し、 この恒常的活性化の生理的意義は不明である。 近年、ヒトにおいて

28pmC122S
マ ウスアス トロサ イ トに発現 す る P
2
Ⅹ7受容体 s
pl
i
c
ev
a
r
i
a
n
t3及び 4は その活性制
御 因子 であ る
○ 小林 哲 1,早川 美紀 1,寺井 易子 1,松浦 未工 1,宮 本 優里 1,向井 あゆみ 1,
森 山 洋子 1,西 田 健太朗 1,長洋 一樹 1(1京都薬大 衛生化学研究 室 )
【目的】
我 々はこれまでに、S
J
L系マウスアストロサイトにおいて P2
X7受容体 (
p2
X7
R)
が外因的な ATP刺激が無い状態でも恒常的に活性化していることを明らかにした。しか
2
X7
R遺伝子の
し、この恒常的活性化の生理的意義は不明である。近年、ヒトにおいて P
S
NPsが精神神経疾患の発症などに関係することが示唆されている。さらに P2
X7
Rのチャ
ネル活性がその s
p
l
i
c
ev
a
r
i
a
n
t
sの発現によって制御されることが報告された。そこで今 回、
2
X7
Rの恒常的活性化の生理的意義の解 明を目的として、ファイ
アストロサイトにおける P
J
L 系マウスと、比較 的気性 の穏やかな d
d
Y 系マウスを用いて
ティング傾 向の強い S
P2
X7
Rの活性化状態を比較し、またその活性制御-の s
p
l
i
c
ev
a
r
i
a
n
t
s(
P2
X7
RV
2
,
V
3
及びV
4
)の関与について検討した。【方法】s
J
L及び d
d
Y系マウス由来アストロサイトは
定法に従い単離培養 した。P
2
X7
Rの活性化は、そのポア形成の指標である YOPRO-1
の取り込みにより評価した。【
結果 ・
考察】
s
J
L系マウスアストロサイトによる YOPRO-1取
d
Y 系マウスアストロサイトの場合よりも高かったが、両マウスアストロサイト
り込み活性 は d
における P
2
X7
Rの発現量並びに p
a
n
n
e
x
i
n
-1の発現量及び機能 に差異はなかった。一
J
L系マウスアストロサイトにおけるP2
X7
RV
3及びV
4の発現量は d
d
Y系マウスアス
方 、s
トロサイトにおけるそれよりも低かった。さらに、
P2
X7
Rを発現させた HEK2
9
3
T細胞 にお
PRO-1取り込みは、P2
X7
RV
3又はV
4を共発現させることにより
ける ATP誘発性 YOJ
L及び d
d
Y系マウスアストロサイトの P2
X7
Rの恒常的活性化状
低下した。これらより、S
2
X7
RV
3及びV
4の発現量の違いに少なくとも一部起因することが示唆さ
態の違いは、P
2
X7
RV
3又はv
4を強制発現させたときの、P2
X7
Rの活性
れた。現在 、アストロサイトに P
化状態の変化 について検討している。