International Society of Sports Nutrition Conference 2015 に参加して 生命環境科学系 博士課程 1 年 野中雄大 この度「博士課程学生のための国際研究集会渡航助成」の支援を受けて、2015 年 6 月 11 日－13 日にアメリカ合衆国テキサス州オースティンで行われた International Society of Sports Nutrition 12th Annual Conference に参加し、最新の研究成果の情報収集と、私の 研究成果を発表した。本学会は、スポーツ栄 養 学 における最 新 の知 見 を発 表 ・議 論 する ことによって、科 学 的 根 拠 に基 づいたスポーツ栄 養 学 の更 なる発 展 を目 指 す 国 際 的 な学 術 集 会 である。 写 真 1 学 会 会 場 の様 子 写 真 2 ポスター発 表 の様 子 私 は 学 会 最 終 日 の 3 日 目 に “ Differential effects of rapid o r slow body weight loss on musc le weigh t and pro tei n degradation path ways in rat skeletal muscle ” と い う タ イ ト ル で ポ ス タ ー 発 表 を 行 っ た 。 本 研 究 の 主 な 成 果 は 、 体 重 階 級 制 のアスリートがよく用 いる「短 期 間 に急 激 に体 重 を減 少 させる急 速 減 量 」を 行 った場 合 、「長 期 間 に わたり緩 やかに体 重 を減 少 させる緩 徐 減 量 」 に比 べて骨 格 筋 のタンパク質 分 解 機 構 が著 しく活 性 化 し、骨 格 筋 重 量 および筋 タンパク質 量 の減 少 を引 き 起 こ す こと を 明 ら か に した 点 で あ る 。発 表 時 間 中 は 沢 山 の 研 究 者 、スポー ツ ト レ ーナーの方 々が発 表 を見 に来 てくださり、深 く議 論 することが出 来 た。また この中 で、 修 士 号 を持 つボク シング の 元 世 界 チ ャン ピオン で 現 在 も 現 役 で活 躍 している選 手 と交 流 す る 機 会 に 恵 ま れ 、 世 界 ト ッ プ 選 手 の 減 量 方 法 や 試 合 に 向 けた 食 事 方 法 を聞 く こ とが出 来 た。様 々な国 の研 究 者 や現 役 のアスリート選 手 と意 見 交 換 ができたことで、 新 たな疑 問 点 や発 見 があり、今 後 の研 究 の参 考 にすることが出 来 た。 今 回 が初 めての国 外 学 会 への参 加 だったが、多 くの国 の研 究 者 と交 流 し、今 まで に聞 いたことのない栄 養 素 やその機 能 といった スポーツ栄 養 学 の最 新 の 知 見 を学 ぶこ と ができ 、非 常 に 良 い 経 験 と なった 。広 い 視 点 を持 ち、積 極 的 に 最 新 の知 見 を得 なが ら研 究 を遂 行 していくことが非 常 に重 要 であると考 えているため、今 回 の学 会 で得 た 知 見 や考 え方 を活 かし、今 後 の研 究 に役 立 てたい。
© Copyright 2024 ExpyDoc
