CHEMO THERAPY Cefodizime sodium(THR-221)の 一般 薬理作 用

VOL.
36
159
CHEMO THERAPY
S-5
Cefodizime sodium(THR-221)の
一 般 薬 理 作 用(第2報)
― 呼 吸 ・循 環 器 系 お よ び そ の 他 に 対 す る 作 用 ―
神 田 敦 弘 ・田 島 清 孝 ・春 野 明 弘 ・藤 原 耕 介
味 岡 廣 房 ・吉 村 祐 志 ・橋 本 佳 幸 ・丸 伝
章。
浅 野 間 久 恵*・ 三 宅 秀 和
大鵬薬品工業株式会社研究開発本部
開発研究所 ・安全性研究所'
Cefodizime sodium (THR-221)の
呼 吸,循 環 器 系 お よ びそ の 他 に対 す る 一 般 薬 理 作 用 を検 討 し,以
下 の結 果 が 得 られ た。
1.呼
吸,循 環 器 系:THR-221を
は500mg/kg(i.v.)以
上,サ
麻 酔 下 の動 物 に投 与 した 際 ネ コで は50mg/kg(i.v.)以 上,イ
ル で は1500mg/kg(i.v,)で
ヌで
血 圧 低 下 作 用 を示 し た。 ウ サ ギ で は50mg/kg
(i.v.)より血 圧 上 昇例 が み られ た。 無 麻 酔 下 の イ ヌで は150mg/kg(i.v.)で 影 響 な か っ た。 摘 出 ウサ ギ
心 臓,摘 出 モ ルモ ッ ト心 房 に対 して影 響 は認 め られ な か った 。摘 出 ウサ ギ 大 動脈 標 本 に対 して 影響 な
か っ たが,摘
出 ウ サ ギ 耳 介 灌 流 標 本 に お い て10-1g/mlで 血 管 拡 張 作 用 を示 した。 摘 出 モ ル モ ッ ト気
管 筋 で は10-39/mlで 弱 い 弛緩 作 用 を示 し,His収
2.消
縮 も軽 度抑 制 した。
化 器 系:ラ ッ ト胃 液分 泌 の 抑 制 や マ ウス腸 管 炭 末 輸 送 の軽 度 亢 進 が1500mg/kg(i.v.)の 投 与 で
認 め られ た。 摘 出 ウサ ギ 十 二指 腸 自動 運 動 や 摘 出 モ ルモ ッ ト回 腸 に対 して は 影響 しなか った 。 ラ ッ ト
の胆 汁 分泌 に対 して は用 量 依存 的 な分 泌 充 進 が 認 め ら れた 。
3.泌
尿,生 殖 器 系:ラ ッ トの 尿 の 浸 透 圧 上 昇,Na+,K+の
排 泄 の増 加 が1500mg/kg(i.v.)で 認 め
ら れ た。 摘 出 モ ル モ ッ ト輸 精 管 に対 して は 影 響 せ ず,摘 出 ラ ッ ト子 宮(妊 娠,非 妊 娠)に 対 して は
10-3g/mlで 自動 運 動 を抑 制 した 。
4.そ
の 他:節 前 線 維 電 気 刺 激 お よ びadrenalme刺
激 に よ る ネ コ瞬 膜 収 縮 の 抑 制 や ラ ッ トcarrage-
enm浮 腫 の軽 度 抑 制 が1500mg/kg(i.v.)で 認 め られ た。 ラ ッ ト神 経 筋 接 合 部 へ の影 響 お よ び モ ル モ ッ
ト局 所 麻 酔 作 用 は 認 め られ な か った 。 血糖 値 に 対 して は,1500mg/kg(i.v.)の
投 与 に よ って ラ ッ トで
低 下 を示 したが ウサ ギ で は影 響 は認 め られ な か っ た。 ラ ッ トお よ び ウサ ギ の血 液 凝 固 系 へ の 影響 は認
め られ なか った 。
以上 の様 に,THR-221は
Cefodizime
sodium
(以 下THR-221と
他 の セ フ ェ ム系抗 生物 質 と比 べ,特 に異 な る作 用 を認 め なか った 。
社(西 独)お よ び ル セ ル 社(仏)で
略 す)は
ヘ キス ト
開発 され た 注射 用 セ フ ェ
ム系抗 生物 質で あ る。
ッ ト,ウ
湿(マ
山 本 ら1}は,THR-221の
一 般 薬 理 と して 中枢 神 経 系 に
対 す る作 用 を 検 討 し,作
用 が極 めて 弱 い こ とを報 告 した。
今 回 著 者 ら はTHR-221の
呼 吸,循
環器系 およびその他
に 対 す る 作 用 を 検 討 し た の で 報 告 す る 。 な お,本
実 施 期 間 は1985年6月
た 。 動 物 は す べ て 恒 温(マ
∼1986年7月
実験の
サ ギ,ネ
ウ ス,ラ
コ,イ
a.m.∼6:00p.m.)の
2.使
1.実
験動物
(Hartley,雄),ウ
ッ ト(Wistar,雌
雄),モ
ルモ ッ ト
キ ス ト社,Lot
te,NZWと
略,雄),ネ
種,雄)お
よ び サ ル(イ
コ(雑 種,雌
雄),イ
ン ド産 ア カ ゲ ザ ル,雄)を
ヌ(Beagle
使用 し
サ ギ,ネ
時 照 明(6:00
速 度 で,ラ
れ ぞ れ 約1ml/20sec,0.1ml/10secの
(AChと
(Adと
生理食塩液に
ル,イ
ヌ,ネ
ッ ト.マ
コ,ウ
一),adenosme(半
サギの
ウ ス の場 合 は そ
速 度 で 注 入 した 。
験 に 用 い た 主 な 薬 物 はacetylcholme
略,第
略,第
No.EO40)は
脈 内 投 与 の 際 に は 特 に 記 載 の な い 限 り4
な る 様 に 調 製 し,サ
そ の 他,実
サ ギ(日 本 白 色 種,NewZealandWhi-
ル モ ッ ト.ウ
ル50±10%),定
条 件 下 で 一 定 期 間予 備 飼 育 後 実 験 に
場 合 は10m1/minの
マ ウ ス(ddY,雄)ラ
ルモ
ル25±1℃),恒
用 薬物
ml/kgと
験 材 料
ッ ト24±1℃,モ
使 用 した 。
溶 解 し,静
1.実
ウ ス,ラ
ヌ23±1℃,サ
ッ ト55±5%,モ
ヌ55±10%,サ
THR-221(ヘ
まで で あ る。
コ,イ
井),塩
一),adeaosine5'-diphosphate(ADPと
chloride
酸adrenaline
略,
160
CHEMO
Sigma),
atropine
sulfate(和
loride(BaCl2,半
井),
光,東
(武 田),a-chbralose(和
(半 井),
光),
diphenhydramine
mide(日
京 化 成),
cetazolin(Sigma),
dehydrocholate
hydrochloride(半
井),
本 ヘ キ ス ト), heparmsodium(清
thonium
bromide(山
光),
之 内),
(Hisと
略,和
msulin
ride(藤
沢),dl-noradremlme
三 共),papaverine
水),
histamine
(Slgma),
thane(半
hdocaine
井,和
d-tubocumrine
合 ガ ス 通 気)に て70cm-
furose-
注 射 針 よ り血 圧 トラ ンス ジ ュ ーサ ーに 接 続 して,心 拍数
は左 室 内 圧 波 よ り心 拍 計 に接 続 して,冠 流 重 は電 磁 血流
計(Narco,RT-500)を
hydrochlo略,
ponto-
RMP-6018M)上
介 し て ポ リ グ ラ フ(日 本 光 電,
に 記 録 した。 また 左 室 内圧 波 の 一次 微
分 値(dp/dt)も 阿 時 に 記 録 した 。 薬 物 は0,1mlを
灌 流液
中 に注 入 した 。
5)モ ル モ ッ ト摘 出心 房
phenylbgtazo-
chloride (和 光)お
に従 っ て冠 動 脈 をKrebs-Hensellte液
O2-5%CO2混
sodium
hexame-
光),
し,Langendorff法
(37±1℃,95%
1988
H2Oの 圧 力 で 灌 流 した。 左 室 内 圧 は 心 尖 部 よ り刺 入 した
hydrochloride(NAdと
hydrochloride(半
井,東
3.統
ch-
dihydrochloride
barbital sodium(Abbott,Pitman-Moore),
ne(Sigma),
barium
塩 酸cefotiam
OCT.
