H26 - 宮城県大連事務所

宮城県の復興への取り組みについて
宮 城 県
平成26年 6月
目
1
2
3
4
5
6
次
東日本大震災の概要
本県の被害状況
宮城県震災復興計画の概要
復旧・復興の取組等
宮城県への支援
被災地からのレポート
2
1 東日本大震災の概要
(1) 地震の概況等
①発生日時
②発生場所
③震源の深さ
④規模
平成23年3月11日(金)14時46分
三陸沖(北緯38.1度,東経142.5度) ※牡鹿半島の東約130km
24km
マグニチュード9.0
※1900年以来,世界で4番目の規模(アメリカ地質研究所より)
日本における観測史上最大
⑤最大震度 震度7(栗原市)
⑥地盤沈下 海抜0m以下の面積56k㎡(震災後増加割合3.4倍)
大潮の満潮位以下の面積129k㎡ (震災後増加割合1.9倍)
⑦津波
津波の高さ:
7.2m(仙台港) (平成23年4月5日気象庁発表)
8.6m以上(石巻市鮎川) (平成23年6月3日気象庁発表)
※参考:津波最大遡上高(宮城県土木部津波の痕跡調査結果)
南三陸町志津川
20.2m
女川町
34.7m
南三陸町歌津
26.1m
【浸水面積】
県内の浸水面積は
327k㎡
※6県62市町村の浸
水面積合計561k㎡の
約6割に相当
(2)被害の状況等 〔平成26年4月30日現在,被害額の概要は平成26年3月10日現在〕
①人的被害(継続調査中) 全国の被害者総数の約6割
死者(関連死を含む。)10,483人
行方不明者 1,279人
②住家・非住家被害(継続調査中) 住家被害は全国被害総数の約6割
全 壊
82,987棟
半 壊
155,121棟
③被害額の概要(継続調査中)
9兆1,663億円
※
ピーク時(H23.3.14)1,183避難所に320,885人が避難(県総人口の約15%)
3
2 本県の被害状況
(気仙沼市朝日町1)
(気仙沼市朝日町2)
(1)気仙沼・石巻地域
(石巻市門脇)
(石巻市中央)
(東松島市野蒜)
(女川町中心部 地域医療センターより)
(南三陸町防災庁舎)
(女川町中心部 国道398号西側より)
(復旧後)
(南三陸町志津川)
4
(2)仙台地域
(仙台市宮城野区)
(仙台市若林区)
(仙台市太白区)
(塩竃市新浜町)
(塩竃市桂島)
(多賀城市町前)
(七ヶ浜町汐見台南)
(七ヶ浜町韮森橋)
(復旧後)
(七ヶ浜町吉田花渕港)
5
(3)仙南・内陸地域
(名取市閖上)
(名取市仙台空港アクセス線)
(栗原市若林大林)
(岩沼市下野郷)
(岩沼市)
(登米市迫町)
(山元町)
(加美町下狼塚)
(復旧後)
(亘理町舟入川周辺)
6
3
宮城県震災復興計画の概要
県は,平成23年度から平成32年度までの10年間で復興を達成するとの目標を定め,この10年間における復興
の道筋を示す「宮城県震災復興計画」を策定した。
復興計画では,10年間の計画期間を「復旧期」,「再生期」,「発展期」の3期に区分し,被災者支援を中心に生
活基盤や公共施設を復旧させる「復旧期」,直接の被災者だけでなく,震災の影響により生活・事業等に支障を
来している方々への支援を更に充実していくとともに,本県の再生に向けたインフラ整備などを充実していく「再
生期」,県勢の発展に向けて戦略的に取組を推進していく「発展期」を設定している。
復旧期
H23~25年度
再生期
H26~29年度
■復興の基本理念
基本理念1
災害に強く安心して暮らせるまちづくり
基本理念2
県民一人ひとりが復興の主体・総力を結集した
復興
基本理念3
「復旧」にとどまらない抜本的な「再構築」
基本理念4
現代社会の課題を解決する先進的な地域づくり
基本理念5
壊滅的な被害からの復興モデルの構築
発展期
H30~32年度
宮
城
県
の
復
興
■復興のポイント
1 災害に強いまちづくり宮城モデルの構築
2 水産県みやぎの復興
3 先進的な農林業の構築
4 ものづくり産業の早期復興による「富県宮城の
