2015/5/25 ユニットケア導入の過程 【現場責任者編】 奈良県 社会福祉法人 太樹会 和里(にこり) リーダー 安田 知美 (1)職員に理念を伝える際, どのような手段・方法で伝えたか ①ユニットケア導入前(開設~2年目) ▶ 理念??何のために? ▶ 法人が目指している方向性? ▶ 入居者の暮らしよりも”業務”優先の日々…【職員主体】 ▶ 「ユニットケア」って…何?? ▶ ユニットリーダー研修に3名のリーダーが参加したが, フィードバックなし… 1 2015/5/25 (1)職員に理念を伝える際, どのような手段・方法で伝えたか ②導入後~ ▶ 施設長が率先して会議で理念を伝えてくれた ▶ 4人目にユニットリーダー研修に参加したリーダーが 施設長と,そして5人目で参加させていただき,ともに… ▶ ユニットケア推進委員会を立ち上げ,浸透を目指した ▶ 施設長,ユニットリーダー全員で「約束事」を作成 ▶ 理念ハンドブック・クレド配布(全部署) ▶ 入居者の暮らしの継続を支援するために…【入居者主体】 (1)職員に理念を伝える際, どのような手段・方法で伝えたか ③現在 ▶ 会議やミーティングの場,日常の対話 「言葉として覚えるだけではなく,意味を理解する」 ▶ 入職時研修(施設長:8時間) ▶ 毎月のユニットミーティングで確認テストを実施 ▶ 常に施設長と方向性を確認 2 2015/5/25 (2)理念に基づいたケアを どのように提供しているか 導入前 ▶ 認知症ケアの考え方は,“オールドカルチャー” ▶ 抵抗勢力・・・「どうせ無理」「しんどいだけ」 ▶ 誰も「ユニットケアの効果」を語れない ▶ 研修に参加するが,対話する環境・習慣がない ▶ 形だけのユニットケア ▸玄関の設置…靴箱を置いただけ,ポストを置いただけ ▸食事の盛り付け…”作業的”にやっているだけ ▸業務として決まっているから…ユニットケアだから… (2)理念に基づいたケアを どのように提供しているか 導入後 ▶ 最初は多施設の真似事から…“やってみる”が大切 ▶ 暗黙のルールや業務をなくす ▶ 自由な起床就寝時間⇒【24Hシートの活用】 ▶ “オールドカルチャー“から”ニューカルチャー“へ ▶ 普通の暮らしとは?自分なら?身内なら?を考える ▶ 介護現場の常識は世間の非常識? 【言葉】 【見方・考え方・捉え方】 ▶ なぜ?⇒具体的な根拠を示して伝える 3 2015/5/25 (3)職員をまとめていく為に 行った工夫 ▶ 伝える難しさ,温度差⇒チームで考え,実践へ ▶ それぞれの価値観⇒意識共有,合意形成 ▶ リーダーの力量の差⇒リーダーに対するフォーローアップ ▶ 時にはトップダウンも必要(業務の見直し,夜勤時間の変更等) ▶ 人材定着から人財育成へ 悩んだとき,方向性を見失いそうになったとき・・・ 施設長からのアドバイスがあり,常にサポートしてくれた (4)他と連携をとるために具体的に 何をしたか ①施設長 ▶ 研修への参加,時間の共有 ②多職種 ▶ 双方の職域を理解,日常の対話 ③家族 ▶ 担当者,ユニットリーダーが率先して関わる ④地域 ▶ 説明会,多種多様な実習生の受け入れ 4 2015/5/25 (5)ユニットケアで良かったこと・効果 ▶ 暮らしの場における“その人の私らしさ“をサポートできる ▶ 人と人との関係性を構築できる ▶ 入居者・家族にとって居心地のよい場所となる ▶ 少人数体制なので実践しやすい ▶ 評価,結果の見える化 ▶ 法人の方向性が明確だからこそ,やりがいを感じられる (6)今,抱えている課題 課題・今後の取り組み・目標 ▶ 地域社会での事業所の役割り ▶ ぶれない組織作り ▸ 理念・運営方針価の値基盤は,パーソン・センタード・ケア ▶ ユニットリーダーの育成(根拠に基づいて語る) ▶ 24Hシートの効果を言語化する ▶ 実習生から学ぶ 5 2015/5/25 (7)自分の立場から思う,ユニット リーダーの姿勢 ①ユニットリーダーに求める姿勢 ▶ 人としての価値,ケアの知識と技術が備わった専門性 ▶ チームで「支え,支えられ」の関係性の構築 ▶ リーダーとしての志を持つ(ユニットの責任者) ▶ 人の可能性は無限大であることの認識 ▶ “変革”と“伝承”⇒伝統になる (7)自分の立場から思う,ユニット リーダーの姿勢 関心 ▶ 志 可能性 「もっともいいのは,何かをして,成功すること. その次は,何かをして,失敗すること.最悪なのは, 何もしないこと.」という言葉のように,本人の想い をわかろうと試みたり,可能性を引き出せるように, 本人を中心に多職種で悩むことを大切に. 6 2015/5/25 (7)自分の立場から思う,ユニット リーダーの役割 ②ユニットリーダーの役割 ▶ プレイングマネージャー(実践+管理) ▶ 結果だけに捉われず,チームで考える過程が大切 ▶ 報・連・相・だ(打ち合わせ)・ね(根まわし) ユニットはユニットリーダー以上にならない!! 受講生の皆さまへ ▶ 一人では何もできない ▸ 組織⇒付き合い,根まわし ▸ 繋がり⇒入居者,家族,同志 ▶ 最初から何もかも上手くいかない ▸ 考える,もっと考える,いつも考える ▶ 努力は絶対に無駄にはならない ▶ 支援するだけではなく,向き合う気持ちを ▶ ○年後のビジョン ▸ ○はより○に,×はのびしろと解釈(成長の源) 7 2015/5/25 受講生の皆さまへ 目的,目標の見える化! 期日を決めて実践する! リーダー と スタッフ に の に の が に 聞いてみる 話しを想像する 現状を伝えてみる 反応をみる どのように思うか聴いてみる どのようにするか相談する 普通の暮らし?? ~何のため?誰のため?~ 8 2015/5/25 普通の暮らしの継続を・・・ 仲間はたくさんいます!! みんなで一緒に考え,実践していきましょう! 9
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