メチルエチルケトンパーオキサイド の燃焼性状について - 東京消防庁

消防科学研究所報 18号(昭和56年)
メチルエチルケトンパーオキサイド
の燃焼性状について
高 見 治 樹 ・
菅 原 正 子 ・
川 茂
を 行 っ た の で 報告 する。
1.はじめに
昭和3
9年
>
:
,
お
. :;ミ験に使用した
7月:二発生した勝島 倉庫 爆 発 火 災 は .
1
9人という
MEKPOは , 次 の 三 社 五1
j
宣のものである。
我々消防j職 只 に と っ て い た ま し い 記 f
立として今で
もu
Sりつが)'.ている。そして.
l
盗
: ハ ー メソク N
日本油脂製
化楽ヌーリー 梨
J
事い人
t
]ヤ メ ソ ク
l
川口薬品製
命を奪った爆発は.有機過般化物の]つであるメ
チルエチルケトンノマーオキサイト(以下 i
MEKPO,
・
2
という 。
)で あ る と い わ t
している。この MEKPOI
l
.
M
メ
;
f
''/クス
実験目的
おり.硬化促進両J
Iと し て ナ ワ テ ン 厳 コ バ ル ト と 共
MEKPOを裂 i
与貯蔵あるいは取り扱っている
場所若しく i
よ.その付近で火災力、発生して .
MEKPO
に使用されている。これらのものが.製品化され
が 加 熱 さ れ 燃i
光した場合,消防隊員の活動時に及
たL
のとして.力、
ラス織維力、入ったものを
ぼすl
;
i
{書等 . 消 防 活 動 J
よi
.llの基礎資料を得ること
不 飽 和 ポ リ エ ス テ ル 樹 脂 の 硬 化 斉J
Iと し て 使 わ れ て
呼び.浴補.浄化 H~ なとに.
FRPと
カラス繊維カ、入らおー
を目的とする。
いものにボタンなどがある。
3
有機過般化物は,現在東京消防庁 管 内 で 約 2
5
.
0
0
0
k
g貯 蔵 あ る い は 使 用 さ れ . こ の う ち MEKPO:i1
2
.
8
0
0
k
gが 貯 蔵 あ る い は 使 用 さ れ て い
東京消防庁消防科学研究所及び東京湾埋立地東
京消防庁有明訓練場
割以上の約
る
4
MEKPOの 純 粋 な も の は , 衝 悠 に 対 し て 非 常 に
昭和5
5年
敏感で爆発の危険カ、あるため,通常ンメチル 7 タ
0wt%で あ っ た 。 こ の 事 故 を 契
爆発火災の時は. 6
6月 1
9日 ( 木 ) か ら 昭 和 5
6年 3月 1
3
1
1
5
. 実験内容
機 に . 濃 度 を 低 く し か っ . 硬 化 斉J
Iと し て も 使 用 で
きる i
C!!度ということで. 5
5wt%と し 現 在 に 至 っ て
(
1
) 引火点等の基礎実験
60wt%以 上 の も の は . 危 省 令 第 1
6条の 3に
ア.
J
I
S
'
K 乙2
7
4
ク1
)ープラント引火',¥ぷ験方
I
J
定
;去による引火点及び胤娩点の;
1
¥
I表
よ り . 指 定 過 般 化 物 と し て 指 定 さ れ , 消 防 法 号J
の第 1類 過 酸 化 物 よ り も 規 制 が 強 化 き れ て い る 。
ASTM法 及 び ア ル ミ 並 び に 鉄 板 を 加 熱 し て
MEKPOを 注 射 持 で 点 滴 す る 方 法 で の 発 火 慌
イ.
そこで今回 !
i
. 現 在k
iも 多 く 市 販 さ れ て い る 5
5
wt%の も の を 使 用 し . そ の 燃 焼 性 状 に つ い て 笑 験
の;
W
J定
ウ.
