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これだけは知っておきたい!!
平成 24-25 年版
環境白書
ポイント版
Z
山形県では、山形県環境基本
条例に基づき、本県の環境の
保全・創造・活用に関して講じた
施策の状況等を「環境白書」として、
毎年、報告しております。
この「山形県の環境」は、
環境白書の中から
「これだけは知っておきたい」
という代表的な話題を取り上げ、
わかりやすく解説したものです。
山形県の
環 境
第3次山形県環境計画について
はじめに
<第3次山形県環境計画の位置付け>
本県では、
山形県環境基本条例第
10 条に基づき、環境の保全・創造・
活用に関する施策を総合的かつ計
画的に推進するための最も基本と
なる計画として、
「第3次山形県環
境計画」を平成 24 年3月に策定し
ました。
計画期間を策定後 10 年間とし、
目指す将来像、
6つの基本目標や基
本目標の実現に向けた共通基盤、
個
別施策の展開方向、環境指標、環境
配慮指針により構成されています。
山形県環境基本条例
第3次山形県総合発展計画
山形県
第3次山形県環境計画
エネルギー戦略
<分野別計画>
山形県地球温暖化対策実行計画
第2次山形県循環型社会形成推進計画
山形県生物多様性戦略
山形県環境教育行動計画
など
第3次山形県環境計画
~目指す将来像~
<持続的発展が可能な豊かで美しい山形県>
~6つの基本目標~
基本目標1
地球温暖化を防止する低炭素社会の構築
3ページ
基本目標2
再生可能エネルギー等の導入による地域の活性化
5ページ
基本目標3
ごみゼロやまがたの実現に向けた循環型社会の構築
6ページ
基本目標4
豊かな環境を守り、活かす自然共生社会の構築
7ページ
2
基本目標5
安全で良好な生活環境の確保
9ページ
基本目標6
環境教育を通じた環境の人づくり
11 ページ
地球温暖化を防止する
低炭素社会の構築
基本目標1
本県の温室効果ガスの排出量と削減目標(二酸化炭素換算)
1, 09 6
(+22. 9%)
(万トン CO 2)
1 ,08 6 万トン
(+2 2. 2%)
△10
△3 3
年々減少
1, 05 6
(+20 .0 %)
1 ,0 53
(+1 9.8 %)
1, 00 0
(+15. 5%)
+3
1,000
9 53
(+11 .3%)
△ 56
93 5
(+9.6 %)
△47
42 0
4 10
3 77
32 4
38 0
2 77
△1 8
8 46
84 5
省エネ対策
再エネ導入
△89
170
森林吸収源
対策
16 9
67 6
山 形県 地 球温 暖化
対策実行 計画
(9 0 年度 比△ 20%)
1990 年度
(平成2年度)
<基準年>
200 3年度
(平成15年度)
2 005年度
(平成1 7年度)
20 06年度
(平成18 年度)
200 7年度
(平成19年度)
2 008年度
(平成2 0年度)
2009 年度
( 平成21年度)
201 0年度
(平成22年度)
県民一人当たりの年間CO2 排出量 <7.23t-CO2>
30%
26%
20%
17%
産業部門
運輸部門
民生部門
民生部門(デパート、
(製造業など)
(自動車など)
(家庭など)
病院、学校などの業務)
2 020 年度
( 平成32年度)
<目標年度>
自動車からの
排出量の割合
が多いのが
山形県の特徴
です。
⇒白 書 本編 21 ページ
笑顔で省エネ県民運動
「山形県地球温暖化防止県民運動推進大会」に
おける知事による運動開始宣言
平成 20 年6月に設立した「山形県地球温暖化
防止県民運動推進協議会」を推進母体として、
県・市町村・経済団体・消費者団体・NPO等
との幅広い連携のもと、「笑顔で省エネ県民運動」
に取り組んでいます。
特に、平成 23 年度、東日本大震災の影響により
過去に類を見ないほどの深刻な電力不足に陥った
際は、節電への意識が大変高まりました。
平成 24 年度以降も、この経験を一過性のものに
せず、節電に加え、省エネルギーや再生可能エネル
ギー導入に関する取組みを強化しています。
⇒ 白 書 本編 24 ページ
この省エネの取組みを
一過性のものにしないで、
今後も継続していくことが
大事ですね
「 エ コ ペンファミリー」(C)YOC
山 形 県 地球温暖化防止活動推進センターの
マ ス コ ットキャラクターです
3
県民運動は、季節ごとに重点的な取組みテーマを設定のうえ展
開しています。
それぞれの県民運動では、川柳・標語や省エネポスターなど
のコンテストを実施し、たくさんの方に御応募いただきました。
みんなで
参加しよう!
