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【名桜大学】
【Meio University】
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ライフヒストリー・インタビューを用いた学生の学びの
分析−個人の学びとグループワークの学びとの比較−
森田, 恵子; 石川, 幸代; 永田, 美和子
名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN(14):
333-341
2009-06-30
http://okinawa-repo.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/okinawa/8230
名桜大学
ライフヒス トリー ・インタビューを
用いた学生の学びの分析
一個人の学びとグループワークの学びとの比較一
森 田恵子,石川幸代,永 田美和子
要旨
老年看護学 においては、人生史 を含めた高齢者理解 に基づ き看護 を展 開す ることが電要 とな
るO ライ フ ヒス トリーイ ンタ ビュー (
以下LHI
) を用いた教授 方法の違 いによる学生の学び を
分析 した。結果 、学生個 々の学びでは、【高齢者 に対す る知的理解 】 【
高齢者 に対す る情緒 的
理解 】 【
イ ンタ ビュー学習 の学び 】 【
老年看護 - の関心 】が抽 出 され 、 グルー プ ワー クでの学
びにお いては、【高齢者 に対す る知的理解 】 【
高齢者 に対す る情緒 的理解 】 【
学習 の深 ま り】
【
老年看護-の関心】に/
分類 され 、LHI
後 に行 なったグループ ワー クは、多様 な高齢者像 を知
る機会 とな り、高齢者理解 を深 めるために有効 であったo Lか し、 日常生活の過 ご し方、健康
状態、不安等 高齢者 の現在 の生活 を理解す るためにはLHI
方法や グループ ワー クの討議 方法 を
改善す る必要がある。
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.
-
333 -
森田 恵子 ・石川 幸代 ・永田 美和子
Ⅰ はじめに
高齢者 は過去の時間的蓄積や豊かな人生経験 に裏づ け られた個性的 ・個別性 ある存/
l
三
である。
老年看護 を実践 ・展 開す るためには、人生史 を含 め高齢者 の訴 えに傾聴 し個別性 を捉 えた看護
の展 開が必要 となる。 しか し、全世帯に 占める三世代 同居率は9
.
1% (
国民衛 生の動 向,
2
0
0
8)
と減少 を続 け、現代の若者 は高齢者 と接す る機会が減少 し、高齢者 をステ レオタイプに捉 え、
1
99
8) を高齢者 に抱 く傾 向にある。
かつ否 定的なイ メー ジ (
小泉 ,
そ こで高齢者理解 を深 めるためにLHIを実施 し、その後 LHI
を持 ち寄 りグルー プ ワー クを行
な う方法 を老年看護学概論 にお いて取 り入れた。
LHIを用 いた学習効果 (田代 ,
2
007 古城 ,
2
002) については、高齢者 が育 った時代背景 を理
解 できる効果があること、高齢者 に対す るイ メージを肯定的 に変化 させ ること、学習者 自身の
生活 を振 り返 る機 会 となること等 の効果が報告 され てい る。 しか し、LHIを用 いることによ り
得 られた学生の学び と、その後 に行 なった グループ ワー クでは、 どの よ うな学びの変化が見 ら
れたのか報告 された研 究は少 ない。本研 究では 、LHIを実施 し、その後 に行 なわれたグループ
ワー クでの学びに どの よ うな変化 が見 られたのか、また高齢者理解 が深 め られていたのか報告
し、今後の教授方法についての検討 を行 なった。
Ⅱ 研究方法
1.研究 目的
LHIによる学生個 々の感想 ・学び、及び グループ ワー クを通 しての学び ・感想 を明 らかに し、
学習の深 ま りと老年看護学の教授方法について考察す る。
2.方法
1)対象
8
名 中、学生の個 々の学びについては同意が
老年看護学概論 を履修 した看護短期大学 1年生8
得 られ た 7
2
名 を対象 と し、その後 に行 った グループ ワー クについては8
8名の1
8グループ中、同
意 が得 られた全 グループを対象 とした0
2) 期 間
2
007
年1
2月∼2
00
8年 1月
3) 分析方法
5歳以上の高齢者 1名 を対象 にLHIを実施す ること、高齢者の疲労
老年看護学概論開講時 、6
終 「後、
度 に関す る配慮や強制 しない等イ ンタビュー時の注意点について説明 を行なった。LHI
各個人で提 出 された 「このイ ンタ ビューか らあなたが学んだ ことや感想 」の項 目よ り抽 出 され
以下 コー ド) と し、内容の同質性、異
た記述 内容 を主語 ・述語か らなる-文章を 1記録単位 (
質性 に従 いカテ ゴ リ化 を した。 カテ ゴ リ化 については繰 り返 し検討 した。
講義 の中間にLHIを各 自が持 ち寄 り、高齢者 の共通性や異 なる点について討議 を行 なった。
グルー プ ワー ク終 了後 レポー トよ り 「グループ ワー クを通 しての学びや感想」の項 目か ら抽 出
され た コー ドを同様 に内容の同質性 、異質性 に従 いカテ ゴ リ化 を した0
4) 用語の定義
一
334
-
ライフヒス トリー ・インタビューを用いた学生の学びの分析
LHI:誕生か らの現在 を含 む生活史及 び現在 の価値観 も含 めてイ ンタ ビューす ること。
【
倫理的配慮 】
各個人 に対 し、研 究の 目的、個人情報の保護 、研 究協力が学業成績 に影響 がない こと等 を 口
頭 ・文書で説明 し、同意書 を得た。 グループ ワー クの記録 に関 して も、研 究の 目的、個人情報
の保護等を 口頭 ・文書で説 明 し、なおかつ グループ内で 1名 で も同意が得 られ なかった場合は、
研究を辞退す ることができることについて も説明 を行 ったが、全 グループよ り同意が得 られた。
Ⅲ
結果
7
2
名字F
F
.