*抗 二 研 究室
実験日時
(金) ま で の 間
レートという可塑斉J
Iで希釈されておリ.勝島合!車
いる。
実験場所
YM燃研式テ)タル完全 h
i
A
十による燃焼然(,t
の
;
H
J
I定
事事消防伐 (~i Jí.験品 予~ t
品
,
:1
7)
エ. MEKPO 2
0μlをアルミ製谷滞に抹取し,理
その結果を表 lに不す。
表 1 引火点・燃焼点
学'必機 ~示 差 熱 天秤による l吸・発熱及び 重 i 11
変化捌1定
ご主き¥
'
C
)
づl
火山 '
(
C
) 燃 焼 点'
(
C
) 急 激 な(
(
2
) 燃焼実験
m火 で 谷 器 を加熱して MEKPO
砂浴ヒ又は,
のj
j
l (50-900m
.e,)及び幸子掃の抑制:昨びに大きさ
A
アル ミ裂び熔
(カラスビーカー,ステンレスビーカー, 鉄製
nちゅ うう1容 出
ホ ー ロ ー ビ ー カ ー 及 び ア ル ミ の 為 油 谷 出.大き
さは,
燃焼出
46
51
1
4
6
B
53
6
3
円ど /
C
8
5
A
3
9
〆~ ~ I
4
7
1
1
6
100-4,
5
0
0
m
t
) を変えて.その燃焼状況
参考 として,文献他を f
lこ示す。
を見た。
55wt%:
72'C
加 熱 方 法 を 図 l及び図 2に示す。
60wt% :
5
8
'
C以
1
:
:
.
, 59'C,73'C
イ.発火点
(
ア
) ASTM法 : 2
3
0
'
C
(
イ
) アルミ及び鉄線を加熱し MEKPOを注射
三
脚
2
2
5
'
C
器で有、滴
ハナー
参考他
60wt% :1
7
7ヤ, 2
0
5C
0
純 粋 :135C
図
1 砂浴上で加熱
ウ.撚焼 熱 量
5,290caLg
比 較 の た め , 他 の 物 質 の 燃焼 熱 量 を表 2に
7
千 世
主
示す。
表
一 訓l
物
パーナー
カ
4
フウース
図
2 直火で加熱
(
3
) その他の実験
ア昆触実験
実 験 主 規 模 ( 薬 品 1- 2g, MEKPO}~ 大
2 燃焼熱量
燃焼熱量 (
c
al
!g)
質
ノ
、
/
士
丁
油
1
1,
035
重
j
由
1
0,
5
8
7
ポリエチレン
1
1,
068
ポリスチレン
9,
9
2
0
発泡スチロ
9,
7
41
¥
ル
3,
5
60
TNT
2m
e
) と屋外規模(薬品 300-5
0
0g‘
ピ クリン重量
MEKPO300-500g) の 2種 類
ナ
イ . ガ ソ リ ン . 灯 油 及 び MEKPOの 燃 焼 比 較
ロ
イ
ロ
ア
6
. 実験結果
ノ、
(
1
) 引火点等の基礎実験
ア.引火点及び燃焼布、
J
I
S規 格 に よ れ ば . 容 器 は 1
lちゅう製を使
1
0,
000-12,
000
2,
7
0
2
、
.
/
7,
3
9
3
、
'
5,
4
9
4
J
7,
5
9
9
タ
砂
糖
3,
9
5
3
チ
ズ
3,
8
0
9
エ 汲 ・ 発 熱 及 び 重量変 化 測 定
n
:ちゅ
肘しなけtLl
まならないカ、, MEKPOと
昇1
2
t速度を 4つに変化きせて行った。その
結 果 を 表 3に示す。
I
S規 格 の 寸 法 と 同 ー
うとは反応するため, J
のアルミ製容器を作製し、 :
n
.ちゅう製容器と
1'C/min及び 4'C/minの外温では.急激な
分解はなく, I孫々に J.(~ 発してし、〈。
比較する。
(1
8)
表
、
日 し は
i
じめたぷU
川
¥¥
氏項
¥目
i :;nUi i
u
;
発熱 しは
じめた
(
'
C) I
pr
t
t
i
1
1
.
)
J・
3
2
4'
C/minI
ノ7
1
0り
1
l
J
1
1
1
(
0,
&
)
B て♂ グ3
>
k
j
¥
(%)
l認 めら れ主 い │
芯められるい
2
2
の減
BI
(
'C)
l
l
i
l'
C/min
14'C/min のふli~)~ では.
l
l
t l AJllil
を した品 伎
A
48
1 4 ℃/mln
山
しは
じ めた ~ ~~J主
(
'
C) I(
'
C)
.
1
8
n
,
1'
C!min
3 吸・発熱及び重量変化
l
1
2
0
2
0
.
W
1
2
υ
1
1
-
42
1
20'
(で ;
'
2
.
i
X
!
.
;な分角r
が起こリ.この時 A で{7' I~ !
t
)
(
)
w
t% の;
'
,
t
}
{
1
:
'
:
ヵ、
二J
:
められたコ
24'C/minのケ.
1i ,IJl~では .
