ADCPで観測した洪水流量の精度評価法の提案と四万十川観測結果へ

2011/3/22
March 7 th 2011, 河川流量観測⾼精度化研究会(中央⼤学)
ADCPで観測した洪⽔流量の精度評価法の提案と
四万⼗川観測結果への適⽤事例
⾼知⼯業⾼等専⾨学校
岡⽥将治
2009.8.10 四万⼗川具同地点(台⾵9号)
ADCPを⽤いた洪⽔流観測技術の構築に関する
Motivation:
これまで計測が困難とされてきた洪⽔時における
⼟砂⽔理現象を把握したい.
そのために・・・
・ADCPで何が計測できるのか.
(流況だけでなく,河床移動速度や浮遊⼟砂も含めて)
・どの研究者,実務者でも同じように計測が可能となる
技術体系の⼀般化
(計測機器,計測技術,データ処理,計測精度評価など)
1
2011/3/22
Motivation のきっかけ:
⽊下良作:
ADCP(超⾳波流速計)による流量と流れの構造について,
第4回河川環境管理財団研究発表会講演録,2006.
⼟⽊研究所 ⻑⼤検定⽔路においてウォーターピングの検定
し,新潟東港 (流出⼊量のない条件)において,ウォーター
ピングとボトムピングから得られる計測値を⽐較し,流速差
がmm/sのオーダーであることを⽰し,ADCPの計測精度が
⾼いことを⽰した.
「静⽌⽔における精度検定の結果が洪⽔のように激しい流動
⽔に適⽤して真値が得られているのかという他者からの批判
に対して,検定は静⽌⽔,実際の使⽤は流動⽔であり,それ
を疑うことは当時のわが国の検定全てを疑うことになり,絶
対流量値を正しく把握できるのは流量がゼロの場合のみであ
ると考え,批判に顧慮せず現地観測を⾏った.」
1. ADCP搭載ボートを⽤いた洪⽔流量観測技術の検討に関するこれまでの成果
岡⽥将治:
ADCPを搭載した橋上操作艇による洪⽔流観測技術の進展,
河川流量観測の新時代(2010年9⽉)
ADCPを⽤いた洪⽔流観測(移動観測)の適⽤条件
⼤
H10年 佐原8000m3/s
RCボート 完⾛
浮⼦
浮⼦観測
出⽔規模
ADCP
橋上操作ボート
⼩
観測が阻害される条件
1) 流速の過⼤
瞬間最⼤表⾯流速 5m/s以下
2) ⽔⾯波 Fr=0.65 以下
3) ゴミや⽴⽊
4) 中州などの⽴⽊による阻害
5) ⾵⾬
6) 夜間の視認不能 など
指定⽔位
⼤
上流
勾配
⼩
下流
出典:⽊下良作,中尾忠彦:「ADCPによる河川流量の測定と河道⽔理機構の観測」
⼟⽊学会誌 2007年10⽉号 p.68-71
2
2011/3/22
本⽇の発表内容:
ADCP搭載ボートを⽤いた洪⽔流量観測技術に
関するこれまでの成果のまとめ
題⽬
2008年
ADCP搭載無⼈ボートを⽤いた四万⼗川具同地点における洪⽔流
観測 → 2000m3/s 級の洪⽔観測を実施
ラジコンボートを⽤いたADCP移動観測の計測精度評価に関する
⼀考察 → ボートの揺動が影響を及ぼす?
2010年
ADCP搭載ボートの観測時の揺動が流速分布および⽔深計測値に
及ぼす影響 → ボートの揺動が計測値に影響するか?
⾼速流におけるADCP観測のための橋上操作艇に関する提案
→ データ⽋損を少なくするボートの仕様とは?