L
L
J
、親族以外 にイ ンタ ビュー を行 なった学生は 1名 であった. 同意
・協力の得 られ
7
5であったが、意味 を成 さない 4コー ドは除外 し1
7
1
た7
2
名の学生の個 々の学びの コー ド数 は1
コー ドをデー タ として用いたO
以下 【】内) と2
0
学生個 々の学び をカテ ゴ リ化 した結果 、表 1の よ うに 4つ のカテ ゴ リ (
のサブカテ ゴ リ (
以卜
〔 〕 内)が抽 出 された。
【
高齢者 に対す る知的理解 】は最 も多い8
0コー ド (
4
6
.
8
%)であ り、9つ のサブカテ ゴ リが
抽出 された。 〔
時代背景や過去の生活体験 の理解〕では、「
昔は物が無 く、戦後 は 日本 中が貧乏
で現在の豊かな生活か らは想像がつかないよ うな貧困な生活 を送 っていたそ うです。」「自分の
欲 は我慢 し、家業 を頑 張 って きた事が分か りま した。」等の記述 があ り、最 も多 い6
0
の コー ド
であった。 〔
生 きがい とその重要性〕では、 「
作 った ものをいろんな人 にプ レゼ ン トして喜ばれ
た り、施設内の新聞に載 った り作品展に出 した りと、得意なことがあれば年 を とっても夢 をもっ
今回のイ ンタ ビュー を通 して、分 か った
て生 きがいになって、活力 に もなるのだ と思 った。」「
事は経験や想 いが心の支え とな り、ず っ と心の 中に生 き続 けるとい うこと、大切 なものが何 か
一つで もあれ ば、 どんな辛い ことで も乗 り越 えていける と思 った。」等の 5コー ドであ った。
他に 〔
人生の複雑 さ〕 〔
過去 との時間的な連続性〕等のサブカテ ゴ リが抽 出 され た。
4コー ド (
4
3
.
3
%) と次 に多 く、 〔
過 去の体験 に基づ く
【
高齢者 に対す る情緒的理解 】は、7
高齢者 に対す る尊敬 ・尊重〕 では、 「
私の歳 には も う働 いて家 を助 けていたのですか ら、祖 母
に頭が上が らないなあ と思 いま したO」「
改 めて叔父の歴 史を聞き、 日本が 一番大変な時代 に生
」等3
2コー ド、
まれ育 ち、若 い頃か ら家族 を支 えてきた人なので尊敬す る気持 ちを持 ちま した。
〔
親族 としての共感〕では、 「
今 回、イ ンタ ビュー を通 して、普段 はあま り聞かない ことやお じ
いちゃんの人生感 について も知 ることができた し、なに よ りも久 しぶ りにお じいちゃん とた く
さん話す ことができて良かった と思います。」「
頑固な祖父に振 り回 され た りと、苦労が多かっ
たよ うですので、看護師にな り祖父母の意思 を継 いで くれ るよ うな主人 を見 つけ、曾孫 を産ん
で安心 させ てあげたい。」等2
5コー ド、 〔戦争の怖 さ〕 では、 「戦争 の事 も途 中話 して くれ 、 と
ても残酷で恐 くな りま した.」等 4コー ドの記述があったO
〔自己の生活や 自分 自身-の振 り返 り〕 では、 「
環境 な ども全然違 い、厳 しい 中で育 った高
齢者 とは考 え方な ども違 ってきて しま うのは仕 方 ない事 だ と思 ったけ ど、話 を聞いてい る と、
今の時代は便利 にな りす ぎてい るので、大切 なことを見失わない よ うに しなければな らない と
お年寄 りは、耳が遠 くなった り、心配性 になった りす るのは、きっ と普通の こ
感 じま した。」「
となのに どうして 自分 は受 け入れ てあげることが出来なか ったのだ ろ うと恥ずか しくな った。」
-
3
35 -
森E
t
l 恵了・・石川 幸代 ・永田 美和子
生 きることの困難 さ〕 では、 「
初 めてお じいちゃんの人生について聞いてみ て、
等 4コー ド、 〔
8
6
年 とい う長 い間生 きてい る といろんな事が あるんだ と思いま したo」等 3コー ドの盲
J述が見
られ た。他 に 〔
生 きぬ く強 さに関す る尊敬〕 〔
過去の辛 い体験-の理解〕が抽 出 された。
【
イ ンタ ビュー学習の学び】の 〔
イ ンタビューの難 しさ〕では、 「
本 当は仕事オ ン リー と言っ
ていたけ ど、家族 (