120'Cで 2
、激な分併
1
3
6wt%の 減 誌 が ι
;
J
が起こり.この時点で介υ
められた。
(
2
)
燃焼実験
己主主の結果を表 4に示す。
燃焼J
表 4 燃焼実験
;
トと
!
1
"
1数 (厄1
) ', 1,'I11~ (%)I
骨
長
J
ゾ
唱t
ム
を
21
乙5.3
i
玖
焼
5R
69.Q
う
〉
骨
平
4
4
.8
写真 1 爆 発 状 況
表'
p,骨k
!'Jtと(立.爆発tJを 1
半 う燃焼形態で.
1, 4
ー1
1
舜の う ち に 燃 焼 し た も の を い う 。 2凶 1
'
白 は昔話 t-~;~;ーの岐十 íi が lば められた。
燃焼とは, ~民党品を 1半わない.怖かな音の燃
焼形態をいう
3
炎の立ち上がリは急激でかつi
己
:
]
きは 3m ぐらいの
ウf附と(立、
Lのもあった。
写真 2 鉄 製 ホ ー ロ ー ビ ー カ ー 及 び バ ー ナ ー
白煙 を J
t
'じ す る だ け で . 爆 発 ・ 燃
とその破揚状況
.
)
'
l
'
t形 態 の な い Lのをいう §
T
~i~,~~ 物と MEKPO との計[fT せは.危 険 であ
びn
爆 発 状 況 を 川 氏 lに 示 す 。 決 行 した H形 の バ
ーナー, ll~ び!こ 欽引ホ ーロ
1
1
l
状 況を '
)
J
-点 2に ;
T
¥す
ビ
るといわれている o これらの
カー及びその副長
Q
リ(
.
c2
:に ;]、すように,ハーナ - )
1ひ鉄事1
ホー
ローピ
その手i11米 今 本 5に;
J
-~ す 。
のへニヤ似は.ヒーカーの破片がつきささ勺た
イ.カソ')/.灯油/立び
i、
ヵn
i
i
!Iして火力、あいて 6ままあるいは.五皮J'
ImJ
I
¥
:んた
MEKPOの 燃 焼 比 較
(
ア) ガソ') /
ちのもあった 、
j
e〉
ク 鉄 山 ホ ーローヒ
7
0
(
)
m
eを八tL,
(
3
) その他の実験
7
もの 数 f
'
P
t
i
l~こづいて 11 うた、
i
皮j
J
i
:j:激しいわまた、 l
以きLlmm
のi
カ
m介せのう九0.
yJ)hOjljで 手 作 ちの
H
;U
i及 び 危 険 物 1
Y
カ
にカソリ/
トからバー ナ ー て
寸1
)
1
刊する。
出火後 iう
i
'(
j
:
ii
,
''
J
;O
'
C) でJ
'1
火し.以後
児期! 'J~験
ろうt30 秒(;'船~t
アミ ンU
i, ~f. M 石 け ん‘アル カ リ Itt勿 1-'U立
r
1
.
3り'
C) まて 加 持 して終了
,
:
'
jさ は 中:
;
0刊 Ocm前後て
する 。 炎 め l'
ひノ ,
1
s
l 般化物のようなうよ桝 を促 進 す る 来 品 及
1
9;
〉じて
6
!i内主力
あ1
),急激な立ち上がりは見られなかった。
附綬
30x30cmの
i
:
k製オイルノ fンに士:
n
由5
00m
t
t
I
i
を人れ. Jl.力燃材としてガソリンを加え.上
危
音日から点火村正により点火。
河
?
目
、
,
ガソリンが燃焼し終り,灯油の燃焼に移
ト
主
J
昆触実験
1
1
物
ー
〆
液が
ジフェニルアミ/
〆
i
与般 ヒ ド ロ キ ン J
l
-
~i
ア
、
J
〆
ア
コノクリ ー
J
レ
28%ア ンモ ニ ア 水
カ
1
1
0
λ鮫 カ リ ウ ム
ト
.
変
』
,/
l
t
l
'
f
立
水面量化ナトリウム
H
M
属
量
園
長化 ア ル ミ ニ ウ ム
物
化
般化第二 鉄
石
l
ナ
ん
~fi
中
性 洗
剤l
事}
石け
7
"
ナフテ ン固まコ ノ〈ル ト
しばら くして激し く白増発生
紙
変 化 な し
両費
"
西
聖
"
発
変 化 主
7. 号│火点 及む℃燃 t
先占
とがわかり.アルミ梨 容器 l
こ比較して引火点.
燃焼点及び Itl, t~数な燃焼点ともに低 L 、。また.