日 本一
204 点 ( 小学生 137 点 中 学 生 67 点)
秋
エ コ 通 勤・エコ
ド ラ イ ブ川柳
140 点 ( 一般のみ)
冬
省 エ ネ 検定
425 名 ( 上級編 75 名 初 級 編 350 名)
みんなで
活用しよう!
県では、再生可能エネルギー・省
エネルギー設備について、
導入費用
の助成を行っています。
木質ペレットストーブの良さ
~木質バイオマスの活用~
【家庭向け】
★太陽光発電や木質ペレット
ストーブなどの再エネ設備
設置への助成
★省エネ化の工事を含む住宅
リフォーム工事への助成
など
★ 燃料となるペレットの原料は木であり、
県土面積の7割が森林である山形県の特徴
に合ったエネルギーです。
★ 発熱量が大きく、使い方が
簡単で家庭でも導入可能です。
〔ペレット〕
Q ペレットを作るために木を伐採したら自然破壊になるのでは?
森林を健全な姿に保つには、木が成長して混
み合ってきたら、まばらにするため、伐採する
必要があります。こうして伐採された木材(間
伐材といいます)のうち、未利用だったものを
活用しています。
【事業所向け】
★木質ペレットストーブなど
の再エネ設備設置への助成
★無料省エネ診断の実施、診
断に基づく省エネ設備導入
への助成 など
Q ペレットを燃やしたらCO2排出量が増えるのでは?
A 排出されたCO2は、植物が成長するときの光合成に
よって吸収されます。排出量=吸収量となってCO2は増
えません。これを「カーボンニュートラル」といいます。
4
笑顔 で省エネ
38 点 ( 小学生 16 点 中 学生 22 点 )
省エネ・
節 電 ポ スター
A
山 形県
エ コ ラ イフ作文
う ち 水で 暑 さ や わらげ に じ かかる
夏
2,025 点
( 小 学 生 1,064 点 中 学 生 835 点 一 般 126 件)
家 電 にも 昼 寝させ よう ピ ー ク時 は
「省エネ・節電」
川 柳 ・ 標語
エ コ 通勤 す て き な人と 出 会 うか な
グランプリ受賞作 品
コンテスト応募状況
※ 上記は平成 24 年度の助成内容です。
最新の助成情報は
県ホームページでご確認ください。
http://www.pref.yamagata.jp/hojo/
再生可能エネルギー等の
導入による地域の活性化
基本目標2
平成 24 年3月に「山形県エネルギー戦略」を策定しています
再生可能エネルギーを中心としたエ
ネルギー供給基盤を整備し、エネルギー
の安定供給を図るとともに、地域の中に
エネルギー源を分散配置することによ
り、生活や産業活動に必要なエネルギー
を地域の中から生み出し、産業の振興・
地域の活性化と、より安心して暮らせる
社会を創り上げ、次世代につないでいく
ことを目指しています。
森 林 保 全のために間伐された 木材など
未 利 用 バイオマスの活用
風力 発 電
雪氷熱
<エネルギー資源の開発目標>
2030 年までに、「電源」と「熱源」を合わせて
およそ 100 万 kW の新たなエネルギー資源を開発
