「知の知の知の知 」第2390号 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
診療所
あまみ
中
中 央
事務局
研究所
しらさぎ
つなぐの
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2390 号 2015.3.29 発行
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県障がい者センター開所
岐阜市鷺山、4相談機関を集約
岐阜新聞 2015 年 03 月 28 日
関係者が施設の完成を祝った県障がい者総合相談センター
の開所式=岐阜市鷺山向井
さまざまな障害の相談にワンストップで対応す
る「県障がい者総合相談センター」の開所式が27
日、岐阜市鷺山向井の同センターで開かれた。約1
00人が県の障害者施策の要となる施設の完成を
祝った。4月1日から業務を始める。
身体、知的、発達障害を含む精神障害を対象とし
た四つの県の相談機関を集約。重複障害のある人へ
の支援能力向上のほか、大人、子どもにかかわらず同じ場所で発達障害者への対応が可能
になる。100人を収容できる大会議室があり、人材育成や交流の場として活用する。鉄
筋コンクリート3階、延べ2279平方メートル。建設費は5億7千万円。
県は鷺山地区に障害者関連施設を集積しており、2018年度までに約100億円をか
けて岐阜希望が丘特別支援学校、障害者用体育館、プールなどの再整備を進めている。
開所式では障害のある子どもたちが踊りを披露。古田肇知事は「センターが大いに活用
されることを願う」とあいさつした。
自立の夢 ともに歩む
支援拠点「夢歩」が開所
河北新報 2015 年 03 月 28 日
夢歩の相談スペースで施設運営について話し合うスタッフ
児童養護施設を退所した若者の支援拠点「夢歩
(ゆめっぽ)」が、仙台市青葉区にできた。生活や
進路の相談に応じたり、話し相手になったりする職
員らが常駐。社会に出た退所者が困ったときに気軽
に立ち寄れる施設を目指す。
夢歩はJR東照宮駅にほど近い住宅街に22日
に開館。宮城県内の児童養護施設や里親でつくる
「こどもの夢ネットワーク」が運営する。保証人を
見つけられずに部屋を借りることが難しい退所者のため、家具付きの住居も併設する。
児童養護施設は原則18歳で退所しなければならない。肉親に頼れない事情を抱え、就
職先や大学で人間関係の悩みを抱えたり、経済的に行き詰まったりするケースもあるとい
う。
宮城大とネットワークは2010年、東北の14カ所の児童養護施設を退所した89人
を対象にアンケートを実施。自立に向けて施設に望むこととして4割近くが「退所後のケ
ア」と回答している。最終学歴は6割超が高卒で、最初の職場の定着率は3割ほどだった。
仙台市内の児童養護施設で育った女性(35)は「専門学校や職場で社会の常識が分か
らず、困ったこともあった。気軽に相談できる場所があれば助かる」と話す。
ネットワーク代表の卜蔵(ぼくら)康行さん(59)は「施設で育った子どもが夢を諦
めないよう応援する拠点にしたい。仙台には東北から若者が集まるので、県外の施設退所
者も受け入れたい」と言う。
夢歩は当面、水、金、日曜の週3回、午前11時~午後6時に開館。入居は男女1部屋
ずつで、大学などに進学した退所者が対象。連絡先は夢歩022(343)5154。
てんかん啓発
名古屋で催事
テレビ塔も紫色に
中日新聞 2015 年 3 月 27 日
患者たちが作ったかるたを取りながら、てんかんについて学ぶ
参加者=名古屋市東区大幸南の市東スポーツセンターで
脳の病気、てんかんの啓発イベント「パープルデー
パーティーin名古屋」が26日、名古屋市東区大幸
南の市東スポーツセンターであった。医療関係者らで
つくる全国てんかんリハビリテーション研究会が、一
般向けに国内で初めて開いた。
てんかんは約100人に1
人が発症する病気。周囲に発作
を必要以上に心配されるため、
病気を打ち明けるのをためらう患者がいる。
「患者を独りぼっちにし
ない」との思いを込め、この病気の国際的なシンボルカラー「紫色」
の物を身に着けて過ごす日とされ、世界各地で啓発行事が展開され
ている。
てんかんの啓発日に合わせ紫色にライトアップされた名古屋テレビ塔=名古
屋・栄で
イベントには約200人が参加し、紫色の服を着たり、リボンを
