太陽通信 - 社会福祉法人 太陽の家

Japan Sun Industries
太陽通信
挑戦!自分と未来に
2015 年 創立 50 周年
社会福祉法人太陽の家広報紙 http://www.taiyonoie.or.jp/
宿野部選手と一丸選手が入社
当法人は、4月1日
パラリンピックや
オリンピックを目指す
トップアスリートの
就職支援をする「アス
ナビ」を通じて、
卓球の宿野部拓海選手
と自転車の一丸尚伍
選手を採用しました。
アスナビとは公益財
団法人日本オリン
ピック委員会(JOC)
記者会見にて(左から)宿野部選手、一丸選手 が2010年よりスタート
した、アスリートナビゲーションシステムプロジェクト
の略。大分県はJOCと合同で、県出身者や大分県で競技
を望む、パラリンピックやオリンピック出場を目標と
する選手の雇用や競技の環境の整備に取り組んでいます。
大分三菱会からご寄付
3月26日に大分県内の三菱グループ18社でつくる
親睦団体・大分三菱会より寄付金をいただきました。
これは平成9年より継続しているもので、今年も新年
祝賀会で集まった募金70,746円を太陽の家に寄付して
いただきました。贈呈式では大分三菱会の神田俊昭会長
(大分三菱自動車販売株式会社代表取締役社長)より、
目録が太陽の家中村太郎理事長へ手渡され、
「障がい者
支援のために大切に使わせていただきます」と謝辞を
述べました。
大分三菱会は、太陽の家で開催されている太陽祭の
障害者相談支援センターと
障がい者就業・生活支援センター 移転
別府にある4つの建物に分散していた地域事業本部の
4課が、4月より第3作業棟に集約されました。第3作
業棟の三菱商事太陽株式会社3階事務所跡に地域生活
支援課、地域サービス課、健康推進課が移転することで、
従来より1階に設置されていた亀川サンクリニックと
併せて、同じ建物内で業務を行うようになりました。
平成24年の法人組織再編成で発足した地域事業本部
は、主に地域で生活する障がい者や高齢者を対象とした
サービス(ホームヘルプセンターたいよう、元気づくり
センターさんほっぷ亀川、障害者相談支援センターたい
よう、障がい者就業・生活支援センターたいよう等)の
提供を担っています。対象者を同じくする部署が同一
2015(H27)5
313
No.
一丸選手は昨秋行われた県内企業説明会に参加し、横浜市
在住の宿野部選手はJOCを通じて大分県での競技生活
を望み就職活動を行っていました。
3月30日大分県記者クラブで、両選手とJOCアスナビ
プランニングディレクターの加藤隆男氏、中村理事長ら
が出席して記者会見が行われ、正式に発表されました。
1964年の東京パラリンピック開催に尽力した、創設者・
故中村裕博士は障がい者のスポーツとともに社会参加も
支援し、翌1965年太陽の家を創設しました。記者会見
で中村理事長は、
「太陽の家では障がい者と健常者がと
もに働いています。障がいのあるなしに関わらずトップ
アスリートを就労面からも支援したい」と話しました。
パラリンピック出場を目指す宿野部選手は、
「競技環境
の整った太陽の家では競技に専念でき喜んでいます。
しっかりと成績を残し、障がいのある人に勇気を与え
たい」と話しています。また、日出暘谷高校出身の一丸
選手は、
「高校3年間を過ごした大分で、職場や地域の
皆さんへ恩返しをしたい。仕事との両立や若手育成にも
取り組み、東京オリンピックで金メダルを獲りたい」と
抱負を語りました。
「インドアスポーツ大会」にも毎年ボランティアとして
多くの方
に参加い
ただき、
太陽の家
の仲間と
長年交流
をされて
います。
ご寄付あ
(左から)
り が と う 三菱商事太陽徳田前社長 大分三菱会 神田会長
ご ざ い ま キリンビールマーケティング大分支社 越智支社長
大分臨海興業 金丸取締役総務部長
した。
大分三菱自動車販売 薬師寺参与 中村理事長
フロアに集まったことにより、情報共有や専門的立場での
意見交換が適宜行われる環境となり、各事業の活性化が
期待されています。
