平成26年度 岩瀬日本大学高等学校自己評価票

平成26年度
本校の
目指す
学校像
岩瀬日本大学高等学校自己評価票
生徒のもつ生きる力(一人ひとりが「夢=やりたいこと」を見つけ,それを持ち続
ける力)を育む。そのために,一人ひとりを大切にし,「わかった」「できた」喜び
を実感できるわかる授業の展開,教育環境の美化に努め,進路指導の充実,生徒会
活動・委員会活動・部活動の充実を図る。
本校の
特長及
び課題
日本大学の付属としてのメリットを活かした日本大学への推薦入学をはじめ,国公
立大学,私立大学への進学でも高い現役大学進学率を誇っている。そのことは徐々
に地域でも理解されている。しかし,生徒の学力は25の付属校の中で下位に位置
し,大学進学に必要な学力の達成が不十分であるの学力向上に努める必要がある。
また,公立志向の強い地域での生徒確保に向けて進学以外の更なる魅力ある学校づ
くりが必要である。
平成26年度取り組み結果
学力向上の面では,学力向上,わかる授業の展開を目標に取り組んだ。1年次から放課
後の課外授業や学年毎の学業成績不振者指導などを実施し,緩やかであるが順調に学力の
進捗が見られた。3年の定期試験実施科目等の行き違いが多少合ったが,成績処理に問題
はなかった。
進路指導の面では,在籍数の少ない学年であったが,半数以上の生徒に希望通りの日本
大学の進路を決めることが出来た。きめ細やかな担任等の指導のノウハウを次年度に引き
継ぎたい。次年度の新推薦に対応する策について,原案を作成した。今後は,大学本部側
の発表に合わせ微調整して行きたい。
今年度は,少数であるが就職希望者がおり,その指導に当たったが,就職指導に熟知した
先生が少なく,十分な指導が出来たとは言えない。次年度は,早い時期からガイダンス等
を行い他校に遅れを取らないよう注意して行きたい。
生徒指導の面では,教員が連携して,朝の通学路指導に当たったこともあり,通学路で
の苦情も随分と減った。しかし,昨年に引き続き,心の弱い生徒が増え,小さな障害にも
躓き,転学などの進路変更をする生徒が複数出た。単位の認定等にも従来の指導と違った
アプローチの必要性を感じる。大きな問題にはならなかったが,ソーシャルネットワーク
を使ったいじめがあり,ネット教育の必要性を強く感じる。
教育環境の面では,震災のダメージによる立ち入り禁止区域も改修工事が進み,新しく
生徒が学校生活を充実させるための特活室や進路閲覧室などを整備した。
生徒会・部活動の面では,生徒会活動も生徒の自主性が出てきた。また,部活動も充実
し,県代表として全国大会や関東大会に出場し,活躍した。
達成状況区分
評価項目
A 取組目標が達成された
C 課題を多く残している
B 概ね達成された
D 成果が出ていない
取組結果
取組目標
達成
状況
・標準学力テスト,統一テスト,・テスト前の特編授業で対策を実施。また,
外部模試に向けて各習熟度に合 各実力テスト前に過去問などの演習を実施
わせた目標を設定する。
した。
・日大全付属の中での本校の力 ・2年連続で,公開授業は計画的に実施で
(生徒力・教員力・卒業生力) きてなかった。実施方法や管理方法に問題 B
教育活動 の向上を目指す。
あり,次年度は改善する。
(教務) ・担任力を向上させる。
・卒業生を呼んでの講演会などで進路や高校
生活を考えさせることが出来た。
・教員研修会で「発達障害について」の講演
会を実施し,教員のスキル向上に努めた。
-1-
・薬物防止や携帯安全教室,生徒指導部主
任によるいじめ問題の話など学年集会や,
全校集会を通して行った。
・各コース各学年において,授業担当者会
議を定期的に開催し,生徒指導上の注意や
各種試験の分析結果を共有し,意見交換を
実施。
・実力テスト,副教材,サテラインの内容
等を検証し,テストを精選して実施した。
・長期休業中の課題等について,教科間の
・課題のバランス等の調整をシ 調整が図れるようにシステム化し,調整が
ステム化する。
行えた。
(つづき) ・道徳教育の研修を充実させ,
教育活動 生徒の視野の拡大に努める。
(教務)
・生徒指導部及び進路指導部と
の連携を取り,「生活指導力」
「教科指導力」「進路指導力」
を向上させる。
・副教材の活用法を検証する。
・基本的生活習慣の確立を目標
に,コース・学年と連携,協力
し服装及び頭髪などの指導を徹
底する。
学 校 生 活 ・いじめ防止
への配慮
(生徒指
導)
・一部の生徒において,服装や頭髪指導に
素直に従わない生徒がいたが,学年全員で
取り組み指導し解決した。
・携帯安全教室や生徒指導部主任の講話な
どを実施したが,LINE やツイッターと言っ
たソーシャルネットワークを使ったいじめ
問題が発生した。生徒指導部や学年で粘り
強く対応し,解決を図った。
・羽黒駅から学校までの通学路で毎朝立哨指 B
・校外指導の充実
導を行い,通学マナーの向上を図ったが,何
件かの苦情があった。(クレイマーか?)
