愛媛県消防協会長から「卒 派な消防人になることを固く誓 教育訓練生の入校式が、 四 月 六 業までの半年間、寮生活で厳し い ま す。」 と 厳 正 な 態 度 で 宣 誓 日(月)松山市勝岡町の 愛 媛 県 い訓練ですが、住民に信頼され した。 消防学校であり、県内の 十 三 消 る消防職員としての知識・技術 防本部から今年度採用さ れ た 消 防 職 員 六 十 六 名( 内 女 性 一 名 ) が入校しました。 入校式は、午前十時三 十 分 か ら三階会議室において、教職員、 入校生の各所属長及び来 賓 が 見 守る中、緊張した訓練生が、凛々 かめ おか まこと しく制服に身をただし厳 粛 に 行 副団長 亀 岡 誠 われました。 酒井徹夫学校長が「近 年 の 災 らではの活動を続けておられた 害は複雑多様化、大規模 化 の 傾 そうです。 向にあり、南海トラフの 巨 大 地 発生から約一年半経ちます 震の発生も懸念され、今 ま で 以 が、住み慣れた住宅を追われ仮 上に迅速且つ的確な対応 が 求 め 設住宅で生活している方々がお られております。想像以 上 の 厳 られ、いまだに復興半ばではあ しい訓練だが、初心を忘 れ ず 仲 りますが、行政の力を借りなが 間同士で叱咤激励し合い 、 地 域 平成二十七年一月十三日(火) ら自分たちの町は自分たちが中 住民から信頼される消防 士 と な る こ と を 期 待 し て お り ま す。」 か ら 十 六 日( 金 ) の 三 泊 四 日、 心となって必ず復興すると言っ 東京都の日本消防会館及び総務 ておられたのが、とても力強く と式辞を述べられ、来賓 の 岡 田 省消防庁危機管理センターにお 感じられ、拝聴する私たちも勇 清隆愛媛県民環境部長、 芳 野 浩 いて開催されました「消防団幹 気が沸いてくるような、活動事 三愛媛県消防長会長並び に 土 居 部特別研修」に参加し、各都道 例を紹介していただき、感銘を 府県の消防団長及び副団長から 受けた次第です。 推薦された四十六名が「消防行 また、五つのテーマ毎に分か 政 」「 防 災 対 策 」「 消 防 団 実 務 」 れて実施した「課題別研究テー 「惨事ストレス対策」「図上訓練」 マ 」 で は、「 消 防 団 員 の 確 保 対 など、講義の聴講及び討議をい 策について」討議しました。私 たしました。 が参加した「第六班」は、北は 消防団活動事例として、平成 北海道のえりも町消防団、南は 二十五年に発生した「伊豆大島 長 崎 県 五 島 市 消 防 団、 団 員 数 土 石 流 災 害 」、 死 者 三 十 六 名、 二十七名から一千五百名と消防 行方不明者二名という、甚大な 団の規模こそ違いますが、それ 被害となった災害事例を拝聴い ぞれ、団員確保について苦慮し たしました。 ており、活発な議論を交わすこ 大島町消防団は、台風二十六 とができ、併せて、それぞれの 号の接近に備え平成二十五年十 地域における問題点や特色のあ 月十六日午前一時から警戒態勢 る活動内容を情報交換し、有意 を取り、災害発生後は被害情報 義な研修となりました。 の収集や行方不明者の捜索救助 視察研修におきましては、災 及び救急搬送を行い、また、重 害情報の中枢部である「総務省 機を活用して、緊急消防援助隊 消防庁危機管理センター」や通 等の救出活動支援を積極的に行 常の消防力では対応できない い、警察・消防・自衛隊等の災 「 東 京 消 防 庁 第 二 方 面 本 部 消 防 害 救 助 部 隊 が 引 き 上 げ た 後 も、 救助機動部隊」を訪問し、救助 残 る 行 方 不 明 者 の 捜 索 を 続 け、 活動に関する最先端の資機材な また、被災建物の片付けやライ どを見せていただきました。 フライン等の復旧など、多岐に 今後、高い確率で発生する「東 わたる地域に根ざした消防団な 南海・南海地震」の大規模災害 愛媛県消防学校 防 消 め ひ え ⑶ 平成27年(2015年)₄月25日 や台風などの災害に備え、消防 団 と 常 備 消 防 の 連 携 を 密 に し、 自主防災組織の育成並びに地域 の防災力の向上及び、より一層 の減災に取り組むべきと考えま す。 来るべき災害に備え、消防団 幹部として、できることから取 り組み、地域の方々の生命・身 体及び財産を積極的に守り、災 害 に 強 い 地 域 を 目 指 し た い と、 改め感じた次第です。 