つむぎデイサービスセンター 10年の歩み - 社会福祉法人 南魚沼福祉会

第6号
発行
2014 年 9 月 1 日
社会福祉法人
南魚沼福祉会/〒 949-6680 新潟県南魚沼市六日町 712 番地 4
TEL 025-775-7525 / FAX 025-773-6356
法人の理念 「人として幸せに、安心して生きる日々を大切に」
高齢者や障がい者が、住み慣れた地域で、真に幸福に安心と喜びを感じて生きる日々
を大切にする福祉サービスの充実・発展を当福祉会の理念としています。
つむぎデイサービスセンター
年の歩み
つむぎデイサービスセンター 施設長 貝 瀬 房 子
このたびご利用者・ご家族・地域の皆様並
びに行政・関係機関のご支援を賜り、10 年
の区切りを迎えることができましたことに心
10
より感謝申し上げます。
(福)南魚沼福祉会の 7 番目の施設として、
平成 16 年 4 月に「つむぎデイサービスセンター」が開設いたしました。介護保険法施
行 5 年目でほぼ制度が定着し、その後の保険財政の危惧が囁かれ始めた時期でもあり
ました。早速 1 年後の平成 17 年 10 月には食材料費が保険外となり、平成 18 年の制度
改正で単独・併設の施設枠が外される等、経営面で厳しい状況が続きました。しかし
機転がきくという小規模の良さや高齢者をお預かりしているという使命感を生かして
「つむぎ」らしさに拘りつつ、試行錯誤を繰り返す中で今日に至っています。ご利用
者に「明日を迎える勇気や楽しさを持っていただきたい」
「少しでも昨日よりできる
ことが増えること」それを目標に笑顔と明るさを売りに取り組んでいます。主事業の
通所介護を中心に、訪問介護・居宅支援事業の 3 事業が協力・連携して「地域の茶の
間」「自分の茶室」などご希望に添えるよう努めています。
私が 10 年間勤務して感じていることは、全ての職員が共に作り上げていくことにこそ意味があり、
その過程が人材育成であり仕事へのやりがいではないかということです。そのためには法人理念を職員
が体現し、大きな花を咲かせる土壌作りを今後も続けていきたいと思います。まだまだ道半ばですが、
全職員で共に頑張ってまいりますので、今後とも変わらぬご指導をよろしくお願いいたします。
平成 16 年 3 月(地域内覧会)
広く開放感あるデイサービスフロアは、職員研修会場
としても活用されています。
平成 21 年 6 月(わらじ作り)
「雀百まで踊り忘れず」とはまさに。文化祭の作品と
して作っていただきました。
安心して生きる日々を大切に、ゆの
きめ細やかで快適な
サービスを提供します
けやき
7
地元湯沢町からの要望を受け、平成 24 年度
けやき
5
からの建設工事が完了し、平成 26 年 3 月 15 日
の竣工式、3 月 21 日・22 日の内覧会を経て、今
年の 4 月 1 日から開設いたしました。
「ユニットケア」は、入居者個人の尊厳とプ
ライバシーを尊重し、それぞれが自立した生活
を送れるよう配慮されたものです。そのため居
室はすべて個室となり、10 人のグループを 1 つ
のユニット(生活単位)とし、家庭的な雰囲気
の中で個人に合わせた生活リズムや介護を行い
ます。
現在、3 ユニット 30 名の入居者が、和気あい
あいと生活されています。今後も入居者の方々
けやき
6
食堂
リビング
けやき
3
広報 南魚沼福祉会
2 2014.9
ひのき
3
ひのき
5
けやきユニット
キッチン
キッチン スタッフ
コーナー
食堂
リビング
スタッフ
ひのきユニット
コーナー
けやき
2
けやき
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ひのき
6
けやき
1
けやき
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ひのき
7
かえで
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かえで
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かえで
8
かえで
7
かえで
6
食堂
リビング
ひのき
8
特別浴室
かえで
11
のご自宅での生活に近い雰囲気に、少しでも近
づけられるようさらに努力してまいります。