・昨年度違って,本校独自の登校下校指導
の教員連携も取れていた。下館や新治など
の駅前指導が不足していた。
・挨拶の徹底を目標に,朝の挨 ・教員が率先し,毎朝の立哨指導での挨拶,
拶や外来者に対する挨拶など大 校内での挨拶を実施。生徒も進んで挨拶す
きな声で出来るようにする。
るようになってきた。
生 徒 会 ・ ・生徒会活動の活性化を図る ・目安箱を設置したが,意見が投入されるこ
部活動
べく, 生徒からの意見を聞く とはなかった。
などして,生徒の学校生活の充 ・活発な生徒会の活動で,学園祭,体育祭な
実を図る。
どを盛り上げることができた。
・生徒会が,生徒の要望を聞き,生徒総会
で制服問題や学校生活問題を審議し,生徒
の意見を職員会議に議案として提出した。
進路指導 ・学年との連携の充実を目指し
学年の進路行事に進路指導部が
サポートしていく。また,生徒
が気軽に進路について調べた
り,相談できる体制を作る。
・今年度も進路指導室の使い勝手が悪く,利
用状況が悪かった。しかし,改修工事をした
部屋に進路指導室を移動し,パソコン等の導
入を果たしたので,その後は生徒の利用頻度
が上がった。次年度はさらに使い出が良くな
るように整理して行く。
・学部説明会など進路行事を学年と連携して
行えた。今後も継続して行く。
-2-
B
B
(つづき) ・キャリア教育の充実
進路指導
・一般的なキャリヤ教育(職業観)は行事を
通して行ったが,就職希望者に対する具体的
な就職指導に遅れや漏れがあった。指導する
教員の知識不足が露呈した。今後はそのよう
なことがないよう事前準備をしっかりと行う。
・進路決定の一助になるように ・日本大学学部説明会,日本大学訪問,OC
説明会や面談を企画する。また,レポートを実施。指定校等の情報を一覧にま
面接指導や小論文指導に関わる とめ担任に提供。その他進路に関する情報誌
教員に資料を提供できるように などの配布などを行い進路決定の一助を担っ
する。
た。
保健衛生 ・疾病者の応急処置対応
・相談活動の充実
・健康診断等実施
・重大な問題は発生しなかったが,養護教
諭が不在の時の学年との連携に少々問題が
残った。
・状況にもよるが,主任・担任と問題を共有
し,連携し解決を目指している。
・行事予定通りに実施できた。
教育相談 ・学校として教育相談の位置づ ・相談部を各学年の先生で組織し,運用や
けを明確にし,全教職員の共通 学年との連携がスムーズにできた。
理解の下に取り組む。
・スクールカウンセラーがLHR等でエク
ササイズを行い,担任との連携も良くなっ
た。
スクールカウンセラーが次年度より変わる
ので引き継ぎ事項等漏れがないようにして
行く。
図書
・図書室の活性化と利用の促 ・図書館だよりを月1回発行し図書情報の
進
提供に努めた。
・図書委員を活用し,ローテーションで,
書籍の貸出作業を行っている。
・開室時間が短い。
・図書購入と廃棄
・定期的に購入希望図書を調査し,適否を
検討した上で購入している。また,古い図
書を計画的に廃棄している。
・入学生の確保のための広報活
動の充実
(推薦志願者 100 名以上,総志
入試広報 願者 1300 名以上)
・計画した通り,業務が行われた。年2回
中学校訪問,年4回の岩日便りの発行,学
校見学会,各説明会など無事終えることが
出来た。
・HP運用では,更新に多少問題があった
が概ねスムーズに運用できた。
・推薦志願者数および総志願者数とも昨年
を下回った。
情報処理 ・生徒の個人情報の管理と情 ・日常業務のスムーズな運用及び計画され
報処理業務をスムーズに行う た機器のメンテ等,滞りなく執行した。
ために ・バックアップデータ
の管理と老朽化サーバーの交換
運用。
-3-
B
B
B
B
B