結んだりしていた。
「ぐっすり眠るのはとても大事だよ」と、病気を
悪化させない注意点を盛り込んだ、かるたで遊ぶなどしながら病気
について学んでいた。
同日夜には患者を応援する意思を示そうと、名古屋・栄のテレビ
塔も紫色にライトアップされた。研究会事務局長の福智寿彦さん(5
0)は「この光で、てんかんへの理解が広がれば」と話していた。
障害者と交流の場 ネット寄付で支援
NHKニュース 2015 年 3 月 28 日
知的障害のある人たちが働いている横浜市のレストランで、地域の人たちとの交流の場
として庭に植える木が、インターネットを通じた寄付で購入され、きょう、植樹式が行わ
れました。
植樹式が行われたのは、横浜市泉区にある、社会福祉法人が運営するレストラン「ファ
ールニエンテ」です。
このレストランでは、知的障害のある人たち20人が、料理を作ったり、野菜を栽培し
たりして働いています。レストランでは、地域の人たちが自由に訪れて交流する場にして
もらおうと、庭に野菜畑や芝生を整備することにしていて、このうち、庭に木を植えるの
に必要な資金をインターネットで呼びかけてきました。
これは「クラウドファンディング」と呼ばれる手法で、ネットを通じて賛同者が少しず
つ寄付し、10万円ほどの「ベニスモモ」の木1本を購入したということです。植樹式で
は、寄付した人たちも集まって障害者たちと一緒に4メートルほどの高さの木に土をかけ
ていきました。
寄付した横浜市の女性は「多くの人が触れ合う場になればと思い寄付しました。形にな
ってとてもうれしいです」と話していました。
レストランでは、この木から成る実を料理にも出す予定で、社会福祉法人の萩原達也担
当理事は「賛同者の人たちのおかげで木を購入できました。今回のような手法を活用しな
がら障害者福祉への理解をさらに深めていきたいです」と話していました。
【映画オタク記者のここが気になる】 ダウン症児が好演の『カフェ・ド・フロール』 「障
害者が演じる」ことの意味
産経新聞 2015 年 3 月 28 日
映画「カフェ・ド・フロール」の撮影現場で、ヴァネッサ・パラ
ディ(左)らに演出の指示をするジャン・マルク・ヴァレ監督(右)
。
ダウン症の子役の表情があどけなくてかわいい
4年前に閉館した恵比寿ガーデンシネマ(東京・渋谷)
が28日に「YEBISU GARDEN CINEM
A」としてリニューアルオープンする。開館記念作品は
カナダ・フランス映画「カフェ・ド・フロール」。監督・
脚本は「ダラス・バイヤーズクラブ」や「Wild(原
題)」で昨年と今年のアカデミー賞をにぎわしたジャン・
マルク・ヴァレ。1969年のパリで1人息子と生活するシングルマザーのジャクリーヌ
(ヴァネッサ・パラディ)と、2011年のカナダ・モントリオールで妻と別れ新しい恋
人と付き合っているDJの男(ケヴィン・パラン)の物語が並行して描かれ、時空を超え
た2つの人生に驚きの結末が訪れる。
ヴァレ監督にこの映画を撮った理由について聞くと「愛の純粋さと偉大さが描きたかっ
た」と語った。2つの物語をつなぐのは、監督お気に入りの曲「カフェ・ド・フロール」。
ほかにピンク・フロイドやシガー・ロスなどの曲が使われている。この映画について語る
とき、監督と音楽との関係性にアプローチするのが本筋だろうが、個人的にもっと興味が
引かれたのは、ジャクリーヌが溺愛している息子ローランがダウン症児だということだ。
ローランを演じたのは実際にダウン症のマラン・ゲリエ君=当時(12)。母子の場面は
ほとんどアドリブで、ジャクリーヌを演じたバネッサの母性愛と、無垢(むく)な笑顔を
見せるゲリエ君の愛らしさは見ていてほっこりする。ヴァレ監督は日本未公開作「Los
Locos」
(1997年)でダウン症のエキストラと懇意になり「純粋さに感銘を受けた
ことが忘れられない」という。
「ゲリエは僕の新しい友達。特別なものを持った子だ」と目
を細め、彼と、彼の女友達を演じた同じダウン症の女の子(2人は実際に付き合っていた)
と3人で撮ったほほ笑ましいスナップ写真を何枚も見せてくれた。
ダウン症候群は、人間にある23組・46本の染色体のうち、21
番目の染色体が2本ではなく3本ある先天性の染色体異常のこと。日
本ダウン症協会(東京・豊島区、会員数約5700人)の水戸川真由
美理事によると、国内では芸能事務所や劇団に所属しているダウン症
の役者が活躍している。ダウン症の役はダウン症の役者が演じること
