向陽高等学校 保健室 H27.5.15発行 №2 先月末から、毛虫による虫さされが 10 件ほど発生しています。特に1階 《毒蛾皮膚炎の起こり方》 教室の 3 年生、木の下で昼食をとる生徒に頻発しやすいです。毛虫は、危機 を感じると毒針毛を空中へ大量に発射して身を守るという習性を持っている そうです。したがって、毛虫に近づいただけで皮膚に毒針毛が刺入し、炎症 を起こす場合があります。 毛虫が多発するこの時期は、木の下や草木周辺に、なるべく近づかないよ うにしましょう!! タイワンキドクガの幼虫は2㎝程の大きさで、背中のオレンジ色の線と黒いこぶが特徴です。 クワディーサー(モモタマナ、コバテイシ)の葉で多く見られます。幼虫、成虫ともに体表に毒針毛 (0.1 ㎜程)と呼ばれる、目には見えない毛が無数にあり、触れたり、風で飛んできた毒針毛に接触する ことで毒蛾皮膚炎を発症します。かゆみが強く、10 日ほど、ときには 2~3 週間続くこともあります。 被害にあう時期は 5 月~8 月が多いようです。 《症状》 やや大きな赤いブツブツが、毒毛の刺さった部位(上肢、頸部に多い)に生じ、強いかゆみを伴いま す。掻くことで毒毛が拡散し、広い範囲にわたって皮疹がみられることもあります。主に服におおわれ ていない首や腕に赤いブツブツがたくさんできますが、毒針毛は服を通るので服におおわれている部分 にもでることがあります。 痒みや皮膚の異常がある場合は、すぐに保健室に来て下さい。 《予防・応急処置》 ・発生している場所になるべく近づかないこと、長袖や長ズボンなどを着用し、できるだけ皮膚の露出を控えましょう。 ・衣服に毛が付いた場合は、十分に洗濯しましょう。 ・痒みなどを感じたら、こすらない、掻かない。(掻くと、被害が広がります。 ) ・粘着テープで毛虫が触れた周辺をそっと斜めに押さえて毛を取り除き、よく泡立てた石鹸をつけて、強い流水やシャワーで洗 い流しましょう。 ・入浴してもかまいませんが、あまり温まりすぎるとかゆみが増す場合があります。 《粘着テープで毒針毛を除去する方法》 ・かゆみが強い場合はぬらしたタオルで冷やすことで、痒みを和らげることができます。 ・ステロイド軟膏を1日2~3回塗ることで、通常、3~4日で痒みやブツブツは改善します。 ・炎症がひどいとき、範囲が広い場合は早めに医師(皮膚科)の手当てを受けましょう。 ・目の場合は、水で充分洗い流した後、眼科医の手当てを受けましょう。 先日、ハブの抜け殻が体育館校門近くの墓地周辺で確認されました。 これまでにも、学校周辺でハブが何度も発見されているようです。 特に石垣や草むらなどに注意して下さい。夜は特に注意が必要です! 「ハブ咬症注意報発令期間」:5月1日~6月30日 沖縄県には、猛毒を有するハブが生息 ①激しい動きをしないで、身近な人に助 し、年間 100 人前後のハブ咬症患者が発 けを求めましょう。 生しているそうです。 ②応急処置として傷口から吸引器等で 気温が暖かくなるとハブの行動が活発 沖縄県での 2014 年のハブ類咬症件数 ・・・54 名 ・竹富町7名、名護市・石垣市 6 名、 毒を繰り返し吸い出しましょう。 久米島町 4 名に続き、八重瀬町 3 名、 になり、咬症被害が発生します。 ③早急に医療機関で治療を受けましょ 南城市 2 名、糸満市 2 名…となってい 特に、夜道は暗く見えませんので草むらは う。 ます。 歩かないようにして下さい。
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