息子 さん) はそんな ことはない と言 っていて、 どっちが本 当なんだろ うと
イ ンタ ビュー による相互作用〕 では、 「
老年期になる と自分の時間が
思 った。」等 5コー ド、 〔
増 えるので習い事 を した り、趣 味に時間 を使 った りして とて も楽 しそ うに元気 で暮 ら している
ので、若 い私たちがパ ワー を与えるのではな く、逆 に元気 な祖母か らパ ワー を もらった気が し
」等 5コー ドの記述がみ られた。
た。
【
老年看護 -の関心】では、 〔
講義-の関心〕では、「このイ ンタビュー も活か して、 これか
らの老年 の講義 をもっ と深 く学んでいきたい と思います。」、 〔
高齢者-興味 ・関心〕では、 「
高
」等 6コー
齢者だか ら以前の 日本の状況や生活 をもっ と色 々聞きたいな と興味が出てきま したo
ドの記述が見 られた。
2
であ り、カテ ゴ リ化 した結果、表 2の よ うに 4つのカテ ゴ リ
グループの学びの コー ド数 は3
0のサブカテ ゴ リが抽 出 され た。
と1
【
高齢者 に対す る情緒的理解 】は最 も多 い1
1コー ド (
3
4.
3%)であ り、 3つのサブカテ ゴ リ
戦後の 日本 を支 えてきたい ことをひけ らかす
が抽 出 され た。 〔
高齢者-の尊敬 ・尊重〕 では 、 「
高齢者 の生きノ
ブを
ことな く、見返 りを求 めない謙虚 さに人間の大 き さを感 じた気 が します。」「
知 った ことで、改 めて感 謝 の気持 ちを抱 けたので良い機 会 とな りま した。」等の最 も多い 6の
コー ドであった。 〔自己の生活-の振 り返 り〕では、 「
今 の時代 に生まれた私た ちは幸せ なんだ
戦争の怖 さ〕では、 「
戦争 ってや っぱ り良
と強 く感 じま したO」等 の 3コー ドであったO他 に 〔
い ことなんて 一
つ も無いんだな と改めて感 じた。
」等の記述が見 られ たO
【
学習の深 ま り】は 、11コー ド (
3
4.
3%) と次に多 く、 〔
様 々な考 えに対す る気付 き〕では、
デ ィス
「
高齢者の事 につ いて話 し合 うこ とができ、高齢者 の事 が理解 で きたO」等 4 コー ド、 〔
みんなのイ ンタ ビュー を見てみ て、
カ ッシ ョンテーマ についての振 り返 り〕の 4コー ドでは、 「
みんな同 じ体験 を してきたんだなあって思 った。」等 の記述 があった0
〔
高齢者 の多様 な姿〕 では、 「
私達 の生活 と比べ て高齢者 の生花 は貧富の差 に よって食草や
」「
いろんな世代 の人たちの時代背
学校 に行 けるか行 けないな ど大 きな差があるのだ と思 った。
景が知れて良かった。」等 3コー ドの記述が見 られた。
25%) であ り、 〔
時代背景や過去の体験 の理解〕
【
高齢者 に対す る知的理解 】は 8コー ド (
では、 「
高齢者 はそれぞれ違 う環境 の 中で、苦労 してきたんだ と思 った。」「
昔は、貧 しい生活
を送 っている人たちが多か っただなあ と思 いま した。」等 5コー ドの記述が見 られ たた。 〔
人生
の充実感 ・価値観〕 では、 「どの高齢者 もそれぞれ た くさんの経験 し、苦労 を重ねてきたけ ど、
今 は充実 しているのだ と思 ったO」等 3コー ドの記述がみ られ たo他 に 〔
た くま しいjF
_
き方〕
が抽 出 され た。
【
老年看護-の関心 】では、 〔
高齢者-興味 ・関心〕 では、 「この課題 の ことを聞 くと、それ
だ けで楽 しそ うにす るの を見 ると、今 まで もっ と聞けば良かった と思 った。」の 2コー ドが見
られ た。
33
6-
ライフヒス トリー ・インタビューを用いた学生の学びの分析
Ⅳ 考察
LHIによる学生個 々の感想 ・学び、及び グループ ワー クを通 しての学び ・観想 の分析結果 よ
り、学びの内容 を考察 した。
戦争体験 を含む明治 ・大止 ・昭和 とい う激動 の時代 を生 き抜 いて きた高齢者 の過去 の生活や
体験は、現代の若者に とっては想像 も出来ない体験内容 であ り、非常に印象深 く有意義 な学習
であった。 高齢者が語 る過去の経験 は、豊かな時代 に誕生 した現代 の若者 に とっては高齢者 に
