税理士法人 鹿児島さくら会計 〒891-0115 鹿児島市東開町3−170 TEL 099(260)0100 FAX 099(260)0113 ホームページ : http://tia.tkcnf.com/ mail : [email protected] 所長 岩元 耕児 Ⅰ.野元事務所と経営統合へ 確定申告も終り、税理士業界も一息ついている所ですが、当事務所も例年のごとく嵐のような 1 ヵ月とな り、残業の連続で事務所スタッフのみんなにはまた苦労をかけてしまったと反省しきりです。 さて、当事務所、税理士法人鹿児島さくら会計は、「税務・会計の専門家集団」として、また「企業と暮ら しのホームドクター」として、税務・会計から各種経営支援に至るトータルサービスを通じて、お客さまの事 業繁栄のお役に立つことを基本理念として努力してまいりました。 このたび、事務所のさらなる総合力アップのために本年4月1日を持ちまして 「野元茂樹税理士事務所」と経営統合いたしました。これからより高度な専門性を 持った総合事務所として、さらにお客さまからそして社会から信頼される事務所 を構築していきたいと考えております。 Ⅱ.さらなる総合力強化に努めます 野元茂樹税理士 野元茂樹税理士(従来は星ヶ峯に事務所を構えていました)は、昭和29年10月8日生まれ(誕生日が 私と同じです)の60歳です。 現在南九州税理士会鹿児島支部の副支部長の要職についています。 次期は鹿児島支部長にと周りから強く押されていたのですが、それを固辞し鹿児島さくら会計に合流し、お 互いのさらなる業務の充実を図っていくことになりました。 仕事ができるのはもちろんですが、人柄が大変よく人望の厚い税理士ですので、一緒になれて心の底から喜 んでおります。また当事務所のスタッフ全員も喜んでいます。さらに木村一美という女性スタッフも一緒に すきざき 合流してもらいました。なお、同じ4月1日付けで鋤崎淳子(税理士試験合格者です)という女性スタッフ が入社しておりますので、現在事務所の総スタッフ数はちょうど40名となり一段とスケールアップいたし ました。 これからも「明るく!前向きに!元気よく」仕事をして、みなさま方のお役に立ちたいと思っております。 どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。 富山土人形(高砂) 富山土人形は富山県の古くからある土人形で、この高砂や古代犬など数多くの種類が ありますが、どちらかというと、小さ目の物が多いようです。おじいさんとおばあさん が一対となっているこの高砂も、高さは10㎝ぐらいの物です。 大学4年生の夏休みに、夜行列車で金沢に行き、いったん富山に引き返し富山ステーシ ョンビルの中で買った物です。当日は再び金沢に戻り、大学の先輩の家に泊めてもらいま した。なお、富山土人形は東京の有楽町駅前の交通会館の地下1階にある富山県のアンテ ナショップでも販売しています。 富山土人形(富山県) 会長 徳留 忠敬 夢をもて、大志を抱け、強く願望せよ。こういうと、毎日の生活をやりすごすだけで精いっぱいだ、夢だの希望だのと何をのんきなことを いっているのかと思うかもしれません。 しかし、自分の人生を自分の力でしっかりと創造していける人というのは、“かならずその基盤として、大きすぎるぐらいの夢、身の丈を 超えるような願望を抱いているものです。 私にしても、自分をここまで引っ張ってきてくれた原動力は、若いときに抱いた夢の大きさ、目標の高さだったといってもいいでしょう。 京セラを創業した当初から、私は、「この会社を世界一のセラミックスメーカーにしたい」という大志を抱き、従業員に対しても、つね にそう話していました。 もちろんそのための具体的戦略があったわけでも、確実な目算があったわけでもない。その時点では、身のほど知らずの夢にすぎま せんでした。しかし私は、コンパの席などで、つねにくり返しくり返し、同じ夢を従業員に語りつづけました。そのようなことを通じて、私の 「思い」は、全従業員の「思い」ともなり、やがて結実することとなったのです。 どんな遠い夢も、思わないかぎりはかなわないし、そうありたいと強く心が求めたものだけを私たちは手にいれることができる。そのため には潜在意識に染み込むまで、思って、思って、思いつづける―夢を語ることは、その行為の一つであり、実際に私たちはそうすること によって、その大きすぎるほどの夢をほぼ現実のものとしました。 夢が大きければ大きいほど、その実現までの距離は遠いものになる。しかし、それでもそれが成就したときの姿や、そこへ至るプロセス を幾度もシミュレーションし、眼前に「見える」までに濃密にイメージしていると、実現への道筋がしだいに明らかに見えてくるとともに、そこ へ一歩でも近づくためのさまざまなヒントが、なにげない日常生活からも得られるようになってくるものです。 街を歩いているとき、お茶を飲みながらぼんやりと考えごとをしているとき、友人と談笑しているとき・・・他の人が何でもなく見過ごしてし まう、何げない場面の些細な出来事から、不意に夢をかなえるためのアイデアやヒントがひらめくことがあります。 同じものを見聞きしても、ある人はそこから重要なヒントを得るが、ある人はぼんやり見過ごしてしまう。その違いは何にあるかといえば、 日ごろの「問題意識」です。