実現」
5 多様な魅力を持つみやぎの観光の再生
6 地域を包括する保健・医療・福祉の再構築
7 再生可能なエネルギーを活用したエコタウンの
形成
8 災害に強い県土・国土づくりの推進
9 未来を担う人材の育成
10 復興を支える財源・制度・連携体制の構築
7
(1)宮城の将来ビジョン・震災復興実施計画(再生期)
策定の趣旨
平成26年度から4年間の再生期を迎えるに当たり,復旧・復興の進捗や社会経済情勢の動きなどを踏まえ,「宮城県
震災復興計画」に基づき震災からの復興を進めながら,「宮城の将来ビジョン」に掲げる将来像の実現に向けた各年度
の行財政運営を着実に推進するための中期的な実施計画として,「実施計画(再生期)」を策定。
○基本的な考え方
・被災者の生活再建に向けて,恒久的な住まいの確保や安定的な雇用の確保について一層のスピードアップを図る。
・地域経済の再生に向けて,被災事業者に対するきめ細かな支援や新たな企業立地等を推進する。
・特に,進捗に遅れが見られる復興まちづくり等については,必要な財源や人材の確保などをしっかりと行い,迅速かつ着実に事業
を進めていく。
・国の農業政策の見直しの動きや社会保障制度改革などの社会経済情勢変化への対応を図る。
・「復旧」にとどまらない抜本的な「再構築」を進め,「創造的な復興」の具現化により,将来ビジョンで掲げた将来の姿を実現する。
○政策推進の基本方向および施策展開の視点
一日も早い復興の実現に向けて解決が必要な個々の課題に,より的確に対応していくとともに,関係機関との連携を
一層密にし,復興に向けた取組のスピードアップを図りながら,復興のまちづくりなど生活の場の再建や日常生活への
支援,産業再生と雇用の場の確保,東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故への対応を力強く推進していく。
■政策推進の基本方向
1 迅速な震災復興(再生期)
■施策展開の視点
① 必要な財源の確保と柔軟な制度運用
2 産業経済の安定的な成長
② 復興のための人材確保
③ 民の力を最大限活かしながら「創造的な復興」を実現
3 安心して暮らせる宮城
④ 市町村と連携して力強く復興を推進
⑤ 効率的・効果的な県政運営
4 美しく安全な県土の形成
⑥ 東北地方の発展をけん引する広域連携と道州制の推進
8
(2) 市町の震災復興計画
県内の21市町村では,2011年12月までに震災復興計画を策定した。
沿岸の市町では,災害に強いまちづくりを目指して,住宅地の高台移転や多重防御によ
る大津波対策などを計画している。
沿岸15市町の「減災」に関わる事業
■計画策定状況
沿岸部15市町(青)
内陸部6市町(橙)
・集団移転
・多重防御
・避難場所・避難ビルの確保,整備
・避難路の整備,強化
・防潮堤の強化,かさ上げ
・幹線道路に堤防機能を付与
・避難ビルを併設した高層階への居住
など
9
●災害に強いまちづくり宮城モデルの構築●
内陸部/高台へ移転
鉄道
建築制限区域
防災緑地など
防潮堤
10
■国営公園・防災緑地・防災林の整備
■常磐自動車道の整備促進
仙台湾南部地域
いわき・水戸
●高台移転・職住分離・多重防御のイメージ●
高台移転・職住分離イメージ
住宅エリア
産業エリア
道路
避難ビル・工場
防潮堤
多重防御イメージ
住宅エリア
鉄道
産業・農地エリア
防災緑地・防災林
道路
商工業地
農地
防潮堤
11
4 復旧復興の取組等 (1)県内の様子
仙
台
空
港
~被災直後・復旧後1~
仙 台
駅
12
~被災直後・復旧後2~
仙 台 塩 釜 港
道路(新北上大橋)
13
~被災直後・復旧後3~
農業(石巻市)
農業(山元町)
14
~被災直後・復旧後4~
漁業(気仙沼市魚市場)
漁業(女川魚市場)
15
~被災直後・復旧後5~
商店街(南三陸町)
商店街(石巻市)
(町中心部)
(市中心部)
(仮設商店街)