HERAPY
よ びurek-
京 化 成)で あ る 。
モ ルモ ッ ト(Hartley,330∼430g,雄)の
心 臓 を捕 出 し,
左 右 両 心 房 標 本 を作 製 しLocke液(30±1℃,100%O2
ガ ス通 気)中 に 懸 垂 した。 標 本 の収 縮 力 は 等 張性 トラ ン
計処理
有 意 差 検 定 はStudent'st-testで
ス ジ ュー サ ー(日 本 電 気 三 栄,45071)を
行 っ た。
介 して.心 拍 数
は心 収 縮 波 よ り心 拍 計 に接 続 し。 ポ リ グ ラフ上 に記録 し
II.実
1.呼
吸,循
1)麻
た。
験 方 法
6)ウ サ ギ摘 出耳 介 血 管
環 器 系 に及 ぼ す影 響
酔 下 イ ヌ の 呼 吸,血
圧,心
拍 数,血
流 量,心
電
ウサ ギ(日 本 白 色 種,2.9∼3.6kg.雄)の
し,Krawkow-Plssemski法
図
イ ヌ(Beagle種,8.4∼12.7kg,雄)をpentobarbital
sodium(30mglkg,i.v.)に
よ り麻 酔 し,背
サ ー(TMI,DLPU-0.5)に,血
に従 いLocke液
流 出液 量 を滴 数 計(夏 目,KN-85C)に
位 に 固 定 した 。
呼 吸 は 気 管 カニ ュー レ を挿 入 して呼 吸 トラ ンス ジ ュ ー
圧 は 右 側 大 腿 動 脈 に カニ
物 は0.1mlを
耳 介 を摘 出
灌 流 液 中 に注 入 した 。
7)ウ サ ギ摘 出大 動 脈 条 片
ウサ ギ(日 本 白色 種,2.0∼2.2kg,雄)の
胸部大動脈
ュ ー レ を 挿 入 し て 血 圧 ト ラ ン ス ジ ュ ー サ ー(Narco,RP
を摘 出 し,ら せ ん 標 本(幅4mm,長
1500i)に,心
てKrebs-Henseleit液(37±1℃.95%02-5%CO2混
拍 数 は 血 圧 脈 波 よ り心 拍 計 に,血
流 量 は
で 灌 流 し,
よ り記 録 した。 薬
さ30mm)を
作製 し
合
左 側 大 腿 動 脈 に 非 観 血 型 血 流 計 プ ロ ー ブ を 装 着 して 電 磁
ガ ス 通 気)中 に2gの
血 流 計(Narco,RT-500)に
は等 尺 性 トラ ンス ジ ュ ーサ ー(Ugo Basile,7004)を
接 続 し,そ
(日 本 光 電,RMP-6018M)上
四 肢 第I,II,III誘
E31)し
れ ぞ れ ポ リグ ラ フ
に 記 録 し た 。 心 電 図(標 準
導)も 同 時 に 記 録(日 本 電 気 三 栄,1
2)無
た 。 薬 物 は 右 側 大 腿 静 脈 よ り投 与 し た 。
麻 酔 下 イ ヌ の 血 圧,心
て レ コ ー ダ ー(東 海 医 理 科,TI-101)上
介し
に 記 録 した。 静
止 張 力 に対 す る薬 物 の 影 響 お よ びNAd3×10-7g/mlの
収 縮 反 応 に 対 す る10分 間前 処 置 の 影 鑾 を検 討 した。
拍 数
8)モ
イ ヌ(Beagle種,8.5∼10.5kg,雄)を
負 荷 を与 え 懸 垂 した。 張 力 の変 化
用 いHIMORI2)ら
ルモ ッ ト摘 出気 管 筋
モ ルモ ッ ト(Hartley,270∼315g,雄)の
気 管 を摘 出 し,
の 方 法 に 従 っ て 大 腿 動 脈 よ り腹 大 動 脈 内 に 血 圧 測 定 用 カ
仲 川 ら3}の方 法 に 従 い 気 管 連 鎖 標 本 を作 製 してTyrode
ニ ュ ー レ を,同
液(32±1℃,95%O2-5%CO2混
様 に して 大 腿 動 脈 よ り腹 大 静 脈 内 に 薬 物
投 与 用 カ ニ ュ ー レ を植 え 込 み,1週
間以 上 経過 した後 に
実 験 を 開 始 した 。 血 圧 の 測 定 は 防 音 シ ー ル ド室 内 に て 無
ューサ ー(日 本光 電,TB-612T)を
麻 酔,無
海 医 理 科,TI-101)上
拘 束 下 で 連続 的 に行 った。 心 拍 数 は血圧 脈 波 よ
り 導 出 し た 。 薬 物 間 の 投 与 は6日
3)麻
酔 下 サ ル,ネ
間以 上 の 間 隔 を置 い た。
コ お よ び ウ サ ギ の 呼 吸,血
圧,心
2.9∼4.9kg,雌
2.4kg,雄)を
雄)お
用 い,前
よ び ウ サ ギ(日
項1)で
コ(雑 種,
本 白 色 種,2.0∼
述 べ た の とほ ぼ 同様 の 方
法 で行 っ た。
4)ウ
収 縮 反 応 に対 す る弛
緩 作 用 を検 討 した。 単 独 作 用 で は薬 物 は5分 間 作用 させ
2.消
1)ラ
用 で は 薬物 添 加8分 後 の 弛 緩 の 程度 を検 討 した。
化 器 系 に及 ぼ す 影響
ッ ト胃液 分 泌
24時 間 絶 食 した ラ ッ ト(Wistar,150∼1759,雄)を1
群10匹 と して用 いた 。 エ ー テ ル麻 酔 下 に 開腹 し,幽 門部
サ ギ摘 出心 臓
ウ サ ギ(日 本 白 色 種,3.0∼3.6kg,雄)の
介 して レコ ー ダ ー(東
に記 録 した 。 静 止 張 力 に対 す る薬
物 の 影 響 お よ びHis3×10-6g/mlの
抗His作
拍数
サ ル(ア カ ゲ ザ ル,5.95∼8.55kg,雄),ネ
合 ガ ス通 気)中 に約1g
の負 荷 を与 え懸 垂 した。 張 力 の変 化 は等 尺性 トラ ンス ジ
を結 紮 した。 そ の4時 間 後 に 胃 を摘 出 して 胃液 を採 取 し
心 臓 を摘 出
分 泌 胃液 量,pHお
よ び 総 酸 度 を測 定 した 。 な お,薬 物
VOl.
