開館に向けて

左上:食事風景(1960年代) 右上:義足の人々(1950年代)
左下:漁をする(1952年頃) 右下:子供たち、古宇利島で(1960年代)
開館に向けて
「らい予防法の廃止に関する法律」が1996年
に制定されてからすでに17年の歳月がたちました。
しかし、今なお私たちは「ハンセン病」に関する差別
的な言動に接することがあります。国家が犯した
「ハンセン病」に関する認識や強権的な行政措置
を経て人々の心に病に関する誤解が根強く残って
いるからです。
「癩予防ニ関スル件」が制定され強権的な隔離
政策が始まったのは1907年のことでした。それ以
来「ハンセン病」を患った人々に対する差別や偏見
はますます増長されたものと思われます。国家権力
の制度的な圧力と人々の無知は、罹病者の基本
的な人権をも剥奪し数々の悲劇を生む源泉となっ
たのです。このことは、本県でも例外ではありません
でした。
なぜ、このような過ちを犯したのか。また犯した過ち
のゆえに、罹病者が余儀なくされた人生とはどのよう
なものであったのか。不幸な歴史や痛ましいできご
とは、ややもすると隠蔽されることが多いのですが
具体的な経過や実相を検証することは私たちの
時代の重要な責務であると思います。
当館を、県民のみなさんをはじめ多くの人々に活
用していただくことは、日本のみならず世界のハンセ
ン病罹病者へ目を向ける契機にもなると思います。
理不尽な悲劇を被った無数の人々への理解を深
め、今なお人々の心に残る差別や偏見を取り除き
豊かな未来の創造に役立つものであると、確信し
ております。
沖縄愛楽園社会交流会館企画運営委員会
委員長
大城貞俊
祈りの家教会前で(1967年10月)
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2014年春の開館をめざして、建設をすすめています。
★ ハンセン病や沖縄愛楽園に関するもの、資料、写真、
本などをご提供ください。
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