(仮設商店街)
16
復興に向けた取り組み
~主なインフラの復旧状況~
○電気,ガス,水道等の主なライフラインについては,家屋等流出地域を除き,復旧済み。
《空港》
《港湾》
コンテナ貨物取扱量
復旧状況 約94%
震災前:54,174TEU
現在:50,925.5TEU
(H22/11~H23/1)
(H25/11~H26/1)
運航状況(平成26年4月30日現在)
・内航フィーダー航路
仙台-京浜間 8航路 週11便
・外貿コンテナ航路
中国/韓国航路(大連便)週1便
中国/韓国航路(上海便)週2便
北米西岸航路
週1便
韓国航路
週1便
(釜山港、釜山新港直通)
韓国航路新規就航
歓迎セレモニー
(平成26年4月18日)
仙台空港利用者数回復状況
国際線 約70%
国内線 約112 %
震災前国際線: 68,299人 震災後:47,684人
国内線:581,183人
648,879人
(H22/1~22/3)
(H26/1~26/3)
運航状況(平成26年5月1日現在)
・国際線(震災前往復数/週)
ソウル 4( 7 )
上海/北京
2(
グアム 2( 4 )
大連/北京 運休中(
台北
2( 2 )
長春
運休中(
ホノルル 3( 0 )
バンコク 季間運航(
・国内線(震災前往復数/日)
札幌
18( 13 )
成田
小松
2( 1 )
中部
伊丹
16( 13 )
関西
神戸
2( 0 )
広島
福岡
7( 4 )
沖縄
3
2
2
0
)
)
)
)
2( 2 )
7( 5 )
3( 0 )
2( 1 )
1( 1 )
※1日60往復運航(40)
上海/北京線 運航再開記念式典
(平成26年3月30日)
17
復興に向けた取り組み
~生活関連~
○被災者の生活再建を進め,安心して暮らすことのできる良好な生活環境を確保する
とともに,環境保全など現代社会を取り巻く諸課題に対応した社会の形成を目指す。
災害公営住宅の整備
事業着手戸数 約72%
整備予定戸数:
約1万5千戸
○プレハブ仮設住宅について
11市10町の10,851戸につい
て事業着手済み。
(H26/4/30現在)
災害公営住宅の整備について
○平成23年12月21日「宮城県復興住宅計画」策定
○県全体の災害公営住宅整備戸数:約15,000戸
○整備期間:平成23年度から平成27年度の5年間
○県による,市町に対しての建設支援を約5,000戸,
内1,000戸程度を県営住宅として整備予定
○整備予定市町:21市町
入居開始戸数
1,318戸
(平成26年4月30日現在)
年次別完成戸数(目標)
災害公営住宅の建設状況(仙台市)
年度
H23
H24
H25
H26
H27
計
戸数
-
300
3,500
5,000
6,200
15,000
整備戸数:
406団地 22,095戸(H23/12/26完成)
入居戸数:
18,334戸 入居者数 41,676人
(H26/4/30現在)
【参考】
●民間賃貸住宅借り上げ応急仮設住宅の状況
入居戸数 16,024戸 入居者数 39,698人
(H26/4/30現在)
●その他の仮設扱い住宅
入居戸数 997戸 入居者数 2,208人
(H26/4/30現在)
●県外への避難者数
8,097人
(H26/4/11現在)
「全国避難者情報システム」のデータを調整
18
復興に向けた取り組み
~復興まちづくり~
復興まちづくり事業の整備状況
(平成26年4月30日現在)
防災集団移転促進事業
工事着手 約93%
計画地区数:195地区 造成工事着手数:182地区
土地区画整理事業
事業認可 約79%
気仙沼市防災集団移転促進事業造成工事
竣工式(気仙沼市)
計画地区数:34地区 事業認可地区数:27地区
津波復興拠点整備事業
事業認可 約67%
新渡波西地区造成状況
(石巻市)
計画地区数:12地区 事業認可地区数:8地区
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復興に向けた取り組み