36
S-5
CHEMOTHERAPY
に 対 す る 薬 物3分
は 幽 門 結 紫 後 直 ち に 尾 静 脈 よ り投 与 した 。
2)ラ
161
ッ ト胆 汁 分 泌
3)ラ
ラ ッ ト(Wistar,172∼2739,雄)を1群10匹
い た 。Urethme(1.5g/kg,s.c.)麻
と して用
酔 下 に 開 腹 しポ リエ
間 前 処 催 の 影 響 を検 討 し た 。
ッ ト摘 出 子 宮 自 動 運 動
非 妊 娠 ラ ッ ト(発 情 聞 期,Wi8tar,
よ び 妊 娠 ラ ッ ト(妊 娠10日
230∼270g,雌)お
目,wistar,255∼325g,雌)
チ レ ン チ ュ ー ブ を 胆 管 に 挿 入 して 胆 汁 を 導 出 し た 。 処 置
の 子 宮 を 摘 出 し,Locke-Ringer液(37±1℃,95%O2-
の2時
5%CO2混
間 後 よ り30分 毎 に 胆 汁 を 採 取 し液 量 を 測 定 し た 。
薬 物 は 前 値 測 定 後 静 脈 内 投 与 し,投
与 後120分
まで 胆 汁
液 量 を 測 定 した 。
3)マ
ウ ス腸 管 炭 末輸 送
18時 間 絶 食 し た マ ウ ス(ddY,24.5∼29.19,雄)を1
群10匹
と し て 用 い た 。 薬 物 静 脈 内 投 与10分
炭 懸 濁 液(0.25%CMC-Naに
後 に5%活
懸 濁)を0.1ml/10g体
性
重あ
摘 出 した 。 胃 幽 門 部 か ら炭 末 の 移 動 距 離 を 測 定 し小 腸 全
ル モ ッ ト摘 出 回 腸
回 腸 を 摘 出 し,
TyTode液(32±1℃.95%02-5%CO2混
に1gの
合 ガ ス 通 気)中
負荷 をか け て懸 垂 した。 標 本 の 収 縮 は等 張性 ト
ラ ン ス ジ ュ ー サ ー(Ugo
ダ ー(Nippon
Denshi
Basile,
7006)を
介 して レ コー
Kagaku,U-125M)上
薬 物 の 単 独 作 用
に 記 録 した 。
収 縮 に 対 す る 薬 物3
分 間前 処 置 の 影響 を検 討 した 。
サ ギ摘 出 十二 指 腸 自動 運動
摘 出 し,Tyrode液(37±1℃,
CO2混
合ガス
負 荷 を か け て 懸 垂 した 。 標 本 の 運 動 は
Denshi
Basile,7006)を
尿,生
1)ラ
Kagaku,
U-125M)上
の他 の 作 用
コ瞬 膜 収 縮
se (60nlg/kg,
i.p.),
雄)を 用 い,α-cMoralo-
urethane
(500mg/kg,i.p.)麻
透 圧,電
法 に従 って 上頸
部 交 感 神 経 節 の 節 前 線 維 を 剥 離 し,節
前線維 電気刺激
(1msec,
10Hz,
5sec,
Ad(5∼10μg/kg,i.
supramaximal
と し,体
重 の2.5%に
45072)を
用 い て 測 定 し た 。 ま た,血
(Radiometer,
CMT
ッ ト坐 骨 神 経-腓 腹 筋
ラ ッ ト(Wistar,
i.p.)麻 酔 し,背
325∼370g,
雄)をurethane(1.2g/kg,
位 に 固 定 して 気 管 カ ニ ュ ー レ を 挿 入 し気
道 を 確 保 し た 。 坐 骨 神 経 を 電 気 刺 激 装 置(日 本 竜 気 三 栄,
電 気 刺 激(0.2Hz,
て起 こる 腓 腹 筋 の 単 収 縮 を等 尺性 トラ ンス ジ
0.3msec,
3)モ
後5時
間 の尿 を採 取
透 圧(FISKE,OS
気)中 に0.5gの
NOVA-1),Cl-
コ ー ダ ー(Nippon
290∼345g,雄)の
O2-5%
輸 精 管 を摘 出
CO2混
Basile,
7006)を
U-125M)上
た 。 薬 物 の 単 独 作 用 な ら び にNAd(5×10-6g/ml)の
面 麻 酔)
合 ガス通
間 隔 で30分
後 ま で 角 膜 を1/4
刺 激 し,瞬
目反 射 の 消 失 回
刺 激 の う ち瞬 目反射 の 消 失 回 数
糖値
i)ラ
ット
18時 間 絶 食 し た ラ ッ ト(Wistar,
群9∼10匹
と し て 用 い,薬
145∼1789,雄)を1
物 静 脈 内投 与 前 お よ び投 与 後
介 して レ
経 時 的 に 尾 静 脈 よ り採 血 し,Dextrostix(マ
に記 録 し
共)を 用 い て 血 糖 値 を 測 定 した 。
収縮
とし
つ 滴 下 し そ れ ぞ れ30
以 上 の もの を表 面麻 酔 作 用 あ り と した。
4)血
Kagaku,
介 して ポ リグ ラ フ上
眼 に 被 検 溶 液0.1mlず
秒 間 維 持 し た 。 そ の 後5分
が3回
負 荷 をか け て懸 垂 した。 標 本 の 収縮 は等
Denshi
て 用 い,両
数 を測 定 し た 。 ま た5回
10)量 を 測 定 し た 。
張 性 ト ラ ン ス ジ ュ ー サ ー(Ugo
ル モ ッ ト局 所 麻 酔(表
注 射 針 用 マ ン ド リ ン 線 で5回
ル モ ッ ト摘 出 輸 精 管
し,Tyrode液(32±1℃,95%
supramaximal
モ ル モ ッ ト(HaTtley,325∼365g,雄)を1群3匹
あ た る 生 理 食塩 液 を負 荷
Biomedical,
モ ル モ ッ ト(Hartley,
圧 お よび心 拍 数 も同
に 記 録 し た 。 薬 物 は 大 腿 静 脈 よ り投 与 した 。
立 堀 場,F-7),浸
型)お よ びNa+,K+(NOVA
るい は
voltage)し
120∼190g,雄)を1
ち に 薬 物 を 静 脈 内 投 与 し,以
し て 尿 量,pH(日
voltage)あ
v.)に よ り瞬 膜 収 縮 を 誘 発 し た 。 瞬 膜
W-310)で
解質排泄
18時 間 絶 食 し た ラ ッ ト(Wistar,
群9∼10匹
酔 下に
ネ コ を 脳 定 位 固 定 装 置 に 固 定 した 後,常
に記 録
殖 器 系 に 及 ほす 影 響
ッ ト尿 量,浸
∼9:00
目 と した。
4.そ
ュ ー サ ー(日 本 電 気 三 栄,45072)を
3.泌
2)モ
0日
間(4:00p,m,
朝 の 膣 垢 中 に 精 子 を認 め た 日 を妊 娠
介 して
した。
し,直
に 同 系 同 週 齢 の 雄 ラ ッ ト と17時
a.m.)同 居 さ せ,翌
2)ラ
十二指腸 を
95%02-5%
等 張 性 トラ ン ス ジ ュ ー サ ー(Ugo
レ コ ー ダ ー(Nippon
娠 ラ ッ トは 発 情 前 期 の 夜
時 に 記 録 した 。 薬 物 は 大 腿 静 脈 よ り投 与 し た 。
ウ サ ギ(日 本 白 色 種,2.9∼3.1kg,雄)の
通 気)中 に1gの
に 記 録 し た 。 な お 非 妊 娠 ラ ッ トは 膿 垢 試 験
の 緊 張 変 化 は 等 尺 性 トラ ンス ジ ュ ー サ ー(日 本 電 気 三 栄,
な ら び にACh(10-7g/mi),His
(10-791ml),BaCl2(3×10-4g/ml)の
5)ウ
U-125M)上
ネ コ(雑 種,2.3∼4.6kg,雌
モ ル モ ッ ト(Hartley,250∼410g,雄)の
Basi-
(Nippon Denshi Kagaku,
介 して レ コー ダー
1)ネ
体 に対 す る移 動 率 を算 出 した。
負 荷 をか け て懸 垂 し
le,7006)を
に て 発 情 聞 期 の もの を 選 び,妊
た り経 口 投 与 しそ の30分 後 に 胃 か ら 盲 腸 ま で の 消 化 管 を
