平 成 26 年 12 月 26 日 企 県政記者クラブ 業 局 各位 天童量水所小水力発電所の完成及び営業運転開始について 企業局が水道施設に導入する発電所として天童市で建設を進めてきた天童量水所 小水力発電所が完成し、平成 27 年 1 月 1 日から営業運転を開始することになりまし たのでお知らせします。 なお、現地での運転開始式等は行わない予定です。 【概 要】 企業局村山広域水道の天童量水所において、西川浄水場から天童市八幡山 配水池までの送水管の落差を活用して発電を行うものです。 (1)最 大 出 力 35キロワット (2)落 差 、 水 量 有効落差22m、最大使用水量0.226㎥/秒 (3)年間発電電力量 約25万キロワットアワー(一般世帯80戸分の年間消費電力量) (4)設 所 天童市貫津(天童市上下水道事業所の八幡山配水池敷地内) 車 インライン リンクレス フランシス水車(田中水力㈱製造) 機 誘導発電機 計 ㈱ニュージェック(H24.12~H25.3) 事 ㈱シスモ(H25.10~H26.11) 置 場 (5)水 (6)発 (7)詳 (8)工 電 細 設 (9)概 算 事 業 費 (10)用 途 3相400ボルト(八幡電機精工㈱製造) 約1.5億円 ・固定価格買取制度により東北電力に全量売電します。 ・年間850万円程度の収入を見込んでおり、固定価格 買取期間の20年間で投資額を回収する見込みです。 (34円/キロワットアワー:税抜き) 【問い合わせ先】 企業局 公営事業課 課長補佐 草苅 TEL 023-630-2344 報道監 企業局長 佐藤 天童量水所小水力発電所 関連資料 【施設の規模等】 ・東日本大震災後に、山形県内で新規に導入された小水力発電所では5箇所目、また、 震災後に県内の水道施設に導入された発電所としては4箇所目で、そのなかで最も 小さい出力の発電所となります。 事業者 年間発電電力量 (万kWh) 施設名(所在地) 稼動年月 出力(kW) 備 考 山形県企業局 平田浄水場小水力発電(酒田市) H25.6 50 山形市 松原浄水場小水力発電(山形市) H26.9 140 100 水道、所内消費 野川土地改良区 野川小水力発電所(長井市) H26.10 198 108 農業用水、売電 山形県企業局 鶴岡量水所小水力発電所(鶴岡市) H26.11 199 168 水道、売電、FIT 山形県企業局 天童量水所小水力発電所(天童市) H27.1 35 25 水道、売電、FIT 37 水道、所内消費、GND ・平成 19 年度に稼動した笹野浄水場小水力発電所も含めると、企業局の水道施設に 導入した小水力発電所としては4番目となります。 事業者 施設名(所在地) 稼動年月 出力(kW) 年間発電電力量 (万kWh) 備 考 笹野浄水場小水力発電(米沢市) H19.8 175 135 水道、所内消費 - 同上 出力変更 - H24.8 196 154 水道広域化施設整備補助金 山形県企業局 ※ 東日本大震災後、笹野浄水場小水力発電は、余力分を発電できるよう国に変更許可申請し、平成 24 年 8 月 23 日から出力を増強している。 【水道施設に導入するメリット】 ・水道用水供給事業の送水管は、流量が概ね一定であるため、発電設備の設備利用率 が高くなります。 ※ 25万kWh(概算)÷(35kW×24h×365日)=約81% <参考(平成 23 年 12 月 19 日 エネルギー・環境会議 コスト等検証委員会報告書記載の設備利用率)> 陸上風力(20%)、洋上風力(30%)、太陽光(12%)、 小水力(60%)、一般水力(45%)、燃料電池(46%) 【安全対策】 ・故障で発電機が停止した場合は、直ちに水車をとおらない配管から供給されるので、 水道が止まることはありません。 ・水車の材質は錆びないステンレス製で、水道施設で一般的に用いられているポンプ と同様に、水に接する箇所に潤滑油等は使用していないため、水質に影響を及ぼすこ とはありません。 【二酸化炭素排出量の削減効果】 ・年間140トンのCO2削減効果、樹齢 50 年の杉10,000本分のCO2吸収量 に相当するものと試算しています。 ※電気の使用に伴う二酸化炭素排出量の算定に使用する代替値(国が公表する電気事業者ごとの実排出係数及びそれ以外の者か ら供給された電気の場合に実測等に基づく適切な排出係数を用いて算定が困難な場合に代替する係数(環境省))を用いて試算
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