宝山ホールボランティア通信誌 「語いもんそ」 Vol.17 平成23 年4月20日発行 この通信誌は,宝山ホールで活動されているボランティアスタッフによって発行されています。 平成22年度宝山ホール自主文化事業 NHK交響楽団 鹿児島公演 2月27日(日) ○宇都遼介さん(松陽高校2年・音楽科打楽器専攻) 「1曲目の始まりの音から,個々の音ではなく NHK交響楽団の音として客席まで届けられてい た。ヴァイオリンソロとオーケストラのかけあい が素晴らしかった。指揮者と演奏者が一体化した とても感動的な演奏だった。 」 宝山ホール ○木下美穂さん(松陽高校3年・音楽科トロンボーン専攻) 「チェロとコントラバスが右側にある編成を生 で初めて見ましたが,とても新鮮でした。演奏会 を観に行くたびに音楽っていいなと思います。私 も今から楽器の練習をしなくてはと思った演奏会 国際的に高い評価を得て,日本を代表するオー ケストラであるNHK交響楽団の公演が,新幹線 でした。 」 と3人がそれぞれ感想を話して下さいました。 全線開業関連イベントの一環として,宝山ホール にて開催されました。 お客様に 客様に感想をお 感想をお聞 をお聞きしました ○村永真緒さん(松陽高校3年・音楽科ホルン専攻) 「NHK交響楽団の演奏は,テレビで聴いて楽 しんでいました。東京などではNHK交響楽団の ほかプロのオーケストラの演奏会が毎日のように 開催されるのが当たり前のようです。でも,鹿児 島ではプロのオーケストラの演奏会は少なく,聴 木下美穂さん(左)村永真緒さん(中)宇都遼介さん(右) きたくても生で聴くということはなかなかできま せん。今回,こうしてNHK交響楽団が鹿児島で ○今吉貴愛さん・吉元陽香さん・幸喜いずみさん・ 演奏して下さるのはとても特別なことでありがた 小渕真実さん・益満愛理さん(松陽高校1年生) いです。演奏はとても重厚でやさしく力強い繊 「いつもテレビで聴いている演奏と違い,生で 細な音で圧倒されました。私も,もっともっと上 聴く演奏は迫力がありました。あこがれのNHK 手くなって,早くオーケストラであんな風に格好 交響楽団を身近に感じることができて,とても幸 良くホルンを吹いてみたいと強く思いました。 」 せでした。1音1音が重く,ずっしり私の心に響 き渡りました。音がどんどん伸びてきてホールを た。 」 抜けて,ずっと遠くで鳴っているような感じがし と今日の感動を話して下さいました。 ました。N響サウンドに引き込まれました。本当 に感無量でした。私たちもいつかこんな演奏がで きるように頑張りたいです。 」 と5人が仲良く楽しそうに話して下さいました。 左端が渡辺卓さん ○池田靖さん(霧島市牧園町) 後列左から,今吉貴愛さん・吉元陽香さん・幸喜いずみさん 前列左から,小渕真実さん・益満愛理さん 池田さんは霧島国際音楽祭友の会会員で,クラ シック音楽が大好きな奥様の郁子さんとご来場さ れました。 ○渡辺卓さん(鹿児島市西田町) クラシック音楽が大好きな友人4人と来場され た渡辺さんは, 「最高の楽団員が奏でる曲は,どの曲を聴いて 「ブラームスの曲が大好きで,今日はとても満 足しました。クラシック音楽のファンの一人とし て,もっともっと本物を生で聴きたいです。クラ シックコンサートの公演が増えるのを期待してい も素晴らしく思いました。昔のフルトヴェングラ ます。 」 ー,ブルーノワルターの時代から少し離れ,指揮 と話して下さいました。 者のジョナサン・ノット氏のことはあまりよく知 らなかったのですが,タクトを揮る姿を見てさす がにベルリンフィルやゲヴァントハウスを揮った 経験のある方と通感しました。その偉大なジョナ サン氏から目を奪ったのが,ヴァイオリンのアリ ーナ・ポゴストキーナさんです。