清水警察署協議会議事録

清水警察署協議会議事録
○ 日 時 平成 27 年4月 20 日(月) 午後3時 00 分から午後5時 00 分
○ 会 場 清水警察署講堂
○ 出席者 委 員(13 人中7人出席)
会長
伏見哲郎
副会長 今井直己
委員
加藤武史
望月史郎
警察署
福田郁夫
齋藤とみ子
松下かおり
署 長 副署長 刑事官 地域交通官 会計官
蒲原担当次長 警務課長 留置管理課長 生活安全課長
刑事第一課長 刑事第二課長 地域課長 交通課長
警備課長
会計課主幹
1 前期業務推進結果(
前期業務推進結果(1月~3月)
(1) 報告概要
ア 高齢者交通事故抑止対策
高齢者交通事故抑止対策の
対策の推進について
推進について
(ア) 高齢者に
高齢者に対する安全教育
する安全教育
a 交通事故の当事者となった高齢者に対する安全教育と運転免許証の自
主返納の奨励活動
b 運転免許証更新時の高齢者に対して啓発品を配布しながらの呼び掛け
c 反射材シール等配布による広報啓発活動
d シルバーポリス会議の実施
e 「興津寒桜まつり」等各イベントに参加した広報啓発活動
f 毎朝の FM しみず番組「トラフィックウェザーインリポート」出演によ
る広報
g 管内事業所に対する、高齢者を守るための交通安全講習
(イ) 高齢者
高齢者に
する自発光式反射材
自発光式反射材などの
などの普及促進活動
に対する
自発光式反射材
などの
普及促進活動
a
街頭活動
○ 高齢者交通事故現場における反射材の配布、反射シールの貼付活動
○ イオンタウン蒲原店等大型商用施設における広報啓発活動
b 静岡市役所清水庁舎への働き掛けによる自発光式反射材販売開始
イ 地震
地震・
風水害等発生時に
えた諸対策
諸対策の
推進につい
について
・風水害等発生時
に備えた
諸対策
の推進
につい
て
(ア) 広報啓発活動
a 津波避難標語「+(たす)と-(ひく)」
b
c
早い段階での気象情報の把握
防災ボランティア週間等広報重点に指向した交番速報等の発出
d FMしみず番組「ほっと安心生活ガイド」出演による広報
e 地域会合開催の機会を通じた広報活動
(イ) 災害発生時
災害発生時に
えた訓練
訓練の
に備えた
訓練
の実施
a 高所からの災害危険箇所の点検
(2)
b 災害装備資機材等の取り扱い訓練
c 静岡県、静岡市、関係機関等合同による地震・津波発生時の図上訓練
委員からの
からの要望
要望・
意見(
委員、
警察)
委員
からの
要望
・意見
(○~委員
、※~警察
)
ア 高齢者交通事故抑止
高齢者交通事故抑止対策
対策の
対策の推進について
推進について
○ 他の事件もそうだが、この時期だけ何かを重点的にやったからといって、
すぐに解決するわけではないので、清水署の方には、継続的に対策をお願
いしたい。
※ そのとおりです。
○ 高齢者の免許の自主返納は、非常に良いことと思うが、山間部に住んで
いる独居の高齢者にとっては、返納は難しいと思う。 なぜなら、交通手段
はバスなどしかなく、しかも1時間か2時間に 1 本と少ない。家族と同居
している高齢者ならいいが、独居や高齢者夫婦だけの世帯に、返納させる
のは気の毒だと思う。何かしら手を差し伸べることはできないものか。
※ 闇雲に免許証を返納してくださいというのは難しく、当然、無理でなけ
ればの話です。
昨今、国土交通省から、荷物を運ぶ宅配業者が人を乗せることができな
いかとか、逆にバスやタクシーに荷物を運搬できないかなどの案が出てい
る。すぐには難しいと思うが、署としてもこの動きに乗って返納を促進し
ていけたらと思う。
イ 地震
地震・
風水害等発生時に
えた諸対策
諸対策の
推進について
・風水害等発生時
に備えた
諸対策
の推進
について
○ 昨年の台風の時、
「清水区が浸水した」というニュースを見て「いったい
清水区のどこなの」と思った。清水区全体が浸水したような報道をしたけ
れど、浸水した箇所はごく一部で、私の住んでいる箇所については大丈夫
だったが、中には、避難所に避難した人もいた。このようにニュースだけ
を頼りにするのではなく、普段から危険箇所の確認と早めの準備や心構え
が必要であると感じた。
○ 普段から災害に備えた訓練が功を奏すると思う。