防災計画
被 災 後
~廃棄物処理~
○市町村は,(市町村)地域防災計画に基づき災害廃棄物を処理
○県は,市町村からの応援要請があった場合等,県内の他の市町村・関係団体に広域
的支援を要請し,支援活動を調整
○県域を越える対応が必要と認める場合には,環境省に支援を要請
○災害廃棄物の発生量 概ね1,111万トン
※東日本大震災で発生した災害廃棄物は、通常(約82万トン)
の約14年分に相当。
※石巻ブロックでは約67年分、亘理名取ブロックでは約48年分。
仮置場への搬入
搬入率 100%
推定量:約1,111万トン 搬入量:約1,111万トン
(H26/3/31現在)
処理・処分
約100%
処分量:約1,111万トン
(H26/3/31現在)
すべてのブロックで焼却処理が完了。
火納め式(平成26年1月石巻市)
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復興に向けた取り組み
~保健・医療・福祉~
<被災者の健康支援の取組>
<子ども・子育て支援の取組>
サポートセンター
仮設住宅の見守りや生活・
健康相談などを行う「仮設住宅
サポートセンター」を沿岸13市
町61箇所に開設。(平成25年7
月1日現在)
子どもの心のケア等
児童相談所,子ども総合センターで構成する「子どもの心のケア
チーム」を組織し,巡回相談や医療的ケアに対応。
医療チーム等活動状況:延べ507日,744箇所
(平成23年3月~平成26年3月)
運動教室の様子(平成25年7
月 東松島市)
仮設住宅等入居者の健康調査
民間賃貸住宅入居者及び,プレハブ仮設住宅入居者への健康調
査を実施。
生活不活発病対策
仮設住宅生活による生活不活発病や障害の予防等のため,日常
生活での注意点啓発や,リハビリテーション専門職の訪問指導を
実施。
「まちの保健室」
保健師・看護師等による健康相談・健康チェック等を実施。
<県民の心のケアの取組>
「みやぎ心のケアセンター」
心のケア拠点としての「みやぎ心のケアセンター」を平成23年12
月に開設。平成24年4月には石巻市と気仙沼市に「地域センター」
を設置。
訪問支援,相談会を実施。
相談支援8,971件 電話相談3,132件
(平成24年4月~平成26年2月)
こころのケア関係団体の交流会
(平成25年7月 気仙沼市)
<市町村の取組>
メンタルヘルス交流会「心(ここ)カフェ」
気仙沼市では,仮設住宅等の慣れない
生活環境の中,様々なストレスを抱える被
災者が「ほっ」とする時間を過ごせる場と,
こころの健康保持・増進について学ぶ機会
を提供する「心(ここ)カフェ」を開催。
タッピングタッチによるケアの
様子(平成25年1月 気仙沼市)
<障害者支援の取組>
みやぎ被災聴覚障害者情報支援センター
(愛称:みみサポみやぎ)
被災した聴覚障害者の生活再建に
向けた,相談支援や情報発信を実施。
相談件数1,784件(平成24年1月~
平成26年3月)
(防災メール登録会の様子)
(平成25年5月)
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復興に向けた取り組み
~経済・商工・観光・雇用①~
○ものづくり産業の早期復興と,商業や観光の再生と賑わいづくり,県民生活を
支える雇用の創出を最優先課題として,経済基盤を再構築する。
被災商工業者の営業状況
営業再開率 約86%
被災会員数:11,443
廃業:1,449 未定: 172 計: 1,621
営業継続:9,822
平成25年3月末現在
【二重債務問題への取組】
宮城県産業復興相談センター (H23/11)
H23.11設置
H26.5.2現在,982社の相談に対応
宮城産業復興機構 (H23/12)
H23.12設置
H26.5.2現在,95事業者の債権買取案件決定
東日本大震災事業者再生支援機構
