あ と が き 「結果の出せるプロの教師」をめざして実施されている「保育改善専門講座」。 一人あたり年3回の全体研修会と4回もの保育研究。月1回の割合で,褒められるどこ ろか,敢えて欠点を指摘されてどう改善していくかその方策を探るというハードな研修。 そこに挑もうとした坂内 瞳先生,加藤愛果先生の真摯な研修意欲に,まず敬意を表した いと思います。 特に本年度は,特筆すべきこととして,新たに,受講生のお二人が,進んで互いに保育 研究を参観し合い,事後指導会にも参加し合ったことです。画期的なことでした。両園の 園長先生や教職員の皆様のご配慮に,この場をお借りして感謝申し上げます。 保育研究で各園を訪問するたびに,子どもたちの変容や成長,先生方が自信に満ちた表 情に変容していく姿を目の当たりにし,感動しました。保育の原点に返って実践されたそ の概要は,先日の研修報告会で報告された通りです。無事研修を修了された先生方,いろ いろなご苦労があったことと推察いたします。本当にお疲れ様でした。 また,1年間,先生方の保育実践の指導助言に当たってくださいました福島市教育委員 会学校教育課指導教諭の田中まゆみ先生には,先生方の保育実践に深い意味付けをしてい ただき,本質をついた適切なご指導ご助言,本当に有り難うございました。さらに,第2 回全体研修会で講師を務めてくださいました前福島市教育委員会学校教育課指導教諭,現 福島市立ふくしま東幼稚園主任教諭の松岡尚美先生には,幼児の将来を展望し大きな視野 で保育していくことの大切さを教えていただきました。両先生に心より御礼申し上げます。 し のたま とし さむ しか のち しよう はく し ぼ おく し 「 論 語」 に,「子 白 わく 『 歳寒 く して , 然る 後 に 松 柏 の 彫む に 後る るを 知る。』」と い う言 葉 が あ り ま す 。 こ れ は、「 一年 中 で 一 番 寒 い 時に な って , 初め て 松や 柏 が落 葉 しな い 常緑樹であることがはっきりとわかる。苦しいことを乗り越えてこそ,人の本当の価値が 現れ る 。」 と い う 意 味 で す 。 先 生方 は , こ の 言 葉 通り , この 講 座を 受 講す る こと を 通し 苦 しみを乗り越え新たな自分の力(価値)を発見されたことと思います。今後は,その力(価 値)を発揮しご活躍されることと信じています。常に自己課題をもって探究的な保育を続 けられ,「結果の出せるプロの教師」となられることを期待いたします。 平成27年2月 講座担当 福島市教育実践センター 指導員 伊藤 きみ子
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