太 陽 光 発電
小水 力 発電
⇒ 白 書 本編4、43 ページ
様々な公共施設に再生可能エネルギーを導入しています
県庁前の広場にも太陽光発電設備を導入しています。蓄電設備も
備えており、災害等で県庁舎周辺が停電になった時でも、県庁外周
の街路灯の照明が可能であり、防災機能の
強化を図っています。
県庁ロビーに設置されているモニターで、
発電のしくみや発電量を確認できます。
県有地を活用して大規模太陽光発電事業を促進しています
平成 24 年度に県内2か所の県有地で事業者を公募し、平成 25 年に運転を開始しています。
山形浄化センター(天童市)
実 施 主 体:㈱POWER E NEXT
設 置 規 模:約 1,990kW
稼 働 : 平成 25 年 10 月
村山浄化センター(東根市)
実 施 主 体:野口鉱油㈱
設 置 規 模:約 1,700kW
稼 働 : 平成 25 年 9 月
5
ごみゼロやまがたの実現に
向けた循環型社会の構築
基本目標3
山形県の一人1日当たりのごみの排出量は、平成 18 年度をピークに
年々減少しています。
974g
945g
913g
909g
882g
平 成 18 年 度
平 成 19 年度 平 成 20 年 度
僕たちの一人 ひとりの
ちょっとし た心がけ で
ごみは 減るよ
山形県の一人1日当たりごみの排出量は減少しています
平 成 21 年度
平 成 22 年度
880g
平 成 23 年度
「 ご み ゼロくん」
ご み ゼ ロやまがた県民運動
キ ャ ラ クターです
⇒ 白 書 本編 50 ページ
ごみを減らすキーワード「3つのR」と「もったいない」
まずは!
Reduce Reuse Recycle
1 2 3
<リデュース>
<リユース>
<リサイクル>
【廃棄物等の発生抑制】
いらないものは断る
ごみになるものを減らす
【再使用】
くり返し使う
【再生利用】
ごみを資源として
利用する
これは
最後!
東日本大震災に伴う災害廃棄物等の処理支援
東日本大震災では、
宮城県及び岩手県などの沿岸部を中心に大量の災害
廃棄物等が発生しました。本県は被災地の隣接県として、被災地の復旧・
復興の妨げとなる災害廃棄物等の処理について市町村や関係団体等と調
整しながら、支援を行いました。
災害廃棄物の受入れ処理については、
放射性物質による汚染に対する住
民の不安は大きく、全国的に受け入れ処理が進まない状況が見られまし
た。
本県では、市町村や関係者の意見を踏まえながら、受け入れに関する基本
的な考え方を示し、国の基準よりも厳しい独自基準を設定したうえで、放射性
物質の測定体制を強化しながら、全国に先駆けて、全国でも最も多く災害廃
棄物等の受け入れ支援を行っています。
⇒ 白 書 本編8ページ
6
災害廃棄物の処理に関す
る情報を県ホームページ
で公開しています。
http://www.pref.yamaga
ta.jp/houshasen/waste.
html
豊かな環境を守り、
活かす自然共生社会の構築
基本目標4
山形県の自然の特徴は・・・?