「自分の命は自分で守る」ことが大事。山間部では、行政や警察の救助は
なかなか来ないので、地区ごとに自分たちで逃げる場所や避難所を決めて
おいたり、普段から災害に備えた訓練をしたりしておくことが大切だと思
う。また山間部では、ニュースなどで発表される清水区の興津川周辺の降
雨量と実際の雨量が大分差があるので、水の色の濁り具合を見て、自分た
ちの勘で、早めの避難をすることが大事だと思う。
※ 興津川周辺にある「青少年自然の家」の名称が替わり、
「自然の家」とな
り、施設も良くなったことで、かなりのキャンパーが来ることが予想され
る。管轄する和田島駐在所などを中心に、駐在所速報などで、災害に備え
避難所や危険箇所などを積極的に広報していく。
※ 昨今、災害に関して「自助・共助・公助」と言われているが、まさに「自
ら助ける、共に助ける、公けに助ける」ことが大切。
また、本来、備蓄水について3日間を目標にしているところであるが、
山間部では、救助まで日数がかかるということで、7日間の備蓄水の準備
をお願いするように強く広報していきたい。
2 次期業務運営重点
次期業務運営重点について
について
(1)
諮問事項
ア 身近な
身近な不安の
不安の解消のための
解消のための積極的
のための積極的な
積極的な広報活動について
広報活動について
(ア) 警務関係
警察署には、犯罪などによる被害の未然防止に関する相談、その他県民
の安全と平穏について各種困りごと相談に応じ、不安解消のための総合相
談窓口があります。
この相談窓口は、市民の警察への要望を把握するために重要なものです
ので、署に相談窓口があることを知ってもらうため、その広報に努めます。
広報の方法は、インターネットの清水警察署のホームページや、毎回
8,000 部を作成し各戸に回覧している清水警察署の広報誌「清水の守り」、
清水区内を中心とするFM放送の「マリンパル清水」などとなります。
参考までに警察が受ける相談について説明しますが、相談内容は、様々
で、清水警察署では、昨年中、約 3,300 件ありました。また今年に入って
1月~3月末までの相談件数は、約 700 件でした。
不審メールや電話に関する相談も多く、主な相談内容は、
① 悪徳業者による社債販売及び、マンション経営の勧誘や、契約したわ
けではないのに契約料や会員登録料が発生した
② 車が傷つけられたなどや不審者がいるためのパトロール要望
などがあります。
ただし、相手との金銭トラブルで、窃盗や詐欺などを訴えてくる相談も
ありますが、大半は、窃盗や詐欺にならないのが実情です。
また、会社が給料を払ってくれないなどの契約トラブルや、遺産相続、
損害賠償、和解交渉等については、他の機関を教示することが多々ありま
す。
従いまして、やみくもに相談窓口があると広報するだけでは、本当に
困っている人の意見を吸い上げることはできませんから、
例えば
・実父(母)が認知症でお金の管理ができない
という相談は、区役所の高齢者福祉課へ
・完済しているのに依然と金銭請求がある
・遺産相続でもめている
という相談は、弁護士、司法書士会で扱えることをきちんと広報したいと
考えています。
(イ) 生活安全関係
全国では女性や子どもを対象とした凶悪事件が発生しており、こうした
凶悪事件の前兆とも言える声掛けやつきまといなどが、清水署管内でも昨
年中に 91 件発生しています。
今年に入っても、小・中学生や女性に対する「つきまとい」
「声掛け」な
どが 25 件発生しております。
新年度を迎え、新入学児童や新社会人が新たなスタートを切り、気候も
良くなるこの時期には、子ども・女性に対する声掛け事案等が多発した
り、通学通勤時の自転車盗が増加したりすることが懸念されることから、
これら住民の身近で発生する犯罪や不安の解消を図っていきたいと考えて
います。
あわせて、相変わらず発生している特殊詐欺被害や乗り物盗被害などの
各種犯罪防止対策を推進していきたいと思います。
そのための、広報活動の推進として、エスピーくん安心メールや防犯広
報紙、交番速報等の媒体を活用した情報提供や各種会合等での住民との情
報共有を図っていきます。
(ウ) 地域関係
