Ⅱ.2013 3年度の の環境 境報告 エネル ルギー原 原単位を2 2012年度 度比92.1%と大 大きく削減 減 エネル ルギー原単位を5.0%削減 減 環境行 行動計画は は2010年度ま まではCO2を を削減する目標でした。 。11年度か ら、国の改正 正省エネ に積極的 的に取り組ん んで、改正省 省エネ法で要 要請されてい いるエネルギ ギー消費原単 単位(以下:原単位) を毎年1 1%以上削減 減することを を計画の目標 標にしていま ます。 改正省 省エネ法の原単位とは は、「燃料・熱 熱・ガス・電気 気などのエネ ネルギーを原 原油に換算し した使用 量(分子 子)」を、「エネ ネルギーの使 使用量と密接 接な関係を を持つ値(分母)」で割っ った値のことで です。原 単位はエ エネルギー ーの消費効率 率を比較する るために使用 用する単位であり、省エ エネ活動を評 評価する 指標とし して用います す。 朝日新 新聞社では は、オフィス部 部分について ては延べ床 床面積、工場 場については は新聞用紙の の注文連 数を密接 接な関係を持 持つ値にして ています。 13年 年度の全社の のエネルギー ー使用量は4 40,911kl、 、12年度の45,002kllと比べて90 0.9%で した。この原単位を を計算すると前年度比92.1%にな なり、10年度 度からの4年間 間の平均も96.7% になりま ました。 これは は全社的にエ エネルギー ー削減や使用 用効率のアッ ップに努めた たこともありま ますが、エネ ネルギー 効率に優 優れた大阪 阪本社の新ビ ビルが年間を を通じての使 使用になった たことや、12 2年度中は計 計上して いたAP P中之島工場 場(12 年 9 月)、AP豊中 月 中工場(12 年 12 月)、A AP四国工場 場(13 年3月)の操業 停止など ども大きく影 影響しました。 。なお大阪工 工場(海老江 江)は凸版印 印刷(株)がエ エネルギー管 管理権原 を有して ているため朝 朝日新聞社の の省エネ報告 告からは除外 外されます。 しかし しながら「省エ エネ法に基づくCO2排出量」は、電 電力量を削減 減したにもか かかわらず全 全社で85, 094トン ン(実排出係 係数)と12年度 度に比して て186トン、0 0.2%のプラ ラスになりま ました。これは は電力を CO₂に換 換算する実排 排出係数が、 、東京電力で では12年度 度0.000464 t-CO₂/kkWh から13 3年度0. 000525 t-CO₂/ /kWh、関西 西電力では0 0.000450 t-CO₂/kW Wh から0. 000514 t-CO₂/ t kWh など ど、大幅に上 上がったため めです。 朝日新 新聞社のオフ フィスは、東 東京、大阪、 西部(北九 九州)、名古屋 屋の4本社、 、北海道支社 社、福岡 本部、4 44総局、約2 250支局のほか有楽町 町センタービ ビルや京都朝 朝日会館など ど4ビル、スポーツク ラブ10、 、住宅展示場 場7、空港事 事務所3などの施設が含 含まれます。 朝日新 新聞を印刷している全国 国27工場の のうち、13工 工場は朝日新 新聞がエネル ルギー管理を をする工 場で、そ その中の8工 工場は、エネ ネルギーを原 原油換算して て年間 1,500 0kl以上使用 用する第二種 種管理指 定工場で です。第二種 種管理指定工場は工場 場ごとに原単 単位の報告が が義務付けら られています す。 地球温 温暖化対策 策のための環 環境管理シス ステム(ISO1 14001)は、朝日新聞を を印刷してい いる21工 場(新規 規に大阪工場 場追加)が認 認証取得し、省エネを含 含めた環境へ への取り組み みを継続して て運用し ています す。 朝日新聞社は関係する工場とともに、これからも EMS(環境マネジメントシステム)に沿って建物 や施設の改修を実施します。省エネ型の空調機や冷温水器、インバータ制御ポンプや冷凍機 を導入し、ボイラーの運転時間の見直しなどでエネルギー使用量の削減を進めます。 工場で多くのエネルギーを消費する輪転機(シャフト機)を更新する際には、損紙や電力使用 の少ないシャフトレス機を採用してきましたが、さらに進めて版材や、より電力使用の少ない4× 1(版胴1頁周)タイプを船橋工場に導入して、順調に印刷を開始しました。また損紙率の改善、 薬液の適正処理などにも継続して努め、幅広く環境対策を推進します。 