2015 年 4 月 10 日 2015 2015 年 FIAFIA-F4 選手権シリーズ 選手権シリーズ第 シリーズ第 1 大会 参戦報告書 2015 年 FIA-F4 選手権シリーズ HFDP 参加選手レポート 第 1 戦/第 2 戦 参戦レポート 2015 年FIA-F4 選手権シリーズ第1大会(第1 戦及び第2 戦)が 4 月4 日/5 日、岡山県岡山国際サーキットで開催されました。 FIA-F4 選手権は、今年創設された国際共通規格のフォーミュラカーを使った新しいシリーズ戦で、Honda フォーミュラ・ドリー ム・プロジェクト(HFDP)ドライバーとして#7 大津弘樹(21 歳)、#8 上村優太(19 歳)、#9 石坂瑞基(19 歳)の 3 名、SRS-F スカラ シップとして#10 金石勝英(19 歳)の 4 名が参加しました。 第 1 戦は土曜日、第 2 戦は日曜日にそれぞれ 15 周のレースが行われ、4 名のドライバーはまったく新しいマシンに乗り 28 台 もの参加者の中で激しい戦いを繰り広げました。 大津弘樹が開幕大会で表彰台に上がる! ■公式予選(30 分間):天候/小雨 路面/ウェット 今年から始まる FIA-F4 選手権シリーズは 1 大会 2 レース制で、公式予選は土曜日の午前中に 30 分間にわたって行われ、各 選手のベストタイム順で第 1 戦のスターティンググリッド、セカンドタイム順で第 2 戦のスターティンググリッドが決まるという仕 組みです。 4 月4 日土曜日午前8 時10 分から始まった公式予選セッションではまだ 小雨が降り路面は完全ウェットコンディションだったため、参加全車はレ インタイヤを装着してウェット路面を考慮したセッティングを施しコース インしました。出走は 28 台。30 分間の走行の結果、第1 戦のスターティ ンググリッドは#9 石坂が 1 分 44 秒 573 で 5 番手、#8 上村が 1 分 45 秒 400 で 12 番手、#10 金石が 1 分45 秒447 で 13 番手、#7 大津が 1 分45 秒 560 で 14 番手となりました。 第 2 戦のスターティンググリッドは#9 石坂が 1 分 45 秒 532 で 8 番手、 #10 金石が 1 分 45 秒 535 で 9 番手、#7 大津が 1 分 45 秒 663 で 10 番手、#8 上村が 1 分 45 秒 704 で 13 番手という結果となり ました。 ■第 1 戦決勝レース(15 周):天候/くもり 路面/ドライ 午前中から午後にかけて多くの競技車両がコースを走行したため路面は乾き、午後1時 50 分からの第 1 戦決勝レースはドラ イコンディションで行われました。スタートのためコースインしダミーグ リッドに向かった#9 石坂のマシンはコース途中で突然電気系統が焼損 するトラブルが発生、走行不能に陥りました。#9 石坂はマシンをコース 脇に止め、そのままスタートすることなくリアイアせざるをえませんでし た。 その後レースのスタートは#9 石坂を除く 27 台で切られました。スタート して 2 周目、#7 大津はヘアピンまでに前を行く選手を抜いて順位を上げ ましたが、リボルバーコーナーで内側から接触を受ける形でスピン。こ の混乱を避けるために後続車はブレーキングしましたが、#8 上村は集 団の中で減速した際に追突され押し出されるようにコースから飛び出してしまいました。この接触でリヤサスペンション、リヤ ウイング等が壊れ走行不能に陥ってリタイアとなりました。 ここで車両回収のためセーフティーカーがコースイン、競技車両は隊列を組んでセーフティーカーランに入りました。スピンし て一旦は停止していた#7 大津は、最後尾ながらコース復帰を果たし、隊列の最後尾、25 番手につくことができました。 車両回収に時間がかかったためセーフティーカーランは 8 周目まで続き、レースは 9 周目から再スタートしました。#10 金石は 13 番手、#7 大津はセーフティーカーラン中にピットインした選手がいたため 24 番手からレースを再開しました。 #10 金石、#7 大津ともベストラップを更新しながら前方の選手を追いかけ、#10 金石は 12 周目には 12 番手、13 周目には 11 番 手と順位を上げ、最終的には 10 番手でチェッカーフラッグを受けました。 