交番・駐在所連絡協議会、地域安全推進員連絡会議など、地域会合の場を
通じて、行楽シーズンにおける海や川の水難事故、山岳遭難防止のため
の地域安全情報の発信活動を推進します。
また、区民全体に浸透していくよう、警ら、巡回連絡等、現場での直接的
な広報を工夫して行います。
例えば、パトカーが警ら中にマイクで広報する場合は、短い言葉を使って
相手方に分かりやすいようにするなど、署員の知恵を絞っています。
なお、交番、駐在所では、交番速報、ミニ広報紙を製作していますが、内
容が盛り沢山になりすぎて、かえって訴えたいことが分からなくなるので、
広報したいことに的を絞ってみるなど、工夫して発行します。
作ったものは、コンクールを行って、検証したいと思いますので、委員の
方々には、ぜひ御覧頂きたいと思います。
((エ
エ) 交通関係
交通事故抑止のため、広報活動が重要なことは皆さま御存知の通りです。
ところが、非常に難しい問題も多々あります。
分かりやすい例として、新聞記事では、尊い人命が失われる死亡事故より
も、話題性のあるコンビニに乗用車が突っ込んだ怪我人のない物損事故の方
がカラー写真付きで大きく扱われます。
死亡事故現場の写真を提供できれば良いのですが、死亡事故現場に臨場し
た警察官は、捜査に必要な写真、つまり一般の方が目を背けたくなるような
写真を撮影し、それが証拠ともなってくるし、死者のプライバシーにもかか
わるわけで、そのような制約もあり、記事になると死亡事故が目立たなくな
るのです。
ですから、一概に積極的な広報活動と言っても様々な問題や制約とのせめ
ぎ合いであることを御理解頂いたうえで、知恵と汗を絞って進めていきたい
と思います。
(オ) 警備関係
1 月から 3 月までの業務運営重点に引き続いて、地震や風水害の発生に対
処するため、自ら身を守ることの広報啓発活動と災害発生時に備えた訓練の
実施を推進し市民の防災意識を高めていきたいと考えています。
(2) 委員
委員からの
からの要望
要望・
意見(
委員、
警察)
からの
要望
・意見
(○~委員
、※~警察
)
○ 最近、
「オレオレ詐欺」が、また多発していると思う。ラジオなどで「気をつ
けて下さい」とか「どこどこ高校の卒業生の方はお気をつけて下さい」等の広
報や、また、テレビでの「警察 24 時」と言う番組は、高視聴率だと聞いている
ので、これを通じて広報するのが良いと思う。
○ 宅配便や郵便屋さんは、絶対に玄関の中に入ってこないが、警察官は、玄関
の中に入って頂いて構わないと思う。おまわりさんが、玄関の中に入るのは、
だめなのか?自分はいいと思う。
○ 交通安全協会、はごろもレディースなど、警察に関係するボランティアが存
在していて、それぞれ大変な思いで活動している。青少年育成のボランティア
の方の話では、夜間の見回りのときに、夜道をすごく短いスカートをはいてい
たアルバイト帰りの学生を見つけて注意したとか、不登校の子供を農園に誘っ
ても親の返事がもらえないなどと苦慮しているが、ボランティアの方々は、少
しでも交通事故を減らそう、犯罪の被害者を出さないようにしようと一生懸命
頑張っている。
私たちの一人一人の力は微々たるものだが、このようなボランティア活動に
今後も協力していきたい。
※ いつも御協力を頂きありがたい。
○ 市民に安心感を与えるための、広報活動をお願いしたい。
例えば、警察官による戸別訪問などを積極的に行ってもらいたい。
悪い事をしている人は、心にやましい気持ちがあるので、警察官の姿を見る
と嫌な思いをするが、善良な市民は警察官の姿を見れば「安心感」を覚えるの
で、積極的に見せる活動をしてもらいたい。
自治会役員会・婦人会・子供会等地域の各種会合へ必要に応じて署員が参加
し、市民に身近な情報提供を行うなど、密着した活動を望む。市民一人一人に
「身近に警察官がいる」という印象を持たせて、安心感を抱けるような活動を
展開していただきたい。
巡回パトロールは、犯罪に対する抑止力として効果が大きいと思うので、是
非とも強化して欲しい。特にひとり暮らしの方や、老人だけの家庭など、交番
員の戸別訪問を通じて、安心感を与える。
(3) 答申
巡回パトロールや個別訪問を行い、市民の安心感と防犯意識を高めるように
努めてもらいたい。