し
3~
し
"
"
1
)の差が見られた。
イ.発火 Iり
文献他では, 55wt%のものがないが, 60wt
%のものより も向いことが考えられ,
"
2
3
0C ぐらし、と思われる。
"
E
ウ.燃焼熱 i
M
li~í
置
費
爆薬として使用されている TNT,ピクリン
"
銀
"
硝酸アンモニウム
"
己2
5-
0
険
li
MEKPOの分解を促す物質であるこ
変 化 な
沃 司u
o
:カ リ ウ ム
物
察
引火点は文献{直に比較しでもかなり低い値カ、
<
J
EJ
平
.紫般 ナ ト リ ウ ム
事自
"
得られた。そして.製薬会社によってもかな
険
殴
"
椴
泡
尖 ~ 般力 1) ウム
有
向
t
'
I
I
i
発 泡
危
制般コバルト
"
制 時 に花火
(
1
) 引火点等の基礎実験
t
包
i
革かに
首1 品止紫般 ナ ト リ ウ ム
倒
i
包
写真 3 発煙硝陵との;!t触
見られ,
クロム 般 カリウム
出 家 般 カ リ ウム
l
i
I
.
c
~c
必j
が
立 ちゅう製容器の場合.加熱前から発 i
包が
J
1
[化 コ バ ル ト
さびた 鉄 く さ
危
、in
J
7目 考
他
類
7 ロム問責
無 水
m か lこ
i
庇
僅 かに 発地
i
l
l
7ロム厳カリウム
物
抗
変 化 弘 し
i
量
司
1
物
H
"
(
f
)
i
.
¥
'
l
!
火
し
"
グ ネ ンウム粉
石
も
L
"
J
企
i
.
変化
T
rと:lt
ん
d〆
Lばらく Lて1fと共 に白壇尭生
i
l
A
c
型
ni 7
を f
凶形石けん
そ
"
し(
J
'
句 くし て 向 煙 先 生
M
水画量化カリウム
金
J) ウ ム
.
.
化な
物
以
*
J
OJ -
しばらく して{もかな
に 白 煙 を 発生
i
l
li
長般 ナ ト リ ウ ム
性
し
"
, 間
ィ
高
是
l
叫
知 メチル エチルケ トJ
.
トリエチノレアミノ
鉄
タ噌
九
t
存
J
ー
過7;' if / ~主力
同
表5
'~l
35%j
位R
変化水 ,
{
O
;
水
窃
、
った。
、
仁 な
釘l
定であり、急激な立ち上がりは見られなか
ア
会
←一ー一一
アノレ : ニ ウ ム 粉
行しでも.炎の f~~ きは.常 時 60cm H'íj 後で一
→
j
1
) ウム
、~~
(ィ)灯油
酸と比較すると .燃焼熱 i
i
fは多いが,燃料や
合成樹脂と比較するとかなり少ない。
(2
0)
エ. ~及・発熱及び重 flt ~変化 ìH11 定
従 来 か ら 危 険 と さ れ て い る ア ミ ン 紙 . 金属
ゆっくりした対温速度では.日及・発熱反応
石けん‘アルカリ性物質及び金属酸化物と,
は僚かしか起こらず. MEKPOは除々に蒸発
MEKPOとでは.反応を起こし発泡あるいは.
宝い狩出速度では.1
0
0
して L、〈。ある得度の j
発煙に至るものもあるが,発火に至るものは
C くらいまでは吸熱反応、で.それ以後の温度
なかった。また反応力 f
i
t
-め ら れ る か っ た も の
120'C で急激な分
設も火災事例とし
もかなり多かった。特に, i
解が起こり, 56-60wt%の減ら;力、認められた。
て多し、金属石けんのナフテン般コバルトとは
で
(
j
:,発熱反応、に移行し
従って. MEKPOはある程度の速い葬温速
分解し猛烈な白煙を発生したが.発火には至
度のもとで;立. 1
2
0'
c前 後 で 急 激 な 分 解 を 起
らむかった 巴 こ れ は , 火 災 事 例 で は . 異 物 の
こ Lていることカ、わかる。
必 入 . す な わ ち ナ フ テ ン 酸 コ バ ル ト が 微品 で
(
2
) 燃焼実験
あったために党火したのか.その点はっきり
しないが,
爆発する場合は.現在までの結果では.谷器
の全容 量 の ~l ぽ之O 分の 1 ;
か
ら
4分 の
lぐらいま
00me,ぐら L、では発火
とにかく各 3
に至らなかった。
での MEKPOなら惚発の可能性はあるが.半分
法危険物は,第
qJiとの泌触しか行ってい
dでは認められなかった。また爆発する
以上の i
;0;.いカ¥実験室規模では.さほど危険はない
時の条件は今のところ不明であるが, MEKPO
ものと恩われた。
危険物は.同じ第一類で行った中では.過
の祉が微量では爆発は起こらず分解だけであり.