H24.3設置
H26.4.30現在,支援決定県内204件
宮城県 中小企業等グループ補助金による支援状況
約3,700者の被災企業等が「グループ補助金」を活用
して復旧に取り組んでいる。
中小企業基盤整備機構 仮設施設整備事業
中小企業等の早期事業再開のため,市町と協議しな
がら仮設店舗・工場等を整備。石巻市等9市5町の142
か所で整備(平成26年4月15日現在,建設中を含む)。
しおがま・みなと復興市場
(塩竈市)
22
復興に向けた取り組み
~経済・商工・観光・雇用②~
観光客入込数
回復率 約85%
H22年 6,129万人 H24年 5,208万人
観光の再生に向けた取組
誘客
活動
・官民一体となった継続的な宣伝展開
・航空会社と連携した関西方面からの誘客強化
・復興ツーリズムや教育旅行の促進
・慶長遣欧使節関連(400年・ユネスコ世界記憶
遺産) をテーマとした誘客
情報
発信
・風評払拭・風化防止に向けた情報発信
・むすび丸を活用した情報発信
イン
バウ
ンド
・重点4市場に対する誘客活動(特に台湾)
・有望市場の開拓(東南アジア)
・海外からの教育旅行の誘致
・外国人観光客の受入態勢の強化
■仙台・宮城【伊達な旅】春キャンペーン2014(平成26年4~6月)
~仙台・宮城 春物語~
花
食
復興
鎮魂
伊達
文化
【特別企画】松島湾
松島湾が「世界で最も美しい湾クラブ※」へ
平成25年12月に日本初の加盟!
※ユネスコとも連携するNGO。フランスのモンサンミシェル湾
など31ヶ国・地域の42湾が加盟
復興ツーリズム
沿岸部と内陸部を繋ぎ,被災地で
復興の現状について学ぶとともに,
食や自然景観,温泉などの既存の魅
力も楽しんでいただく復興ツーリズム
の振興を行っている。
語り部ガイド
外国人観光客の誘致
震災や原発事故による風評を
払拭し,外国人観光客の回復を図る
ため,東北観光推進機構や東北各県
などとの広域連携により外国人観光客
の誘致に取り組んでいる。
慶長遣欧使節出帆400年
記念イベント
海外メディア招聘
平成25年11月上旬に,復元船
を展示している「宮城県慶長使節
船ミュージアム(通称:サン・ファン
館)」が再開され,記念式典など
のさまざまなイベントが行われた。
展示再開した復元船
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復興に向けた取り組み
~経済・商工・観光・雇用③~
雇用情勢(H26年3月)※宮城労働局
① 有効求職者数
約4万4千人
【震災直前(H23/3):約5万4千人】
【ピーク時(H23/6):約7万7千人】
② 雇用調整(休業)の対象者
(約2万3千人の安定的な雇用創出
産業政策と一体となって,期間の
【参考】
震災による失業等の状況(H24/8現在)
①震災による失業者
ピーク時:約4万7千人→約1万2千人
イ 雇用保険受給者 約6千人
(受給終了未就職者を含む)
ロ 自営業者等
約6千人
②震災による休業者
ピーク時:約6万5千人→約1万2千人
仙台
同面接会を開催。
定めのない雇用等を行った民間事業
平成24年度は6月,10月,2月に
主等を支援(雇用者1人当たり3年間
仙台,石巻,気仙沼の3会場で開
で最大225万円を助成)することによ
催し,企業440社,求職者1,329人
り,安定的な雇用を創出。
が参加。
平成26年3月31日現在延べ5,667社,
19,998人の実績見込み。
県内の安定所別有効求人倍率
全体※
震災で離職・廃業された方や
既卒未就職者等を対象とした合
を目指して)
約2千人
【震災直前(H23.3):約1万3千人】
安定所名
宮城県 合同就職面接会の開催
雇用創出事業の取組
平成25年度も同会場で6~1月,
企業191社,求職者879人が参加。
※全体は季節調整値
石巻
塩釜
気仙沼
H23年4月
0.45
0.50
0.28
0.27
0.19