本研修会に参加させていただ き、貴重な経験をさせていただ きましたことに心から感謝いた します。 第十四回 消防団幹部候補 中央特別研修 は せ がわ なお き 団員 長谷川 直 輝 団」の全国的な現状についての 説明があり、地元の自営業の団 員方に負担がかかっているとい う共通の悩みがあることを知り ました。また、グループ討議の 中で、地元消防団OBの協力体 制の確立や、都内の消防団では 学生消防団への働きかけなどを 行い、団員確保に大変苦慮して いる実態を知ることができまし た。これらのほか、消防団員に 対する古くからのイメージがあ り、地元住民、特に若い世代の 理解度が低いことなどをあげて いました。確かに自分も若い頃 は、地元の催しや消防団活動な どは興味もないまま、日々生活 を 送 っ て い た よ う に 思 い ま す。 今 後 は、 研 修 で も あ っ た よ う に、地元住民の方々との交流を 深め、多くの方たちに消防団活 動を理解して頂くことが大切で あると強く感じました。 また、自営業の団員だけに負 担をかけないためにも、消防団 員の勤務先の協力を含めた活動 のしやすい環境の整備や、団員 個々の活動意識の更なる向上が 必 要 で あ り、 新 人 団 員 に 対 し て、先輩団員の積極的な働きか けが重要であると強く感じてい ます。 最後に、 今回の研修を通して、 消防団の繋がりの強さ、責任の 重さ、次世代の教育の大切さを 再 認 識 す る こ と が で き ま し た。 この素晴らしい消防団をこれま で以上に地域に浸透させていけ るような活動をしていきたいと 思っています。 ありがとうございました。 消防団幹部候補中央特別研修を終えて 西条市消防団 二月三日から二月五日までの 三日間、日本消防会館で消防団 幹部候補中央特別研修が開催さ れ、西条市消防団の代表として 研 修 に 参 加 さ せ て 頂 き ま し た。 北は北海道から、南は沖縄まで、 まさに全国のベテラン分団長か ら若い団員までが熱意をもって 集まり、日頃の活動や抱えてい る課題や問題点など、深夜まで 語り合ったことは本当に良い刺 激となり貴重な体験となりまし た。私の十七年という消防団経 験を振り返ってみますと、地区 の消防団の方に入団を勧められ たとき、地元に就職していない こともあり、緊急の場合の活動 が困難であることや、仕事と両 立させる自信がなく、逆に迷惑 をかけてしまうと断り続けてい ましたが、父親が消防団OBと い う こ と も あ り、 私 が 入 団 を 断ったことを知ると、父親に「な んいよんぞ。地域に貢献せんか い。もし、今度きたら断ったら い か ん ぞ。」 と 怒 ら れ、 言 わ れ るがままに入団したことを思い 出しました。今では消防団活動 を通して、地域における消防団 の重要性と、地位貢献の大切さ を再認識しています。 研 修 で、「 消 防 団 員 の 人 員 確 保・サラリーマン化が進む消防 平成27年(2015年)₄月25日 ⑷ 防 消 め ひ え 第 421 号 第十四回消防団幹部候補 もとゆき 中央特別研修 参加報告 おおうち 班長 大内 基幸 東温市消防団 第四分団 二月四日より三日間に わ た っ て日本消防会館にて実施 さ れ た 掲題の研修に参加させて い た だ きました。研修は日本消 防 協 会 の秋本会長の講話に始ま り 、 総 務省官僚、大学教授、NHK解 説委員など第一線で活躍 さ れ て いる方による消防団を取 り 巻 く 動きの解説や、集中豪雨 に よ る 土石流災害のあった東京 都 大 島 町消防団の関係者による 救 助 現 場の報告、そして夜の部 で は 団 員による各地の状況報告 や 意 見 交換など、消防・救急・防災(減 災)の広い領域に渡る多 く の 内 容を含んだ研修でした。 報告を書くにあたり、 先 進 的 な内容も多数含む研修の す べ て を書き連ねるのは無理が あ り ま すので、今後の消防団の 立 場 や 活動を考えるため私が特 に 気 に るはずもなく、災害を減らすた めに頼るべきは地域や現場をよ く知っている消防団員各位の想 この度、平成二十七年二月四 日から六日の間、日本消防会館 で開催された第十四回消防団幹 部候補中央特別研修に参加させ ていただきました。全国から総 勢百三十三名が集まり三日間の 研修を受けました。 