ダウンロード - Boris

BCC 3.0
for Adobe
Premiere Pro
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フロンティアエンタープライゼス(株)03-3497-0205
support1@digitalvideo,jp
チュートリアル
Boris Continuum Completeを使ったキーイング
(Adobe Premiere Pro)
Boris Continuum CompleteとBoris Continuum Complete AVX 3は、どちらも正確なキー
を作成することのできるネイティブフィルタです。このチュートリアルでは複数のフィルタを
組み合わせて複雑な(しかも、よくある)キーイングの問題を解決します。
こ の チ ュ ー ト リ ア ル で は 4 つ の フ ィ ル タ 、 「 BCC Chroma Key 」 、 「 BCC Matte
Choker」
、
「BCC Color Balance」
、および新しい「BCC Light Wrap」フィルタを使いますが、
BCC or BCC AVX バージョン 3を使うと、いかに簡単に的確なキーを作成することができる
かに納得していただけるでしょう。これは、キーイングが難しいDV素材にもあてはまります。
このチュートリアルでは、2つのQuickTimeムービーをサンプル素材として使用します。「The
Clarissa」クロマキー素材は Aboriginal Peoples Television Network(www.aptn.ca)の提
供によるものです。水中のバックグラウンドはArtBeats(www.ArtBeats.com)提供です。こ
のチュートリアルは、ご自身のメディアを使って行うことができます。グリーンバックまたは
ブルーバックのクリップとバックグラウンド用のクリップが必要です。お使いになるメディア
によってパラメータの値は多少変わることをご承知ください。
1.
タイムラインでグリーンスクリーン素材をバックグラウンド素材の上に編集します。この
例では、「Clarissa.mov」をV2に、「VUS127.mov」をV1に置いています。このエクササ
イズは、お好きなブルースクリーンまたはグリーンスクリーンの映像をお使いください。
2. プロジェクトウィンドウの「エフェクト」タブをクリックします。「ビデオエフェクト」フ
ォルダを開いて「BCC3 Keys & Matte」カテゴリーを選びます。BCCフォルダを開いて、
「BCC Chroma Key(クロマキー)
」エフェクトを選んで適用します。BCC Chroma key
エフェクトを上位(ビデオ2)トラックにドラッグしてください。
選択したクリップにエフェクトが適用されます。
-1-
3.
モニタウィンドウの「エフェクトコントロール」タブをクリックし、「Chroma Key(クロ
マキー)
」フィルタのパラメータが見えるようにします。
クリックして
Chroma Key
フィルタの
パラメータを展開
4. スポイトツールを使って画像のバックグラウンド
からキーの「Color(色)
」を選びます。
スポイトツールアイコンを押したまま
人物を被写体として使用している場合は、被写体
にします。画像のバックグラウンド上
の(髪の毛そのものではなく)髪の毛のラインに
でマウスボタンを放します。
近い場所で背景の色を選んでください。デフォル
トのキー「Color」がソース画像の多くを取り除いてマットを引き出している場合、スポイ
トツールを使って別のキーColorを選ぶのは難しいかもしれません。一時的にフィルタを隠
して、フィルタのかかっていない画像から正しいマットカラーを引き出してください。
5. Outputメニューから、
「Show Matte(マット表示)」を選びます。Show Matteでは、マ
ットを確認しながら調整することができます。レンダリングを行う前に、Outputメニュー
を「Composite(コンポジット)
」に戻してください。
6. 「Density(密度)」を78くらいに減らします。Densityを減らすと、透明な領域をより透
明に、不透明な領域をより不透明にします。Densityが多すぎると、マットの品質が落ちる
可能性があります。
7. OutputメニューをCompositeに戻します。
-2-
エッジにやや問題があるのにご注目ください。これを2番めのフィルタで修正します。
8. プロジェクトウィンドウで「エフェクト」タブをクリックします。「ビデオエフェクト」フ
ォルダを開き、「BCC Keys & Matte 」カテゴリーを選びます。次にBCCフォルダを開い