一方、最後尾からレースを再開した#7 大津は 9 周目には 21 番手、10 周 目には 20 番手、12 周目には 17 番手と順位を上げ、さらに激しく前を攻 めて 14 周目にはコーナーで思い切った飛び込みを見せ 2 台を抜いて 15 番手へ進出、14 番手でレースを終えました。 しかしレース後、金石はセーフティーカーを追い越したとしてレース結 果に55秒加算のペナルティを受け、正式結果では19位へと降格するこ とになりました。その他にもペナルティを受けて降格した選手がいたた め、#7 大津は正式結果で 9 位へと繰り上がり、初のシリーズポイントを 獲得しました。 【FIA-F4 選手権シリーズ第 1 戦・レース結果】 #7 大津 弘樹選手 予選 14 位/決勝 9 位(31 分 10 秒 610/ベストタイム 1 分 34 秒 645/トップ差 21 秒 828) #8 上村 優太選手 予選 12 位/決勝リタイア(1 分 47 秒 247/ベストタイム 1 分 47 秒 247/トップ差 14 周遅れ) #9 石坂 瑞基選手 予選 5 位/決勝スタートせず #10 金石 勝英選手 予選 13 位/決勝 19 位(31 分 57 秒 572*違反行為により 55 秒加算 19 位/ベストタイム 1 分 34 秒 957) ■第 2 戦決勝レース(15 周):天候/小雨 路面/ウェット 日曜日午前 11 時 10 分からの第 2 戦決勝レースは、前夜から降り続いた雨で再びウェットコンディションとなったコースでスタ ートが切られることになりました。路面状況を考慮して、セーフティーカー先導での隊列走行を 2 周行った後、ローリングスター トの状態でレースは始まりました。 ところがスタート直前最終コーナーを立ち上がったところで先頭車両がスピンしたため、後続のスタートは大きく乱れることとな りました。また、スタート直後の1コーナーから2コーナーにかけても#10金石が減速しきれずオーバーランし、混乱が生じまし た。さらにダブルヘアピンでは#9 石坂がブレーキをロックさせてオーバーラン、2 台とも順位を落としてしまいました。 逆に、スタート直後の混乱をうまくすり抜けて順位を上げたのは#7 大津、#8 上村でした。オープニングラップとなる 3 周目を終 えた段階で#7 大津は 3 番手、#8 上村は 8 番手につけました。 #7 大津は前を走る選手から約3 秒の間隔を縮めようと走りましたが、その差はなかなか縮まらず、レース中盤、路面の雨の量 が減り始めてからは、差は逆に少しずつ開き始めました。一方#8 上村も前方の選手を攻め続けていましたが、11 周目に前方 で接触事故が発生した際、その混乱を冷静に見極めて無事通過、順位を 5 番手へと上げました。 12 周を終えた段階で#7 大津は前方の選手と 5 秒5 差、後方の選手に 4 秒 1 差、#8 上村はこの選手の 3 秒 8 後方につけているという状況になりまし た。結局このままレースは予定通り 15 周を走り終え、フィニッシュを迎えま した。 #7 大津は 3 位に入賞し表彰台に上がりました。#8 上村は 5 位入賞、#9 石 坂は 7 番手でチェッカーは受けたものの、黄旗振動提示中の追い越しに ついてレース結果に 55 秒加算のペナルティを受け 16 位へと降格、#10 金 石は 11 番手でフィニッシュしましたが、他車のペナルティの結果、正式順位は繰り上がって 9 位となりました。 【FIA-F4 選手権シリーズ第 2 戦・レース結果】 #7 大津 弘樹選手 予選 10 位/決勝 3 位(30 分 41 秒 238 /ベストタイム 1 分 51 秒 933) #8 上村 優太選手 予選 13 位/決勝 5 位(30 分 50 秒 462/ベストタイム 1 分 51 秒 469) #9 石坂 瑞基選手 予選 8 位/決勝 16 位(31 分 52 秒 063*違反行為により 55 秒加算/ベストタイム 1 分 51 秒 891) #10 金石 勝英選手 予選 9 位/決勝 9 位(31 分 28 秒 669/ベストタイム 1 分 53 秒 394) ●ドライバーズコメント:#7 HFDP/SRS−F/コチラレーシング 大津 弘樹 第 1 戦は、内側から当てられる形で回ってしまいました。自分のラインにも問題があったのかもしれ ませんが、予選であのポジションにいたからああいうことになってしまったのだと反省しています。 