4)モ
合 ガ ス 通 気)中 に0.5gの
た 。 標 本 の 運 動 は 等 張 性 トラ ン ス ジ ュ ー サ ー(Ugo
ii)ウ
サギ
イ ル ス ・三
162
OCT,
CHEMOTHERAPY
18時 間 絶 食 し た ウ サ ギ(日
雄)を1群4羽
本 白 色 種,2.6∼3.0kg,
と し て 用 い,薬
で 投 与 開 始 後3∼5分 に 前値 に比 べ10mmHg(6%)程
物 静 脈 内投 与 前 お よび 投
与 後 経 時 的 に 耳 静 脈 よ り 採 血 し,Dextrostix(マ
イ ル
ス ー三 共)を 用 い て 血 糖 値 を 測 定 した 。
5)ラ
ッ トcarrageemn浮
ラ ソ ト(Wistar,
い た 。Plethysmometer
Basile)を
以 後1時
濁 液0.1mを
間 毎 に5時
はcarrageenin注
と して 用
用 い て右 後肢 容 積
を 測 定 し た 後 薬 物 を 静 脈 内 に 投 与 し,そ
carrageenin懸
間 まで 足 の容 積 を測 定 した。 浮 腫 率
射 前 の 容 積 に 対 す る 値 よ り算 出 し た 。
置 の1時
間前 に
液
と して用
与 量10ml/kg,投
与 速 度1
ボ ブ ラ ス チ ン 時 間(APTT)を
よ び 活 性 化 部 分 トロ ン
て はTHR-221の15∼1500mg/隊9の
した た め,特 に 影響 な い もの と思 わ れ た。 呼吸 に 対 して
はTHR-221の500mg/kgま
小板 凝 集
a)In
vitro
ら れ た。 心 電 図 に対 して は1500mg瓶9で
sodium
耳 介 動 脈 よ り血 液
citmteを1/10容
数 は 乏 血 小 板 血 漿(PPP)を
量 加)し,遠
分 離 し た 。PRPの
用 い て 約50万/mm3に
心操
血 小板
調製 し
た 。 薬 物 を 添 加 後,37℃,約1分
間 ブ レイ ンキ ュベ ーシ
ョ ン し た 後,ADP(7.5×10-6M)に
よる 凝 集 反 応 を ア グ
リ ゴ メ ー タ ー(理 化 電 機)を 用 い て 測 定 した 。
か っ た。 な お,比 較 に用 い たCefotiam (150mg/kg)は
物 静 脈 内 投 与30分
とし
後 に エ ー テル 麻酔 下 にて 下
sodium
citrateを1/10容
心 操 作 に よ り多 血 小 板 血 漿(PRP)を
血 小 板 数 は 乏 血 小 板 血 漿(PPP)を
/mm3に
調 製 し た 。ADP(10-5M)に
畳
分 離 した 。
用 い て 約100万
よ る凝 集 反 応 を ア グ
リ ゴ メ ー タ ー(理 化 電 機)を 用 い て 測 定 し た 。
2)無 麻 酔 下 イ ヌの 血 圧,心 拍 数
測 定 の1例
をFig.3に
示 した。THR-221の150mg/kg
理 食塩 液 投 与 群 で も同 様 で あ った(2/3
拍数
i)サ
ル
測 定 の1例
をFig.4に
示 した。 生 理 食 塩 液 投 与 で も
弱 い 一 過 性 の 血 圧 変 化 を示 す 例 が あ り(213例),THR221の15,50お
よび150mg/kgの
で あ っ た。1500mg/kgの
加例 もみ られ た 。
ii)ネ コ
平 均 血 圧 は生 理 食 塩 液 の投 与 で も弱 い が,一 過性 の 上
昇 傾 向 を 示 し,THR-221の15mg/kgの
響 な く,50mg/kgよ
150mg/kgで
酔 下 イ ヌ の 呼 吸,血
験 結 果
圧,心
は 同 程 度 の作 用(約10mmHg下
よび
降,8%)で
は 血 圧 の 下 降 が よ り顕 著
と な り,呼 吸 数 の増 加 を示 し,心 舶 数 は一 過 性 の 増 加後
減 少 す る 傾 向 を 示 した。 な お,比 較 に 用 い たCefotlam
拍 数,血
流 量,心
電
図
(150mg/kg)は
血 圧 上 昇 作 用 を示 した(Fig.5)。
iii)ウ サ ギ
平 均 血 圧,心
拍 数 お よ び 血 流 量 の 変 化 をFig.1に
し た 。 平 均 血 圧 に 対 し てTHR-221の15,50お
mg/kgの
投 与 で は特 に 影
り血 圧 下 降 作 用 を示 し,100お
あ った。 ま た こ の用 量 まで 呼 吸,心 拍 数 に特 に影響 を及
吸 ・循 環 器 系 に 及 ぼ す 影 響
1)麻
投 与 で も同 程 度 の 変 化
投 与 で は 全 例 に お い て血 圧 の
ぼ さ な か っ た。1500mg1kgで
III.実
1.呼
著
後 減少 も し くは 減 少 の み が み られ た。 また 呼吸 振 幅 の増
157∼206g,雄)を1群9∼10匹
大 静 脈 よ り血 液 を 採 取(3.8%
PRPの
示 したが,呼 吸,
弱 い一 過 性 の 上 昇 後 下 降,心 拍 数 の 弱 い 一過 性 の増 加の
vivo
加)し,遠
をFig.2に
速度 で 注
3)麻 酔 下 サ ル,ネ コお よ び ウサ ギ の呼 吸,血 圧,心
3.1∼5.1kg,雄)の
ラ ッ ト(wistar,
影 響 を及 ほ さ
例)た め,特 に 影響 を及 ほ さな い もの と思 わ れた 。
作 に よ り多 血 小 板 血 漿(PRP)を
て 用 い,薬
で 特 に作 用 な く,1500mg/kg
で 呼 吸 数 の増 加 がみ ら れ。 さ らに振 幅 の 低 下 す る例 もみ
た(4/4例)が,生
ii)血
b)Ex
投 与 に よ り増 加 傾 向
の 投 与 中 に,血 圧,心 拍 数 の 一 過性 の増 加 作 用 が み られ
測 定(三 共,Coagumaster)
した。
を 採 取(3.8%
に 低 下作 用 が
明 な血 圧低 下作 用 を示 した 。
後 に エ ー テ ル 麻 酔 下 に 下 大 静 脈 よ り採 血 し,
血 漿 プ ロ ト ロ ン ビ ン時 間(PT)お
ウ サ ギ(NZW,
中1例
血 圧,心 拍 数 お よ び血 流 量 に 対 して特 に影 響 を及 ぼ さな
物 静 脈 内 投 与(投
ml/min)30分
与 の6例
み られ た他 は特 に影 響 を及 ほ さな か っ た。 血 流 量 に対 し
入 した 場 合 の 測 定 の1例
液凝固
ラ ッ ト(Wistar,180∼230g,雄)を1群10匹
い,薬
降 ゆ る や か に 回 復 し た。 心 拍 数 に 対 して は
なか った 。 また,1500mg/kgを0,65ml/minの
経 口投 与 し た 。
i)血
度低
は この 作 用
を示 した が,生 理 食 塩 液(溶 媒)の 投 与 で も増 加 傾 向 を示
の 直 後 に1%
右 後 肢 足 糠 皮 下 に 注 射 した 。
な お,phenylbutazoneはcarrageemn処
6)血
後 に 回 復 した。1500mg/kgで
が よ り強 くな り,投 与 開始 後5分 で約20mmHg(14%)低
Fし,以
雄)を1群10匹
(Ugo
下 し,約15分
THR-221の1500mg/kg投
腫
120∼1549,
1988
示
よ び150
静 脈 内 投 与 で は ほ と ん ど 影 響 な く,500mg/kg
測 定 の1例
をFig.6に
示 した。 生 理 食 塩 液 の投 与 で
も極 く弱 い 血 圧 上 昇,心 拍 数 低 下 作 用 を示 す 例 が あ り
(3/6例),THR-221の15mg/kg投
与 も同 程 度 の作 用 で あ
VOL.