ブナの天然林面積日本一
県土面積の約7割が森林
ラムサール条約に登録されている
『大山上池・下池』
(写真は上池)
草木塔
自然の恵みに対する畏敬や感
謝の願いがこめられていると
いう石塔。江戸、大正時代の古
いものは、その9割が本県内に
残されています。
全国的にも希少な
野生動植物が生息
県唯一の島
『飛島』には多くの渡
り鳥が飛来します
チョウセンアカシジミ
(山形県、岩手県、新潟県のみに生息)
イバラトミヨ特殊型(雄物型)
(山形県、秋田県のみに生息)
ワシ・タカの多くの種類が生息しており
全国トップクラスです
ハヤブサ
イヌワシ
クマタカ
本県の生物多様性を保全するとともに、それらがもたらす恵みを将来の世代にわたって享受し、
持続可能な活用を図っていくことを目的として、「山形県生物多様性戦略」を平成 26 年3月に策定
しています。
⇒ 白 書 本編 12、81 ページ
「生物多様性」について
生物多様性は、生命の存立基盤となっている水や空気などのほか、くらしの基礎とな
る食料や木材をはじめ、多くの恵みをもたらしています。しかし、全国的には、生物多
様性を脅かすものとして、開発や過剰な採取等による種の絶滅や生態系の損失、自然へ
の働きかけの減少による生態系の劣化などが懸念されています。
県内には、豊かな自然の中で多様な動植物が生息・生育しており、将来にわたって継承
していくべき自然資産や自然との関わり、恵みが数多くあります。
7
ツキノワグマなど野生鳥獣との共生
⇒白 書 本編 86 ページ
ツキノワグマについては、平成 24 年4月の時点の県内推計生息数は、2,100 頭としています。こ
れらの推定生息数をもとに、「第2期山形県ツキノワグマ保護管理計画」に基づく、「捕獲上限値」
を定めて捕獲しています。
ニホンザルやツキノワグマ等の大型獣類による農作物被害等の対策は、「捕獲」だけでは被害軽
減につながらないため、それ以外の対策を主体に効果的に行う必要があります。
直接的な被害防止のための電気柵の設置や、人間の活動領域と野生鳥獣の生息領域を区別するた
めの河川敷の刈払い、緩衝林帯の整備等の棲み分け対策や、動物が本来生息する奥山の環境整備(奥
山の広葉樹林化)等の対策を併せて実施していくことが重要になっています。
県内におけるツキノワグマ捕獲数の推移
282 頭
220 頭
人身被害の防止のため、クマの目撃情報を県ホー
143 頭
ムページで公開しています。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/
平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度
050011/sizenkankyo/about_kuma_yamagata.html
平成 26 年 10 月 12 日、「第 38 回全国育樹祭」を
「山形県遊学の森」(金山町)で開催します!
第 38 回全国育樹祭は、
「うけつごう緑の大地 羽ばたこうぼくらの未来
へ」を大会テーマに、山形県の豊かな森林を守り、活かし、次世代に継承
する県民運動の推進などを目的に開催されます。全国育樹祭は、昭和 52
年から毎年秋に行われている国民的な緑の祭典で、山形県では、昭和 63
年以来の開催となり、全国初の2巡目となります。この全国育樹祭を契機
に、山形県の森林づくり活動を一層進めていきます。
第 38 回全国育樹祭では、式典行事をはじめ、全国緑の少年団活動発表
大会や森林・林業・環境機械展示実演会などを開催することとしており、
ポスター原画
平成 24 年度には、大会テーマ、シンボル
マーク、ポスター原画を募集、決定しました。
平成 25 年度は、具体的な計画づくりなど開催
準備を進めています。
⇒白 書 本編 13 ページ
県民みんなで支える
新たな森づくり
<ご存知ですか?「やまがた緑環境税」>
ロゴマーク
(シンボルマーク
&大会テーマ)
⇒白書本編 175ページ
山形県の森林は県土の7割を占め、水源のかん養や土砂の流出防止、大気の浄
化など公益的な機能を発揮して県民生活に多くの恩恵をもたらしています。
このため、県では、本県の森林を県民共有の財産としてとらえ、県民みんなで
守り、育てていくことをねらいとして、平成 19 年4月にやまがた緑環境税を導
入しました。
このやまがた緑環境税は、個人・法人の県民税に上乗せして納めていただいており、県では、これ
を財源として荒廃した森林の整備や県民参加の森づくり活動を支援しています。
8
安全で良好な
生活環境の確保
基本目標5
山形県の生活環境の状況は・・・?