対 し、ジェネ レー ション ・ギャ ップを抱 くことにも繋が りかねないO 中西
(
2
0
01
)は、大人達
の世界 と青少年の世界が文化的 ・心理的に隔離 され棲み分 け されておお り、同世代 間関係 を横
糸 とすれ ば、異世代が入 り交 じる縦糸の関係 が とて もか細 く弱い と世代 間のギャ ップを指摘 し
ている。
本研究では、インタ ビュー対象者 の大多数が親族 であった ことか ら、 【
高齢者 に対す る情緒
的理解 】 〔
親族 としての共感〕 を基本 に しなが ら学生は、高齢者 の 〔
時代背景や過去の生活体
験の理解〕 〔
生 きがい とその重要性〕 〔
人生の複雑 さ〕 〔
過去 との時間的な連続性〕等高齢者 に
対す る共感 的で知的な理解 を示 した もの と考 え られ る。
による高齢者理解 の学習によ り、高齢者が過去の時間的蓄積 を重ねた存在であ り、
また 、LHI
尊敬や尊重 され る存在であることを学生は学んでお り、高齢者看護 にお ける基本 を学習 してい
る。 高齢者 に対す る尊敬 ・尊重等 、共感 的 に高齢者理解 をす ることは、人 間を対象 と しケアを
実践す る看護職者 には重要であ り、親族 を対象 と した ことでLHIを通 し高齢者 を情緒的 に肯定
的に捉 え、高齢者 が尊敬や尊厳 され る存在 であることを学習 した もの と考 え られ る。
さらに、高齢者 に対す る知的理解や情緒的理解 が促 され て ことによ り、学生個 々や グループ
内で高齢者や老年看護学に対す る興味 ・関心が引き起 こされた もの と考 え られ るが、老年看護
学実習において も高齢者 を肯定的に捉 えこの興味 ・関心 を持 ち続 け られ るよ うにす ることが教
育的関わ りと して求め られ る。 浅井
(
2
0
0
6
)は 4年 間の高齢者 に対す るイメー ジの変化 を研 究
し、変化す るイ メー ジと変化 しないイ メー ジについて報告 しているが、学生が老年看護学-の
興味 ・関心が継続 できるよ う臨地実習でのカ ンファレンス等討議 が深 め られ よ うに関わる事 も
今後 貢要になると思われ る。
祖父母 な ど身近 な高齢者 を選択 しイ ンタビューす ることは、高齢者 を肯定的に捉 えることや
2
0
0
2
)で ある とされ てい るが、高齢者理解 をす
ポジテ ィブイ メー ジを持つ こ とに有効 (
寺 門,
る上 では、親族以外 の高齢者 のイ ンタ ビューにおいては、 どの よ うな情緒的理解 を示すのかに
ついては今後 の課題 であ るO
小泉
(
1
9
9
8
)は 「
LHIは高齢者個人 をよ り深 く学習す る学習手段」である と述べているが、
この個 々の学びを基 にグループ ワー クを行な うことで、高齢者個人の学びか ら高齢者 の多様 な
姿や人生の充実感や価値観 な どをグループ全員 の知識 として学習 している。 高齢者 との直接的
を対象 とした高齢者のみ を高齢者像 として理解す ることに
な交流が減少 している学生 は、LHI
も繋が りかねない。老いの理解 を深 めるためには、ステ レオタイプ的な価値観や想像 に基づい
2
0
0
6
)
た理解 か ら、学習 した知識 を活用 し、高齢者 の実像 か ら老い を理解す ることが (
浅井 ,
重要であ り、デ ィスカ ッシ ョンを通 して多 くの事例 を触れた ことによ り、高齢者 がそれぞれ異
なる環境の中で戦争等時代 を生 き抜 いた存在 であることを知的理解基盤 とし、高齢者 が尊敬 ・
-
337 -
森 田 恵子 ・石川
幸代 ・永 田 美和子
尊重 され る存在 であることを学習 した と思われ る。
HIを用 いてグルー プ ワー クを行 なった ことの有効性 については、多 くの事例や考え
また 、L
に触れ る重要性 を学生 自身が認識 していることが示唆 された. 臨地実習や臨床 の看護場 面にお
いて も、看護職 は多職種 と連携 しなが らデ ィスカ ッシ ョンを し、看護 の質 を向上す ることが必
HIを用 いグループ ワー クを行 なった ことは、学習内容 を共有す る重 要性 を学生 自
要 となる。L
身 で認識す る契機 になった もの と思われ る。 また、河津