2011年
ADCPを⽤いた洪⽔流観測の計測精度評価に関する総合的検討
→ 2009年四万⼗川洪⽔流観測結果
ADCP搭載無⼈ボートを⽤いた
四万⼗川具同地点における洪⽔流観測
3
2011/3/22
River Boatを⽤いた四万⼗川 洪⽔計測状況
流量 約2000m3/s,表⾯流速 約3m/s
航跡が蛇⾏する場合の計測データ補正
橋梁
順流
橋梁
順流
順流
川幅約300m
実際の航跡
右岸
観測距離をそのままプロットすると,
実際の川幅より長くなる
左岸
逆流
逆流
航跡補正:無
川幅約300m
航跡補正:無し
横断測線に航跡を投影補正することで
実際の川幅と等しくなる
横断測線上に補正し,
5m間隔で平均処理
航跡補正:有り
航跡補正:有り
航跡が蛇⾏する場合でもデータ補正を⾏うことにより,
H-ADCPおよび浮⼦観測データと⽐較が可能になる
4
2011/3/22
ADCPで計測した各時刻の流速分布,流量
2007/8/3 10:00
Q=1915m3/s
2007/8/3 13:00
Q=1900m3/s
2007/8/3 11:00
Q=2037m3/s
2007/8/3 14:00
Q=1926m3/s
4断⾯の平均流量に対する誤差は最⼤4.8%
→ USGSの流量観測ガイドライン(5%以内)をクリアしている.
ADCP洪⽔流量観測における計測精度評価⼿法の検討
ADCP移動観測における計測精度の考え⽅
・ADCPの計測設定条件によって,出⼒される流速値の精度は異なる.
・移動する速度によって空間的な計測精度が変化する
横断⾯内の流量観測精度を評価するためには,線→⾯に拡張し,
単位移動距離あたりの偏差流速で評価を⾏う.
固定観測
移動観測
2009年四万⼗川洪⽔流量観測
におけるADCPの計測設定条件
Workhorse ADCP 1200kHz
計測モード
単位移動距離あたりの流速計測誤差
ある点の流速計測誤差
Mode 12
計測層厚
0.30m
計測層数
1-3往復⽬:70層
4-8往復⽬:65層
アンサンブル
タイム
70層:3.31sec
65層:3.14sec
ウォーターピング数
5ピング(サブ3ピング)
ボトムトラック機能
有り(5ピング)
固定観測における
偏差流速
3.28cm/s
5
2011/3/22
ADCP洪⽔流量観測における計測精度評価⼿法の検討
ADCPの設定層厚, ping数と偏差流速の関係
層厚10cm
1200kHz
8
7
層厚15cm
層厚20cm
6
5
4
層厚25cm
層厚30cm
3
2
1
0
層厚40cm
層厚50cm
流速計測誤差(std: cm/s)
流速計測誤差(std: cm/s)
10
9
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
600kHz
0
5
10
15
20
25
30
ping数
ping数
標準モード(WM1)の場合.ハイスピードサンプリングモード
(Mode12)では,同じ条件でもデータ取得時間が短くなる.
ADCP移動観測における精度指標 偏差流量⽐、流速⽐
各グリッドの計測精度:
偏差流速⽐ ③ =②/①
断⾯流量の計測精度:
偏差流量⽐
=②の断⾯積分値/①計測流量
① 通常の流速コンター
② 単位移動距離あたりの
流速計測誤差の標準偏差コンター
(断⾯積分すると偏差流量: 3.83m3/s)
③ 各グリッドの偏差流速⽐
= 偏差流速/流速
6
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ADCP移動観測における精度指標 偏差流量⽐、流速⽐
流量:
偏差流量:
偏差流量比:
1915m3/s
3.83m3/s
0.20%
2037m3/s
4.46m3/s
0.22%
1926m3/s
3.59m3/s
0.19%
March 3 rd-5 th 2010, ⽔⼯学講演会 (北海道⼤学)
ADCP搭載ボートの観測時の揺動が
流速分布および⽔深計測値に及ぼす影響
⾼知⾼専
岡⽥将治
⼟⽊研究所
萬⽮敦啓
ハイドロシステム開発 橘⽥隆史
7
2011/3/22
ADCP搭載ボート観測時の揺動が計測値に及ぼす影響
平⽔時:250m3/s
洪⽔時:1900m3/s
10
20
Pitching
Rolling
10
0
5
0
-5
-10
Pitching
15
Rolling
Degree
Degree
5
-5
0
20
40
60
80
100 m
-10
0
50
100
150
200
250
300 m
ADCP搭載ボート観測時の揺動が計測値に及ぼす影響
平⽔時:250m3/s
洪⽔時:1900m3/s
10
20
Pitching
Degree
Degree
Rolling
0
-5
-10
Pitching
15
Rolling
○ ADCPの出⼒値は傾斜⾓補正されていない.