本県における PM2.5(微小粒
<生活環境の状況>
⇒ 白 書 本編 15 ページ
県では、大気汚染や海、川、湖沼などの水質等の状況を常時監視し
ています。「環境基本法」に基づき定められた環境基準の達成状況を
みると、本県の環境は「概ね良好」な状況です。
しかし、全国的に環境基準を超えている光化学オキシダント、閉鎖
性が高まっている酒田港の有機性の汚濁物質及び休廃止鉱山下流域に
おけるカドミウムが基準を超過しているほか、市街地を流れる一部の
中小河川では、従来に比べると格段に改善されてきたものの、依然と
して有機性の汚濁が見られています。
子状物質)の測定状況につい
て県ホームページで公開し
ています。PM2.5 のほか、県
内の大気環境を常時リアル
タイムで公表しています。
http://www.pref.yamagata.
jp/ou/kankyoenergy/050014
/pm25.html
<微小粒子状物質(PM2.5)>
PM2.5 については、
中国における状況や越境汚染の状況が報道された
ことから、全国的に注目を集めております。県では平成 24 年度から測
定を開始し、県内 13 か所の測定結果を県ホームページで公開していま
す。
「PM2.5」って何?
いて県ホームページで公開
PM2.5 は、大気中に浮遊して
いる粒子のうち、大きさが 2.5
㎛(1㎛=1㎜の千分の1)以
下の非常に小さな粒子(髪の毛
の太さの 30 分の1)のことで
す。
工場や自動車の排ガスなど多
くは人の暮らしから発生しま
す。とても小さいため、肺の奥
深くまで入りやすく、ぜんそく
や気管支炎など健康への影響
資料:米国環境保護庁
が懸念されます。
<放射線対策について>
山形県放射線安全情報につ
しています。
http://www.pref.yamagata.
jp/houshasen/
⇒白書本編 151ページ
本県には原子力施設の立地がないため、文部科学省の受託調査として、
土壌や水道水の調査を県内1地点で実施している状況で、県独自の調査
は実施していませんでした。
しかし、東日本大震災に伴う東京電力株式会社福島第一原子力発電所
固 定 型 モニタリングポスト
(放 射 線自動測定装置)
の事故により放出された放射性物質の影響が本県にも及んだことから、
環境汚染等の状況を把握するための各種モニタリングを開始しています。
ホームページ等による速やかな情報発信、電話相談窓口の設置など、県民の安全安心の確保に努め
ているほか、平成 24 年 10 月には、平常時及び緊急時における放射線の測定方法、公表方法、測定機
器の整備等についてマニュアルを策定し、原子力災害が発生した際に迅速かつ適切に対応できるよう体
制を整備しています。
9
山形県水資源保全条例を制定しています
山形県は県土の約7割を森林が占め、全国一の広い面積を有する
ブナの天然林をはじめ豊かな自然に支えられた水資源が豊富に存
在しています。
一方、外国資本等による森林の買収や開発行為による森林の荒廃
や良好な水資源への影響が懸念される事案が県内でも発生したこ
とを踏まえ、森林の保全を図るための山形県独自の条例として「山
形県水資源保全条例」を平成 25 年3月に制定しました。
この条例は、水資源の保全を図るため、水資源の
保全に関する施策の基本的な事項や、水資源保全地域における土地
取引及び開発行為に係る事前届出制度について定めています。
⇒ 白 書 本編 17 ページ
「母なる川」最上川を中心とした水環境保全の取組み
最上川は、源流から河口まで県内のみを流域とする「一県一河」の大河として知られています。
県内四つの地域をくまなく縦貫し、古くから水資源、水産資源をはじめとした豊かな恵みをもたら
し、県民に親しまれています。
これらの恵みをもたらす最上川の環境を、
守り、生かしながら、次世代に引き継いで
いこう、という取組みが各地で行われています。
飛島クリーンアップ作戦
海岸漂着物は、陸域由来のもの
の割合が高く、河川ごみを減ら
す取組みも行われています。
水生生物による水質調査
美しい山形・
最上川フォーラム
様々な方が協働し、身近
な川や水辺の健康診断な
ど各種河川の環境保全
活動を行っています。