プロコフィエフ のヴァイオリン協奏曲第1楽章の抒情的なメロデ ィで始まり,第2楽章のソロで彼女が弾いている 平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業 さわってみよう 能の世界 3月29日(火)かごしま県民交流センター のが,あの有名なストラディヴァリウスだと解り, それをいとも簡単に弾いている超絶的なテクニッ 小・中学校の児童生徒を対象とした能楽の体験 クとその音色は,我々を魅了してしまいました。 と公演観賞で,体験講座には約 70 名の児童生徒 そして第3楽章へと進みゆっくりとした演奏から が参加し,公演観賞には小学生から一般まで 300 テンポが速くなり,2つのテーマをもとにした変 名を超える来場がありました。 奏曲,そして最後に,第1楽章のメロディが現れ ○内容は参加児童生徒全員による 静かに終わりました。この40年,コンサート通 ・シテ(能舞台で仕舞,謡の体験) いをしていますが,近年にない感動と驚愕のひと ・狂言(せりふや主な動作の体験) 時を過ごさせてもらいました。アリーナ・ポゴス ・囃子(笛,小鼓,大鼓,太鼓の持ち方, トキーナさんの笑顔とあの音色は印象に残りまし 演奏方法を体験) ○公演観賞(狂言,半能) ○太鼓(たいこ) 体験前には,能楽堂の説明,能・狂言が生まれ た歴史や伝承の過程,能・狂言の番組の見方など の解説がありました。楽器の説明では,ひな祭り の唄にもある「五人囃子」とは今日体験する四種 類の楽器と謡の声の事であるなどをわかりやすく 紹介されました。 ●体験中の子どもたちの様子をご紹介します。 ○狂言 ○大鼓(おおつづみ) 笑う演技 ○笛(ふえ) 泣きの演技 ○小鼓(こつづみ) ○仕舞と謡 ●感想をお聞きしました ○川元めぐみさんご家族(鹿児島市鴨池) 「見るもの聞くもの全てが初めてのものばかり の中,最初は大変緊張した様子の娘たちでしたが, 楽器にふれたり,舞台に上って扇子を持って動い たり,声を出して謡ったりしているうちに真剣な 眼差しになり一生懸命に覚えようとしている姿を 見て今回参加させていただき本当に良かったと思 いました。 」 と話して下さいました。また,あゆかさんとあか ねさんも, 西恭子さん・莉可子さん・真生子さん・那奈子さん 「難しかったけど,体験しているうちに楽しく なり,楽器の音が出た時は嬉しかった。舞台の上 ○日当潤昭夫さん・尾堂泰基くん(鹿児島市清水) では緊張したけど,また体験したい。 」 「孫と来ました。能・狂言は初めてですが,趣 と今日の感想を話して下さいました。 味の陶芸や囲碁に通じるものがあると感じました。 今日は存分に楽しみました。 」 また,泰基くんは, 「楽器の体験では音が出たのでとても嬉しかっ た。舞台はすご~い。 」 と感想を話して下さいました。 川元めぐみさん 前列左から,あゆかさん・あおいさん・あかねさん ○西恭子さんご家族(鹿児島市谷山) 「能って何だろうということが,申し込んだキ ッカケでした。日本の伝統芸能の素晴らしさに感 動しました。 」 尾堂泰基くん 日当潤昭夫さん ≪今回の取材担当≫ 莉可子さん(中1)は, 取材記事 「部活は演劇部なので今日の体験を生かした 撮影・取材記事 広報ボランティア 広報ボランティア 弓削眞智子・松尾安男 四十住孝行 い。 」 と感想を話して下さいました。 宝山ホール広報ボランティア『語いもんそ』編集部 〒892-0816 鹿児島市山下町5-3 宝山ホール 電話 099-223-4221 FAX099-223-2503
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