て「 BCC3 Matte Choker」エフェクトを選んで適用します。タイムラインの上位(ビデ
オ2)トラックにあるクリップ上にドラッグしてください。
BCC Matte Chokerは、不具合のあるマットを修正するという、忍耐力の必要な作業のた
めのツールです。最初の段階のマットには、透けてはまずい領域に望ましくない穴があい
てしまったり、透明になるべき領域に望ましくないスポットができてしまったりする場合
があります。これらの問題は、通常Matte Chokerを使って修正します。
BCC Matte Chokerフィルタのデフォルト値で、必要な処理を行ってくれます。キーのエ
ッジをきれいにします。けれども、例に使ったフッテージで、Clarissa.movは暖かくサチ
ュレーションが強いのに対し、背景のYUS127は冷たい感じでサチュレーションが少なく
なっています。これを別のフィルタを使って修正します。
9. プロジェクトウィンドウの「エフェクト」タブをクリックします。「ビデオエフェクト」フ
ォルダを開いて「BCC3 Colors & Blurs」カテゴリーを選びます。BCCフォルダを開いて
「BCC3 Color Balance」エフェクトを選んで適用します。タイムラインの上位(ビデオ
2)トラックにあるクリップ上にドラッグしてください。
10.モ ニ タ ウ ィ ン ド ウ で 「 エ フ ェ ク ト コ ン ト ロ ー ル 」 タ ブ を ク リ ッ ク し て 「 BCC Color
Balance」フィルタのパラメータが見えるように展開してください。
11.サンプル素材では、Blue Balanceを少し増やして
みます。けれども、彼女は背景よりも彩度が高いた
め、Red Balanceを-40あたり、Green Balanceを
-20 あ た り に し た ほ う が よ い で し ょ う 。 Blue
Balanceは0のままにしておいてください。
-3-
12.プロジェクトウィンドウの「エフェクト」タブをクリックします。「ビデオエフェクト」フ
ォルダを開き、
「BCC3 Keys & Matte」カテゴリーを選んでください。BCCフォルダを開
き、「BCC3 Light Wrap」エフェクトを選んで適用します。タイムラインの上位(ビデオ
2)トラックにあるクリップ上にドラッグしてください。
BCC Light Wrapは、前景の映像のエッジの回りに背景映像を反射してボーダーを形成し
ます。これにより背景映像からのライトが前景の映像に反射するイリュージョンを作り出
し増す。これは映像が同じ環境で撮影されたかのような、より説得力のある合成になりま
す。
13.モニタウィンドウの「エフェクトコントロール」タブをクリックして「BCC Light Wrap」
フィルタのパラメータが見えるように展開します。
14.バックグラウンドトラックをBackground(バックグラウンド)メニューにアサインしま
す。この例では、バックグラウンド「VUS127」がバックグラウンドにアサインされます。
15.View(表示)メニューを「Wrap on Black(黒に
ラップ)」に設定します。Viewメニューでは、映
像の表示方法を選択しますWrap on Blackは黒い
背景に合成されたラップのみ(ソース画像ではな
く)を表示します。これはエフェクトの設定時に
便利です。
16.今度は、Widthを調整してタンクの光が彼女に反射しているように見せましょう。Width
は、生成されたリフレクション(反射)やラップの幅をコントロールします。高い値では
太いボーダーになります。ここでは、Widthを 25に設定してください。
17.Softnessを13に設定します。 Softnessパラメータは、リフレクションまたはラップのボ
ーダー画像のエッジを柔らかくします。
18.Lightnessを少し上げてください。Lightnessは、反射した画像のライトネスを設定します。
負の値ではリフレクションを暗くし、正の値はリフレクションを明るくします。
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19.View(表示)メニューを「Normal(ノーマル)
」に戻します。
20. 「Light Wrap(ライトラップ)」エフェクトのオン/オフを切り替えてLight Wrapフィル
タの効果を確認してみてください。
これで完成です。画像をキーアウトし、作成したマットをチョークし、前景を補正してLight
Wrapを適用してよりリアリスティックなキーを作成しました。
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