アーユルヴェーダは アーユルヴェーダは、ともに人生を歩くこと

アーユルヴェーダは、
アーユルヴェーダは、ともに人生
ともに人生を
人生を歩くこと
JAA主任講師
高橋
佳璃奈
アーユルヴェーダの研究を始めて 28 年、実際に施術を行うようになってから 22 年目に
入り、この業界では最長そして最年長の部類に入ります。
先日新規のお客様が来て最初のアセスメントの時に、
「アーユルヴェーダって、テキスト
的なんですか?」と言われました。インターネットでサロンを 2 件見つけ、地元のサロン
を訪れた時、こう感じたそうです。私はこの業界では先駆者と言われているけどなあ、と
は思いましたがこの年齢とキャリアに向かって「失敬な!」と内心はコラッ!
実際の施術では、初めの段階から「あ~全然違う!あ~これが本当ですか!すごいです」
と今度は泣きながらカタルシスを起こされました。仮にも、人生の半分以上を人に触れる
仕事に従事し、指紋も消えたサテンハンド・ゴッドハンドと呼ばれるまでに作りこんでき
た「手」です。さらに気功や太極拳で伝えるエネルギーを純化・強化して臨んでいます。
その方は、仕事でストレスと行き詰まりを感じ、セラピストでもするかなと思っていた
そうでしたが、
「絶対無理とわかりました。ごめんなさい」と最後には謝るほど、いろいろ
なものが伝わっていました。
アロマコーディネーターの方たちは、セラピストになりマイサロンを開くことを夢見ら
れている方が多いと思います。30 代~40 代が最多年齢層だと感じますが、いつまでサロ
ンを行うか、いくつまで行うか、は見当もつかないことでしょう。
私が起業したのは 45 歳の時で、
「人生の最後のチャンス」と感じていました。折しもヨ
ーガブームやセラピストブームがあり、雑誌やテレビ、マスコミ等に良く取り上げられた
おかげで、「アーユルヴェーダ」というジャンルの認知度が上がりました。
今当社のクライアントはほとんど常連の方ですが、昨今はともに人生を語ることが増え
ました。また、3.11 以降から「私にはアーユルヴェーダが必要」と感じてくださる方が多
くなり、それは単に施術だけでなく、もっと深い絆でお客様とつながる時間にしているか
らでしょう。
セラピストも年齢を重ねていけば、体力や集中力も落ちてきて、社会の情勢やブームに
よっては、その仕事の継続性が危ういことも多々あります。この数年、同じ年代層のセラ
ピストの人たちが仕事に行き詰まり、事業を縮小する方が増えました。縮小するのはいい
ことなのですが、次は何をどうしていいかわからず、精神を病む人も多くいるのです。
どういう顧客がメインなのか、どう継続させていくかという事業計画は、どんな場合も
必要ですが、
「人を癒したい」と思いセラピストになるタイプの人は往々にして経営感覚が
不足な場合が多く、流行っているときはいいけれどブーム後や年齢が進んでいった時の対
応策の準備ができていないことが多々見受けられます。
これは私の経験からですが、社会のニーズと自分のテーマがあっているかをいつも観察
することが大切です。長く続けるためには、顧客が年齢を重ねていくのと同時にそのニー
ズの変化を知り、自分も一緒に成長して自分も仕事も進化させていくことが必要です。
会社組織にするのはかなりの冒険ですが、実現不可能なことが実現できるのも事実です。
あの当時アーユルヴェーダでトリートメント、セミナー、カフェ、ヨーガ教室、さまざま
なイベント出展まで行えたことは、時代のニーズがあったからでした。
縮小の見極めができたことで、今人生の総まとめとしての私のアーユルヴェーダの完成
形を行うことができていますが、痛感するのはクライアントあっての自分であり、人生を
健康で過ごしていくことの役割を任されていることは本当に幸せなことだ、いうことです。
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