がほとんどだ。これは特有の外見からくるものだろう。
ダウン症の役者が出演した映画では、しがないビジネスマンとダウ
ン症の青年(パスカル・デュケンヌ)との友情を描いた「八日目」
(1
996年)と、孤独なダウン症の少年をゲイのカップルが引き取り育
てるために訴訟を起こす「チョコレートドーナツ」(2012年)が
双璧だ。「八日目」のベルギー人監督、ジャコ・ヴァン・ドルマルは
デビュー作「トト・ザ・ヒーロー」(91年)でもデュケンヌを起用
し、オムニバス映画「キング・オブ・フィルム/巨匠たちの60秒」
(95年)では彼とダウン症の女性がキスをして抱き合う短編も撮っ
ている。ヴァレ監督は新作「Wild(原題)
」にもダウン症の人をチラリと登場させてい
る。
ヴァレ監督は「ダウン症や精神疾患といった人物を描くことにタブーは付きものだし、
どうしても苦労が伴う」と語る。ゲリエ君の演出にはかなりてこずったようだ。
「忍耐が必
要だった。おかげで白髪が増えたよ」と苦笑した。
「彼はじっとしていないんだ。僕を目で
捜してしまうのでカメラの後ろに隠れなくてはならなかった。演技は僕のまねをさせて撮
った。それに、いつでもカメラが回せるように照明に気を使わないですむ手持ちのデジタ
ルカメラを用意した」と語る。
ダウン症は誤解を受けやすいのも事実だ。例えば昨年、日本でもヒットした「チョコレ
ートドーナツ」のトラビス・ファイン監督は、ダウン症の少年マルコを当初は粗暴な性格
に設定していた。しかしマルコ役に抜擢(ばってき)したダウン症のアイザック・レイバ
が心の優しい青年だと知り設定を変更した経緯がある。
「カフェ・ド・フロール」で気になるのは、ジャクリーヌが雑誌でダウン症の平均寿命
が25歳だと知ること。時代設定が1969年なので当時はそうだったのかもしれないが、
今では寿命が延びて50歳を超えており、誤った情報が流布しないかちょっと心配だ。水
戸川理事も本作を鑑賞してその点が気になり、劇場用プログラムに次のような注釈を入れ
ることになった。
「これは1960年代の話です。現在は医学の進歩、乳幼児期からの心理・運動面の適
切な療育プログラムにより、ダウン症候群のある人たちの発達は改善され、寿命は決して
短くはありません」
最近は「出生前診断」の問題もあり、ダウン症に関して偏見のない正しい情報がより重
要性を増している。映画でダウン症の役者が活躍することは、彼らについてのネガティブ
な印象を払拭することにもなるので大いに歓迎したい。(WEB編集チーム 伊藤徳裕)
福山若草園
移転オープン
読売新聞 2015 年 03 月 28 日
移転、新築された県立福山若草園(福山市水呑町で)
◇県の障害者施設、記念植樹
重度の知的、身体両方の障害がある児童らが入所、通
園する県立福山若草園が福山市水呑町に移転、新築され、
27日、関係者約150人が記念植樹をするなどして開
園を祝った。
同市津之郷町にあった施設が老朽化したのに伴い、自
閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)といった発達障害の療育体制を充実させるため
移転。約1万6000平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリート3階建て施設(延べ床面
積7000平方メートル)や広場、駐車場を備える。定員が49人から60人に増え、放
課後デイサービスを新たに始める。総事業費は約32億円。
記念式典で、湯崎知事は「利用者に安心してもらい、地域に開かれた施設にするため、
全力で取り組みたい」とあいさつ。羽田皓市長も「地域を挙げて応援したい」と祝辞を述
べた。
工事を巡っては、福山市が県に売却した敷地内に、大量のコンクリート片などが埋めら
れていたことが工事中の昨年3月に発覚。同年12月までに計1680トンが取り除かれ、
撤去費約1700万円は市が全額負担した。
障害者と地域、広がれ輪
北広島の通所施設「みなみ」1日オープン
北海道新聞 2015 年 3 月 28 日
【北広島】身体障害者向けの通所施設「地域サポートセンターみなみ」が4月1日、南
町4にオープンする。障害児向けサービスを提供し、地域の子供や高齢者が利用できるホ
ールや喫茶室も設けた。運営する市内の社会福祉法人北海長正会は「障害者と地域の人が
触れ合う場所に」と話している。
内覧会でみなみを訪れ、喫茶室で軽食を楽しむ人たち