10
○ 傾斜センサーが旧式の液⾯検知式.
5
0
⇒ この影響がどの程度であるか?
5
-5
0
20
40
60
80
100 m
-10
0
50
100
150
200
250
300 m
8
2011/3/22
ADCP搭載ボートを⽤いた洪⽔観測の精度は?
ADCP観測の精度検証事例(国内)
対象とした流れ・評価⽅法
結果
⽊下
(2003)
⼟⽊研究所 ⻑⼤検定⽔路においてウォータ
ーピングの検定し,新潟東港 (流出⼊量の
ない条件)において,ウォーターピングと
ボトムピングから得られる計測値を⽐較
流速差が毎秒ミリメートルのオ
ーダーであることを⽰し,
ADCPの計測精度が⾼いことを
⽰した.
⼆瓶ら
(2006)
江⼾川の⼩規模出⽔時(350〜570m3/s), 相対誤差が1.6〜7.8%であっ
移動観測と定点観測で得られた流量を⽐較 たことから,ADCP移動観測精
度が⾼いことを⽰した.
島⽥ら
(2007)
⽯狩川の平⽔時にADCP移動観測と設置型
ADCPの計測データを⽐較.ピング数とボ
ートの⾛⾏速度の違いによる影響を評価
ピング数が⼤きい⽅が計測精度
が⾼いことを観測結果から⽰し
た.
流量観測対象となるのは中規模以上の出⽔
9
2011/3/22
ADCP搭載ボートを⽤いた⼤型⽔槽実験・現地観測
⼤型⽔槽実験
ADCPを搭載した浮体に⾼精度傾斜
センサーを設置して種々の周期で揺
動させる実験を⾏い,ADCPの傾斜
⾓および⽔深に関する計測特性を調
べる
現地観測(利根川)
⽔槽実験と同様な計測システムと
RTK-GPSをボートに搭載して流況計
測を⾏い,ボートの揺動が流速計測
値に及ぼす影響を明らかにする
⼤型⽔槽を⽤いたADCP搭載ボートの揺動実験
MEMS (Micro-Electro-Mechanical Systems)
傾斜センサーNAV440 (クロスボー社製)
ADCPの計測設定と揺動実験条件
Workhorse ADCP 600kHz
計測モード
WM1
計測層厚
0.50m
計測層数
30
アンサンブルタイム
0.28sec
ウォーターピング数
1
ボトムトラック機能
ON
固定観測における
流速誤差の標準偏差
13.62cm/s
揺動周期
1, 1.5, 2, 4 sec
揺動振幅
15〜20度を⽬標
MEMS外部傾斜センサー
フロート
ADCP
500cm
10
2011/3/22
ADCP内蔵・MEMS傾斜センサーで計測された
各揺動周期における傾斜⾓の時系列
ADCPロール
ADCPピッチ
振幅比:12.89/14.71 = 0.88
MEMSロール
振幅比:11.36/15.83 = 0.72
25
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
傾斜⾓(deg.)
傾斜⾓(deg.)
25
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
MEMSピッチ
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
(a) 揺動周期 4sec
28
30
振幅比:12.77/16.39 = 0.78
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
(c) 揺動周期 1.5sec
28
30
28
30
(sec)
振幅比:6.30/13.56 = 0.47
25
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
傾斜⾓(deg.)
傾斜⾓(deg.)