よくいわれるように、リンゴが木から落ちるのを見た人はたくさんいますが、そこから万有引力の存在を見いだ したのは、ニュートンだけなのです。それは、潜在意識の透徹するほどの強烈な問題意識をニュートンがもっていたからであり、先に述 べた神の啓示、いわゆる創造的な業績の源泉となるインスピレーションも、そのような夢を通じて強い願望を抱きつづけられる人にこそ与 えられるものなのです。 私たちはいくつになっても夢を語り、明るい未来の姿を描ける人間でありたいものです。夢を抱けない人には創造や成功がもたらせる ことはありませんし、人間的な成長もありません。なぜなら、夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことを通じて、人格 は磨かれていくからです。そういう意味で、夢や思いというのは人生のジャンプ台である―そのことを強調しておきたいと思います。 平成27年4月9日(木) 18:00∼19:30 副所長 貫見 昌良 ◆Q 平成26年の確定申告もどうにか終わりました。年末調整した役員給与と不動産所得があります。役員報 酬と会社の所得とを考えると、どうするのが一番良いのか悩みます。簡単にポイントを教えて下さい。 所得税の納付は振替納税にしています。今年は4月20日(月)のようです。所得税はこれでお終いですが、これから住民 税を払わないといけないのですよね。 そうですね。法人と違って、個人は所得税とは別に住民税がかかってきます。税率がいくらかご存知ですか? 所得税は5%から45%まで、階段式に上がっていくんでしたね。住民税も少し安くはなりそうだけれど、そんな感じじゃない の。20%位? 住民税は一律に10%なのです。 そうなんだ。ということは所得税の税率が低い方には辛く、高い方にはあまり気にならないという・・・ことはないよね。国と 県・市とは別なのは分かるけれど、払う方からしたら税金は税金。辛いです。 所得税の税率と住民税の税率を一体化した表を作ってみました。 ◆所得税・住民税概算合算速算表(復興特別所得税を含む) 階段 課税総所得金額 第1階段 − 195万円以下 第2階段 195万円超 330万円以下 第3階段 330万円超 695万円以下 第4階段 695万円超 900万円以下 第5階段 900万円超 1,800万円以下 第6階段 1,800万円超 4,000万円以下 第7階段 4,000万円超 − 税率 15.105% 20.21% 30.42% 33.483% 43.693% 50.84% 55.945% 控除額 − 9万9,548円 43万6,478円 64万9,356円 156万8,256円 285万4,716円 489万6,716円 ? どうやって使うの? 例えば、社長の課税総所得金額が2,000万円だとしましょう。上の速算表の第6階段のところになります。 2,000万円×50.84%−285万4,716円=約 731 万円が所得税と住民税の合計額となります。 階段表で計算して、控除額を引くのがポイントですか。 そうですね。あと2,000万円は収入ではありません。各収入から控除額や必要経費を差し引いて、その後に社会保険料 控除や基礎控除等を差し引いた金額になりますので、注意して下さい。 たとえば、給与だけで1,500万円あって、控除額が300万円ならどれくらいの課税総所得金額になりますか。 給与の1,500万円に対応する給与所得控除は245万円です。 そうすると、1,500万円−給与所得控除245万円−控除額300万円=課税総所得金額955万円になります。 上の速算表で計算すると、第5階段になるので、955万円×43.693%−156万8,256円=2,604,425円の所得税 と住民税がかかってくることになります。収入に対する税金割合は、260万円÷1500万円=17.3%の実効税率といっ たところでしょうか。 いやいや、社会保険料も15%近くありますからね。 そうですね。ところで、この給与所得控除は給与が年間1,500万円超の人は平成25年から245万円で打ち切られてい ます。 そうだった。だからなんだ。税金が多くなっているんだ。 平成24年までは何億円の給与があっても5%の控除はあったんでしたが・・・。 ゴーンさんなんか大変だろうね。 その上、この給与所得控除はまだ圧縮されるんです。来年、平成28年からは1200万円超は上限230万円、その次の年 平成29年からは、1,000万円超から上限220万円に制限されるのです。 つまり、わたしの役員報酬控除額も来年は15万円、再来年は25万円少なくなるんだ!なにかいい話はないの? 先月お話ししたように、法人税の税率は下がっていきます。現行の実効税率が34.62%が平成27年度に32.11%、2 8年度には31.33%になります。政府は20%台の公約を国際的に行っているので、まだ下がる予定です。 つまり、個人ではなくて、法人に利益を残した方が税金は少なくて済むということだね。 そういうことになりますね。もちろん、一方で自社株の上昇もあり、内部留保を将来払い出す際の出口戦略も重要になって きます。 そうだね。単純にはいかないのだろうが、全体としてどうやっていくかは、よく考えていく必要があるね。アドバイスお願いし ますよ。 ・所得税は、5%から45%までの7段階。 ・復興特別所得税が、所得税に対して2.1%かかります。 ・住民税はフラットに10%。但し払うのは、翌年。 ・法人税の実効税率は34.62%⇒31.33%・・・20%台へ 平成 26 年 4 月から消費税率が 8%に引き上げられました。 さらに本来平成 27 年 10 月に 10%へと 2 段階で税率引き上げが実施される予定であったものが、平成 29 年 4 月の引き上げ に延期されました。 現内閣は、再延期は無く、平成 29 年 4 月には必ず増税を実施するとの見解を発表しています。 消費税には消費税を納める義務を免除される免税事業者(納税義務の免除)という制度があります。 少し前まで(平成 25 年 1 月 1 日以後に開始する年又は事業年度)は、事業開始後又は法人設立後 2 年(2 期)間は資本金の 額が 1,000 万円未満であれば自動的に免税事業者となっていました。しかし、平成 25 年以降は以下の要件が追加されまし た。 ■特定期間(注)の課税売上高が 1,000 万円以下であること これにより、免税の恩恵を 1 年(1 期)しか受けられない事業者が急増しました。 このような状況の中で、免税事業者の恩恵を最大限受ける為には、「開業年又は開業事業年度を 7 ヶ月間」とすれば、1 年 7 ヶ月間免税事業者でいることが可能なのです。 これは特定期間の定義に次のような特例があるからです。 短期事業年度の特例 短期事業年度とは、次のいずれかに該当する前事業年度をいい、短期事業年度となる前事業年度は特定期間とはならない。 (1)前事業年度が 7 ヶ月以下の場合 (2)前事業年度が 7 ヶ月を超え 8 ヶ月未満の場合であって、前事業年度開始の日以後 6 ヶ月の期間の末日の翌日から前事 業年度終了の日までの期間が 2 ヶ月未満の場合 もちろん、個人事業者の開業をわざと 6 月にするのは難しいことですし、消費税の節税のために開業時期を前後させるの も問題があるでしょう。 法人についても本当に免税事業者となることが正しいのか等の適切なシミュレーションが必要となってきます。 新規開業予定の皆様、法人成りを検討している事業主の皆様は、上記のシミュレーションをはじめ、各種税務、会計のお手 伝いを是非幣事務所へお任せください。 経営革新部 加藤 大輔 月 1 日から 6 月 30 日までの期間をいい、法人の場合は、 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、紫外線は真 夏の 8 月ではなく、6 月∼7 月にピークを迎えます。紫外線 は 3 月、4 月から徐々に強くなります。紫外線が人体に与え る影響は、よく知られているところですが、これからの季節 に備えて、今一度対策を列挙しますと、 ○服や帽子は黒がベター。日傘も黒に ○首筋も日に焼けやすいので、襟のある服を着たほうがよい ○素足は厳禁。ストッキングはUVカット効果のあるものを ○肌の露出は少なくし、日が高いときは、薄手の羽織で防備 ○サングラスは真っ黒で幅の狭いものだと瞳孔が開き、光が 入りやすくなるので、UVカット効果のある淡い色で幅が 広いものを。 ○帽子はつばの広いものを。帽子がなければ日陰を選んで下 を向いて歩く。 ☆紫外線はもう降り注いでいます。油断しないで、細心の注 意を払いましょう。 ようやく春が訪れ、周りがパッと明るく見えるようになりま した。寒気も和らぎ、暖かな陽気が嬉しいこの頃です。 そして春は、出会いと別れの季節。 当事務所も4月より新しいメンバーが加わり、新年度がスター トします。気持ちを新たにして頑張りたいと思います。 TIA情報発行委員長 藤村 あっという間に 4 月になり、当事務所も新年度が始ま りました。 学生の方は新学期が始まったり、社会人の方も転勤等で 引っ越しがあったり、4 月は環境が変わって新生活が始ま る人も多いのではないでしょうか。 でも「暦上では 1 月から 12 月で 1 年なのに、どうして年 度は 4 月からなの?」と不思議に思うこともあります。 これは「会計年度」と呼ばれ、官公庁に合わせたもので あることはご存知の方も多いと思います。 では、会計年度がどういう経緯でできたのかを少し調べ てみました。 年度の始まりが定められたのは明治 19 年(1886 年)にさ かのぼるそうで、その理由として、お米の収穫が大きく 関係しているそうです。当時、日本の政府の税金徴収は 農業(主に稲作)でした。秋に収穫したお米を農家の人 が現金化して納税するので、その徴収が一段落して、次 の 1 年の予算を決めて実行に移すには、4 月頃がちょうど 良かったようです。 また、当時日本と重要な関係の国で、世界一の経済力を 誇っていたイギリスの会計年度に倣って 4 月としたのだ そうです。ちなみに、暦年と会計年度は同じ国が多いよ うですが、異なる国も日本以外にもたくさんあり、その 地域もばらばらなようでした。 始まりは何月であれ、新年度は新しいことを始めるに はいいタイミングだと思います。 私も長年の運動不足を解消すべく、この春こそはいい 加減何か体力作りを始めなければ、と思っています…。 総務課 児島 梨砂
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