・会議議案の提出
(会議の適切な運営)
管理運営 (教職員業務の充実)
・施設・設備
庶務
・指導力不足教員に管理職面接を行った。
・教員の管理職面接を行って先生方の職務状
況や職場環境の把握に努めた。
・公共物を破損させる事故が多発し,生徒
に物を大切に扱う心を育てる教育(道徳)
について強化する必要がある。
・保護者との連携
・総会,役員会,成人教育事業など予定通
り実施できた。
・広報誌充実
・年2回発行の父母会広報誌「桜真」は大
変好評を博している。
・本校卒の教員が同窓会の事務局になり,定
例の役員会が行われているが,同窓会の開催
や入試広報と連携した。
・同窓会との連携
全コース
1学年
・教職員会議,校務運営委員会などの各種
委員会への議案提出は概ね徹底されていた。
B
B
・基本的習慣を確立させるた
め,学校生活での言動を意識さ
せる。服装・頭髪の徹底指導す
る。保護者との連絡をきちんと
する。
・学年集会を通しての服装頭髪検査を実施し,
共通理解のもと指導を行った。
・違反者は保護者に連絡し,改善させてから
登校させた。
・保護者会や三者面談を通して学校方針の周
知に努めた。
・他人を思いやり,肯定できる ・LHR や学年集会での話で,人間関係形成の
心を育成するために,生徒との ヒントを示した。問題がある生徒には,個別
コミュニケーションを行う。自 指導を行った。
己中心的な言動が,他人に及ぼ
B
す影響を考えさせる。
・高校卒業後の進路目標を決定 ・年3回の授業担当者会議などを通し,教科
し,それに沿った計画の立案・ 担当者と担任との連携を図り,学習指導や進
実行に努めさせる。
路指導に役立てた。
・進路行事に参加させ,進路意識付けを行っ
た。
・学力向上や基礎学力不足の生 ・授業担当者会議などを通し,教科担当者と
徒に対する指導について各教科 担任との連携を図り,学習指導や進路指導に
担当者と連携して行く。
役立てた。
・定期試験前に成績不振者指導を行い,基礎
日大コー
学力不足の解消に努めた。
ス2学年 ・進路意識の向上および進路実 ・学年集会,卒業生講演会を通し,生徒の進
現のため定期考査(評定)や実 路意識を高めた。
力テスト(入学試験)などにそ ・定期試験ばかりでなく,国立で実施してい
なえた学習指導を充実させ,将 る実力テストを受けさせ,将来の進路実現に
来の進路実現に対する心構えを 対する心構えを育てた。
育てる。
-4-
B
・上位層の学力向上および基礎 ・授業担当者会議などを通し,教科担当者と
学力不足の生徒対策のため,各 担任との連携を図り,学習指導や進路指導に
日 大 コ ー 教科担当者の協力をする。
役立てた。
ス3学年
・成績不振者の指導,成績上位者の指導を分
け,それぞれの層において成績を向上させた。 B
・進路実現のため,学習指導は ・出願校検討会などで教員の共通理解を強く
勿論のこと面接指導や小論文等 持ち,また,国語科の協力の下,小論文指導
に対する能力も高める。
にも力をを入れ生徒の能力を高めることが出
来た。
国 立 コ ー ・家庭学習を習慣化させ,希望
ス
大学進学への目標設定など,自
(2,3 学年)分のために努力できる受験生に
なれるようにサポートしていき
たい。
・進路面談用のデータの工夫
・家庭学習記録表などで,自学習を推進した。
その成果を小テストなどで計った。
・D 棟の教員で当番を作り,放課後の自主学 B
習をサポートできた。
・受験の厳しさを教えるため,長期休業中(正
月も含む)課外授業を実施した。
・河合塾,ベネッセ,代ゼミのデータを受験
校選別に活用した。また,その予想値の追跡
調査をした。
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