25
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
0
(sec)
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
(b) 揺動周期 2sec
26
28
30
(sec)
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
(d) 揺動周期 1sec
(sec)
ADCPの4のビームで計測される⽔深の考察
MEMS外部傾斜センサー
Roll-0deg.
Roll-5deg.
基準化した B1
500cm
⽔深 1.00
B2
B3
平均ビーム⻑さ
ADCP
フロート
Roll-10deg.
Roll-15deg.
Roll-20deg.
B4
Pitch Angle (deg.)
ピッチ⾓・ロール⾓がともに
0度 のとき、⽔深は 1.000
5度
1.009
10度
1.035
15度
1.082
20度
1.153
となる.
11
2011/3/22
傾斜⾓補正の有無による⽔深算出値の⽐較
575
550
550
525
525
500
500
475
475
450
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
(a) 揺動周期4sec
28
450
30
0
(sec)
575
575
550
550
525
500
475
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
(sec)
(c) 揺動周期1.5sec
⽔深(cm)
⽔深(cm)
MEMS傾斜⾓補正
ADCP傾斜⾓補正
⽔深(cm)
⽔深(cm)
傾斜⾓補正なし
575
525
500
475
450
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
(b) 揺動周期2sec
26
28
30
(sec)
450
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
(d) 揺動周期1sec
26
28
30
(sec)
利根川における現地観測
前橋市平成⼤橋下流
平⽔時の流況
ADCPの計測設定条件
Workhorse ADCP 1200kHz
計測モード
WM1
計測層厚
0.20m
計測層数
15
アンサンブルタイム
0.25sec
ウォーターピング数
1
ボトムトラック機能
ON
固定観測における
偏差流速
26.28cm/s
(各グリッドでは7.34cm/s)
計測コーディネーション
ビームコーディネーション
12
2011/3/22
利根川における現地観測の状況
ADCPのボトムトラッキング機能と
RTK-GPSによる航跡の⽐較
ADCP ボトムトラック
RTK-GPS
→
ADCP ボトムトラック
RTK-GPS
⾼速流の計測には、
ADCPにRTK-GPSの併⽤が必須
13
2011/3/22
ピッチ・ロール⾓の変動と
⽔⾯下50cmにおける主流速分布
ピッチ角(deg.)
25
ADCP pitch
20
MEMS pitch
15
10
5
0
-5
0
20
40
60
80
100
120
140
160
120
140
160
120
140
160
ロール角(deg.)
15
10
Data roll
Number
MEMS
ADCP roll
5
0
-5
-10
-15
0
20
40
60
80
100
500
Data Number
流速(cm/s)
400
300
200
100
0
ADCP velocity
-100
MEMS velocity
-200
0
20
40
60
80
100
Data Number (sampling time: 1sec)
傾斜⾓補正による流速分布の違い
河岸からの距離(m)
Q=48.00m3/s
傾斜⾓補正なし
Q=49.85m3/s
ADCP sensor
Q=49.91m3/s
MEMS sensor
14
2011/3/22
傾斜⾓補正を⾏っても流速値が⼤きく変化しない理由
ピッチ(流下⽅向に対して縦揺れ)⽅向にのみ傾斜する場合
※ TRDI社: Beam-coordinate transformation method を使⽤
 = 20deg (RDI社 ADCPの場合)
t = ADCPの傾斜角
V1 ,V2は実測値(beam方向成分)
V1=V1X+V1Z
V2=V2X+V2Z
ADCP
V1
V1Z
t
Z
V1X
V1X= Xsin( ‐ t ),V1Z= Zcos( ‐ t )
V2X= Xsin(  + t ),V2Z= Zcos( + t ) より,
Beam1

Beam2
Z
V2Z
X
(1)と(2)に 代入すれば,
X
V2
(1)
(2)
Xsin( ‐ t )= V1‐Zcos( ‐t ) (1)’
Zcos( + t )= V2 ‐Zcos( + t ) (2)’
V2X
この連立方程式を解いてX,Zを求める.