(
2
0
0
1
)は、ひ と りひ と りの牛活 世界
を縦断的に描 くL
HIをよ り多 くを収集す ることに よ り、横断的な類型化 の学習機会 となること
を指摘 しているが、グループ ワー クは学生個 々の直接的収集 ではな く間接的な収集 の機会 とな
り、高齢者-の尊厳や尊敬 について共有す る機会 となった ことも考え られ る。 しか し、高齢者
が多様 な存在 であ り、個別性 が よ り大 き く存在す るとい う視点にまではグループ ワー クで討鼓
が十分深 め られ ていない ことも示唆 されたO今後 はグループ ワー クの方法及び教師に関わ りに
ついて検討す る必要がある。
HI
を通 して学生個 々が抱いた 自己の生活-の振 り返 りは、L
HI
の事例 をデ ィスカ ッシ ョ
更にL
ンす る経験 の中で、 グループの中で も討議 され 自分達の生活 を振 り返 る機会 となってい る。人
間関係 は相互 に作用 し、学生に も自己の有 り様 についての振 り返 りが成 され 、この振 り返 りが
グルー プ内で共有 され た ことは大変意義深い。看護 は人間理解 を基本に し実践 をす る行為 であ
り、 このためにはまず 自分 自身 を認識す ることも必要である。 この点において、 自己を振 り返
る機会が得 られ た ことは重要である と考 える。
しか し、学生個 々の学び及び グループ ワー クを通 しての学び ・感想 に共通 して学生に認識 さ
れていないのは、 日常生活の過 ご し方や老年期 に抱 える老い-の不安、健康不安等現在の生活
についての認識 である。 老年期 は身体的老いに適応 しなが ら生活 をす ることは、老年期 におけ
る発達課題 である。肯定的に高齢者 を捉 えること事は重要ではあるが、看護職 は高齢者 を身体
的 ・精神的 ・社会的に支 えることが求め られ 、老年期 の老い-の不安や健康 不安 を捉 えること
も重要である。
HI
のイ ンタ ビュー 内容 の項 目に不安 に関す る内容 を特 に設 けなかった こと、イ ンタ
今 回のL
ビュー対象者が親族 であるために、心配 を させた くない とい う思いか ら高齢者が不安 について
はイ ンタビュー時に語 らなかった ことが考 え られ るQ また、高齢者 の過去の経験が現在の高齢
者 のあ り方に どの よ うに影響 を与 えてい るのか、現在 の高齢者 の生活や価値 、健康状態な どに
HI
のあ り方や グループ ワー クの検討の必要
ついてまでは討議 が十分 な され ていない ことは、L
性 について示唆 され た。今後 はL
HI
の内容の検討 を加 え、老いや健康不安 を抱 えなが らも人生
を統合 的に とらえ生活す る高齢者 の存在 を理解 できるよ う、 グループ ワー クの討議内容や教師
の関わ り方 について も検討す る必要がある。
Ⅴ 結論
LHIによる学生個 々の感想
・学び、及び グループ ワー クを通 しての学び ・感想 を分析す るこ
とによ り、以下の結論 が得 られた。
1.LHIは個 々の高齢者 を理解す る方法 として有効であ り、その後にI
LHを用いたグループワー
クは高齢者理解 を深 め、老年看護-の興味 ・関心を養 う効果があるO
-
338
-
ライフヒス トリー ・インタビューを用いた学生の学びの分析
2. 高齢 者 の 現在 の 高齢 者 の生 活や 価 値 、健 康 状 態 との 関連 性 な どを学 習 す るた め に は 、LHI
方 法 の検 討 が 必 要 で あ る。
3.討議 を深 め 、高齢 者 の個 別性 につ い て捉 え られ る よ うグル ー プ ワー クの方 法 につ い て の検
討や 教 師 の 関 わ り方が 重 要 とな る。
おわ りに
今 後 は 、LHI
内容 や グル ー プ ワー ク学 習 、教 師 の教 育 的 関 わ りにつ い て検 討 を重 ね て い きた
い。
快 くイ ン タ ビュー に ご協 力 を頂 い た高 齢者 の方 々 、及 び本 研 究 に協 力 頂 い た学 生 に深 く感 謝
い た しますO
引用 ・参考文献
財団法人停生統計協会, 『厚生の指標
国民衛生の動向』,
2
0
0
8
.