36
S-5
163
CHEMOTHERAPY
吸 数 の 増 加,血
圧 の
ほ さ な か っ た が 。NAd(10-74ml)を
上 昇 お よ び 心 拍 数 の 増 加 を 示 す 例 も み ら れ た が,い
ずれ
し た 場 合 。10-1g/mlで
っ た 。50お
よ び150mg/kgで
は,呼
も 一 過 性 か つ 軽 度 で あ っ た 。1500mg/kgで
い て 呼 吸 数 の 増 加 が み ら れ,血
は全 例 に お
圧 お よ び心 拍 数 の 上 昇 も
4)ウ
サ ギ摘 出心 臓
をFig.7に
お よ び10-1g/ml(0.1ml注
心 拍 数,冠
入)で,摘
流 量 お よ びdp/dtに
出 心 臓 の 左 室 内 圧,
対 して 影 響 を 及 ぼ さ な か
ル モ ッ ト摘 出 心 房
測 定 の1例
をFig.8に
10-4お よ び10-3g/mlで
示 し た 。THR-221は10-b,10-5,
摘 出 心 房 の 収 縮 力 お よ び心 拍 数
6)ウ
8)モ
ル モ ッ ト摘 出 気 管 筋
測 定 の1例
をFig.9に
た 。His3×10-6g/mlに
THR-221は10'6お
2.消
示 し た 。 標 本 を 通 常 のLocke
液 で 灌 流 した 場 合,THR-221は10-3,
m(0。1m1注
をFig.12お
よ びFig.13に
よ び10-4g/mで
た が10-3g/mlで
サ ギ摘 出 耳 介血 管
10-2お
よ び10-1g/
入)で 摘 出 耳 介 血 管 の 灌 流 液 量 に 影 響 を 及
示 し た 。THR-
摘出大動脈の静止張
収 締 反 応 に 影 響 を及 ぼ さ
1)ラ
示 し た 。THR-
摘出気管筋の静止張力に影
響 を 及 ぼ さ な か っ た が10-3g/mlで
に影響 を及 ぼ さ なか った。
測 定 の1例
よ びFig.11に
よ び10-3g/mlで
な か っ た。
221は10-8お
った。
5)モ
をFig.10お
力 お よ びNAd3×10-7g/mlの
示 し た 。THR-221は10-3,10-3
で澱流
サ ギ 摘 出 大動 脈 条 片
測 定 の1例
221は10-5,10-1お
し くは 低 下 作 用 を 示 し た 。
測 定 の1例
7)ウ
含 むLoeke液
海 流 液量 の増 加 作 用 を示 した。
弱 い弛 級 作 用 を示 し
よ るtomc
よ び10-4g/mlで
contractionに
対 し
影 響 を 及 ほ さな か っ
弱 い 弛緩 作 用 を示 した 。
化 器 系 に 及 ぼ す影 響
ッ ト胃液 分泌
THR-221は15mg/kgお
よ び150mg/kgの
作 用 を 示 さ な か っ た が,1500mg/kgの
投与で有意な
投 与 で は 胃液 量
Fig. 1 Effects of intravenous administration of THR-221 and cefotiam on mean blood pressure (MBP),
heart rate (HR) land femoral artery blood flow (BF) in anesthetized dogs
-〇-
CQntroll
-●-
THR-221
(Saline)
4ml/kg
-▲-
THR-221
50mg/kg
-■-
THR-221
150mg/kg
-●-
THR-221
500mg/kg
-●-
THR-221
1500mg/kg
-學-
Cefotiam
15mg/kg
150mg/kg
i.v.:10ml/min
n=5∼6
164
OCT,
CHEMOTHERAPY
Fig. 2 Effect of intravenousadministrationof THR-221 on respiration(Resp), blood pressure (BP),
heart rate (HR) and femoralartery blood flow(BF) in an anesthetized dog
Time
Fig. 3
scale:
1
mm
Effect of intravenous administration of THR-221 on heart rate (HR), blood pressure (BP) and mean
blood pressure (MBP) in conscious dogs
Time
scale
1 mn
1988
VOL.
36
CHEMOTHERAPY
S.5
と総酸 度 の有 意 な低 下 が 認 め られ た(Table 1)。
2)ラ
ッ ト胆 汁分 泌
THR-221は10mg1kgで
50mglkgで
示 し た(Table3)。
4)モ
は 影 響 を及 ぼ さ な か った が,
投 与 後0∼0.5時 間,250mg/kgで
は投 与 後0
165
ル モ ッ ト捕 出 回 腸
測 定 の1例
をFig.14に
お よ び10-3g/mlで
示 した 。THR-221は10-2,10-1
摘 出 回 腸 に 対 し て 単 独 作 用 を 示 さず,
∼0.5お よび0.5∼1.0時 間 で 有 意 な 胆 汁 分 泌 の 尤 進 作 用
ま たACh,
を認 め,作 用 は用 量 依 存 的 で あ っ た。 一 方,対 照 と して
影響 を及 ぼ さな か った。
用 いたCefazolinもTHR-221と
同 様 胆 汁 分 泌 の尤 進 作 用
を示 したが,作 用 の 程 度 はTHR-221よ
り も弱 い も の で
3)マ ウ ス腸 管炭 末 輸 送
よ び150mg/kgで
腸管炭末輸送に影響
を及 ぼ さな か っ たが,1500mg/kgで
有 意 な促 進 作 用 を
Fig. 4
さ なか った 。
`
3.泌
尿,生
1)ラ
BaCl2に
よ る い ず れ の 収 繍 に対 して も
サ ギ 摘 出 十 二指 腸 自動 運 動
測 定 の1例
をFig.15に
お よ び10-3g/mlで
あ った(Table2)。
THR-221は15お
5)ウ
His,
示 し た 。THR-221は10-5,
10-8
摘 出 十 二 指 腸 自動 運 動 に 影 響 を 及 ほ
殖 器系 に及 ぼ す 影 響
ッ ト尿 量,浸
透 圧,電
解 質排 泄
Effect of intravenous administration of THR-221 on respiration (Resp), blood pressure (BP), mean
blood pressure (MBP) and heart rate (HR) in an anesthetized monkey
Time
scale:
1 min
Fig. 5 Effect of intravenous administration of THR-221 and cefotiam•on mean blood pressure (MBP) and
heart rate (HR) in anesthetized cats
-〇-
COntrol
-●-
THR-221
(Saline)
4ml/kg
-▲-
THR-221
50mg/kg
-●-
THR-221
150mg/kg
-●-
THR-221
500mg/kg
-〇-
THR-221
1500mg/kg
-〇-
Cefotiam
15mg/kg
150mg/kg
i.v.:10
ml/min
n-5
OCT.