また、事務所スペースが格段に広くなり、車いす利用者
の寄り付きや移動も改善されました。3階相談室からの
眺望もよく、近隣の山々を眺めながらゆったりとした
空間で利用者との相談を進めることができます。談話室
も併設され、来訪者は気兼ねなく休憩することができる
ようになり、是非
地域の方々にも
気軽に立ち寄っ
ていただきたい
と思っています。
(地域事業本部
松川ひとみ)
Japan Sun Industries
祝百歳 ★おめでとうございます
3月31日に太陽の家広寿苑の利用者 長野政子さん
(前列中央)
が100歳を迎えました。当日は、永松悟杵築
市長(後列右)、河野杵築市高齢者支援課長、広寿苑の
職員とともに百寿を祝福しました。まず、市長から
「これからもお元気で益々の長寿を重ねてください」と
お祝いの言葉をいただきました。ご家族の方もかけつけて
くださり、福寿の賞状、記念品を受け取りました。広寿苑
からもお祝いの記念に「延年壽千春(えんねんのじゅせん
しゅんなり)」の掛軸と調理室の職員による「手作り
ケーキ」をプレゼントしました。
政子さんは、少し耳は遠いもののすごくお元気な声で
「ありがとう、うれしい幸せです」と話し、市長と握手を
して喜んでいました。政子さんが生まれた大正4年当時
は、主婦の家庭着として割烹着が全国に広まり、東京発
「銀ブラ」と言う言葉が流行しました。また、町内にあ
った馬上(ばじょう)金山は金の産出額が日本一を記録
(現在の金額で何と月産12億円!)したそうです。
長野政子さん100歳おめでとうございます。
これからも
お元気で、
穏やかに過ご
していただける
ように職員一同
お祈りいたして
おります。
(杵築事業本部
総務課)
創立50周年企画
太陽の家開所当時の利用者に聞く
太陽の家は今年10月5日に創設50周年を迎えます。
そこで開所当時を知る別府市在住の須崎勝己さん(73才)
に話を伺いました。須崎さんは愛媛県出身。1963年に
太陽の家創設者の中村裕博士が勤務していた国立別府病院
(現別府医療センター)で治療を受け、1964年に開催
された東京パラリンピックに選手として出場しています。
1.太陽の家に入ったきっかけは?
太陽の家が開所した時、作業科目として義肢装具科を
立ち上げることになりました。当時、私は別府市内の義
肢装具店で働いていました。社長と2人だけの小さな会
社でしたが、社長が指導者として太陽の家で働くことに
なり、私も一緒に入ることになりました。
2.当時の生活や仕事のエピソードは?
私は施設開所の数日前から一人で寮生活を始めました。
その後、仲間が入って10人ぐらいの大部屋になったと
思います。その頃は障がい者が働ける場所はほとんど
なく、また今と違って情報を入手する手段もあまりなく、
一人自宅で過ごす障がい者が多かった時代です。一緒に
入った仲間も、
太陽の家で
仕事ができる
こと、仲間が
いることで目が
輝いていま
した。当初、
給料はほとんど
利用者代表挨拶をする須崎さん
なかったと
寮の食事風景(手前から3人目)
思いますが、全てが新鮮で楽しかったことを記憶して
います。中村先生も毎日のように来て「よい製品を作り
なさい。よい製品を作れるようになれば、どこでも雇って
もらえるから」とよく言われました。仕事が終わった後、
作業場で仲間と酒盛りをしたことが中村先生に分かって
叱られたことや、仲間の2人が恋愛に夢中になって寮から
いなくなり、職員が探したら近くの田んぼにあった稲わら
の中で数日過ごしていたなんてことなど、いろんな想い出
があります。
仕事に対しては厳しい先生でしたが、常に私たちの事を
考えてくれていました。障がい者にとって仕事はもちろん
ですが恋愛など無縁だと思われてた時代でしたから、
中村先生から「障がいがあっても結婚はできる」
「納税者に
なれるよう仕事を頑張りなさい」と言われた時には、
そんなことは無理だろう思っていました。その後私も結婚
して、73才になる今でも出来る仕事を身に付けることが
できました。
3.これからの太陽の家にどんなことを期待しますか?