全社のエネルギー使用量(電力と都市ガス)と CO₂総排出量(改正省エネ法に基づく) 2010年度 電力(kWh) 全社 2011年度 都市ガス(㎥) 電力(kWh) 都市ガス(㎥) 160,521,237 4,710,676 161,728,550 4,771,480 29,812,450 275,240 27,334,399 253,649 船橋工場 7,974,700 250,470 7,223,000 247,000 川崎工場 8,776,750 113,910 8,648,400 134,797 座間工場 8,422,000 54,000 8,429,000 50,000 築地工場 7,432,000 (本社屋合算) 6,787,000 (本社屋合算) 世田谷工場 5,850,350 84,090 5,787,948 95,131 16,227,317 1,074,506 14,324,210 996,823 84,495,567 1,832,216 78,533,960 1,777,400 19,570,000 799,000 19,101,500 779,000 京都工場 5,837,000 615,000 5,655,000 612,000 堺工場 6,076,110 435,200 6,021,217 417,761 阪神工場 7,261,000 86,000 6,443,000 78,000 13,314,685 310,737 22,368,123 461,129 52,058,795 2,245,937 59,588,840 2,347,890 13,787,787 333,123 12,762,130 327,050 名古屋本社 9,570,254 298,016 8,952,368 317,755 北海道支社 608,835 1,384 891,258 1,384 本社屋 東京本社 その他 小計 本社屋 大阪本社 その他 小計 西部本社 全社CO₂換算(t) 70,194(対前年度比 89.4%) 69,672(対前年度比 99.3%) 2012年度 電力(kWh) 全社 2013年度 都市ガス(㎥) 電力(kWh) 都市ガス(㎥) 154,526,737 4,539,162 135,666,847 3,695,546 25,437,247 238,073 25,368,000 234,000 船橋工場 6,742,000 248,000 6,644,000 251,000 川崎工場 8,281,488 122,335 8,173,752 129,836 座間工場 8,190,000 40,000 7,421,000 46,000 築地工場 6,655,000 (本社屋合算) 6,642,000 (本社屋合算) 世田谷工場 5,744,736 80,735 5,716,140 77,887 15,954,178 1,079,762 14,672,404 1,047,296 77,004,649 1,808,905 74,637,296 1,786,019 16,520,000 695,000 16,188,000 3,294 京都工場 5,798,000 598,000 5,759,000 575,000 堺工場 5,961,768 405,907 5,919,000 428,000 阪神工場 6,371,269 72,502 6,451,000 78,000 21,170,512 344,465 5,335,207 228,622 55,821,549 2,115,874 39,652,207 1,312,916 12,075,071 320,099 11,672,208 324,195 名古屋本社 8,797,078 292,899 8,916,370 271,031 北海道支社 828,391 1,384 788,767 1,384 本社屋 東京本社 その他 小計 本社屋 大阪本社 その他 小計 西部本社 全社CO₂換算(t) 84,908(対前年度比 121.9%) 85,094(対前年度比 100.2%) ※表は電力とガスだけのデータ。ほかにも工場ではA重油や灯油など、西部本社では冷温水熱源、2012 年度途中から中之島フェ スティバルタワーでは地域冷暖房システムの熱量供給(いずれも河川水利用)などのエネルギーを利用している。「全社CO₂換算」 は総エネルギーから換算した値となっている。 ※電力の CO₂換算には当該年度の実排出係数(電力を CO₂に換算する係数)を利用している。したがって 2012 年度に電力やガス 使用量が減っても CO₂量が増えたのは実排出係数が大幅に上がったため。例えば東京電力では 11 年度 0.000375t-CO₂/kWh、 12 年度 0.000464 t-CO₂/kWh、 13 年度 0.000525 t-CO₂/kWh、 関西電力では 11 年度 0.000311 t-CO₂/kWh、 12 年度 0.000450 t-CO₂/kWh、13 年度 0.000514 t-CO₂/kWh になった。 ※2012 年度の大阪本社「本社屋」は旧社屋の 13 年 3 月までのデータ。新社屋(中之島フェスティバルタワー、12 年 11 月に開業) のデータは「その他」に入れた。13 年度の大阪本社「本社屋」は、中之島フェスティバルタワーのデータ。 ※端数処理のため、合計値があわない場合がある。 【東京】 東京本社社屋(本館・新館)の2013年度の電力使用量は、12年度に比べ約82,000kWh 減 り、32,009,688kWh で削減率は約0.26%でした。 