+
傾斜⾓補正による流速値への影響 (%)
―
ピ
ッ
チ
角
(deg)
び
0
0
100.00
ロール角(deg)
5
10
15
100.00 100.00 100.00
20
100.00
5
99.63
99.63
99.64
99.65
99.67
10
98.48
98.50
98.53
98.59
98.66
15
96.60
96.63
96.70
96.82
96.98
20
93.97
94.02
94.14
94.35
94.63
⾓
本研究のまとめ
ADCP内部傾斜センサーの計測特性
揺動振幅±15度程度)において,ボートの揺動周期が短くなると,傾斜⾓
を過⼩評価(周期1秒では約1/2)する.
ADCPの⽔深計測値に及ぼす影響
ボートの傾斜⾓(ADCPの計測値)15度を閾値とすれば,単純にADCPの4
つのビーム⻑を平均値して⽔深とする場合でも,揺動周期が2秒以上であ
れば計測精度としては5%を確保することができる.さらに,ADCPで計
測した傾斜⾓データを⽤いた補正により,計測精度をさらに向上させるこ
とができる.
ADCPの流速計測値に及ぼす影響
MEMS傾斜センサーを⽤いて揺動補正を⾏っても,流速値,断⾯流量値に
有意な差が⾒られなかった.この結果は,洪⽔流を想定した流れの計測に
おいても,ボートの揺動が⽔深および流速値に及ぼす影響は⼩さいことを
⽰唆するものであり,ADCPが⾼速で,かつ⽔⾯変動が⼤きい流況に対し
ても既往の研究で明らかにされている計測精度で計測可能であることを⽰
した.
15
2011/3/22
ADCPで観測した洪⽔流量の精度評価法の提案と
四万⼗川観測結果への適⽤事例
⾼知⼯業⾼等専⾨学校
岡⽥将治
2009.8.10 四万⼗川具同地点(台⾵9号)
研究成果①:横断河床形状とH-Q式の経年変化
B
1982/7/24
>
1990/9/19
7
1997/6/28
R
2003/5/14
B
2005/9/6
J
1982/8/27
A
1990/10/8
C
1997/9/16
X
2003/5/31
J
2006/8/18
H
1982/9/25
M
1992/8/18
I
1998/7/25
Z
2004/8/2
H
2007/7/14
F
1987/7/17
N
1993/7/27
D
1999/7/27
=
2004/8/30
F
2007/8/3
3
1987/10/17
O
1993/8/10
2
1999/8/8
3
2004/10/20
3
2009/8/10
1
1990/8/22
12
S57.7.3
H5.8.21
H14.4.26
H2.8.31
H9.10.7
H18.5.30
H21.8.24
15
標高(T.P.m)
10
5
具同地点⽔位標⽔位H(m)
10
8
6
4
0
2
-5
-10
0
-15
0
100
200
300
400
左岸距離標からの距離(m)
第1⾒通し断⾯の河床形状
500
HA
A
0
B
B B
CC3 C3B J
C
C3HM
B
HHH3
M
M
DD
DM
H
H
=D
M
C
=H=3
=M
D
3
J
B
D
H
=
H
D
CM
3H
HD
C
M
H
=
B
3H
3=
3HH
3DH
B
3JM
JH
M
C3D
H
H
B
3B
IIX
=
M
D
M
X
O
O
=IX
D
11B
X
1M
C
O
IB
J 1M
Z
XH
>H
O
Z
1I=
Z
O
1
Z
XZ
H1 M
X
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H
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F
H
2
H 3C
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H
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D
> C22FZFF
B
7FFF
I CF
7
7I
2000
4000
6000
8000
10000
BB
BB
B
B
J
12000
14000
浮⼦で観測された流量Q(m3/s)
具同地点における昭和57年以降の浮⼦流観によるH-Q関係
16
2011/3/22
2009年8⽉9⽇〜12⽇における
具同地点上下流の⽔位ハイドログラフと観測期間
2009年台⾵9号
10
9
8
水位 (T.P. m)
7
6
5
4
3
2
1
B
上流水位計
J
具同水位計
JB JB JB
JH
HJ
B HH
H
B
H
H
第1.5見通し断面水位計
FFFF B
F JH
JB
H
F
FB
J
H
F
下流水位計
B
JB F
H
F
H
F JB
F
JB
H
H
JB JB
F JB
JB H
H
HB
JB
J
H
JB
H
H
B
J
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JB JB JB F