施設は鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積1
290平方メートル。同法人が教員住宅跡地(24
50平方メートル)を購入し昨年夏に着工、今月1
5日に完成した。総事業費は約3億9千万円で、国
と道の補助金約1億5300万円を利用した。
北海長正会は市内富ケ岡で障害者の通所・入所施
設「北広島リハビリセンター」を運営。同センター
の通所部門をみなみに移し、要望の多かった障害児
向けサービスを新たに提供する。
1階では未就学児や放課後の児童・生徒を預かり、レクリエーションなどを行う。定員
は計5人。このほか、いすとテーブルを置く交流ホールや、滑り台などの遊具で遊べる活
動室、喫茶室を設置し、地域住民にも自由に利用してもらう。
2階は大人を対象とし、理学療法士らがリハビリを指導したり、食事を提供したりする。
浴室も備える。定員は40人。
26、27日には内覧会が開かれ、地域住民や利用予定者ら約130人が見学。喫茶室
では軽食も振る舞われた。養護学校に通う脳性まひの長男(10)と訪れた市内大曲の佐
藤繭子(まゆこ)さん(36)は「こんな施設が近くにあればいいと思っていた。大人に
なっても継続して利用できる」と喜ぶ。放課後に週3回利用する予定だ。
近くに住む女性(66)も「ここでお茶を飲んで障害児を見守り、孤立しがちな親を地
域全体で支えることができれば」と話した。
センター長に就任する野村和泉さん(47)=北広島リハビリセンター福祉課長=は「障
害者も地域の人も楽しく利用してもらい、ここから障害者と健常者の輪が広がれば」と期
待する。
利用時間は午前9時~午後5時半。喫茶室は午前11時~午後5時。日曜、祝日定休。
問い合わせはみなみ(電)011・376・8525へ。(本郷由美子)
重度障害者受け入れ、グループホームを開設 札幌のNPO、手稲区に
目指す
北海道新聞 2015 年 3 月 28 日
介護負担の軽減
重度障害者を対象にした短期入所施設の居室で見学者
に説明する施設の職員(左)
札幌市北区のNPO法人「ツリーフィールド」
(片平一義理事長)が、食事や入浴、排せつに
介助が必要な重度の心身障害者を受け入れる共
同生活援助施設(グループホーム)
「うらら」と、
短期入所施設(ショートステイ)
「のどか」を手
稲区前田1の12に開設した。市障がい福祉課
によると、重い障害を持つ人を主な対象にうた
うグループホームの開設は初めて。自宅で介護する保護者の負担を軽減するのが目的だ。
開設は16日。木造2階建て延べ480平方メートルで、グループホームは1階7床で、
ショートステイは2階4床。いずれも障害者総合支援法に基づく施設だ。医療行為を必要
としないものの、重度の肢体不自由、または重複障害がある18歳以上の男女が対象。利
用する際には、市町村が発行する障害福祉サービス受給者証が必要となる。
また、小学生から高校生までの重度障害児・者が対象の放課後デイサービス「さん」(定
員10人)も2階に併設される。
スタッフは看護師や保育士など25人。同法人は、重度心身障害者対象の生活介護施設
などを石狩事業所(石狩市花川南)として同時に開設しており、手稲の施設入所者が日中、
石狩の施設で体操などを楽しむこともできる。
同法人などによると、寄宿舎のある特別支援学校卒業後の重度障害者たちが自宅に戻る
と、入浴や排せつなどで家族の負担が大きくなるため、医療機関や社会福祉法人などが運
営する療養介護施設に入所するケースが多い。さらに近くの施設に空きがない場合は、渡
島管内八雲町など、遠方の施設に入所する例もある。
施設長の伊藤翔太さん(29)は「入所施設が自宅近くになれば、子どもに会いに来る
保護者の負担が軽減される。体の大きい子供の入浴は重労働なので、自宅で介護する保護
者にも気軽にショートステイを利用してもらい、体を休めてほしい」と話している。問い
合わせは同法人手稲事業所(電)011・215・8011へ。
(上野香織)
NHKニュース 2015 年 3 月 28 日
万引きなどの犯罪を繰り返してしまう認知症
の高齢者や知的障害者などの社会復帰を支援す
るため、東京弁護士会は、弁護士と連携して支援
に取り組む社会福祉士などの専門家に、最大で1
0万円を援助金の形で支給する独自の制度を来
月から始めることになりました。
身寄りのない認知症の高齢者や知的障害者な
どの中には、福祉的な支援と結びつかないまま万