あるお1
:
以上では燃発するとき力、あるが.その限
-?/ガノ酸カリウムとだけはっきりした反応
界況の確認は行っていなし、 。 また破峨力は.笑
があったが.他はほとんど変化はなかった
0
0,5
0
0及 び 7
0
0ばとの差は.
以を行った中では 1
1
'
;2-4類 も 同 様 で 変 化 は は と ん ど ば め ら れ
さはど認められなかった。
なかった
i
1
しかし.文献によると.第 4頬 第
今固め実験で使用した容器は.ガラス・ステ
l石川l矧 の ア セ ト ン と は . パ ー オ キ サ イ ド 浴
/レス・ 3
丈裂ボーロー及びアルミ製の不燃性で
液中の j
i
.
生酸化水素と反応して. シヨソクに非
あったため.通常ーの谷器であるポリエチレンに
常に敏感なアセトンパーオキサイドの結品を
ついてはまだ行うていないので不明である。
生成するというニとである。
第 6類になると.かなり激しい反応力、 1ばめ
また,砂浴上で行う間後的弘加凱法であって
も.直接ビーカーを加然する方法てあっても.
られた。街、水クロム酸良硫固ま. 発煙硝園長と
爆発あるいは燃焼すること力・認められたか,砂
瞬時に爆発的発火カ、認められた。
は
, I
表中変化なし」あるいは「液が均一」
浴の場合のみ爆発も燃焼もせず.ただ白煙を上
沼められた。
げる分解のみで終ることが数[日L
といつものは.笑験室 規模で行った結果であ
燃焼する場合. MEKPOの 祉 を 多 く す る に 従
って. もっと多 f
1
1に反応させた場合あるいは
):
i.
'
i月くなり,かつ.激しく燃
し、炎の立ち上が 1
i
d
J的に極端な差ヵ、ある場合は.今のとニろ不
焼する。
明である。
イ . 力 ソ リ ン . 灯 油 泣 ヅ MEKPOの燃焼比較
爆発あるいは.燃焼した i守の i~iJ支は 125-195
℃と幅力、ある 。こ の温度(.J:.着火したttIfに熱主I
L
MEKPOは.爆発あるいは, 急激 主 炎 の 斗
hヵ、リが ;
認められる燃焼形態であるか.ガ
対が飛んでしまうの力、約 8咋1
1
,その!也の場合も
ち
凶時にスケールオーバーするため,ぷ火 ~)~iL I
'
t
と
ソリン及ヅ灯油には.これらの現象は必めら
1
.
:
.1
支でIl.
しては正確では古いが.記録された 1
れず .炎 の I
'
:
iき
(
.
J
:
, 1
'
i火から鋲火まではは -
70Tという申品カ{あるということは. MEKPO、
ヵ
3
Lて
, MEKPOと比較して緩慢な燃焼て あった。
d
執的に不安定五物質であることを示している。
8
. おわりに
なお.実験を行った入社とも爆発することカ、
1
4められた。
;
l
l
l
lの実験を泊して. まず爆発の可能 1
'1はてよい
ノ
(
3
) その他の実験
といわれてきた 55wt%濃度の MEKPO:i約 4分の
ア. M~生尖験
lとし寸 山i
率で爆発音を伴う燃焼形態カ‘附 1
4
!され
,2
1、
たこと.また.バーナー及び鉄製ホーローヒーカ
等の骨量発破損状態を見るに.その破壊エネルギ
当庁~防部許|功課の皆械に紙面を借りて深(
の;立を表します。
ーの強烈な様態が何われたこと。しかもニの物質
9. 参 考 文 献
は熱的に非常に不安定な物質であることが認めら
才した。
!
感
謝
(
1
) 日本油脂.化茶ヌーリ-,
J
lI
口薬品.ルシドー
ル吉山及び三建化工の各社 MEKPOのカタログ
当研究所としては.今後どのような熱的条件で
爆発するのかについて研究し解明する必要が認め
(
2
) 日本化学会側防災指針¥丸善株式会社
られる。
(
3
) 日本火災学会化学火災委員編化学火災.
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9
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2年), 株 式 会 社 工 業 調 査 会
最後に.今回の実験について協力をいただいた
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2)