例年実施している「クールビズ」(ノーネクタイ、ノー上着)は、電気料金の値上げ、円安・原油 高による燃料調整費の高止まりという事態が見込まれたため、前年より2週間早めた 5 月1日(水) から開始し、10月31日(木)まで行いました。 13年度の電力使用量は、省エネを見込める大きな設備更新がなく、夏(6月~8月)の東日本 は平均気温が統計開始以来3位となる猛暑の影響が大きく、この3カ月間では前年比0.84%増 (73,000kWh 増)となりましたが、14年1月より次世代の出稿系システム等に本番移行し、サー バー空調を含めた使用電力量の大幅な減少を実現して、削減に大きく寄与しました。 12年度の電力削減率1.02%には及ばなかったものの、他にも照明器具の省エネ化を進め て、新館地下駐車場の蛍光灯を従来FL型40WからHf型高効率32Wにして本数を半減(12月 ~3月実施)、本新館連絡ブリッジ(5階~8階)の蛍光灯(134本)をLED照明(21W)に変更し た上で本数を半減、同時に新館エレベーターホール(13フロア)の蛍光灯(352本)もLED化し 本数を約4分の1にしました(7月実施)。 都市ガス使用量は233,604㎥(前年度比1.88%減)、水道使用量は107,467㎥(前年度 比0.25%減)でした。東京本社への業務集中により人員増加の傾向が続きますが、使用量を 削減する術はなかなか見つかりません。 引き続き、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)装置や熱源設備の効率的な運転を おこなって節電に取り組むとともに、社員のみならず、食堂やテナントの協力もいただきながら 地道な省エネ活動を進めていきます。 【大阪】 大阪本社ビル(中之島フェスティバルタワー)の2013年度の電力使用量は16,188,000 kWh、ガス使用量は3,294㎥、地域冷暖房システムから熱量67,037GJの供給を受けました。 いずれの使用量とも、省エネルギー法で朝日新聞社が報告を定められたビル全体のエネルギ ー使用量で、ビルテナントのエネルギー権原部分(コンセント部分)を除いています。これらのエ ネルギー総量を原油換算した量は、6,520klとなります。 このうち、大阪本社専有部分の電力使用量は、4,137,000kWh、ガス使用量は3,294㎥、 地域冷暖房システムからの熱量供給は15,313GJでした。これらのエネルギー総量を原油に換 算すると、1,605klとなります。 新本社ビル(中之島フェスティバルタワー)は12年11月に開業し、13年1月初めに大阪本社 が新ビルに移転、本格的な使用となりました。12年度は年間を通しての使用でなかったため、1 3年度とのエネルギー使用量の比較はできません。今年度分の集計ができたので、来年度以降 にエネルギー使用量を把握し、変動を注視します。 大阪本社はエネルギー使用効率に優れたビルなので、大きなエネルギーの削減につながる ような対策は実施できませんでした。13年度は、次のような可能な節電に取り組みました。 5月1日から10月末まで、ノー上着・ノーネクタイの「クールビズ」を推奨しました。夏季(7月~ 9月)の冷房設定温度は、28℃を基本とするように呼びかけました。このほか、執務室(9階~11 階)の空調は人感センサーを利用して、人がいないときには停止するように設定し、空調稼働時 間を短縮しました。また、新ビル本社階の周囲は大きなガラス窓でおおわれ、直射日光があたる 時間帯は室温上昇が懸念されるため、日中はブラインドを床面までおろし、遮光するように各部 門に求めました。本社執務室はLED照明のため、結果として省エネは出来ていますが、加えて 業務終了後の消灯を徹底するように努めました。また、夏の期間(6月~10月実施)は、トイレ便 座のヒーターをオフしました。 伊丹格納庫事務所では13年度中に高効率な照明(LED、Hf蛍光灯)を採用、さらに複合機を 導入することにより、ファクスやコピー、プリンター機器を整理統合して使用電力を削減しました。 総局については、編集室の天井照明を、耐久性に優れて消費電力も少ないLED管に交換し ています。13年度は岡山、徳島総局で実施しました。 【西部】 西部本社屋(リバーウォーク北九州)の設備は熱反射型ガラス、インバーター式蛍光灯、自動 調光システムなどを導入しています。冷暖房の熱源は電力、ガスだけでなく河川水の温度差を 利用しています。2013年度の電力使用量は617,356kWh(前年度比約2.5%増)、冷暖房使 用量は1,665,562MJ(メガジュール、同11.6%減)でした。電力/ガスの使用量が増えたの は、6月~8月の猛暑が原因だと推察されます。電気代についてはテナントと同居しており、個 別電気メーターでなく、面積比で按分しています。 福岡本部の電力使用量は1,113,674 kWh で同7.5%減となりました。賃借面積は18%減 ですから目標には達しませんでした。福岡本部は朝日ビルディングにテナントとして入居してお り、基本の空調は固定ですが、基本空調以外に本社が設置したエアコンがあり、風量の調整や オンオフをこまめに行っています。