引きや無銭飲食などの犯罪を繰り返してしまう
ケースがあり、専門家はおととし1年間に刑務所に入った人の4人に1人は知的障害の疑
いがあると指摘しています。
こうした人たちの社会復帰を支援するため、東京弁護士会は、認知症の高齢者や知的障
害者などを担当する弁護士と連携して支援に取り組む社会福祉士などの専門家に、弁護士
を通じて最大で10万円を援助金の形で支給する独自の制度を来月から始めることになり
ました。
社会福祉士などの専門家は、容疑者や被告の更生に向けた計画書を作ったり、福祉施設
につなぐ手続きを行ったりしていますが、これまでこうした費用を援助する制度はなく、
ボランティアに頼っていたのが実情だということです。
東京弁護士会によりますと、こうした制度は全国で初めてです。
東京弁護士会の彦坂浩一副会長は「更生には福祉の専門家の力が必要だ。独自の制度で
司法と福祉の連携をさらに深めていきたい」と話しています。
社会復帰支援の専門家に援助金を支給へ
障害ある小中生「通級指導」最多/8 万 3000 人
四国新聞 2015 年 3 月 28 日
障害のある全国の公立小中学生のうち、通常学級に在籍しながら、必要に応じて別室で
の指導や特別支援学校での授業を受ける「通級指導」の対象者が、2014 年度は8万 3750
人で、1993 年度の調査開始以降、最多だったことが 27 日、文部科学省の調査で分かった。
香川は 337 人で、小学校の注意欠陥多動性障害(ADHD)の 127 人が最も多かった。
前年度からは 5868 人の増加。文科省は、子どもの障害の早期確認や、教員への研修など
の取り組みが進んできたことが増加の背景にあるとみており、
「今後も学習環境の充実を図
りたい」としている。
内訳をみると言語障害が3万 4375 人、情緒障害が 9392 人。文科省が発達障害と定義し
たもののうち、06 年度から通級指導の対象となった障害では、自閉症が1万 3340 人、注
意欠陥多動性障害が1万 2213 人、学習障害(LD)が1万 2006 人で、いずれも前年度よ
り増えた。一方、指導担当の教員は 6562 人で、3年間で 13%増えた。
文科省は全国の公立の小中学校と特別支援学校を対象に、たんの吸引や胃ろうなど日常
的な医療的ケアが必要な児童生徒数も調査。小中学校で 976 人、特別支援学校で幼稚部の
幼児や高等部の生徒も含めて 7774 人だった。
介護費返還 「県の裁決は適法」施設側の請求棄却
佐賀新聞 2015 年 03 月 28 日
杵島郡大町町のグループホーム「ホームタナカ」が入所者6人を虐待したとして、杵藤
地区広域市町村圏組合から介護事業者の指定取り消しを受けた問題で、介護サービス費の
返還命令を受けた施設側が佐賀県を相手に、不服審査請求を棄却したのは違法として、裁
決の取り消しを求めた訴訟の判決で、佐賀地裁は27日、請求を棄却した。
施設側はすでに指定取り消し処分の効力停止の決定を受けており、今回の返還命令の裁
決にもその効力が及ぶと主張していたが、波多江真史裁判長は「審査会が返還命令処分を
是正する義務はなく、裁決は適法」と判断した。
施設側が介護事業者の指定取り消し処分の撤回を求めている訴訟は現在も係争中。
主張:地域福祉の担い手 人材育成進め、全国的配置を
公明新聞:2015 年 3 月 28 日
地域で社会的に孤立し、人知れず生活に困っている人の悩みに耳を傾け、住民や行政機
関などと協力しながら支援するコミュニティー・ソーシャル・ワーカー(CSW)。地域福祉
のセーフティーネット(安全網)づくりを担う CSW が今、地域の防災・減災対策において
も欠かせない存在として、注目を集めている。
例えば、14 日から 18 日まで仙台市で開かれていた国連防災世界会議に関連して、同市が
主催したパブリック・フォーラム(一般公開事業)では、障がい者を含む、すべての被災
者に配慮した防災対策のあり方について議論が行われた。
その中で、同市は 2013 年度から、災害により住宅を失い、自力での住宅再建が難しい人
のための賃貸住宅「復興公営住宅」建設地域に、CSW を重点的に配置し、災害時に最も弱
い立場に置かれる障がい者や高齢者などが孤立しないよう、CSW が重要な役割を果たして
いると紹介した。
国連児童基金(ユニセフ)も、同会議終了後、各国に向けて、自治体などと連携しなが
ら被災した子どもたちを助けるソーシャル・ワーカーの活動を支援するよう訴える声明を