研修内容は、日本消防協会秋 本会長をはじめ、大学教授、総 務省消防庁の方など消防防災の 分野で活躍されておられる方々 の講義がありました。また、現 在消防団が抱える課題や問題に 対してグループ討議も行われま した。 講義では、大規模地震や土砂 災害などが起きた際の消防団の 活動事例や平成二十五年十二月 に施行された「消防団を中核と した地域防災力の充実強化に関 する法律」の説明などがありま した。現在、消防団活動は火災・ 風水害の対応に限らず、救命救 助にも対応していく必要性が高 まっており、全国的に救助資機 材を搭載した多機能型消防車両 を配備するところが増えている とありました。鬼北町消防団で も消防庁事業で今年の三月に救 助資機材・小型動力ポンプ搬送 車一台が無償貸付される予定で す。講義全体を通して、災害が 発生した際、消防団は地域の中 心となって活動を展開していか なければならないこと、地域防 災の要であることを改めて認識 しました。 グループ討議で私は「若年層 の団員確保対策」について問題 解決に向けた話し合いを行いま した。消防団員の減少について は、鬼北町消防団においても例 外でなく、グループ内の消防団 鬼北町消防団 像力だろうと考えます。 末筆ながら、このような意義 深い研修に参加する機会を与え 部長 福原 哲也 全国から九十名の女性団員が 参加していた中で、自分の所属 する班の八名の方々と、さまざ まな内容で討議することがで き、有意義な時間を過ごすこと ができました。 先の東日本大震災の教訓を生 かして、今後の消防団の必要性 と体制の在り方を考えた時に女 性消防団員の存在がとても重要 であると感じました。力仕事や 大きな事はできませんが、男性 団員では気づかない心配りや被 災者に対してのケアなど、女性 団員だからできる事、気づく事 もたくさん有ると思います。 私たちの住む愛媛県では南海 トラフ地震により大規模な災害 が発生することが予測されてい ます。私達、八幡浜市消防団女 性団員は、想定される津波災害 の対策として、介護施設の方々 の避難について考えました。 施設には寝たきりの方、車い すの方など、避難するにあたっ て援護の必要な方が多数おられ ます。そのような方たちを安全 かつ安心、力の弱い女性でも楽 に介助できる避難器具を制作し ています。 八幡浜市消防団 ていただいた関係各位に感謝致 します。 ホームページ上で活動内容を掲 載するなど、広く周知活動され ている消防団もあることを知り とても参考になりました。 最後に、この研修に参加して 様 々 な 知 識 を 得 る こ と が で き、 また多くの消防団員と話し合う ことができました。この貴重な 体験を今後の消防団活動に活か していきたいと思います。あり がとうございました。 まだ試作段階ですが、実用で きるように今後も研究・改良し ていこうと思っています。 私達の取組みのように、女性 団員がより活躍できる場面はい くらでもあります。 しかし、他の女性団員の方の 話によると、女性団員の地位・ 活動について、疑問を感じるこ とも有りました。 ある県では、男性団員と同じ ように活動したいのに、出動報 酬が発生するため、これまで参 加していた活動に呼ばれなく なった事や、男性団員と対等の 立場で発言することもできず悔 しい思いをしたことが有る女性 団員の方もいました。 このような話を聞き、消防団 員としての誇りを持って活動し ている同じ女性団員として、非 常に残念な気持ちになったのと ともに、女性団員の存在を理解 してもらうには、まだまだ時間 と努力が必要だと思い知らされ ました。 もっと地域に密着した活動を して、女性消防団がいてくれて 安心できると思ってもらえるよ うな存在になれるよう、努力し ていかなければなりません。 それぞれ、いろいろな悩みを 抱えながらも全国で自分たちと 同じように頑張っている女性団 員 の 方 々 と 同 じ 時 間 を 過 ご し、 お互いの想いを共感する事が出 来たことに感謝し、これからも 女性消防団の活動を通して、い つか巡り会えることができるこ 班長 菊池 さ ゆり 中央特別研修に参加して きく ち 第十四回消防団幹部候補 も同じ状況であることを知りま した。打開策として、住民の方 に消防団を知ってもらうことが 必要で、小学校などへ活動時の 写 真 を 展 示 し た り、 消 防 団 の 中央特別研修」に参加して ふくはら てつ や 「第十四回消防団幹部候補 なった内容を以下に紹介させて 頂きます。 