JB F F H
H
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B
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B
B
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J
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B F
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JH H B B B
F
J
BH
J
F
BB
F
F F JH JH
BB
BH
J F
JH
F
F F JH JH H B B B
BH
BB B
J
F F J JH
F
B
F F JH JH J
JF
F F H JH JH J B B B B B
BH
HJ J
FF
J J B B B BB B
F F F H JHHH
JF
JH JHH
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F F F F JHH
J JH J J
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JF
HH
BH
FFFF
J
B
F
J HF
H
JB
F
B
J HF
H
F
F
JB
H
0
6:00
8/9
12:00 18:00
0:00
8/10
6:00
12:00 18:00
0:00
8/11
6:00
12:00 18:00
0:00
6:00
8/12
2009年 四万⼗川具同地点における出⽔状況
17
2011/3/22
橋上からのADCP曳航観測の状況
50m
橋上からのADCP曳航観測の状況
ADCPの計測設定条件
Workhorse ADCP 1200kHz
計測モード
Mode 12
計測層厚
0.30m
計測層数
1-3往復⽬:70層
4-8往復⽬:65層
アンサンブル
タイム
70層:3.31sec
65層:3.14sec
ウォーターピング数
5ピング(サブ3ピング)
ボトムトラック機能
有り(5ピング)
固定観測における
偏差流速
3.28cm/s
18
2011/3/22
ADCPで計測した各時刻の流速分布,流量
(2009年 台⾵9号)
2009/8/10 12:28
H=7.24m,Q=5094.7m3/s
2009/8/10 12:45
H=7.20m,Q=4851.7m3/s
2009/8/10 13:11
H=7.13m,Q=4647.1m3/s
2009/8/10 14:06
H=6.88m,Q=4452.9m3/s
ADCPで計測した各時刻の流速分布,流量
(2009年 台⾵9号)
2009/8/10 15:48
H=6.32m,Q=3991.5m3/s
2009/8/10 17:50
H=5.44m,Q=3120.3m3/s
2009/8/10 16:00
H=6.24m,Q=3530.9m3/s
2009/8/10 18:00
H=5.37m,Q=2845.5m3/s
19
2011/3/22
ADCP洪⽔流量観測における計測精度評価⼿法の検討
ADCPで計測した流量の精度評価指標:偏差流量⽐
① 横断流速分布
流量Q=5095m3/s
2009年台⾵9号による四万⼗川出⽔状況
② 移動距離(5m)あたりの偏差流速コンター
断⾯積分した偏差流量: 79.3m3/s)
偏差流量⽐ = 79.3/5095 = 1.6%
断⾯流量の計測精度:
偏差流量⽐
=②の断⾯積分値/①計測流量
各グリッドの計測精度:
③偏差流速⽐ = ② / ①
③ 各グリッドの偏差流速⽐
= 偏差流速/流速
参考資料
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2011/3/22
研究成果:具同地点上下流区間の詳細河床形状計測
TS測量の状況
深浅測量の状況
⽔中カメラによる
河川構造物の状況調査
河床⾼
(T.P.m)
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
-4
-5
-6
-7
-8
-9
-10
-11
-12
-13
-14
TSおよび測深機で計測したポイント
詳細な河床形状
研究成果:数値解析による具同地点の流況特性
解析結果
観測結果
Q=5094.7m3/s
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研究成果:数値解析による具同地点の流況特性
解析結果
観測結果
Q=3991.5m3/s
研究成果:数値解析による具同地点の流況特性
解析結果
観測結果
Q=2845.5m3/s
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