県内各地で河川の生物の
生息状況を調べ、水質を
調査する県民参加・体験型の調
査です(平成 24 年度 1,472 名
参加)。
ふるさとの川アダプト事業
河川・海岸の「里親」として
地域住民や企業が環境保全・清掃
美化活動をしています。
・アダプト団体認定総数 467
・団体アシスト企業
登録総数 189 企業(平成 24 年度)
「きれいな川で住みよいふるさと」運動
昭和 52 年から実施している本県独自の河川・海岸愛護の県民運動
10
環境教育を通じた
環境の人づくり
基本目標6
山形県環境教育行動計画を策定しています
環境課題の解決のためには、一人ひとりが世界の人々や自然環境との関係性の中で生きている
ことを認識し、日常生活の中で行動することが求められています。そのためには、環境教育を通
し、県民の環境保全への意識を高めるとともに、環境を保全・創造・活用する取組みに主体的に
参加できる人材を育成することが必要です。
山形県環境教育行動計画は、本県の環境教育等の推進に関する基本的な考え方と施策について
定めたもので、特色は、以下の3点です。
① 自然環境を「保全」することに加え、再生可能エネルギーの導入など「創造・活用」
する視点で新たに環境教育に取り組むこと。
② 家庭、学校、職場、地域等で、県民みんなが自ら参加、協働する施策を目指すこと
③ 「環境教育を通して目指す理想的な人間像」として“山形愛の人”を掲げていること
“山形愛の人”とは?
山形そのもの(=山形の環境)に深い愛情を注ぎ、その恵みに感謝しながら、守り、創造・活用し、そ
れらを次世代に引き継ぐため、責任を持って自発的に行動できる人です。さらに、世界的な視野に立ち、
その深い愛情を地球そのもの(=地球環境)にも注ぐことができる人でもあります。
⇒ 白 書 本編 19 ページ
山形県環境学習支援団体
環境やまがた大賞
県では、環境学習施設の見学や環境学
習講座等を通して、環境学習の機会を提
県では、環境の保全と創造に関する普及啓発、実践活
動を行い、特に顕著な功績のあった個人・団体(NPO、
供している民間団体を「山形県環境学習
支援団体」として認定(平成 26 年3月
学校等)を広く募集し、選考のうえ、「環境やまがた大
賞」を贈り、顕彰しております。平成 23、24 年度の受
現在、32 団体)し、県ホームページでの
紹介、イベントへの参加等によりPRし
ています。平成 24 年度は、認定団体活
用ハンドブックを作成し、県内学校、公
民館へ配付しています。
賞者は次のとおりです。表紙の写真(上から順に)は受
賞された皆様の活動の様子です。
・千門町蛍の会(新庄市)
(地域一体での指首野川の環境整備、環境学習支援)
・鈴木康之さん・遊佐町立西遊佐小学校(遊佐町)
(西通川での体験活動を通じた総合的な学習)
・楯山愛好会(村山市)
(国蝶オオムラサキの舞う楯山の里山環境保全)
・羽黒の森を守る会(白鷹町)
(羽黒神社の歴史ある杉並木を地域一体で保全・伝承)
・山形県立米沢工業高等学校(米沢市)
(生徒手作りの電気自動車を自然エネルギーで走らせる)
11
もっと詳しく知りたい方へ
環境白書の全文は、山形県ホームページで
ご覧いただけます(主要な項目に環境白書の該当
ページを記載しています)。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/
050015/seisaku/kankyohakusyo.html
組織別一覧 ⇒
環境企画課 ⇒
環境エネルギー部 ⇒
環境白書・環境白書概要版
理解度チェック!
Q
山形県の一人1日当たりのごみ
の 排出量は?
A
Q
○ ○○g
山形県の一人当たりの年間二酸
化 炭素排出量は?
A
○ ○○t-CO2
Q 山 形県土面積のうち
Q 何 のキャラクター、
マ ークでしょう?
森 林の面積は?
A
○割
答えはこの冊子の中に
記載されています
これだけは知っておきたい!!
山形県の環境
平成 24-25 年版環境白書ポイント版
平成 26 年3月発行
山形県環境エネルギー部環境企画課
〒990-8570 山形市松波二丁目8番1号
電 話 023-630-2308 FAX 023-630-2133