小泉美佐 子 ・伊藤 まゆみ著 「ライフヒス トリーインタビューによる看護学生の高齢者イメージの変化 -高
齢者 と ・
般のイメー ジとイ ンタビューに応 じた高齢者の比較か ら-」,群馬保健学紀要,第 1
9号,p
p
3l
-
3
6
,1
9
9
8
.
M代和7- 樫井美代+著 「
高齢者のライフヒス トリーインタビューの学習効果 -5年間の経年的変化か ら-」
U本名年看護学会第1
2
回学術集会,p
81
,2
0
0
7
.
古城 幸子 ・木下香織著 「
老年看護学の授業における学生の高齢者イメー ジの変化
第 1報老年看護学 Ⅰの
授賞評価」
,新見公立短期大学紀要,第2
3
巻,p
p
5
3
6
0
,1
9
9
8
.
中西新人郎 「
思春期に危機 を生きる7・
どもたち」,はるか書房 ,2
0
0
1
.
浅井 さお り ・m本教子他著 「
老年看護学学習過程における学生の高齢者 イメー ジ変化の比較」,t
]本看護
学学会誌,第1
6
巻 1号,p
5
9
,2
0
0
6
.
寺門 とも(
-・人塚邦子他 者 「
高齢者理解のための効果的な学習方法-看護学生の個人史インタ ビューによ
る人件.
観 ・健康観の学び -」,老年看護学,第 1
7
巻 1号,p
p
3
1
3
6
,2
0
0
2
.
河枠芳7・
著 「看護学 とライフヒス トリー」,看護学雑誌,第6
5
巻 7号,p
6
3
5
,
2
0
0
1
.
一
339
森 田 恵子 ・石川
幸代 ・永 田 美和子
表 1 学生個々の学びのカテゴリと主な内容
サ ブ カテ ゴ リ
カテ
リゴ
コー
敬 ド
主 な 内容
く p-J
J
に通Jたけ ど
dずFしい J
,
イいま し
た
昔は物 が無 く、戦後は F
l
本r
T
l
が貧乏で現作の腎かな生活か らは想像がつかないよ うな貧幽
な生活 を送 っていたそ うです.
□分の欲は我慢 し、家業を頑張 ってきた盲が分か りま した○
節
高
生 きがい とその重要性
5
人J
牛の政経 さ
3
理解
時代背景や過 去の生活体験の
6
0
i
幽去 との時間的な連続性
2
L
t
iLた りと、得意なことがあれば年 をとって も夢 をもって4
r
きがいになって.析力に もな
る のだ と思 った
作ったものをいろんな人にプ レゼ ン トして青ばれた り、施設L
J
lの新糊に破 った り作.
'
"
1
.
鳩に
今回のインタビュー を通 して、分か った事は総敦や想 いが心の 支えとな り、ず つと心 のl
l
'
にJ
F
_
き続 けるとい うこと、大切な ものが何か .
つでもあれば、どんな辛いことで も乗 り越
えていけると思.
つたC
¢
過去の話
を していて、人J
してい る時は、楽
しそ うであった り、悲 I
しそ うで もあ り、いろいろなJ
i
帖 にな
りなが ら話
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はいろんなことがあるとJ
且つた〇
人+_
は波乱J
j
丈だ と)
出いま したo
昔、裁縫学校
に通 てき
ったお蔭で歳
を今は
とつてか
ら内職
を始
める事が.
L
L
'
.
束た
と思
うので、つな
激
しい時間を生き
たけれど、
牛や野
菜など
を育
てたり、
糾
父と
旅子
I
に 4(
.
つたりと
のんび りした時間を過 ご していて、人変 さなことがあつたか ら今の時間があるんだ と一
7:
び
ま したe
者
す
対
に
知
る 時間的な蓄積 と時間の大切 さ
2
がつていて良いことだ
した
∩
私
と同年代 の人たちよ と思いま
りも高齢.
古
の方の方が.
一口をとて も人切に している0)
で(
.
まかいか と
2
係
ではな の付
く、現実的対人関係
を形成 している客がわかったO
対人関係
き合い方が I
t
l
一
間で地位
のある人 資J
7
7
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を持 っている人7
1
:
、二
畔怨的な対人F
姓
的
周!