太陽の家は「障がい者が働く場所」や「生活の場所を
作りました。在宅障がい者に対する支援も行っています。
私も妻と2人だけの生活ですが、年齢的に自分が亡く
なった後のことが気になっています。仲間との思い出の
ある太陽の家が、亡くなった後の支援(葬儀・死後事務
など)もしてくれると有難いです。
(前列左から)
就労移行支援:
甲斐智大
鶴田尚貴
就労継続支援B型:
菊本裕太
別 府 地 区
新規利用者 &
新入職員紹介
︵敬称略︶
事務局(前列左から) (後列左から)
吉田夕貴 池野百合子
大塚まゆ 一丸尚伍
佐藤淑恵 小松大祐
宿野部拓海
手嶋利恵 吉田裕二
中村理事長
早田事務局長
向 咲子 藤内謙太郎
事務局
(左から)
徳丸ひとみ、首藤千栄美、河野初雄、藤本信幸
愛知事業本部
(前列左から)
就労継続支援B型:鈴木裕也
森下幸紀
就労継続支援A型:兼子宗一郎
(後列左から)
就労継続支援A型:松林有佳
今井 功
小林裕人
デンソー太陽㈱ :森田海俊
タイの飲酒運転撲滅基金
関係者来訪
3 月 2 6 日 、 2 7 日 の 両 日 、 タ イ 国 か ら D o n’
t Drive
Drunk Foundation(飲酒運転撲滅基金:以下DDDF)
視察団5人が別府本部を来訪、大分県内にあるA型・B型の
施設や共同出資会社、関連企業を視察しました。
今回、訪問のきっかけとなったのは太陽の家にある福祉
機器を扱う会社大分タキの上野茂会長です。上野会長は
1992年より東南アジア諸国で車いすの修理や製作を指導。
今回、来日した一人ビー氏は上野会長がタイで最初に指導し
たうちの一人でした。
ビー氏は大学生の時に事故で頚椎損傷となりました。
上野会長が最初に指導した時も、握力がなかったため、実際
の車いす修理、製作などの作業は出来ない状態にも関わらず、
研修に加わり熱心に勉強しました。そして、車いす関連の
部品の調達などマネージメントを開始しました。現在では
タイの全主要都市やラオスに営業所を持つ車いすの販売
メンテを行う会社を経営しています。同時に、ビー氏は
DDDFの理事として障がい者支援活動を行っています。
タイでは交通事故、特に飲酒運転による事故が原因で障
がい者となる場合が多く、DDDFも政府と連携し、飲酒運転
の違反者に対しては障がい者活動支援ボランティアを課す
ことで免停期間の軽減を行うなど、多くの障がい者もいっ
しょに活動しています。
医師でもあるDDDFのタージン事務局長は、
「最先端の
障がい者就労を実際に見て、非常に大きな驚きとともに、
太陽の家というモデルをもとにタイでも必ず実現できる
京都事業本部
(左から)
就労継続支援B型:井通穂乃香 梅垣早希
尾関 衛
就労継続支援A型:日高純実
事務局:吉岡美智子
という確信が持てました。タイの人たちは障がい者が一般の
人と同様に就労できるとは全く思っていません。この視察の
結果をタイ政府に報告するとともに、障がい者が自立できる
施設開設へ向け動き出す予定です」と感想。今回で3回目の
訪問となったビー氏は、
「7月別府で開催される国際車いす
バスケットボール大会(ドリームカップ)には選手や政府
関係者と再度来日しますので、また太陽の家を訪問したい」
と期待を込めて話しました。
ホンダ太陽にて
タイ駐在経験もある簗田社長とは通訳を介さず、直接意見交換す
ることが出来ました。
(左から)
DDDFパトラワディ理事 DDDFタージン事務局長
ホンダ太陽 簗田社長 DDDFビー理事 DDDFソラヤ理事 大分タキ上野会長 ホンダ太陽原田部長
★介護教室開催(大分事業本部)★
3月10日、大分事業本部のある太陽ビルの1階で地域の方
を対象とした介護教室を開催しました。地域の皆様に何か
お役に立つことがあればという思いから、地域の代表の方と
話し合いを持ち、初めての試みとして実現しました。今回は、
地域の敬老会の皆様など9名の方が参加しました。身体に