CHEMOTHERAPY
166
Fig. 6
1988
Effect of intravenous administration of THR-221 on respiration (Resp), blood pressure (BP), mean
blood pressure (MBP) and heart rate (HR) in an anesthetized rabbit
Time scale:
Fig. 7
1 min
Effect of THR-221 and adrenaline (Ad) on left ventricular pressure (LVP), heart rate (HR), coronary
flow (CF) and dp/dt in isolated rabbit heart
Time scale: 1 min
VOL.36
CHEMOTHERAPY
S-5
167
Fig. 8 Effect of THR-221 and acetylcholine(ACh) on heart contraction(HC) and heart rate (HR) in isolated
guinea-pigatrium
Time scale: 1 min
Fig. 9 Effect of THR-221,noradrenaline(NAd) and acetylcholine(ACh) on isolatedrabbit ear vessels
Fig. 10
Upper:
Perfusion
of Locke's
solution
Lower:
Perfusion
of Locke's
solution containing 10-7g/ml
/Injection
volume:
noradrenaline
0.1ml
Effect of THR-221 and noradrenaline (NAd) on the resting tonus of isolated rabbit aorta
168
OCT.
CHEMOTHERAPY
Fig. 11 Effect of THR-221 and papaverine on the response to noradrenaline (NAd) in isolated rabbit aorta
●: NAd
3×10-7
g/ml
Fig. 12
○:
His
3×10-6
Effect
of THR-221
and papaverine
on the resting
tonus of isolated
guinea-pig
trachea
g/ml
Fig. 13 Effect of THR-221 and papaverine on the tonic contraction of isolated guinea-pig trachea induced
by histamine (His)
○: His
3×10-6
g/ml
Table
Mean±S.
*:
p<0.05
1
D.
Effect
of intravenous
administration
of
(n=10)
**:
p<0.01
***:
p<0
.001
THR-221
and
atropine
on
gastric
secretion
in rats
1988
VOL.36
S-5
CHEMOTHERAPY
169
THR-221は150mg/kgで
瞬 膜 収 縮 に 対 し影 饗 を及 ぼ さ
質 排 泄 に 特 に 影 響 を 及 ぼ さ な か っ た が,1500mg/kgで
な か っ たが,1500mg/kgで
は 電 気 刺 激 あ る い はAdに
は 浸 透 圧 上 昇,Na+,K+排
よ る瞬 膜 収 縮 を有 意 に抑 制 した 。 また,こ の時Adに
THR-221は15お
よ び150mg/kgで
尿 量,浸
透 圧,電
解
泄 の 増 加 作 用 を示 した
る昇 圧 反応 も抑 制 した(Table 5)。
(Table 4)。
2)モ
ル モ ッ ト摘 出 輸 精 管
測 定 の1例
をFig.16に
お よ び10-3g/mlで
ず,ま
2)ラ
示 し た 。THR-221は10-5,
10-1
1500mg/kgで
測 定 の1例
をFig.17に
3)モ
示 し た 。THR-221は10-7お
を 示 し,ま
は4/5例
10-4g/mlで
影 響 を 及 ぼ さ な か っ た が10-3g/mlで
1)ネ
i)ラ
コ瞬 膜収 縮
7)。
Effect of intravenous
bile secretion
Mean±S.
D.
*:
.05
p<0
Table
3
*:
p<0.05
ラ ッ トの 血 糖 値 に 影
administration
は投 与 後1お
***:
of THR-221,
Cefazolin
and dehydrocholate
on
in rats
p<0.001
Effect of intravenous
D. (n=10)
***:
administration
in mice
p<0.001
of THR-221
よ
間 に お い て 有 意 な 血 糖 低 下 作 用 を示 した(Table
(n=10)
small intestine
Mean±S.
よ び150mg/kgで
響 を及 ぼ さな か っ た が,1500mg/kgで
び2時
2
ット
THR-221は15お
は3/5例
の 他 の作 用
Table
よび20%の 濃 度 で モ ル モ ッ トの 瞬
4)血 糖 値
よ び
で 収 縮 頻 度 の 抑 制 を 示 した 。
4.そ
ルモ ッ ト局 所 麻 酔(表 面 麻 酔)
目反射 に影 響 を及 ぼ さな か っ た(Table 6)。
で 振 幅 あ る い は 頻 度 の抑 制
た 妊 娠 子 宮 に 対 し て も10-5g/mlお
よび
神 経 刺 激 に よ る筋 収 縮 に 影 響 を 及 ぼ さ な
THR-221は5,10お
よ
非 妊 娠 子 宮 運 動 に 対 して 影 響 を 及 ぼ さ な
か っ た が10-3g/mlで
をFig.18に 示 した。THR-221は150お
か った 。
縮 に 対 し て も影 響 を 及 ぼ さ な か っ た 。
ッ ト摘 出 子 宮 自 動 運 動
び10-4g/mlで
ッ ト坐 骨 神 経-腓 腹 筋
測 定 の1例
摘 出 輸 精 管 に 対 して 単 独 作 用 を 示 さ
たNAd収
3)ラ
よ
and atropine
on charcoal
transport
in the
170
OCT.
CHEMOTHERAPY
Fig. 14 Effect of THR-221 on the contraction of isolatedguinea-pigileuminducedby
acetylcholine(ACh), histamine(His) and barium chloride(BaCl2)
Fig.
Table
4
Effect
of THR-221
on the spontaneous
movement
of isolated
Effect of intravenous administration
of THR-221
and furosemide
pressure and electrolyte excretion in rats
Mean±S.
*:
15
p<0.05
D
**:
p<0.01
***:
p<0.001
rabbit
on urine
duodenum
volume,
pH, osmotic
1988
VOL.
36
171
CHEMOTHERAPY
S-5
Fig. 16 Effect of THR-221 on the contraction of isolatedguinea-pigwas deferens induced
by noradrenaline(NAd)
Fig. 17
Effect
of THR-221
on the spontaneous
movement
of isolated
rat uterus
Non-pregnant (diestrus)
Pregnant (10 days)
Table
Mean•}S.
*:
5
D.
p<0.05
Effect of intravenous
administration
of THR-221
nictitating
in anesthetized
cats
membrane
(n=3)
**:
p<0.01
***:
p<0.001
and hexamethonium
on the contraction
of
172
CHEMOTHERAPY
ii)ウ
サギ
よ び1500mg/kgで
6)血
ウサ ギ の 血 糖
ッ トcarrageenin浮
THR-221は15お
ン ピ ン 時 間(PT)お
腫 に
時 間(APTT)に
影 響 を 及 ぼ さ な か っ た が,1500mg/kgでcarrageenin処
Effect
of intravenous
administration
junction of gastrocnemius
THR-221
150 mg/kg i.v.
THR-221
1500 mg/kg i.v.
Electrical
Table
6
7
Mean •}S.
Unit/kg
*:
p <0.05
血 漿 プ ロ トロ
影 響 を 及 ぼ さ な か っ た(Table10)。
小板凝集
and d-tubocurarine
on neuro-muscular
rats
0.05 mg/kg i.v.
stimulation:
0.2 Hz, 0.3 msec,
supramaximal
voltage-.
activity
Effect of intravenous
D.
*:
よ び1500mg/kgで
よ び活 性 化 部 分 トロ ンボ ブ ラ ス チ ン
Effect of THR-221 and lidocaine on the corneal reflex ( blink reflex) in guinea-pigs
Surface-anesthetic
Table
of THR-221
muscle in anesthetized
d-Tubocurarine
():
ii)血
間 目に お い て軽 度 で あ る が有 意 な浮腫
Fig. 18
液凝固
THR-221は15,150お
腫
よ び150mg/kgでcarrageenin浮
よ び3時
液
i)血
値 に 影 響 を 及 ぼ さ な か っ た(Table8)。
置 後2お
1988
抑 制 作 用 を 示 し た(Table9)。
THR-221は15,150お
5)ラ
OCT.