H26年3月
1.25
1.40
1.54
0.92
1.53
合同就職面接会(仙台)
24
復興に向けた取り組み
~農林水産業関連~
○沿岸部全域を中心に甚大な被害を受けたことから,諸施策の抜本的見直しを含めた大胆
な取組等により,農林水産業については,地域経済を牽引する新たな成長産業へとステッ
プアップを図るとともに,宮城県を我が国の食料供給基地として再生する。
H26/4末現在
《林業》
《農業》
農地(除塩含む)
完成率:約80%
被災:約13,000ha
完成:約10,351ha
園芸(ガラス室・ハウス復旧面積)
復旧率 約90%
被災:約178ha
復旧:約159.8ha
治山施設(山地・海岸)
完成率:約30%
被災:20箇所
完成:6箇所
林道施設(山地・海岸)
完成率:約98%
被災:62箇所
完成:61箇所
いちご団地(亘理町)
林道施設復旧工事
「高倉線」(大和町)
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復興に向けた取り組み
~農林水産業関連~
○沿岸部全域を中心に甚大な被害を受けたことから,諸施策の抜本的見直しを含めた大胆
な取組等により,農林水産業については,地域経済を牽引する新たな成長産業へとステッ
プアップを図るとともに,宮城県を我が国の食料供給基地として再生する。
H26/4現在
《水産業》
復旧工事
(気仙沼港)
漁港(復旧工事)
完成率:約23%
被災:1,439箇所
完成:327箇所
漁船(稼働隻数)
復旧状況 約80%
震災前:約9,000隻
現在:約7,200隻
主要魚市場の水揚げ状況(金額)
復旧状況 約80%
H22年:約602億円 H25年:約481億円
(約32万トン)
(約22万2千トン)
塩釜漁港に水揚げ
されたメバチマグロ
震災後,3年ぶりに開催された
水産加工品品評会
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復興に向けた取り組み
~公共土木施設災害復旧事業~
○「次世代に豊かさを引き継ぐことのできる持続可能なみやぎの県土づくり」の理念のも
と,県民の命と生活を守り,震災を乗り越え,更なる発展につなげる県土づくりを目指
して取り組む。
H26/4末現在
道路・橋梁施設(復旧工事)
完成率:約88%
被災:道路1,421箇所
橋梁 125箇所
完成:1,362箇所
被災:74箇所
完成:4箇所
港湾施設(復旧工事)
完成率:約35%
河川施設(復旧工事)
完成率:約76%
被災:274箇所
海岸保全施設(復旧工事)
完成率:約5%
完成:209箇所
被災:292箇所
奥松島松島公園線 新不動橋(東松島市)
完成:101箇所
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復興に向けた取り組み
~教育・防災・安全・安心関連~
【東京電力福島第一原子力発電所事故への対応】
総合的な事故被害対策の推進
・みやぎ県民会議の設置・運営
・事故被害対策基本方針及び実施計画の策定・進行
管理
放射線・放射能の監視・測定
・放射線・放射能測定実施計画の策定
・モニタリングポスト設置による全市町村での空間線
量の常時監視
・住民が持ち込む食材等を測定する機器の全県的な
配備
・除染支援チームの派遣による除染実施市町の支援
・県有施設の除染の実施
・東京電力株式会社との通報連絡に関する覚書の取
り交わし
・汚染水の海洋流出阻止を求める要望の実施(原子
力規制庁等)
損害への対応
・民間事業者等の損害賠償請求に向けての研修会・
相談会の開催
正しい知識の普及・啓発
・県内の放射能・放射線に関する測定結果などをお
知らせするための専用ポータルサイト「放射能情報サ
イトみやぎ」の開設・拡充
・相談窓口での対応,出前講座の開催
・専門家によるセミナーの開催
健康不安への配慮
・第1回宮城県健康影響に関する有識者会議(平成