ガスは8階食堂の都市ガス使用量を報告しており、9,973㎥ (同17.5%減)と目標どおりでした。 編集局では泊まり勤務者が終業後、午前3時をめどに電源を切ります。11年度には消灯マニ ュアルを作成し、作業終了後、原稿係を含めて徹底を図り、業務に実質的な影響の出ない範囲 での節電に取り組んでいます。 印刷工場分野では、12年度末に再度空調能力を見直し残り3台の空調機を2台に減じて更新 (更新予定の1台は休止状態)済みで、13年度も12年度比で363,561kWh の電力量の削減 実績となりました。 【名古屋】 (電気使用量などCO₂の排出状況) 名古屋本社の2013年度の電力使用量は3,260,664kWh(前年度3,097,861kWh)、ガ ス使用量は97,387㎥(前年度99,284㎥)。前年度と比べ、電力は約5.3%増えましたが、ガス は約1.9%削減できました。 13年度の電力使用量は、名古屋本社が入居するAMMNATビルの空調方式が、12年12 月からビル全体を管理するセントラル空調から各室に設置したエアコンによる個別空調に切り替 わったことにより増えたものと思われます。ガスについては、6月、7月と9月~11月は前年を上 回ったものの、使用量の多い冬季に前年を下回ったことから、通期では前年比マイナスとなりま した。 (名古屋本社機能集約工事が完了) 新聞棟解体のため本社機能を事務所棟に移転、集約する機能集約工事を2013年3月から1 4年3月末まで実施しました。この工事では、機能集約のための職場移転、レイアウト変更に加え て、事務所棟が入居するAMMNATビルが竣工から約25年経過し、更新期を迎えていた照明、 空調設備などのリニューアル工事も合わせて実施しました。 省エネ関連では、名古屋本社が使用する1階から5階フロアの照明をすべて高効率なHf型 (32W)に更新し、レイアウトに合わせて照明器具を配置するとともに、各フロア照明スイッチをエ リア別にしました。また冷蔵庫、電子レンジ、電気ポット、プリンターの共用化を図り台数を削減し たほか、1階から5階のブラインドを遮熱ブラインドに更新するなどの対策を実施しました。ゴミ対 策としては、ゴミの分別を推進するため、各職場にリサイクルステーションを新たに設置しまし た。 機能集約工事による省エネ対策に加え、14年4月から新聞棟が運用停止し、解体工事が始ま ったことで、14年度は電力、ガスとも使用量は大幅に削減される見込みです。 (読者挨拶品) ASAが挨拶品として使用しているゴミ袋は燃やしても有毒ガスが発生しないものを使用してい ます。雨用ビニールも同様です。 (折込部門の対策) 朝日オリコミ名古屋では、西春配送センターに風力発電機を設置、年間の最大発電電力量は 4,200kWhで3人家族の年間平均使用電力量と同じです。また資源ゴミのリサイクルも始めまし た。これまで“ゴミ”として廃棄物処理費を払って処分していたものを「紙類」と「プラスチック系」に 分別することで、再利用できる“資源”となり、わずかですが利益も生んでいます。 (社有車のハイブリッド化) 2013年8月に名古屋本社の社有車2台のうち1台をハイブリッド車(クラウン)に更新しました。 また契約するハイヤーもハイブリッド車に更新するよう要望し、契約する5台のうち2台はハイブリ ッド車(プリウス)にしました。今後もハイブリッド車など環境にやさしい車を増やしていく方針で す。 (自転車の業務利用) 自転車の業務利用について、2013年4月から広告部でテスト運用を開始、8月から正式に運 用を開始しました。業務用に自転車2台を購入し、広告部が名古屋駅、栄、丸の内など概ね2キ ロ圏の近隣の営業活動に利用しています。その後、女性部員の利用も増えてきたため女性用1 台を追加しました。近隣の営業活動をタクシーから自転車に切り替えたことで、環境にやさしい だけでなく、小回りが利き、効率的に回れることから営業成績も上がっているようです。 【北海道】 (電気使用量) 北海道支社社屋の2013年度の電気使用量は、従来の支社部分301,047kWh、08年から 直営になった朝日カルチャーセンター分が178,182kWh、計479,229kWhになりました。1 2年度に比べ22,510kWh、約4.9%増になりました。支社部分は、12年度に比べると約47, 566kWh 減(▲13.6%)となりました。一方、朝日カルチャーセンターは70,075kWh増(64. 8%)となりました。これは、美術教室を開設したことにより、朝日カルチャーセンターの床面積が、 13年3月末までの514.72㎡から181.59㎡(12年度比35.3%)増床され、13年4月から696. 31㎡に拡大された事が大きく影響したものと考えます。また、札幌市内の一部ASA(朝日新聞 サービスアンカー)では、室内照明をLEDにするなど、電気使用量削減を進めています。
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