***:
p<0.001
administration
of THR-221
and insulin
on blood
glucose level
in rats
VOL.
36
a)In
173
CHEMOTHERAPY
S-5
vitro
IV.考
THR-221は10-5,10-4お
よ び10-3g/mlでADPに
に よ って既 に級 告 さ れ てい る。 そ こ で,呼 吸,循 環 器 照
vivo
THR-221は15,150お
よ び1500mg/kgでADPに
よる
お よ びそ の他 の作 用に つ い て 検討 した。
1.呼
血 小 板 凝 集 反 応 に 影 響 を及 ぼ さ な か っ た(Table12)。
Table
8
Effect of intravenous
Mean•}S.
*:
D.
administration
of THR-221
吸,循 環 器 系
and insulin
on blood glucose
level in rabbits
(n=4)
Unit/kg
***
:p<0.001
Table
9
Effect of intravenous
on carrageenin
Mean•}S.
*p
D.
administration
paw edema
of THR-221
and oral administration
of phenylbutazone
in rats
(n=10)
<0 .05
**:
p<0.01:
p<0.001
Table 10
Effect of intravenous administration of THR-221 and heparin on prothrombin time (PT) an
activated partial thromboplastin time (APTT ) in rats
Mean•}S.
D.
(n=10)#
:
Unit/kg
***:
一般薬
理 と して,中 枢 神 経 系 に対 す る作 用 につ い て は 山 本 ら1)
血 小 板 凝 集 反 応 に 影 響 を 及 ぼ さ な か っ た(Table11)。
b)Ex
察
注 射 用 七 フ ェ ム 系 抗 生 物 質 で あ るTHR-221の
よる
p <0.001
174
OCT.
CHEMOTHERAPY
THR-221を
麻 酔 下 の イ ヌ,サ ル,ネ コお よび ウサ ギ に
静 脈 内投 与 した とこ ろ,イ ヌ にお い て は500mg/kg以
で 軽 度 の 血 圧 降 下 作 用 が み られ,サ
mg/kgで
影 響 な く,1500mg/kg血
た。 ネ コ に お い て は50mg/kgよ
ル に お い て は150
圧 降下作用が 出現 し
り血 圧 が 低 下 した 。 ウ
サ ギ に お い て は50お よ び100mg/kgで
もみ ら れ,1500m8/kgで
上
血 圧 の 上 昇 す る例
は上 昇 また は 下 降 す る 例 が み
られ た 。 比 較 に用 い たCefotiam(150mg/kg)は
イ ヌに お
い て著 明 な血 圧 下 降作 用 を示 し,ネ コ にお い て は血 圧 上
1988
響 を及 ぼ さな か った が,ウ サ ギ摘 出 耳 介 血 管 をNAdを
含 むLocke液
(0.1ml注
で 灌 流 した 際 の み,THR-221の10-1g/ml
入)で 血 管 拡 張 作 用 が 観 癖 さ れ た 。 モ ル モ フ
ト摘 出 気 管 筋 に対 してTHR-221の10-3g/mlで
作 用 を示 し,Hi3収
か ら,THR-221は
弱 い 弛緩
縮 を軽 度 に抑 制 した 。 これ らの こ と
標 本 に よ って は,高 濃 度 域 に お いて弱
い 非特 異 的 な弛 緩 作 用 を示 す もの と思 わ れ る。
2.消
化器系
ラ ッ ト胃 液 分 泌 に対 して 。THR-221は1500mg/kgの
昇 作 用 を示 した 。Ceftezol4},Cefazolin5),Cefotaxime6)等,
高 用 重 で有 意 な抑 制 を認 め る が,用 重 依 存性 は諺 め られ
般 に セ フ ェム 系
一の抗 生 物 質 の血 圧 反 応 に は種 差 の あ る
ず,非 特 異 的 な作 用 と考 え られ たの ウサ ギ摘 出 十二指篇
こ とが 知 られ て お り,上 記 の血 圧 反 応 はTHR-221だ
け
自動 運動 やモ ルモ ッ ト摘 出 回腸 に対 す る単 独 作用 お よび
に特 有 な もの で は な い と考 え られ る。 また,イ ヌ にお い
ACh,His,BaCl2に
てTHR-221の1500mg/kgを
/mlの 高 用 重 で も作 用 を認 め ず,ま た,マ ウ ス腸 管炭末
約1時
間かけて持続注入 し
よ る 収 縮 に 対 してTHR-221は10-3g
た とこ ろ,血 圧 に 対 して影 響 が み ら れ なか った こ とか ら,
輸 送 の 亢 進 が1500mg/kgの
血 圧 反応 は投 与 速 度 に も依 存 す る こ とが 示 唆 され た。 さ
軽 度 で あ る こ と よ り,小 腸 の運 動 機 能 に ほ とん ど影響 し
ら に,無 麻 酔 下 の イ ヌで は150mg/kgの
な い と考 え られ た 。 一 方,ラ
投 与 で 血 圧,心
高 用 重 で 認 め ら れ る ものの
フ ト胆 汁 分 泌に 対 して は,
拍 数 に 影響 な く,麻 酔,無 麻 酔 に よ り血 圧 反応 が 極 度 に
用 量 依 存 的 な 分 泌 亢 進 作 用 がTHR-221の50お
変 わ る こ とは ない も の と考 え られ る。In vitroの実験 に
mg/kg投
お い て,THR-221は
linも 胆 汁 分 泌 を亢 進 させ た が,THR-221の
ウサ ギ摘 出 心臓
モ ルモ ッ ト摘 出 心
よび250
与 で 認 め ら れ た。 対 照 薬 と して 用 い た(海`a30.
作用 は より
房 に影 響 を及 ぼ さな か っ た こ とか ら,心 筋 に対 して はほ
強 い もの で あ った 。THR-221の
と ん ど作 用 しな い もの と思 われ る。 ウサ ギ 摘 出大 動 脈 条
へ の影 響 は弱 い こ と また チ ュ ー ブ を胆 管 へ挿 入 して導出
片 に お い て10-3g/mlま で 静 止 張 力 お よびNAd収
して い る こ と よ り,少 な くと もoddi括 約 筋 や胆 道 平滑
Table
11
Effect of THR-221
縮に影
and adenosine
on ADP-induced
platelet
aggregation
自律 神 経 系 や平 滑 筋機能
in platelet-rich
plasma
of rabbits
Mean•}S.
**:
D.
(n=5)
p<0.01
Table
12
Effect of intravenous
platelet-rich
Mean •}S.
D.
plasma
administration
of rats
of THR-221
on ADP-induced
platelet
aggregation
in
VOL.
36
175
CHEMOTHERAPY
S-5
筋 へ の作 用 に基 づ く もので は ない と考 え られ る。 なお,
セ フェ ム系 抗 生 物 質 で あ るCeftriaxone7)やCefpiramide8)
もTHR-2¢1と 同 様 に胆 汁 分 泌 の 亢 進 作 用 を示 す こ とが
こ と よ り,血 液 凝 固 系 へ の影 響 は無 い もの と考 え られ た 。
以 上 の様 に,THR。221は
比べ,特
従 来 の セ フ ェム系 抗 生 物 質 と
に質 的 に 興 な る作 用 を認 め な か っ た。
報告 され て い る。
3.泌 尿,生 殖 器 系
THR-221は1500mg/kgの
圧 上昇,Na+,K+の
文
投 与 に よ りラ ソ ト尿 の浸 透
1)
排 泄 の 増 加 作 用 を 示 した 。 桜 井 ら6)
は,Cefotaxime,Ceftezdeお
秀 和:
中に含 まれ るNa+に よる こ とを示 して い る 。 従 って,尿
に含 まれ るNa+に
2)
宮(妊 娠,非 妊 娠)に 対 して も10-3g/mlで
HIMORl,
for
起 因 す る も の と考 え られ る 。 ま た
THR-221は 摘 出輸 精 管 に対 して影 響 を及 ぼ さず,摘
N.
