162 平成23年7月1日発行 自然治癒力を高める “食”と“くらし”を見直しませんか! 今だからこそ! 3 月 11 日に発生した東日本大震災により、幾多の尊い命が犠牲となりました。 心よりお悔やみを申し上げます。また、被災された多くの皆様にお見舞い申し上げ ます。 被災地域の多くは、わが国を代表する農山漁村です。多種多様な食料、農林水産 物を供給してくれる、いわば「食料基地」として非常に重要な役割を果たしている 地域だということを実感いたします。このような事態となった今にしてようやく、 私たちが安心して豊かな食生活を営めるのは、農山漁村の方々の日々のお働きがあ ってのことと、改めて感謝の気持ちが生まれます。 また、福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故の影響により、放射能汚染が起き てしまいました。土壌、水、食品の検査が行われ、食品の一部に出荷制限や摂取制 限の対策が取られています。日々の食べ物のことだけに、健康被害など不安を感じ る方も多いことでしょう。放射性物質のついた野菜などを食べたり、空気中の放射 性物質を吸い込んだりして体の中に入れると、放射性物質が体の中で放射線を出し 崩壊して安定な物質に変わっていく現象(内部被ばく)が起きます。体の中に取り 込まれた放射性物質も多くは尿などといっしょに体の外に排出されますが、 一定量はとどまり人為的に排出させることがむずかしく、影響を及ぼすた め、今後も警戒が必要です。被災された生産者を支援し、わが国の食料を 守るためにも、放射能汚染を正しく理解し、確かな情報を知って、冷静に 対応していきたいものです。 このように私たちの体は、常に有害物質の脅威にさらされています。これらの有 害物質から身を守るためにも、からだのなかから自然治癒力をひきだすことが欠か せません。では、どのようにしたら自然治癒力を高めることができるのでしょうか! 自然治癒力を高める“食”と“くらし” 本来私たちの身体には、たとえば風邪のひき始めは安静にしていれば治ることが多 いように、少々体調をくずしたとしても、それをもとの正常な状態に戻してくれる 働きがあります。私たちが環境の変化やストレスから身を守るために、自律神経系・ 内分泌系・免疫系が互いに調節しあって健康を保ってくれる自動調節機能なのです。 これらがうまく機能するには、過度なストレスをやわらげ、からだにたまった毒素 を出して、免疫力を高めることが大切です。自然とかけ離れた現代のくらしを見直 して、できることから始めてみませんか! 【食べ物編】 ◆ 食事はできるだけ汚染されていない食材を選ぶ ・ なるべく自分で調理するのがベスト。下処理で毒を減らす効果が期待できます。 ・ よくかむことにより唾液が増えて、毒消しの効果が高まります。 ◆ 昔ながらの穀物菜食が基本 ・ なるべく身近でとれた米や野菜、豆、魚を中心に、和食をこころがけます。さま ざまな種類の食品を食べることで、リスクの分散になり、健康にも役立ちます。 ・ お米の胚芽には、免疫力を高めてくれる栄養が含まれているので、主食は未精製 のお米がオススメです。 ・ みそやしょうゆ、納豆、漬物などの発酵食品は腸内細菌のバランスを良くして、 便通を整えてくれます。 【くらし編】 ◆ 十分な水分をとり、いい汗をかく いい汗とは、大切なミネラル分は出さずに、毒素や水分だけを皮膚から出す汗の ことです。日頃から軽い運動で、汗をかく生活習慣に心がけましょう。 ◆ リズムのある生活を 朝ごはんを食べて一日が始まり、日中はよく動き、夜にはゆっくり眠ることで、 脳が正常にはたらき、免疫力が高まります。 “おいしく食べて、気持ちのいいお通じ、夜はぐっすり眠る”を目標に、自分に 合ったやり方を見つけてみてはいかがでしょうか。 平野 食を楽しむ NO.44 ブーケが農園デビュー! “プチ農業、週末ファーム”といった言葉をご存知ですか? 「農業に興味はあるけど普段は仕事をしているので忙しい・・・」「プラ ンター菜園では物足りない・・・」といった方々が、手軽に農業を始められる方法として “市民農園(貸し農園)”があります。そして富山市開ヶ丘にも平成21年より“とやまス ローライフ市民農園”が開園しました。最近では特に、食の安全や安心に対する意識が高 まったことに加え、初心者でも手軽に育てられる品種が増えたこともあり、密かなブーム になっているようです。 