会社概要・パイプラインPDF - デ・ウエスタン・セラピテクス研究所

C O R P O R A T E
D A T A
会社概要
商 号
事業分野
設 立
資 本 金
事業拠点
事業内容
役員一覧
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
医薬品研究開発
1999 年 2 月
2,366 百万円 (2015 年 3 月末現在)
[本社]
〒 460-0003 名古屋市中区錦一丁目 18 番 11 号
TEL:052-218-8785(代)
[開発研究所]
〒 514-8507 三重県津市栗真町屋町 1577
国立大学法人三重大学医学部臨床創薬研究学講座
創薬事業
・シード化合物からの新規物質を合成し、目的とする疾患に作用
する物質をスクリーニングして、治療薬候補を創薬する。
・結合タンパク質の探索とその作用機序解明。
・新規化合物の特許取得。
・当社所有の特許化合物を臨床試験前に製薬会社等へライセンス
アウトする。
・ライセンスアウト先の製薬会社等とのパートナーシップに基づ
き、創薬ノウハウを共有し確実な育薬を実現する。
・インライセンス品を臨床開発までインキュベーションする。
代表取締役社長
日 高 有 一
代表取締役会長 兼
最高科学責任者
日 高 弘 義
取締役
総務管理部長
川 上 哲 也
取締役(社外)
山 川 善 之
常勤監査役(社外)
脇 野 常
監査役(社外)
岸 澤 修
監査役(社外)
会 田 隆 雄
会社沿革
1999 年 2 月 医薬品研究開発を目的とした、有限会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所を愛知県名古屋市昭和区に設立
2002 年 9 月 興和株式会社と抗血小板剤(K -134)の開発および実施契約、緑内障治療剤(K -115)の開発および実施
契約を締結
2004 年 7 月 抗血小板剤(K -134)の欧州第Ⅰ相臨床試験開始
2004 年 11 月有限会社より株式会社へ組織変更(資本金 10,000 千円)
2005 年 4 月 抗血小板剤(K -134)の欧州第Ⅰ相臨床試験終了
2005 年 12 月愛知県名古屋市中区に本社移転
2006 年 4 月 抗血小板剤(K -134)の国内第Ⅰ相臨床試験開始
2006 年 7 月 緑内障治療剤(K -115)の国内第Ⅰ相臨床試験開始
抗血小板剤(K -134)の標的タンパク質同定に成功
2006 年 12 月臨床的に必要性の高いシード化合物の探索を行う創薬事業と臨床試験および治験を行う人材の育成、拠点の整
備、システム研究を行うことを目的として、国立大学法人三重大学と産学官連携講座共同研究契約を締結し、
同大学内に「臨床創薬研究学講座」を開設
2007 年 10 月抗血小板剤(K -134)の国内第Ⅰ相臨床試験終了
緑内障治療剤(K -115)の国内第Ⅰ相臨床試験終了
2008 年 7 月 抗血小板剤(K -134)の国内前期第Ⅱ相臨床試験開始
2008 年 12 月抗血小板剤(K -134)の米国前期第Ⅱ相臨床試験開始
2009 年 3 月 緑内障治療剤(K -115)の国内第Ⅱ相臨床試験開始
2009 年 10 月ジャスダック証券取引所 NEO(現 東京証券取引所 JASDAQ(グロース)
)に株式上場
2011 年 1 月 抗血小板剤(K -134)の米国前期第Ⅱ相臨床試験終了
緑内障治療剤(K -115)の国内第Ⅱ相臨床試験終了
2011 年 6 月 抗血小板剤(K -134)の国内前期第Ⅱ相臨床試験終了
2011 年 9 月 緑内障治療剤(K -115)の国内第Ⅲ相臨床試験開始
2012 年 1 月 抗血小板剤(K -134)の国内後期第Ⅱ相臨床試験開始
2013 年 3 月 わかもと製薬株式会社と日本における緑内障治療剤(H -1129[WP-1303]
)の開発・製造・使用および
販売の再実施許諾権付き独占的実施権を許諾する契約を締結
2013 年 4 月 緑内障治療剤(K -115)の国内第Ⅲ相臨床試験終了
2013 年 10 月緑内障治療剤(K -115)の国内製造販売承認申請(適応症:緑内障・高眼圧症)
