言葉よりも先に手が出てしまう子 Part2

コーディネーター
H24.12.12 号
HP・掲示用
わずかな動きで、大きな効果!肢体不自由学級でよく目にするスイッチの紹介です。
スイッチダーレッド + BDアダプター = おもちゃを動かせる
スイッチダーブルー + VOCA = ことばが話せる
スイッチダーイエロー +
パワーリンク2 = 家電を動かせる
スイッチダーホワイト + 学習リモコン = テレビなどのリモコン操作ができる
スイッチダーグリーン + ?????
= ?????
例)スイッチダーイエロー
接続して、スイッチを押せ
パワーリンク2
ば、ミラーボールのおもちゃ
が光るんだゼ~!
ミラーボールのおもちゃ
ジェリービーンスイッチ
挨拶や呼名の返事、調理や係活動など、いろんな学習活動を助ける肢体不自由児の味方。
あなたなら何と接続してどう使う???
(望月)
言葉よりも先に手が出てしまう子 Part2
今 回 は、も う少 し 踏 み込 んだ視 点 から 「どうして言 葉 よりも先 に手 が出 てし まうのか」 を紹 介 し ます。
結 論 から先 に言 うと 、「 感 覚 の使 い方 のつまずき」 です。「 触 覚 」の使 い方 が未 発 達 な状 態 であること
が多 く、専 門 的 な用 語 を用 いると 「触 覚 防 衛 反 応 」 が強 い状 態 であるのです。
一般的な
人間の
触覚
触覚
原始的な
触覚
物を触り分けたり、自分の体のどの位置に
3つの行動をコントロールする
触れているかを感知したりといった機能
(1)危険から逃げる
触れたり、触れられたりしているわけではないのに、
(2)敵を攻撃する
気配を察して生命を守ろうとする機能
(3)餌を取り込む
私 たち人 間 は、「一 般 的 な触 覚 」が「原 始 的 な触 覚 」 をうまくおさ えながら生 活 しています。し かし 、感
覚 の育 ち方 には個 人 差 があり ます。「 原 始 的 な触 覚 」が強 く出 てしまう 、「一 般 的 な触 覚 」が育 ちきって
いない場 合 には、(1 )いやなこと から逃 げる、(2 )自 分 のペースでないと攻 撃 性 が出 やすい(パンチとか
キックと いっ た人 間 的 な攻 撃 ではなく、噛 みつ く、ひっ かく、爪 を立 てると いった攻 撃 ) 、(3 )自 分 にと って
好 まし いこと を取 り込 も うとする、といっ た3つの行 動 パタ ーンが出 やすくなり ます。
「原始的な触覚」が出てしまいやすい子に多い行動特徴
・失敗を避けようと見ただけで近寄らない。行動や言葉で「予防線」を張る。
「触覚」の使い方と
・授業中では手遊びや足遊びが多い。(指なめ、爪かみ、鉛筆かじり)
いう視点でも支援
・女性の先生に甘える。
を考えてみてはい
・自分からベタベタ擦り寄ってくるが、他人が近づきすぎると押しのける。
かがでしょうか。
参考文献:<発達のつまずき>から読み解く支援アプローチ 学苑社
(杉山)