けやき けやき ひのき ひのき
11
1
2
12
相談室
ひのき
10
浴室 2
ひのき
11
浴室 1
ひのき
12
スタッフ
キッチン コーナー
かえでユニット
ホール
かえで かえで かえで かえで
5
2
1
3
さと園(ユニット)が開設しました
各ユニットからの抱負
ユニット棟の 3 つのユニットには、それぞれ「かえで」
「けやき」
「ひのき」と木の名前が付けられて
います。各ユニットから、これからの抱負を一言ずついただきました。
入所者中心のユニットを目指して
かえで ユニットリーダー 髙
野 建 貴
どの職員もスタート時は良いユニットにしなくてはと肩
に力が入っていました。でもふと思ったんです。私達職員
が中心になるのではなく、入居者の方が中心となりこのユ
ニットを作っていければ良いのだと。何か新しいことを始
めるとき、そこに必ず入居者の意見があり、活かしていく、
そんなユニットにしていきたいです。
個性溢れる入居者の方々と職員が 1 つとなり、様々な方
向から物事を考えられるユニットにしたいです。これから育ち盛りのユニットです。叱咤激励していた
だき、成長していく所存です。
けやき ユニットリーダー 羽
家庭的な雰囲気を目指して
吹 大 介
ユニットケアが始まって 3 ヶ月が経とうとしています。
入居者の方も職員も、少しずつユニットでの生活に慣れて
きています。私達が目指すことは、入居者の方々に「我が
家」と思ってもらえる環境と、安全・安心で快適に暮らす
ことのできる時間やサービスを提供することです。
家庭的な雰囲気の中でゆったりと過ごしていただけるよ
うに支援していきたいと思っています。
ひのきユニットのこだわり
ひのき ユニットリーダー 種
村 和 彦
ひのきユニットは、男性 1 名・女性 9 名の 1 ユニット 10 名です。職員体制は介護職員 5 名・パート職
員 1 名を配置しています。全職員が個別ケアの理念に基づ
きケア方針を共有し、
「私なら、僕なら、自分なら」皆様
の入りたい施設づくりに全職員で努力しています。
入居者は、地域に貢献された先輩方であり、介護職員は
常に法人の理念「人として幸せに、安心して生きる日々を
大切に」を共有し、感謝と尊厳の念を持ちつつケアに専念
し、明るく楽しい職場づくりに努めていきます。
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平成 26 年度
入職式
平成 26 年 4 月 1 日、新採用職員の入職式
を開催しました。今年度は経験者・学校を
卒業したての新人合わせて 22 名が入職式
に出席し、石田理事長より一人ひとりに辞
令書が手渡されました。
その後、2 日間にわたりオリエンテーション及
び研修会を行い、法人の理念や倫理規程、社会福
祉施設の職員としての接遇やプライバシー保護、
感染症対策などの基本的な知識について研修を行
いました。
参加者からは「早く仕事に慣れ、力になりたい」
「今日の日を忘れず、仕事に精進したい」といっ
た感想が聞かれ、法人職員の一員となる心構えが
できてきたようです。
介護職員初任者研修事業
始めました
これからの日本は 2025 年に向かって高齢化が
進むことが確実視され、介護職員の確保がさらに
必要といわれています。このような状況下では人
材育成も社会貢献の一つととらえ、当法人では今
年度から介護職員初任者研修を開催することとし
ました。
初任者研修は、ホームヘルパー 2 級資格の代わ
りに新設された介護職の入門ともいえる資格で、
延べ 130 時間にわたって講習や実技を学んで取得
することができる資格です。
当法人では働きながら資格が取得できるように、
夜間や日曜日を活用するカリキュラムとし、あらゆる方が受講しやすいように工夫をしながら行ってい
ます。参加者は仕事が終わったあとの疲れた時間帯であるにもかかわらず、熱心に講師の話に聞き入っ
ていました。
広報 南魚沼福祉会
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新潟県福祉サービス第三者評価を
受審しました 家・
「魚野の家」と「魚野の家うらさ」は、法人事業所として先陣を
切り、新潟県福祉サービス第三者評価を受審しました。言うまでも
魚野の
さ
魚野の家うら
なく福祉サービス第三者評価の目的は、個々の事業者が事業運営に