解
気づ きま した○
人間関係形成 の特徴
人 との㈲わ りを大切に していたので、今 も机父の周 りには友i
i
f
が多いんだ と,
L
L
l
/) たO
家族の重要件
2
生理的特徴
2
価仲:
観や好み-の理解
2
軸争の怖 さ
無い よ うに使い、大切 に しているのだろ うと.
l
i
i
いま した○
子 どもの頃か ら農家 で育 ってきたので、食べ物だけではな く.服やお金にr
判して も無駄の
過去 と現行では食 べ物が変わって きているけれ ど、好みは変わっていない0)
が以外 だつ
た○食べ物が増 えればそれ だけ変化 してい くものだ と思 っていたC
活す ことがで き
ても知 ることができた し、なによ りも久 しぶ りにお じいちゃん とた くさん.
25 今回、イ ンタビュー を通 して,普段はあま り聞かないことやお じいちゃんの人/
I
:
.
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.
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一
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.
3:
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[
出を継 いで くれ るよ うな主人を見つけ、浄孫 を産んで安心 させてあげたい1
.
4
戦争の事 も途I
1
1
話 してくれ、 とても残酷 で恐 くなりま したo
戦争r
1
1に生 きてきた人 に話 しを聞 く事は、少 し/
式 が重 くなって しま う,
J
F
り返
lこの年活や
り
F
1分 白身-の振
過 去の体験 に基づ く高齢者に
方ない 車だ と思ったけ ど、話 を聞いている と、今の時 代 は低利 にな りす ぎているので、大
切 なことを見失わない よ うに しなけれ L
L
hらない と感 じま した(
,
環境 な ども全然違い、厳 しい中で育った高齢廿 とは考え方な ども違 ってきて しま うのはL
i
.
32 私の蔵には
た
も う働いて家
を助 けていたのですか
ら.i
i
L
母に亘
的 ;Lが らないなあ
と一
l
ムいま ど
し
お年寄
りは、耳が速
くなつた
り、心触 こなつた
りす
るのは、きつ
と普通のことなのに
/
+.
きることの的難 さ
3
l
fl
きぬ く頻 さに関す る尊敬
3
す
対
ら
肴
節
山
悼
千の記悟が とて もはっき りしていま したo
い くつになって も男なんだなあ と実感 しま した○
攻めて叔父の歴
史をr
x
lき 、 ちを持
E
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本 が ちま
.
凝 た'
な時代に4:
_
まれ育ち、J
F
'
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い頃か r
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#族 を支えて
きた人なので尊敬す
る気持
以d
f
i
に杜か ら叔父が仕 送 りを して くれたのでお陰 で高校 を卒業できたのだ とI
L
i
l
L、
ていたの
で改めて私 も感謝 したい と思いま した○
対す る尊敬 .尊重
親族 としての共感
意外 と家族 を大切に していることが分かったO
自分の息+に借金返折 を T
仏わせ た り、私の進精 を勝 7に決めた りして 、嫌いだつたが、
!
i
J
u)
r
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T
1じだ と
生 きて きた時代 は違 ってい るけれ ど、家族 を大りJ
に思 っている面では どのF
思いま したb
4
緒
解
盟
的
r
とい う長い 「
L
U1:
_
きているといろんな
初 めてお じいちゃんO
r
)
人生 について聞いてみて 、86E
啓があるんだ と思い ま したo
うして 肖分は受 け入れてあげることが出 なかつたのだろ うと恥ずか しくなった∩
排柵だった り、 リハ ビ リに進んで行な う姿は人間 と して尊敬 できる し、私の高齢許のイ
メ- ジこの方は全 く違 っていたので何歳になつて も頑偏 ることやちリ )
す ることはできるの
この方は本
ら休 を壊す まで働 きづめだった し、体 を壊 して もなお r
I
/
J
)の)
)で
だ
と感 じま 当に幼い頃か
したo
小 さい頃か ら苦労 して きて、家族 と舶
こ うと前l
F
,
ほ に過 ご していて、今 を入り
過去の辛い体験-の稗解
3
、
l
分の:
好 きな ことを してい
にな りなが らも 「
しているところがす ごい と J
L
l
.
つた∩
が.特 に触れなか
り辛いことがあったのだろ
うわ
戦争のあた
りで少 った.やは
し話 しづ らそ
うに していたので、何 か悲
しい ことがあったか も しれない
とて もつ らい/
t
I
活だ と思 った。
ど
イ
ン タ ビュ ー の難 しさ
5
本 当は仕事オン リー と言 っていたけ ど、家族 (
息「
さん)はそんな ことはないと,
すってい
5
て、どっちが本 当なんだろ うと思った○
老年期になると自分の時間が増 えるので弔い事を した り 趣 味に柿間 を仙 /
'た りして とす
も楽 しそ
うに元気
で暮 ら しているので、名
l
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い私たちがパ r
j- をI
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えるので結′
亡く、逆にj
己
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らパ ワーをもらった気が
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一
芦タ
l
イ ンタ ビューに よ る相互 作用
軍
、
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の 肴 講義 - の 閑心
1
ま す○
このイ ンタビューも
活かして、これか らの老年の講義 を t,つと深 く一
L
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'
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んでい きたいと.