すべては予選の失敗が原因です。第 2 戦ではスタートで混乱があるだろうと予想していました。そう いう場合はアウトにいたら押し出されてしまうのでイン側にいようと決めてコースをとっていたら、想 い通り混乱を避けて前へ出られました。2 コーナーでも混乱があったのですが前のクルマがそれを 避けようとして慌てているのを冷静に見極めて、うまく前へ出ることが出来ました。そこからはとにか く前のクルマを追いかけようと集中していたのですが、リヤにうまくトラクションがかからない感じが してどうしても追いつくことは出来ませんでした。後続車は気にしていなかったのですが、最後の最 後バックミラーを見たらすごい勢いで追いかけてきていたので、レースがもっと長かったら危ないところだったかも知れません。 3 位に入賞できたのは嬉しいです。でもレースでどうやってペースを上げるかはもちろんですが、やはり課題としては予選で 1 ラップをうまくまとめる力をつけなくてはと大きな課題を抱えた気がしています。 ●ドライバーズコメント: #8 HFDP/SRS−F/コチラレーシング 上村 優太 第 1 戦をああいう形で終えてしまったので、チームはもちろんメカニックのみなさんにも大変な迷惑 をかけたし応援してくださっているみなさんにも申し訳なくて本当に落ち込みました。でもとにかく気 持ちを切り替えなくてはいけないと自分に言い聞かせて第 2 戦を走りました。昨日のレースを見て、 絶対に序盤は荒れると思っていたので、落ち着くまでは少しだけ抑え気味に走ろう、そうやってレー スの流れに乗ろうと決めました。そうしたら想い通りの展開になって順位を上げることが出来ました。 でも一方ではもっと欲をださなければいけなかったかな、少し勢いが足りなかったかなと反省もして います。絶対にコースアウトをしてはいけない、昨日と同じミスをしてはいけないと思いすぎてしまっ たかも知れません。選手権ポイントを取れたのは嬉しいですが、チームメイトに前に行かれてしまっ たのは悔しいです。早く優勝して最終的にはチャンピオンをとらなければ、ここにいる意味はないと思っています。 ●ドライバーズコメント:#9 HFDP/SRS−F/コチラレーシング 石坂 瑞基 第1 戦ではコースインしたらエンジンルームから煙が出てきたのでコースサイドにマシンを止めてマ シンを降りました。せっかくのポジションだったのに残念です。第 2 戦では 8 番手からのスタートだっ たのですが、ダブルヘアピンのブレーキでリヤをロックさせて順位を落としてしまいました。ウォータ ースクリーンでブレーキングポイントがうまく見えていなかったからだと思います。それから追い上 げていったんですが、黄旗区間で、前が譲ってくれたと思って抜いたら、ペナルティを取られてしま いました。課題としては、もっと早い段階で冷静に、タイヤがどこまで暖まっていてブレーキバランス はどれくらいが適当なのかを見極める力をつけることだと思います。 ●ドライバーズコメント:#10 SRS−F/コチラレーシング 金石 勝英 第 1 戦は、フォーミュラのレースは初めてだったので、自分がどこまで行けるのか序盤は探りな がらの走っているうちに終わってしまったという感じがします。第 2 戦でも、どこが自分の限界か なかなかわからず、ブレーキを踏んだらロックしてしまいました。その後前後バランスを調整した けれど、納得いくところまではたどりつけませんでした。レース中は、どこまでいけるのかがわか らず探りながら走っていたので冷静な精神状況ではありませんでした。1 回、前を抜こうとしたん ですが黄旗振動が見えたので引いて、その後青旗を振られたのでコースを譲っていたら前のク ルマに引き離されて、抜く事は出来ませんでした。とにかく課題がいっぱいありすぎるというのが 今の状態です。 ■選手権シリーズポイントランキング 4 番手 大津 弘樹 16 点 (ランキングトップ 40 点) 9 番手 上村 優太 8 点 13 番手 金石 勝英 2 点 (1 位 20 点、2 位 15 点、3 位12 点、4 位 10 点、5 位8 点、6 位 6 点、7 位 4 点、8 位 3 点、9 位 2 点、10 位 1 点) << 監修 : HFDP 事務局 阿部 正和 >>
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