おける問題点を把握し、サービスの質の向上に結びつけるものです。
第三者評価結果の公表によって、結果として利用者の適切なサービ
ス選択に資するための情報となることが期待されています。
受審結果は、平成 26 年 3 月に新潟県のホームページに公表され、
評価項目一つひとつについて評価結果(A、B、C)が評価理由と
ともに詳細に記載されています。優れた取り組みとして評価された
項目は「利用者の尊重や権利擁護を強く意識して取り組んでいるこ
と」「開設当初より地域に開かれた施設運営をし、利用者と地域住
民との交流を大切にしていること」「専門職の採用と職員教育に力
を入れていること」の 3 点です。権利擁護への取り組みについては、
日頃の職員の努力や工夫をよく見ていただき、励みとなる評価結果
となりました。
一方で改善が必要とされた項目については、
「職員が忙しすぎる、
就業状況の改善が必要であること」「標準サービスを維持するため
のマニュアルの整備が必要であること」を指摘していただきました。
利用者の利益を優先させる結果が、職員の労働環境の悪化につなが
り、サービス事業所が常に抱えるジレンマではありますが、管理者
に与えられた宿題として
真摯に受け止めたいと思
います。
受審プロセスは約1年にわたり、平成25年5月にご利用者・
保護者、そして職員それぞれに対し説明会を開いたのち、
職員の自己評価・保護者アンケート調査・利用者への聞き
取り調査・書類調査・訪問調査などを経て、平成 26 年 2 月
に評価結果が確定しました。2 月 24 日には第三者評価報告
会を開き、調査員から説明を受け、魚野の家の全職員と法
人幹部で評価結果を共有しました。
また利用者自治会・保護者会でも報告会を開催しまし
た。一連の受審プロセスを経て、改めて「魚野の家」の
強みと課題に気づかされ、第三者評価の意義を強く感じ
たところです。指摘を受けた事項については、現在、3
年後の再受審にむけて改善に取り組んでいるところです。
第三者評価の受審を契機に、さらなるサービスの質の向
上に努めていきます。
広報 南魚沼福祉会
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と
う
が
地 域 の 力 施設でお世話に
り
あ
つむぎデイサービスセンター
演芸ボランティア 南魚沼吟遊会 代表 角
田 哲 夫
さん
《鞭声粛粛 夜河を渡る…》朗々と歌う声がつむぎデイサービスセンター広
間より聞こえています。時には童謡や小学校唱歌も。またあるときは、北島三
郎が歌うまつりの演歌も聞こえてきます。小学校唱歌のときは、利用者さんや
つむぎの職員さんの歌う声も聞こえてきます。とても楽しい雰囲気が感じられ
る『お楽しみ会』の様子です。
私たち、南魚沼吟遊会のボランティアの様子を紹介してみました。詩吟が趣味の会ですから唱歌や歌
謡曲の間に詩吟を入れ、吟遊会会員自身も利用者さんと一緒に楽しんでいることはいうまでもありませ
ん。南魚沼吟遊会は発足5年目の、まだまだ若い?
(会員の平均年齢は高いけど)組織ですが、ボランティ
アにかける熱意は、人一倍強いと自負しています。しかし『詩吟』イコール「難しい・何が何だか文言
が判らない・面白くない」という悪いイメージが付きまとうのも現実にあります。私たちは、この詩吟
に対する悪いイメージを払拭するべく、手を替え品を替えて利用者さんに楽しんでいただける演目・内
容に取り組んできました。
吟遊会の目指すところは、高齢者の皆さんが詩吟を聞いて昔
を思い出し、童謡を歌って子どもの頃にかえる。昔にかえれる
「タイムスリップ」の機会を作る。そのお手伝いができればと
思っています。ボランティアは、ややもすると出演者側の一方
的な押し付けで、主演者は楽しいが、聞く側(利用者さん)は
楽しくないことが多くあるように感じております。施設・利用
者・出演者が共に楽しめる活動を目指し、これからも挑戦して
ゆきたいと思っております。感謝と希望そして夢を求めて…。
相談支援センターみなみうおぬま(地域活動支援センターⅠ型)
個人ボランティア 林
秀 夫 さん 1.活動のきっかけは ?
障がいのある人とのふれあいの中で、自分の社会経験をお話したりして、
障がい者の方が地域のなかで共に生活が送れるように少しでもサポートで
きればと思い活動を始めました。
2.活動の内容は ?
