世界最高のソロ・クラリネット奏者 ポール・メイエ氏から

横須賀製鉄所(造船所)創立 150 周年記念
ポ ー ル ・メ イエ
&アンサ ンブル
Wolfgang to Benny
~モーツァルト → ベニー・グッドマン
世界最高のソロ・クラリネット奏者 ポール・メイエ氏に
このプログラムへの意気込みを語って頂きました!
ポール・メイエ(クラリネット)
親愛なる聴衆の皆様へ、今回演奏させて頂くプログラムは、音楽家として様々
な経験を積む中で思い浮かびました。
■ある日のアクシデントが…、聴衆の思いがけない反応!
モーツァルトやブラームスのクラリネット五重奏曲の演奏会の後、お客様に
「ジャズも演奏するのですか?」と何度か尋ねられました。その様な時にはい
つも、「若い時に出会ったベニー・グッドマンや、他のジャズ界のスター達、
アーティ・ショウ、バディ・デ・フランコ等を敬愛しており、自分には彼らの
様な演奏は出来ないと思います」、と率直に答えてきました。
しかし、トゥーツ・シールマンスやジョン・マクラフリンの様なスター奏者達
の演奏会にゲストとして出演したり、映画音楽の録音等で、少しジャズを演奏す
る機会にも恵まれました。
そして、ある日スイスの著名なペペ・リーンハルトのビッグ・バンドと共演す
ることになりました。アンネ=ゾフィー・フォン・オッターがもう一人のゲスト
でした。演奏会では、バーンスタインとストラヴィンスキーがソロ・クラリネッ
トとビッグ・バンドのために書いた作品を演奏する予定でした。しかし、楽譜が
時間迄に到着しないというアクシデントがありました…。
演奏会の2~3時間前になって、バンドのメンバーに、楽譜が無いのなら一緒
に演奏しないか?と尋ねられ、
「クラリナーデ」、
「ティコ・ティコ」の様なスタ
ンダード・ジャズの名曲や、アーティ・ショウのクラリネット協奏曲を演奏す
ることになりました。その演奏会は自分にとって心から楽しいものになったので
すが、驚いたことに聴衆の皆様の反応が素晴らしく、結局演奏会は大成功に終わ
ったのです。
名実共に世界のトップに立つクラリネ
ット奏者。1965 年アルザス生まれ。13 歳
でソリストとしてデビュー。パリ高等音
楽院とバーゼル音楽院で学ぶ。フランス
国内外のコンクールで優勝後、84 年NY
デビュー。以来世界有数のソロ・クラリ
ネット奏者として活躍。
完璧な技術とずば抜けた音楽性、品の
有る豊かな音楽性を併せ持つ天才クラリ
ネット奏者。多数のレーベルからCDが
発売されている。
室内楽でも活発な活動を行っており、
世界一流のソリスト、弦楽四重奏団と共
演。パユやオーボエのフランソワ・ルル
ー等、現代最高のフランスの木管奏者達
と「レ・ヴァン・フランセ」を結成。
指揮者としてのキャリアも着実に築
き、ヨーロッパ、アジアの主要オーケス
トラを指揮。ソウル・フィルハーモニー
交響楽団の准首席指揮者を経て、2010 年
~12 年 12 月東京佼成ウインド・オーケ
ストラの首席指揮者を務めた。
使用楽器は BUFFET CRAMPON Divine
≪演奏曲目≫
ウェーバー:クラリネット五重奏曲
■クラリネットの歴史を語る上では欠かせない作品たち
モーツァルト:
一方、クラリネットの歴史を伝えられる教育プログラムの様な内容を考えて欲
クラリネット五重奏曲より 第2楽章ラルゲット
しいという依頼を受けました。そこで今回のプログラムを考え付いた訳ですが、 ロッシーニ:序奏、主題と変奏
モーツァルト、ウェーバー、ロッシーニの様なクラシック音楽におけるクラリ バーンスタイン:
ネットのために書かれた有名な作品に加え、クラリネットの歴史を語る上では
クラリネットとピアノのためのソナタより
ジャズやポピュラー音楽作品も欠かせないと感じました。
アーティ・ショウ:
クラリネット、弦楽器、ピアノと打楽器のための協奏曲
そして、これが「モーツァルトからベニー・グッドマンまで (Wolfgang to
Benny)」を考案した経緯です。皆様にクラリネットの幅広いレパートリーの中 ほか
をあちこちに旅して頂ける様な内容になっています。
ベニー・グッドマンの曲目は当日のお楽しみ!
■この公演のみどころ、聴きどころ♪
※曲目は変更になる場合があります。
もちろん2時間という限られた演奏会の時間では、この楽器の歴史の全てを描
くことは不可能です。しかし、熟考を重ね重要な作品を抜き出しました。一番
大切なことは、私自身がお客様のために演奏したいと思える作品を選んだとい
うことです。クラシックの楽曲に関しては、全曲演奏ではなく楽章を抜粋とい
う形をとっております。これは今回の演奏会の趣旨に合わせてプログラム全体の
バランスを取る上で選択した方法です。クラシック音楽愛好家の方々も、その趣
旨を理解して下さり、ご来場頂けることを祈っております。そして、またそれら
の作品の全曲演奏の際にも、また聴きに来て頂ければ幸いです。今回、日本の
優れた弦楽四重奏団、コントラバス、ピアノとドラム奏者の皆様との共演で、
様々な素晴らしい音楽を作り出していくことが出来るのを、とても楽しみにして
おります。聴衆の皆様と、その瞬間を分かち合える時が待ち遠しいです。
ポール・メイエ
変幻自在、千変万化の音色と表現で、クラリネットの世界を十二分に堪能
できる極上のエンターテインメントにご期待ください!
お申込みは
横須賀芸術劇場電話予約センター 046-823-9999
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日時
会場
出演
7月4日(土)開演15:00
よこすか芸術劇場
ポール・メイエ(Cl)
ウェールズ弦楽四重奏団
﨑谷直人(Vn)
、三原久遠(Vn)
横溝耕一(Va)
、富岡廉太郎(Vc)
山田武彦(Piano)
北野圭威秩(Drums)
黒木岩寿(Bass)
料金
S席4500円 A席3500円
★学生券(24 歳までの学生)は
一般料金の半額です♪
好評発売中!
主催:
(公財)横須賀芸術文化財団
協賛:エイビイ
後援:
(一財)日本クラリネット協会