負担が少なく無理なく動く、また動かす方法を中心に実演し、
実践もしていただきました。皆さん意外に車いすの経験が
なく操作するのも
初めての方が多く、
積極的に車いすを
扱っていたのに驚き
ました。また、認知症
に関することについて
の質問が多く、今後
はしっかりと答え
られるように勉強を
しないといけないとも
思いました。
すでにご家族を介護
されている方や将来
に不安を持たれている方は、サンハウス大手町を見学した後に
「身近にこんな場所があると安心ですね」
「あなたたちが神様の
ように思えるわ」などのうれしいお言葉をいただきました。
今後は、親を介護する世代の方々も対象に開催し、地域で
支えあう介護を目標に貢献していきたいと思います。
(大分事業本部 稲生香織)
3/16∼4/15
主な来訪者[3/16∼4/15]
別 府
愛 知
京 都
4/18
〃
4/20
〃
〃
3/24
3/25
3/26
3/27
4/ 2
4/ 3
4/ 6
4/ 8
4/10
4/ 9
4/10
4/13
4/14
3/16
3/19
3/20
3/24
韓国京畿道社会福祉協議会 32人
藤華医療技術専門学校 28人
小倉南区社会福祉協議会 40人
ITC九州支部 5人
塩原温泉病院 森山俊男病院長 CYBERDYNE株式会社 村中様 2人
ホンダ太陽新入社員 8人
韓国ドンベクウォン障害者居住施設職員 17人
タイ視察団 5人
北九州市立八幡特別支援学校 2人
株式会社安川電機 村上常務 1人
大分中村病院看護師 23人
トヨタ自動車社会貢献部 高津 功室長 1人
小倉リハビリテーション学院 41人
大分中村病院看護師 6人
㈱デンソー新入社員 67人
〃 67人
〃 67人
〃 67人
京都ジョブパーク 3人
新明和工業 9人
徹底3S活動成果発表会 38人
中山大学 21人
京 都
3/25
3/26
3/27
4/ 7
4/10
4/14
西宮市社会福祉協議会上甲子園分区 33人
立命館大学 経営管理研究会 1人
正和島商学院 43人
山東大学 43人
上海市貴州商会 14人
京都府総合就業支援室他 19人
在籍者数
区 分
就 労 移 行 支 援
就労継続支援B型
障 害 者 支 援 施 設(ゆ た か)
障 害 者 支 援 施 設(ゆ う わ)
介
護
施
設
施設利用者小計
就労継続支援A型
(サンストア)
就労継続支援A型
(福祉工場)
関 連 企 業
事 務 局
雇用労働者小計
合 計
2015年4月1日現在
別府・大分
9
191
40
0
25
265
21
(4)
41
(9)
511
(260)
142
(130)
715
(403)
980
(403)
日出
0
0
0
79
0
79
0
0
0
0
174
(62)
70
(68)
244
(130)
323
(130)
杵築
0
0
0
0
80
80
0
0
0
0
0
(0)
58
(58)
58
(58)
138
(58)
愛知
0
34
0
0
0
34
0
(0)
91
(16)
85
(6)
23
(21)
199
(43)
233
(43)
京都
0
60
0
0
0
60
0
(0)
85
(21)
37
(20)
23
(21)
145
(62)
205
(62)
計
9
285
40
79
105
518
21
(4)
217
(46)
807
(348)
316
(298)
1361
(696)
1879
(696)
( )
:障がいのない人 再掲
日出はソニー・太陽 ㈱ のみ 川崎は別府に含む。
「太陽通信」
(毎月発行) 発行責任者/中村太郎 編 集/人事・広報課 印 刷/㈱電子印刷センター
発行/〒874−0011 大分県別府市大字内竈1393番2 社会福祉法人太陽の家 TEL:0977(66)0277 FAX:0977(67)0453 E-mail:[email protected]