まず、消防団が地域防災の中 核として法の上でも扱いに重き が 置 か れ る よ う に な っ た こ と、 そして、アンケート等の結果か ら大規模災害時には自主防災組 織や常備消防よりも消防団が頼 りにされる傾向があるという結 果が複数の講話の中で紹介され ました。幅広い職能者の集団で ある消防団は大島町の土石流災 害に派遣された緊急援助隊から も建設機器の操作や整備、道路 情報提供や運搬など各所で頼り にされたという事例紹介もあ り、消防団員が災害対応の一線 に立つ場面は今後ますます増え るが、常備消防と全く同じ機能 や能力を持つ必要はなく、むし ろ地域の特性や住んでいる人の 顔を知っている消防団だからこ そ可能な活躍の場や方法があ り、それに対応できる技術や資 機材の準備を今後重点的に考え ていかなければならないと感じ ました。 多くの地域で消防団員の確保 に苦慮していることや、そのた めに取られている対策の紹介も 多々ありました。近年の社会状 況の変化から、消防団活動が個 人の重荷にならないよう配慮す べき点や、海外での小中学生に 対する啓蒙活動に重点をおいた 事例紹介がありましたが、取り 入れられそうな事例も多々あ り、今後、他の団員と共に出来 ることを考えていきたいところ です。 減災の手法について、これま でに発生した多くの災害から学 び、自分たちの周囲の状況をよ く観察して「もしここでxx が 起きたらxx になる」というシ ミュレーションと対応の練習を 繰り返し、そして「普段と違う 状況」が起こった時に周囲の情 報を多く集め対処できるよう準 備を怠らないことの必要性が説 かれていました。時に軽々と人 智を超えて予測・予想できない 結果をもたらす自然事象に対し て完全なハザードマップが出来 とを楽しみにしたいと思いま す。 今回、このような研修に参で よ こ きる機会をいただき、本当にあ りがとうございました。 第十四回消防団幹部候補 中央特別研修に参加して やまうち り われている中で、消防団員に求 められる役割は大きくなってお り、日々変わっていく情報を積 極的に取り入れなければならな いと思いました。 施設見学では、屋内で放水体 験や救助体験ができて、他の女 性消防団の方々は体験コーナー を難なくこなされていた方が多 かったのですが、私は思うよう にできなかったので、普段から 訓練することは大切なのだと実 感しました。 班別行動では、活動地域も世 代も消防団の経験も様々な方と 交流でき、私たちの班担当の職 員さんにも大変お世話になりま した。入団のきっかけは誰かに 勧められてという方がほとんど だったのですが、活動熱心で知 八幡浜市消防団 山内 梨 容子 中央研修に参加するのは初め てで、全国の女性消防団の方と 交流できるのを楽しみにしてい ました。中央研修は講話や施設 見学、 班別行動、 交流会等があっ て、とても充実した内容だった ので、三日間があっという間に 感じました。 講話では防災に積極的に関 わっている方々から先進的な話 が聞けたので新鮮でした。今後 大災害の発生が増えていくと言 識も経験も豊富な方が多く、興 味深い話がたくさん聞けまし た。私は入団して五年目になり ましたが、女性消防団員として の経験はまだ少ないし、八幡浜 市の女性消防団自体が他の団に 比べて遅れていると思いまし た。例えば救急講習をしている 女性消防団は、講習ができる団 員が必要数確保できていて、長 年の実績があって、地域の役割 と し て 定 着 し て い る の で す が、 八幡浜市は、女性消防団に何が できるかを試行錯誤しながら模 索している状況です。 一番良かったことは研修で知 り合った方とのつながりができ たことです。研修が終わった後 もSNSでお互いの活動報告や 課題の共有をしています。日々 試行錯誤しながら活動をしてい る私たちにとって、いろいろな 団の方の情報が得られることは 助かりますし、今後の活動への 励みにもなります。 また、このような研修を受け る機会があれば参加したいと思 います。この研修で得られたこ とを生かし、女性消防団が地域 に根差した活動ができるようが んばります。
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