sodium
lzumi,
conscious
3)
仲 川 義 人,
1261∼1267,
4)
高
5)
6)
pressure
593•`598,
今 井 昭 一:
Trlmetazidine
抗 作 用 に つ い て 。 応 用 薬 理8:
白 木 弥 寿 之,
昇,
池 田 勇 五,
高 瀬 迫 明,
菅野
茂,
秋 間 通 丘,
富 沢 正 吾,
山
野 田行
鈴 木 成 生: Ceftezoleの
24:
722∼729,
一
内 田 精 一,
熊 田 重 敦:
Cefazolin
一 般 薬 理 作 用 。Chemotherapy
桜 井 真 夫,
7)
も影 響 が 認 め られ て お らず,血 糖 値
小 峰
18:
sodi-
522∼527,
521∼531,
1981
矢島
浦 野 俊 弘,
寛,
口 保 子,
た ラ ン トを用 い たin vivo試
影 響 を示 さな い
孝,
佐 野 文 子,
: Ceftriaxoneの
竹 本 千 織,
竹 内 正 吉,
松 浦 昭 宏,
毅,
栗木
田 中 雄 四 郎,
中 村 和 雄,
桧 森 憲 夫,
山
渡辺美
中村 圭 二
一 般 薬 理 作 用 。 応 用 薬 理27:
1175
∼1205 , 1984
認 め る もの の軽 度 で あ った。 血 液 凝 固 系 に対 して は,ウ
も
辻山
一 般 薬理 作 用 。 応
渡辺
enin浮 腫 に対 して,THR-221の
サ ギ 血小 板 を用 い たin vitro試 験 お よ び ラ ッ トを用 い た
永 田 勝 愛,
用 薬 理21:
登 里,
高 用 量 で 有 意 な抑 制 を
勇,
藤 本 和 巳: Cefotaximeの
に対 す る作 用 は 弱 い もの と考 え られ た。 ラ ッ トcarrage-
験 に おい て もTHR-221はPT,APTTに
14:
1974
高野
人 見 正 博,
武 男,
高用量で有意 な低下作用 を
示す が投 与後4時 間 後 に は 回復 が 認 め られ,ま た ウサ ギ
血 小 板凝 集 に 影 響 せ ず,ま
Yakuri
の 相 互 作 用 お よ びTrimetazi-
蛭 田 政 宏,
umの
ッ トで
よ び1500mg/kgで
technique
blood
1970
%の 高濃 度 にお い て もモ ル モ ッ トの 角 膜 に お い て局 所 麻
ex vivo試 験 で そ れ ぞ れ10-3g/mlお
simple
1976
ッ ト坐 骨
る影響 は無 い もの と考 え ら れ た。 さ ら にTHR乏21は20
で は1500mg/Kgで
new
arterial
般 薬 理 作 用 。Chemotherapy
mg/kgの 高 用量 で も作 用 を示 さず,神 経 筋接 合部 に対 す
は 、THR-221の1500mg/kgの
保,
文,
感神経
酔作 用 を示 さなか った 。 一方 血 糖 値 に対 して,ラ
柿 本 守 夫,
崎
用量 で共 に抑 制 した が,摘 出 大動 脈 条 片 や摘 出輸 精 管 の
神 経 刺 激 に よ る腓 腹 筋 収 縮 に 対 して,THR-221は1500
Oyo
松 原 一 誠,
dineのCalcium拮
系へ の影 響 は弱 い もの と考 え られ た。 また,ラ
三宅
の一般薬理作
1977
の他 の 作 用
NAd収 縮 に対 して は 影 響 を 及 ぼ して お らず,交
A
of
dogs.
少 ない もの と思 われ る。
ネ コの 上 頸 部 交 感 神 経 節 の 節 前 線 維 電 気 刺 激 お よ び
A.:
measurement
とCatecholaminesと
Ad刺 激 に よ る瞬 膜 収 縮 をTHR-221は1500mg/kgの
味 岡 廣 房,
(THR-221)
枢 神 経 系 に 対 す る 作 用 。Che-
制 を示 した だ けで あ り,泌 尿,生 殖 器 系 に対 す る影 響 は
4.そ
砥 出 勝 雄,
稿中
and
direct
in
出子
のみ運動 の抑
斉,
Cefodizime
motherapy投
排 泄 の 増 加 作 用 はTHR-221
献
村上
用 (第1報)-中
よ びCefalotinの そ れ ぞ れ
1500mg/kg(i.v.)で も同 様 の 作 用 を 報 告 し。 こ れ が 薬 剤
の 浸透 圧 上 昇,Na+,K+の
山 本 潤 二,
8)
宮岸
明,
原
洋 一,
仲谷
坦: Cefpiramide
1652) の 一 般 薬 理 作 用 。 応 用 薬 理25:
1983
(SM
321∼330,
-
176
CHEMOTHERAPY
OCT.
1988
GENERALPHARMACOLOGY
OF CEFODIZIMESODIUM(THR-221) (2)
FFECTS ON RESPIRATORY,CIRCULATORYAND OTHER ORGAN SYSTEMSATSUHIROKANDA,KIYOTAKATAJIMA, AKIHIROHARUNO,KOSUKEFUJIWARA,HIROFUSAAJIOKA,YUJI YOSHIMURA,
YOSHIYUKI
HASHIMOTO,
AKIRAMARUDEN,HISAEASANOMAand HIDEKAZUMIYAKE
Research Laboratory, Taiho Pharmaceutical Co., Ltd. Tokushima
We investigated the general pharmacological effects on the respiratory, circulatory and other organ systems of intravenous cefodizime sodium (THR-221) and obtained the following results.
1. Respiratory and circulatory systems: Under anesthesia THR-221 decreased the blood pressure in doses above 50
mg/kg in cats, above 500 mg/kg in dogs and at 1500 mg/kg in monkeys. In rabbits, it increased the blood pressure in
doses above 50 mg/kg. However, at a dose of 150 mg/kg, it did not affect the blood pressure in conscious dogs. It had no
influence on isolated rabbit heart or guinea-pig atrium, nor on isolated rabbit aorta, but in a concentration of 10-1 g/m1 it
dilated isolated rabbit ear vessels. In a concentration of 10-3 g/ml, it slightly reduced the resting tonus of isolated
guinea-pig trachea and relaxed histamine-contracted trachea.
2. Digestive system: In a dose of 1500 mg/kg, THR-221 slightly decreased gastric secretion in rats and slightly increased charcoal transport in the small intestine of mice. It had no influence on the spontaneous movement of isolated
rabbit duodenum nor on the contraction of isolated guinea-pig ileum. It dose-dependently increased bile secretion in rats
in doses above 50 mg/kg.
3. Urinary and sexual systems: In a dose of 1500 mg/kg, THR-221 raised osmotic pressure, and increased Na and
K+ excretion in urine of rats. It had no influence on isolated guinea-pig was deferens. In a concentration of 10-3 g/ml, it
inhibited the spontaneous motility of non-pregnant and pregnant uterus of rats.
4. Other organ systems: In a dose of 1500 mg/kg, THR-221 inhibited the contractions of nictitating membrane by
electric stimulation or adrenaline in cats, and slightly inhibited carrageenin edema in rats. It did not affect the
neuro-muscular junction in rats and corneal reflex in guinea-pigs. In a dose of 1500 mg/kg, it decreased blood glucose
level in rats but not in rabbits. It did not affect blood coagulation in rats and rabbits.
In conclusion, these results suggest that THR-221 has a pharmacological profile no different from former cephem antibiotics.