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良い
340-
ライ フ ヒス トリー ・イ ン タ ビュー を用 いた学 +'
の学 び の分析
/
表 2 グ ル ー プ ワ ー ク を 通 して の 感 想 ・意 見 の カ テ ゴ リ及 び 内 容
サブカテ
ゴリ l
l
敬
-ド
主な内容
戦後の 日本 を支 えてきたい ことをひけ らかす ことな く、見返 りを求めない謙虚 さに人間の人
き さを感 じた気が します○
高齢者の生 き方 を知 った ことで、改めて感 謝の気持 ちを抱けたので良い機会 とな りま したo
今の
高
者
節
に
尊重
の尊敬
高齢者.
があるの も高齢者の方たちの苦労があつての こと
6 今
高齢者は
とて ことがなか
も元気 でず つ
と大切
に していきたい
したD
まで聞いた
った若
い頃の話
を聞いて と思いま
(
武勇伝やお
も しろい話等)見る 目が変
これか らも高齢者 か らた くさんの もを得て大切 に したい思 うo
緒
悼
的
対
す
る
解
理
L
1
1己の生
今では、当た
り前になっていることを高齢者
は大切 に していて、見習わなけれ ばいけない と
わ つた よ うな気がす
る○
3 今の時代 に生 まれた私たちは幸せ なんだ と強 く感 じま したo
括-の振
り返 り
戦争の怖
さ
思
った
現代
人は もの も何で もあ り、苦労が少ない時代なのに、 自殺 した り殺人 した りす る人が増
え、おか しい世の中に変化 して しまった と思 うO
2
戦争は怖
いな
と思
った ことなんて一つ も無いんだな と改めて感 じたo
戦争 つてや
っぱ
り良い
皆 と交
をもつには一番いいや り方が グループ ワークだ と思いま したO
高齢者 の事について話 し合 うことができ、高齢者 の事が理解 で きたo
他 人のためになにができたか とい う時の話 し合いはみんなす ごく納得 できた し、 とて もいい
話 し合いになれ て良か つた と思いますO
比較的
習
深
学
の
ま
り
共通点が多 く早くまとめ られたo
様
る気付
えに対す
々な考
き
以外
.
通 している点が多 く、共通 していない点が少なかつたC
4 グルー プ ワー クでた くさんの意見を聞 き、色 々な考 えがあ ると思 ったo
4 みんなのインタ
イ ンタ ビュー した相手が同
じではないのでま とめるのがむず
か しかったC
ビュー を見てみて、みんな同
じ体験 を して きたんだなあつて思
った∩
高齢者の
多様な姿
同じ 山
一でも生活が全然違 うな と思いますo
3 いろんな世代の人たちの時代背景が知れ て良かつた○
私達の生活 と比べて高齢者の生活 は貧 富の差に よって食事や学校 に行 けるか行 けないな ど人
きな差があるのだ と思 った○
デ
の払
について
ンテーマ
カッショ
りィ妄ス
り返
r
g
摘旨
者 はそれぞれ違 う源境 の中で、苦労 してきたんだ と思 ったq
毎 日、食べ物 に困っていた り、危険がす ぐそ こまでに常 に迫 ってい る事 に不安 を感 じ続 けな
が ら生活 していた事がす ごいな と思 ったo
解
今の私たちには想像 もつかない生活だ と思ったO
郎
哩
的
す
節
知
料
者
に
高
る
の隼
心
f
.
A踊
ft
a
.
値観
実感
人牛の充
.価
体験の埋
や過去の
時代背景
昔 、苦労 した分ぜ いた く した くな るよ うに感 じる
3 思
どの
つ7
: 者 もそれぞれた くさんの経験 し、苦労 を重ねてきたけ ど、今は充実 してい るのだ と
4 昔は、貧 しい生活を送 っている人たちが多か つただなあ と思 いま したo
高齢者は私達 よ りも人に対す る思いが強いのだ と思 ったo
た くま し
い/
Jミ
き方
1 高齢者が 子供の頃は、現在 のよ うに物がなんで もあった り、食べ物 が多 くなかった時代 なの
心
高齢者興味 .関
2
に、現代人 よ りも強 くた くま しく生 きていた気 がす る○
かつた
と思 った○
この課題の
ことを聞 くと、それ だけで楽 しそ うにす るのを見 る と、今 まで もつ と聞けば良
- 341