そして食のコンサルタントブーケも、今季から市民農園の一画をお借りし、農園デビュ ーしました。食をテーマに事業を展開している大畑社長に、農園を始めたきっかけについ て伺いました。「野菜の成長の過程を知りたいと思い農園を始めることにしました。 この体験を通して、ジャガイモを落としたときにごめんね!という言葉がでたり、包丁を 入れるときに緊張感がはしったり、料理に向き合う姿勢が変わるかもしれません。自分が 何を感じるか楽しみです。」 なだらかな丘をぐんぐん登っていくと、目の前に広がる赤土の畑地帯、天気のいい日に は立山連峰や、富山湾を見渡すことができ、日常生活を忘れるほどゆったりとした時間と 空間を味わうことができます。農業に興味はあっても、野菜作りに関し ては全くの素人・・・市民農園ではそんな初心者の方にも安心な栽培サ ポートがある上、小型耕運機、農機具の貸し出しや、充実した給水設備 など、気軽に始めることができる環境が整っています。 ~ブーケ農園ここまでの足跡~【植え付け編】 ● 4月 22 日:畑つくりスタート!畑に肥料を撒き、慣れないクワに 苦戦しながらも何とか完了!すでに体はヘトヘトです・・ ● 5 月19日:苗を植えるためのうねをつくりました。やっと畑らしい光景に。 いよいよ来週植え付けです! ● 5 月 31 日:50cm 間隔に、野菜の苗を植えていきました。トマト、ピーマン、きゅうり、 モロヘイヤ、スイカ、ゴーヤ、枝豆、行者にんにく、ししとうに里芋などなど・・・。 野菜によって葉の形ってこんなに違うのだな~・・とあらためて知ることばかり。 はたして無事に収穫できるのか・・・期待と不安のブーケ農園の開園です! 津谷 ブーケは、♥ 街の中の栄養士♥ です! 7月に入り、蒸し暑い日が続いています。 夏になると我が家ではフルーツ酢づくりが始まります。炭酸水や牛乳で割ってサワードリンクにするた めです。ここ数年お陰さまで夏バテしらず。保存ビンの中に、酢・氷砂糖・好みのフルーツを入れて1 大畑 週間置くだけで出来上がり。市販品よりぐっと安上がりでおいしいですよ。 ホタルのおやど 皆さん!! 知ってますか? 富山市ファミリーパークでは最近、少なくなった、夏の風物詩の一つである ホタルの姿を子どもたちにも見せてあげたいという地元の方々と ファミリーパークが協力して園内を流れる用水を利用して安定的な生息場所を作って 「ホタルのおやど」と命名されました。 先日そこに行くとたくさんのホタルが飛び交っていました。周りが暗くその分ホタルの光だけなので とても幻想的で綺麗でした。ここでは、7 月下旬までヘイケボタルが見られます。富山の色んな場所で ホタルの光を見かけたいものですね。 富山市ファミリーパーク 厨房からブーケレシピ その 107! 材料(2人分) Ⓐ TEL076-434-1234 ゆでたこ 80g えのき 1袋 にら 1/2 束 豆板醤 小さじ 1/2 醤油、酒 各大さじ 1 砂糖 少々 ごま油 適量 Matsui ★たこのピリ辛炒め★ ① たこは食べやすい大きさに薄くそぎ切りにする。 えのきは根元を切り、長さを半分に切ってほぐし、 にらは 3cm 長さに切る。Ⓐは合わせておく。 ② フライパンにごま油を入れ、中火で熱し、えのき、 たこ、にらの順に炒める。材料から水気が出てき たら、Ⓐを加えて炒め合わせる。 さっと炒めて出来上がり!ためしてみてくださいね★ 津谷 ★ 知って得々!! 野菜を知ろう ⑯ ★ニンニク スタミナ野菜として疲労回復効果が期待できるニンニクは、今が旬!収穫の時期をむかえ ています。暑い夏は、とかく冷たい食べ物を摂りがちですが、ニンニクには、胃腸の働きを 高め、体を温めてくれるので、冷えにもよい食材です。たくさん手に入ったら、醤油に漬け るだけの醤油漬けがオススメ!香りが移った醤油は調味料として、そしてニンニクは、刻んで薬味風に 使うことも出来ます。ニンニクを常備して、色々な料理に活用しましょう。 フード&風土は、ホームページでも ご覧いただけます URL.http://www.food-bouquet. com/ bouquet/ 山口 (有)食のコンサルタントブーケ 〒939-8206富山市布瀬町1-4-7 TEL 076-421-6778 FAX 076-421-6794 定休日:祝祭日
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