23年10月25日)
・甲状腺超音波検査(平成23年12月4日,平成24年1
月15日)
・ホールボディカウンターによる放射線被ばく線量測
定検査
(平成24年1月14-15日)
・第2回宮城県健康影響に関する有識者会議(平成
24年1月24日)
・東京電力福島第一原発事故による健康影響に関す
る講演会
平成23年度 4回開催 約1,000人参加
平成24年度 2回開催 約600人参加
学校等における放射線・放射能の測定等
・市町村等の協力のもと,学校等の校庭・園庭等の空
間線量の測定
平成25年度の測定結果 0.23μ Sv/h以上の施設
数: 0施設
・学校の屋外プール水の測定
・学校給食一食全体の事後検査(モニタリング事業)
・学校給食用食材の事前検査(サンプル測定)
・測定結果は県ホームページ(「放射能情報サイトみ
やぎ」等)で公開
28
復興に向けた取り組み
~産業の復旧~
復興特区制度 通常、法律などによって行われている規制や税制などを特例として緩和・
優遇する地域を設け、東日本大震災からの復興を後押しする制度。
復興特区制度の特例措置
規制・手続等の特例
特例措置を活用した復興事業の例
・公営住宅の整備
・農林水産業の再生
(住宅)・公営住宅の入居基準の緩和
(産業)・農林水産物加工・販売施設、漁業権の免許に関する特例
土地利用再編の特例
・既存の土地利用計画(都市、農地、 森林等)の
枠組みを超えて迅速な土地利用再編を行う特別措置
・津波避難建物の容積率緩和
など
など
など
・住宅地と農地の一体的な交換・整備
・住まいの高台移転 など
税制上の特例
・被災地の産業集積のための投資・雇用・研究開発を促進する税制
・地方税減免の減収補填
・被災地の産業集積
・優良賃貸住宅の投資促進税制 など
・被災地の雇用機会の確保 など
財政・金融上の特例
・復興交付金(地方負担の軽減・執行の弾力化など)
・復興特区支援利子補給金
29
復興特区法に基づく関係計画の現状
(1)復興推進計画の認定状況(認定35件:県申請分8件,市町村申請分27件)(平成26年5月11日現在)
例)宮城県申請分:民間投資促進特区(ものづくり産業版),宮城県桃浦地区水産業復興特区など
市町村申請分:農と食のフロンティア推進特区(仙台市),石巻まちなか再生特区(石巻市)など
(2)復興整備計画の公表状況(平成26年4月30日現在)
○沿岸15市町において,平成24年2月17日復興整備協議会を設立。
○被災市街地復興土地区画整理事業や集団移転促進事業等について協議を行い,14市町で下記の復
興整備事業に関する復興整備計画を公表した。
市町名
仙台市
石巻市
塩竈市
気仙沼市
名取市
防災集団移転
促進事業(地区数)
13
48
2
52
2
土地区画整理
事業(地区数)
災害公営住宅
整備事業(地区数)
津波復興拠点
整備事業(地区数)
12
3
1
4
19
2
東松島市
亘理町
山元町
七ヶ浜町
2
7
5
3
5
2
4
利府町
女川町
南三陸町
合計
その他(事業数)
※1
復興整備協議会
実施回数
復興整備計画の
公表回数
12
2
4
6
2
2
1
3
17
3
11
5
1
4
7
4
4
4
1
8
17
89
11
25
5
19
7
1
7
12
16
4
12
3
13
25
160
1
多賀城市
岩沼市
1
道路
事業(路線数)
21
26
186
1
1
24
1
8
10
4
5
1
2
2
1
1
2
1
8
62
※ その他(事業数)の内訳
仙台市
2事業(太陽光発電事業,移転再建事業)
石巻市
4事業(太陽光発電事業,市街地再開発事業,都市公園事業,
津波復興拠点整備事業)
気仙沼市 2事業(高等学校改築事業、漁業集落防災機能強化事業)
名取市
1事業(高等学校改築事業)
岩沼市
2事業(太陽光発電事業,農業関連施設事業)
2
6
亘理町
山元町
七ヶ浜町
女川町
5
25
16
