田端中学校だより 第2号 平成27年5月 北区立田端中学校 : 〒114-0014 東京都北区田端 6 丁目 9 番 1 号 ℡(3917)0416 将来の夢 校長 石川 俊一郎 将来の夢は何ですか?と問われたら、中学生の皆さんは何と答えるでしょうか。2年生は6月に「職場体験」があります。 また、3年生は、今年度は進路決定に向けて、将来のことも少しずつ考えていくことになると思います。小さい頃の夢を諦めずに持 ち続けることも大切です。世の中には、様々な職業があります。昨年度の学校便りでも触れましたが(1年生の皆さんごめんなさい。 ) その職業の一つ一つが世の中を支えています。 次に示すのは、私が、過去に教えた生徒からもらった手紙です。この生徒は、ずっと看護婦(当時の、呼称は看護婦でした。 )にな ることを夢見ていました・・。 (少し内容を変えています。また、内容は当時のものです。 ) お久しぶりです。お元気でしょうか?まだ、あの楽しい国語の授業をしているのでしょうか?(私は国語の先生です。 ) 私は今、都立広尾病院の看護専門学校の3年生です。つい最近、東京女子医科大学病院に看護婦として就職が内定しました。 初の一般受験で緊張しましたが、運よく(?)一社目で決定することができました。 しかし、ここまでたどりつくのもかなり大変でした。1年間(月~金)は、病院での実習と帰宅してからのレポートに追われ、 睡眠時間は1日2~3hでした。徹夜の日々が続くと倒れてしまう友達もいて、そんな姿を見ると、本当に自分は続けられるの かな、といつも不安でいっぱいでした。 病棟には、学生にやつあたりするような看護婦もいれば、とにかく優しく指導してくださる看護婦もいて、ひとそれぞれとい う感じです。何度も辛くなって友達みんなで泣いたりしましたが、患者さまから「ありがとう。いつも本当に助かるよ。 」と励ま しの言葉をいただくと、不思議なくらい頑張れるのでした。 いくら看護婦に怒られたり、無視されても、そんなことよりつらく悲しいことは「人間の死」です。 私は、3月の終末看護学で、受け持ちの患者さまの死を看とりました。その方は、全身に及ぶ癌転移で、相当の衰弱を受けて いました。言葉も鮮明でなくなっていき、亡くなる直前に、 「もう疲れたよ。死なせてくれ。学生さん、おれを殺してくれよ。 」 と言われ、その後亡くなりました。 受け持った期間も短く、私はこのような体験をしてから、人一倍死に対する恐怖心を持ち始めました。けれども、その方の生 活背景、病棟での癌との戦いを考えるとただただ尊敬するばかりです。 その方は、癌と告知され、予後を知っていても、決してあきらめませんでした。常に、 「すぐ一般病棟に戻って退院するから大 丈夫。 」と言って、疼痛(とうつう=ずきずきする痛み)も我慢していました。 また、体調がすぐれない日は、 「今日は学生さん来ないで。 」と意思表示もされ、学生の私にまで気を遣ってくださいました。 その方は、 「自分の姿を見たら、学生さんは怖くなって、看護婦になるのを辞めちゃうと思うんだ。 」と看護婦に言っていたのだ そうです。 私は、そんな方のそばに亡くなるまで居させていただいたことに感謝すると同時に、いかに自分の思っていたことが失礼であ ったかを痛感しました。 いまだに人間の死は怖いです。しかし、死後の処置に入らせていただいたときの、その方の表情はとても穏やかでした。ター ミナルケア(回復の見込みのない疾患の末期に、苦痛を軽減し、精神的な平安を与えるように施される医療・介護)は、人生の 最後にある方の、全てに入らせてもらうので大きな責任があります。最後を迎えられる方が、穏やかな表情でいることができる ようにすることが看護婦の役割であると考えました。 このように、いろいろな患者さまと関わっていく中で、少しずつ自分も成長しました。 (中略) 今思うと、中学・高校時代は、一番難しい年頃でした。少しのことで怒ったり傷ついたり (今もですが)先生は、そんな難しい年頃の生徒を受け持つことで大変だと思いますが、昔と 変わらず、楽しい授業をしてください。 本当に長々と読んでくださってありがとうございました。私も今年から社会人です。新鮮な気 持ちで頑張ります。また近況報告します。先生もお体に気を付けて頑張ってください。 石川先生へ 看護学校では、卒業する時、看護師さんの帽子をいただく「戴帽式(たいぼうしき) 」というものがあるそうです。苦労の連続の中 で、ようやく看護師になれるという思いで、とても感動的な式だということです。最近は、看護師さんも帽子をかぶらないスタイル もあり、変わってきていると思いますが、このように改めて、様子を聞いて見ると、医療に携わる方には、頭が下がると同時に、命 の大切さを痛感します。 この生徒は、最近は、年賀状のやり取りだけになってしまいましたが、今は結婚して、看護師を続けながら幸せな家庭を築いてい ます。 さて、数年後、皆さんは、社会とどのように関わっていくのでしょうか。 4 月 20 日(月) 、前期生徒会認証式が行われました。 専門委員の生徒98名が呼名され、認証されました。各 委員長は代表で認証書を受け取り、前期の目標を呼び掛 けました。委員の生徒をはじめ、全員が活動に協力し、 皆で学校生活を充実したものにしていこうと新たな出 発を誓い合った認証式でした。 卓球部 北区春季大会 男子団体優勝 男子ダブルス優勝 男子ダブルスベスト8 男子ダブルスベスト16 バドミントン部 北区春季大会 団体戦男子優勝 個人戦シングルス男子2位 個人戦ダブルス男子1位 2位 個人戦ダブルス女子 2位 男子バスケットボ ール部 バレーボール部 北区春季大会 3位 4 月 28 日(火) 、離任式が行われました。 今年度転出された捧聡子先生、山縣晶子先生、香川利彦先 生、原田武志先生、高林陽介先生、栄養士の山崎昌子先生 の6名の先生方が出席されました。事前に全校生徒にお世 話になった教職員の方々へ手紙を書いてもらい、その中で 特に想いのこもっていた生徒が代表として感謝の言葉を 贈りました。先生方からは、田端中での思い出とともに、 生徒への温かい励ましをいただきました。 田端中への今までのご支援を深く感謝申し上げますと ともに、異動なされた教職員の皆様のご健康と益々のご活 躍を心より祈念申し上げます。 団体戦女子3位 北区春季大会 3位 今後の行事予定 5 月 15 日 金 眼科健診(1:30~) 18 月 内科検診・修学旅行事前検診(1:30~) 19 火 PTA総会(2:30~)、PTA歓送迎会(3:30~) 22 金 3年修学旅行(~24 日まで) 25 月 3年振替休日(~26 日まで) 30 土 土曜授業 6月 6日 土 運動会 8 月 振替休日 16 火 中間考査(~17日(水)まで) 5月9日(土)の授業参観・保護 者会では、お忙しい中多くの保護 者の皆様にご出席いただき、あり がとうございました。今後とも本 校の教育活動にご理解ご協力を いただきますよう、お願い申し上 げます。 授業参観日だけでなく、土曜授 業は毎回保護者・地域の皆様に授 業公開をしております。是非、ご 参観ください。
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