2013 年 12 月緑内障治療剤(H -1129[WP -1303])の非臨床試験開始
)の国内
2014 年 9 月 緑内障治療剤(K -115(製品名:グラナテック®点眼液0.4%、一般名:リパスジル塩酸塩水和物)
製造販売承認取得
)の国内上市
2014 年 12 月緑内障治療剤(グラナテック®点眼液0.4%(開発コード:K -115)
抗血小板剤(K -134)の国内後期第Ⅱ相臨床試験終了
開発パイプライン
開発品
対象疾患
基礎研究 非臨床試験 第Ⅰ相臨床試験 第Ⅱ相臨床試験 第Ⅲ相臨床試験
申請
承認
上市
ライセンスアウト先
1
グラナテック 点眼液0.4%
緑内障・高眼圧症
興和株式会社
2
抗血小板剤(K-134)
閉塞性動脈硬化症*
興和株式会社
®
緑内障治療剤(H-1129
3 [WP-1303])
緑内障
わかもと製薬
株式会社
シグナル伝達阻害剤開発プロジェクト
緑内障治療剤(H-1337)
緑内障
眼科関連
神経系
循環器系
呼吸器系 等
①「 グ ラ ナ テ ッ ク 点 眼 液 0.4%
(K-115)
」
(対象疾患:緑内障・高眼圧症)
®
緑内障治療剤における世界初の作用機序を有
しており、Rho キナーゼ*を阻害することに
より、線維柱帯-シュレム管を介する主流出路
からの房水流出を促進することで眼圧を下降
させます。
2014年12月に緑内障・高眼圧症を対象疾
患として国内上市されました。
②抗血小板剤「K-134」
(対象疾患:閉塞性動脈硬化症)
血管内膜肥厚抑制作用*を併せ持つ抗血小板剤
として開発しております。
本開発品は、過去の研究開発活動の結果、有
効な血小板凝集阻害作用*、血管内膜肥厚抑
制作用を有することが確認されております。
2011年度において米国及び国内前期第Ⅱ相
臨床試験は終了し、閉塞性動脈硬化症に伴う
間歇性跛行* 症状を有する患者における歩行
機能の改善が確認されております。
2014年12月に国内後期第Ⅱ相臨床試験が
終了しました。本試験により、本剤投与の有
効性は示唆されたものの、主要評価項目が達
成できなかったため、興和株式会社にて今後
の開発方針が検討されています。
③緑 内障治療剤「H-1129(WP1303)」
(対象疾患:緑内障)
眼圧下降作用による緑内障治療剤として開発
しております。強い眼圧下降作用と神経保護
作用を有していることが動物試験等で確認さ
れており、新規の作用機序をもつ緑内障治療
剤として期待されております。
当社は、本開発品の国内における権利をわか
もと製薬株式会社にライセンスアウトしまし
た。2013年12月に非臨床試験が開始され
ました。
用語解説
● 閉塞性動脈硬化症
動脈硬化(動脈が肥厚し硬化した状態)により主に下肢の、主に
大血管が慢性に閉塞することによって、軽い場合には冷感、重症
の場合には下肢の壊死にまで至ることがある病気をいいます。軽
度の場合には抗血小板剤が処方されることが多く、症状が悪化す
るにつれて他の薬剤を使用します。
● 血管内膜肥厚抑制作用
血管内膜肥厚とは、血管壁の損傷により血管壁が厚くなることで
あり、その結果血液が通る道が細くなり血液がつまりやすくなり
ます。この血管内膜肥厚を抑制することは動脈硬化を防ぐために
は重要だと考えられており、その抑制作用を血管内膜肥厚抑制作
用といいます。
● 血小板凝集阻害作用
血小板の主要な機能の1つである凝集作用を抑える作用を血小板
凝集阻害作用といいます。
● 間歇性跛行
閉塞性動脈硬化症により引き起こされる典型的な症状で、通常は
下肢筋肉への動脈血供給における閉塞性病変が原因となって血流
障害が引き起こされ、歩行運動により虚血性の疼痛を発生させま
す。この疼痛は一定の運動量で引き起こされ、安静により数分以
内に緩和される特徴があります。跛行症状の治療には、下肢血行
動態の改善を目的とした監視下運動療法、薬物療法または血行再
建術があります。
● Rhoキナーゼ
タンパク質リン酸化*酵素(プロテインキナーゼ)の1つであり、
Rho-ROCK情報伝達に基づく多彩な細胞応答の制御機構に関与す
る酵素です。
● リン酸化
タンパク質にリン酸基を付加させる化学反応で、化学反応により
タンパク質の働きを調節すると考えられています。