2事業(農業関連施設事業,都市高速鉄道事業)
1事業(都市高速鉄道事業)
1事業(地区避難所整備事業)
1事業(漁業集落防災機能強化事業)
30
5 宮城県への支援
(1)諸外国・地域・国際機関からの人的支援
項 目
数
諸外国・地域
17
救助隊員
594
レスキュー
134
事務・メディカル
4
復旧支援
15
支援隊
46
医療支援チーム
56
救助犬
22
資料:外務省
(2011年9/15現在)
31
(2)国内外からの寄付金・義援金等
①災害ボランティア活動(平成26年3月31日現在)
市町村災害ボランティア(復興支援)センター活動状況
・設置数:6市5町11箇所
・活動ボランティア数(延べ): 680,493人(H23/3/12~H26/3/31)
②寄附金(平成26年3月31日現在)
297億1,008万7千円(12,186件)
(内訳)
国内:133億8,564万2千円 (12,120件)
海外:163億2,444万5千円
(66件)
③義援金(平成26年3月31日現在)
264億6,897万9千円(195,623件)
(内訳)
国内:262億1,136万4千円 (195,414 件)
海外:2億5,761万5千円(209件)
④東日本大震災みやぎこども育英募金(平成26年3月31日現在)
73億1,509万3千円(9,729件)
(参考) 震災孤児数:136人(平成26年1月31日現在) (内訳)
震災遺児数:921人(平成26年1月31日現在)
国内:72億9,581万8千円(9,658件)
海外:
1,927万5千円(71件)
※寄附金・義援金・東日本大震災みやぎこども育英募金については,端数処理の関係で合計値が合わない場合があります。
32
6 被災地からのレポート
○復興に懸命に取り組む企業の様子を宮城県復興応援ブログ「ココロプレス」から抜粋しました。
http://kokoropress.blogspot.jp/(日本語のみ)
H26.2.3掲載
復活!気仙沼の味!
「ふかひれ濃縮スープ」(気仙沼市)
気仙沼と言えばフカヒレ!「ふかひれ濃縮
スープ」の気仙沼ほていは震災からの再建
を機に、工場を環境重視にリニューアルし
ました。
総務部長の小野寺悦
幸さんは「感謝の心を
大切にし、気仙沼産
原料にこだわった製品
造りをしていきたい」と
語ります。
H25.12.12掲載
明けない夜はない!「ゆりあげ港朝市」
グランドオープン!(名取市)
「やっとできました。これからもよろしくお願
いします!」
2013年5月に現地で再開した「ゆりあげ港
朝市」。12月1日、新施設3棟が加わって、
グランドオープンしました。
「かたちを変えながらも、夜は確実に明け
ていくんですね」熊本県から来てくれた方の、
ステキなひと
言が印象的
でした。
33
国内外からの温かい御支援のもと、復興に向けて歩みはじめております。
みやぎの再生とさらなる発展に向けて全力で取り組んでまいりますので、引
き続き御支援・御協力をよろしくお願いします。
宮城県公式ウェブサイト http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kohou/foreign.html
国際経済・交流課
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/ftp-kokusai/
インベスト ミヤギ(英語のみ) http://www.pref.miyagi.jp/kokusai/investmiyagi/
放射能情報サイトみやぎ http://www.r-info-miyagi.jp/r-info/
宮城県国際経済・交流課フェイスブック(英語のみ) https://www.facebook.com/visitmiyagi
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