水曜日と金曜日 10 時~午後 3 時まで、六日町のふれあい支援センター内で、利用者さんとお話をし
たり、ゲーム( UNO、オセロ、花かるた)
、折り紙手芸(組合せて動物等を作る)などをして、多く
の利用者さんが、参加でき 1 日を楽しく過ごせるよう施設内の環境を良くしたいと取り組んでいます。
そのほか月 1 回の軽スポーツ(ソフトバレー、バトミントン、卓球)を利用者さんと行っています。
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なっているボランティアさんをご紹介します
まきはたの里
習字ボランティア 講師 田
村 定 子
さん
まきはたの里を訪れたきっかけは、書道の恩師が慰問ボラ
ンティアに携わっており、
「あなたも勉強をしてきなさい」
と勧められたこと。その答えは何だったのか、まきはたの里
にボランティアとして 5 年お世話になり、おぼろげながらわ
かってきたような気がします。
さまざまな障がいをお持ちの方々を前に、始めは受け入れ
てもらえるか不安もありました。しかし徐々に、書道という活動にひたむきに取り組む姿勢にまず感激
を覚えました。言葉を話せる方ばかりではない、思い通りに書けなくても「できた」と表情豊かに共に
喜び、いつも欠かさず参加してくれ、いつも私を笑顔で迎え入れてくれる利用者の方々、何かをしてあ
げるつもりが、いつの間にか自分自身がリフレッシュさせてもらえる、考え方を変えるきっかけになる、
そんな場になっていました。
私たち健常者は、会話をすることができる半面、わがままや
他人のことを悪く言ったり、もったいない使い方をしているこ
とが多いです。当たり前のことにも感謝を忘れ、いったい私は
何をしているのかと自分に問いました。人間、決して一人で生
きているわけではない、感謝の気持ちを忘れず生きる、恩師は
そのことを私に伝えたかったのだと思いました。
私は、まきはたの里の利用者の方々との、言葉や理屈ではな
い純粋な関わりを通じて、家族や仕事などにもよい影響をいた
だいたと思っています。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
「感謝」
年半になりますが、障がい者の日々の葛藤やもがき、
相談支援事業を
開始しました
苦しみ等を聞かせていただいたり見たりした中で、障
平成 26 年 7 月 1 日より、障害者支
がい者に対する偏見がほとんどなくなりました。私の
援施設まきはたの里内に相談支援事業
地域にも同様に障がいをお持ちの方が数名おりますが、
所を開設しました。
違和感なく接する
相談支援専門員が皆さまからのご相
ことができ、自己
談をお待ちしております。
の見識をさらに広
⃝障害者支援施設
めることができま
まきはたの里
した。
南魚沼市滝谷 992 - 1
3.ボランティアをやってよかったことは ?
現在の施設で、ボランティアをやらせていただき 3
電話 025 - 782 - 5061
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法 人 からのお 知 らせ
多くの助成金をありがとうございました
関係機関の皆様から助成金をいただき事業を実施しましたので、事業
完了の報告をいたします。
1‌.日本財団様から助成をいただき、送迎用車両・作業用車両を整備し
①
ました。
① 魚野の家うらさ 作業用車両
136 万円 ② まきはたの里 送迎用車両
54 万円 ③ あさひばら 作業用車両
51 万円 2.日本郵政様から助成をいただき、作業用ロータリーを整備しました。
④ あさひばら 作業用ロータリー 14 万円 ②
3‌.新潟県社会福祉協議会様から助成をいただき、パソコンを整備しま
した。
⑤ こぶし工房 パソコン 2 台
20 万円 4‌.南魚沼障害者福祉後援会様から助成をいただき、ご利用者の自己負
担軽減等に使用させていただきました。
あさひばら 30 万円 / 魚野の家 30 万円
③
みなみうおぬま 28 万 5 千円 / まきはたの里 10 万円
こぶし工房 30 万円 / GHひだまり 30 万円
各施設では、ご利用者のインフルエンザ予防接種への助成、昼食・交
通費への助成などご利用者のために使用しています。
各施設行事のお知らせ
④
皆さまお誘い合わせの上、地域の方々のたくさんのお出でをお待ちし
ております。
9月7日㈰ 午前 10 時 魚野の家ふれあい福祉まつり
9月13日㈯ 午前 10 時 浦佐福祉の家地域交流事業
10月18日㈯ 午前 11 時 セルプこぶし工房福祉まつり
10月19日㈰ 午前 11 時 まきはたの里ふれあい祭り
⑤
社会福祉法人
南魚沼福祉会
特別養護老人ホーム みなみ園
南魚沼市六日町 712 - 4
電話:025 - 773 - 3155
特別養護老人ホーム まいこ園
南魚沼市仙石 1 - 18
電話:025 - 782 - 1655
特別養護老人ホーム ゆのさと園
南魚沼郡湯沢町神立 1647 - 275 電話:025 - 784 - 3785
つむぎデイサービスセンター
南魚沼市五郎丸 5 - 1
電話:025 - 782 - 5522
障害福祉サービス事業所 あさひばら
南魚沼郡湯沢町土樽 6368 - 1
広報 南魚沼福祉会
8 2014.9
電話:025 - 787 - 2655
ホームページは 南魚沼福祉会
で
障害福祉サービス事業所 魚野の家
南魚沼市八幡 115 - 4
電話:025 - 770 - 0857
障害福祉サービス事業所 セルプこぶし工房
南魚沼市塩沢 1379 - 4
電話:025 - 782 - 6550
障害者支援施設 まきはたの里
南魚沼市滝谷 992 - 1
電話:025 - 782 - 5061
相談支援センター みなみうおぬま
南魚沼市坂戸 399 - 1
電話:025 - 770 - 1331
障害者グループホーム ひだまり
南魚沼市坂戸 20
電話:025 - 770 - 0017