出している。
被災者支援の観点からも、CSW の役割に大きな期待が寄せられており、全国的な配置が
求められているといえよう。公明党は統一地方選の重点政策の中で、すべての福祉事務所
設置自治体で、中学校区に 1 人をめどに CSW を配置するよう提案している。
CSW はもともと、大阪府発の地域福祉を推進する専門職である。府が 03 年に策定した
「地域福祉支援計画」に基づき、04 年度から府の補助で府内の全市町村に配置されるよう
になった。秋田県、東京都、島根県などでも CSW を配置しているが、配置自治体は全国で
1 割程度と少ない。
CSW を務めるのはほとんどの場合、社会福祉士だが、厚労省が 13 年 3 月にまとめた CSW
調査研究事業報告書によると、自治体が CSW を配置したくても、人材の確保が難しいとい
う。大阪府のように社会福祉協議会などと協力し、CSW の養成研修を行うなど、自治体は
人材育成を積極的に進めてほしい。
4人に1人 要介護 10年後、都試算
東京新聞 2015 年 3 月 28 日
都は二十七日、二〇一五年度から三年間の高齢者福祉保健計画を発表した。団塊の世代
が七十五歳以上になる二五年には、都内の人口のうち24・5%が介護を必要とすると初
めて予測。必要になる介護保険の給付費も上昇することから、六十五歳以上が支払う介護
保険料が現在の一・六倍に跳ね上がると試算した。
(川上義則)
都によると、都内で介護の必要な人は一五年の二百九十九万人から二五年の三百十五万
人へと、十年間で約二十万人増加。これに伴って、介護保険から支払われる給付費は十年
間で約三千七百億円増える計算になる。一人当たりの負担額も重くなり、六十五歳以上の
介護保険料は現在の月額四千九百九十二円から八千四百三十六円になるとみている。
介護する側の人材確保も急務だ。必要となる介護人材は一二年度の約十四万八千人から、
二五年度は二十四万七千人と見込まれる。新たに介護職に就く人がいる一方で、離職者も
多いことから、都の将来予測では約三万六千人の介護人材が不足するとみている。
こうした予測に基づく対策として、都は計画で、中長期的な視点で介護人材を育成し、
定着を目指す▽認知症の人と家族を支える地域づくり▽高齢者の住まいの確保-など、重
点的に取り組むべき六つの分野を挙げた。舛添要一知事は二十七日の定例記者会見で「生
涯スポーツの普及や健康増進なども含め、総合的に取り組む必要がある」と語った。
医療費援助、中学まで53% 厚労省が市区町村別まとめ 共同通信 2015 年 3 月 27 日
厚生労働省は27日、子育て支援策として市区町村が行っている子どもの医療費援助に
ついて、昨年4月1日時点の実施状況をまとめた。通院費の援助対象年齢では、中学卒業
までとする自治体が、全体の約53%に当たる930自治体で最多。次いで小学校入学前
が約19%の337自治体だった。
高校卒業までとするところも201自治体あった一方、4歳未満の自治体も15カ所あ
った。
また約79%に当たる1373自治体が所得制限を設けていなかった。保護者に一部自
己負担を求めているところは756自治体で、986自治体は自己負担なしだった。
24法科大学院への派遣停止
裁判官、検察官の教員
最高裁と法務省
産経新聞 2015 年 3 月 28 日
最高裁と法務省が、司法試験の合格率が低いことなどを理由に平成27年度から教員と
して裁判官や検察官を派遣しない法科大学院が24校に上ることが28日、分かった。法
科大学院の統廃合がさらに加速しそうだ。
最高裁と法務省によると、24校のうち17校は既に新規募集をやめているか停止を予
定している。他の7校は北海学園大(北海道)、専修大(東京)、金沢大(石川)、中京大、
南山大(いずれも愛知)
、近畿大(大阪)、福岡大(福岡)。
対象校は元裁判官や元検察官の弁護士を新たに招いたり在籍中の実務経験者で講義を補
ったりする方針。
文科省は司法試験の合格率や入学定員の充足状況などを基に補助金の削減対象を5段階
に分類。42校への27年度補助金を最大50%減額することを決めている。
政府の法曹養成制度改革推進会議は昨年4月、5段階の5番目と、3~4番目で入学者
数が10人未満の場合には教員を派遣しない制度の導入を決めていた。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行