平 成 21 年 度 事 業 計 画 書(案) 【 基 本 方 針 】 財団法人ふくしま海洋科学館は、「海を通して『人と地球の未来』を考える」という 基本理念に基づき、ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)において、生物の生息 環境を可能な限り忠実に再現した環境展示を行うとともに、身近な自然の活用と保全、 海洋資源の持続可能な利用のあり方について、様々な角度から情報を発信してきました。 その結果、平成19年度は開館初年度以来となる大台の100万人を突破したところ ですが、平成20年度は世界同時不況により国内経済は大きな影響を受け、当館におい ても入館者減に伴う収入減という形で現れており、平成21年度についても経済状況が 大きく好転する可能性は低いと予測されています。 このため、新たに始まる5年間の指定管理者の初年度となる平成21年度は、開館以 来運営に携わってきた経験と蓄積したノウハウを十分活かしながら、より自立性の高い 経営と運営の効率化を図ることが肝要です。これまで以上に地域との連携を図りながら、 以下の基本方針に基づき、「環境水族館」にふさわしい事業を展開し、80万人以上の 入館者と収入の確保を目指します。 1 展示のメインテーマ「黒潮と親潮が出会う潮目の海」を中心に、子どもたちが「自然 への扉」を開く体験学習の場として、環境にやさしい次世代の育成を目指します。 そのため、「キッズプロジェクト」の展示をさらに充実させるとともに、平成22年 度春の開館に向け福島県が整備を進めている「(仮称)アクアマリン子ども魚市場」の 水槽等の製作・敷設及び企画展示の開催準備等を着実に行い、「命の教育」を強力に推 進します。 2 常設展示をさらに向上させ、他館に類型のないテーマによる企画展の開催、四季折々 の来館者を迎える各種事業を展開し、社会教育施設としての役割を強化していきます。 また、学校や他の社会教育施設との連携を図るとともに、地域との交流事業等につい ても積極的に参画し、密着した活動を展開します。 3 全国の飼育技術者が研究成果を発表する(社)日本動物園水族館協会第54回水族館 技術者研究会を当館において開催します。 4 天然記念物に指定されている沼の内弁財天賢沼のウナギをシンボルとして、「弁財天 うなぎプロジェクト」により、阿武隈域内保全活動として域内希少淡水魚の調査研究に 取り組みます。 5 シーラカンスの学術研究においては、インドネシアをはじめ世界各地の研究機関等と 連携を図りつつ、引き続きシーラカンスの生態基礎調査を実施するとともに、インドネ シアで開催される World Ocean Conference に参加し、研究の成果を発表します。 6 水族館の重要な機能である生物研究については、引き続き飼育困難生物の展示開発、 希少生物の繁殖に関する研究に取り組みます。深海性魚類及び外洋性魚類等の研究を推 進します。 7 リピーターの確保と新規顧客の拡大を図るため、各種媒体及び移動水族館車(アクア ラバン)を活用した広報・営業活動を一層推進するとともに、これまで以上に来館者サ ービスの向上に努め、地域の観光施設としての役割にも応えていきます。 8 委託事業の見直しや直営化等により、施設管理経費の縮減を図ります。 9 既存のミュージアムショップ及びレストランの機能充実・サービス向上に努めるとと もに、シーラカンスグッズを扱う新規店舗「ミュージアムショップ・ゴンベッサ」や閉 館後の館内利用による宴会事業を行うことにより、附帯事業の強化を図ります。 《事 業 内 容》 Ⅰ 一般会計 1 飼育展示事業 (1)展示計画(水生生物保全センターを含む) 平成20年度末時点での展示規模は、以下のとおり。 ○ 水槽数(小型水槽は除く) ① 本館 73槽 ② 水生生物保全センター 17槽 ③ BIOBIO かっぱの里 1槽 ④ 蛇の目ビーチ 1槽 合 ○ 計 92槽 飼育生物 ① 哺乳類 6種 18点 ② 鳥類 5種 19点 ③ 爬虫類 9種 26点 ④ 両生類 5種 33点 ⑤ 魚類 471種 67,069点 ⑥ 無脊椎 245種 114,204点 ⑦ 植物 500種 20,000点 ⑧ 金魚 (40品種) 合 計 1,281種 396点 201,765点 (2)生物収集事業 展示及び研究目的のための生物の採集、購入及び輸送を以下のとおり施行する。 ○ 淡水生物収集 4月∼11月 ○ 沿岸生物収集 周年 ○ 深海性生物収集 4月∼6月、1月∼3月 ○ 北方系生物収集 5月∼ 6月、10月∼3月 ○ サンゴ礁、マングローブ生物収集 周年 ○ 植物 周年 ○ 蛇の目ビーチ生物収集 周年 ○ (仮称)アクアマリン子ども魚市場展示のための生物収集 10月∼3月 (3)南方系生物蓄養事業 南方系魚類(黒潮大水槽及びサンゴ礁水槽展示生物)を収集し、現地の海上生 け簀にて畜養し輸送する。 ○ 奄美大島:キハダ、カツオ 他 (4)水生生物保全センター運営事業 水生生物保全センターでは、採集及び飼育が困難とされる生物の飼育実験及び 繁殖研究を実施し、新規の展示開発に取り組むとともに、収集が困難な植物の実 生栽培等も行い、本館における独創性のある植栽展示に結び付けるものとする。 また、一般来館者等に水族館における研究活動を展示を通して紹介するコーナ ーを設け、水族館の研究活動及び保全活動について理解を深める。 ○ サンマの累代飼育 ○ 県内希少生物の繁殖:シナイモツゴ、ゼニタナゴ、イトヨ、メダカ、タガメ 他 ○ 深海性生物の飼育:アオメエソ、ハダカイワシ他 ○ 外洋性生物の飼育:アオザメ・バショウカジキ、ツツイカ類 他 ○ 熱帯植物の畜養栽培:マングローブ植物 他 ○ クラゲ類、ハゼ類等その他生物の飼育繁殖研究 (5)飼育生物管理事業 本館収容生物(植物を含む。)の展示・飼育管理、BIOBIO かっぱの里、蛇の目 ビーチの環境整備、水生生物保全センターの飼育管理を行う。 また、平成22年度春の開館に向け福島県が整備を進めている「(仮称)アク アマリン子ども魚市場」の企画展示に向けた生物収集・蓄養を行う。 さらに、ROV(自走式水中カメラ)に生物採集吸引装置を取り付け、飼育困 難生物採集に活用する。 (6)研究交流事業 ○ 学会及び各種研究会へ参加し、先進技術情報の収集を行い、当館の展示並び に教育普及活動に反映させる。 ○ 友好締結園館(東京都葛西臨海水族園、モントレー湾水族館、香港オーシャ ンパーク、パラオ国際サンゴ礁センター、新潟市水族館マリンピア日本海)と の生物及び技術交換等の交流事業を実施する。 ○ 天然記念物に指定されている沼の内弁財天天賢沼のウナギをシンボルとし て、「弁財天うなぎプロジェクト」により、阿武隈域内保全活動として域内希 少淡水魚調査、ウナギ生態調査に取り組む。 ○ 全国の飼育技術者が研究成果を発表する(社)日本動物園水族館協会第54 回水族館技術者研究会を平成22年2月4∼5日の2日間当館において開催す る。 2 企画営業事業 (1)企画管理 利便性や接遇技術の向上、イベント開催等により来館者サービスの向上や誘客 促進に努める。 ○ サービスの充実 来館者アンケート等を踏まえ、来館者のニーズや評価の把握に取り組むとと もに、サービスの充実と満足度向上に努める。また、応接職員の資質の向上を 目的とした接遇研修の充実を図る。 ○ 通年開館 平成20年度に引き続き、平成21年度においても、より一層のサービス向 上と自立性の高い経営を図るため、年中無休で365日開館する。 年中無休開館により 、“いつ行っても見られる”“何回行っても楽しめる” 水族館を目指す。 ○ 夜の水族館(アクアマリンナイト)等 ゴールデンウィーク、お盆期間、クリスマス期および夏休みの土日祝日にお いて、開館時間の延長や夜の水族館など各種催事を実施するとともに、季節に 因んだ館内装飾等を行い、誘客促進や来館者サービスの充実を図る。 また、年間を通して季節ごとの多彩なイベントを開催し、誘客に結びつける。 ○ マーケティングリサーチの実施 マーケティングリサーチを実施して、来館者アンケートや集客圏アンケート による当館の評価と市場ニーズを分析し、マイナス要因の抽出と解決策の検討 および市場動向を踏まえた今後の運営計画策定に活用する。 (2)広報宣伝 当館の特色を県内外に一層アピールするとともに、企画展等の開催が来館者の 増加とリピータ−の満足度向上につながるよう、パブリシティを活用した広報 活動や各種媒体による広告宣伝活動を積極的かつ機動的に展開する。 特に平成22年度春の開館に向け福島県が整備を進めている「(仮称)アク アマリン子ども魚市場」の事前広報宣伝活動を展開し、誘客に結びつける。 ○ マスコミ各社に対する情報提供、テレビ・ラジオ等への取材対応・出演 ○ 県内及び隣接県等におけるテレビ・ラジオCMの放送及び番組協賛 ○ 県内及び隣接県等の新聞、旅行誌、タウン誌等への広告掲載 ○ 周辺の駅、高速道路、その他公共施設等へのチラシの配布、配置 ○ 各種観光イベント等への参加 ○ ホームページ(携帯サイト含む)の充実による広報宣伝 ○ 移動水族館専用車(アクアラバン)を活用した営業・広報宣伝の強化 (3)観光誘致 首都圏及び隣接県に、県内外の旅行エージェント等に対する積極的なPR活動 及び営業活動を展開する。また、平成22年度春の開館に向け福島県が整備を進 めている「( 仮称)アクアマリン子ども魚市場」のPR活動及び営業活動も併せ て行い、旅行エージェント等への認知度を高めていく。さらに、地域の観光関係 団体・施設等との連携や地元旅館・ホテルとの業務提携により、一層の誘客促進 を図る。 ○ 旅行エージェント等への営業訪問 ○ 観光懇談会、教育施設誘致活動、キャラバン等への参加 ○ 観光関係団体等との連携(企画商品への協賛等) ○ 地元旅館・ホテルとの業務提携 (4)地域交流事業 地域に根ざした施設づくりを進めるとともに、様々な機会を通して地域との連 携を深め、人・モノ・情報の交流を活発にして地域の活性化と魅力的な地域づく りに努める。 ○ まちづくり市民会議への参画 ○ 小名浜港まつりへの協賛 ○ あぶくま発見の旅サポート(いわき地区文化施設連絡会)事業の推進 ○ 伝馬船製作事業の推進 ○ スパリゾートハワイアンズ、いわきら・ら・ミュウ、小名浜美食ホテルとの 連携 3 学習交流事業 (1)解説活動 子どもから大人まで多くの人々が、海の生物や環境について楽しみながら学び、 考え、交流のできる施設をめざし、一般来館者を対象とした次にあげる解説活動 を実施する。 ○ 潮目の海プリズムトーク 黒潮水槽に展示している生物について、100インチモニターの映像を交え て紹介する。 ○ 給餌解説 北の海の海獣・水鳥コーナーに展示しているトド、セイウチ、水鳥への給餌 に合わせ、分布や形態、生態等について解説を行う。 ○ タッチ・ラボ 館内で展示している生き物たちの分類や形態、生態等について実験やクイズ を交えながら解説を行う。 ○ バックヤードツアー ボランティアが解説者となり、水族館の仕組みや職員の飼育業務などについ て紹介する。9時30分∼16時に随時開催する。 ○ 磯の工作コーナー 自然物を利用したオリジナルグッズ作りを通して、生物や環境についての関 心や興味を高める。 ○ マリンシアター 当館のシーラカンス調査や平成19年度に制作したアクアマリンふくしま紹 介DVDなどのオリジナルハイビジョン映像4本を30分間隔で交互に上映す る。 ○ マリンガイド 展示生物に関する解説、トピックス情報の提供を行い、関心や興味を高める。 (2)企画展開催事業 来館者サービスと館の広報を兼ね、常設展示と異なる展示テーマを定めた企画 展示を以下の内容で実施する。 こ ○ 琉球弧∼黒潮の島々をめぐる旅∼ ① 第6回:「与那国・アヤミハビルの島」 期間:平成20年10月28日∼平成21年5月10日 第7回:「南の島のオオコウモリ」 期間:平成21年5月25日∼平成21年11月4日 第8回:未定 期間:平成21年11月19日∼平成22年5月11日 ② 概要:南西諸島の中で、大東諸島と尖閣諸島を除いた島々は、太平洋に背 を向けた弓なりに曲がる弧状をなしていることから「琉球弧」と呼 ばれ、島毎に固有の文化が育まれている。この企画展では、これら の島々の自然や文化を紹介する。 北のさかなの写真展「ダンゴウオのいる海」 ○ ① 期間:平成21年4月17日∼平成21年7月5日 ② 概要:北海道の羅臼町と宮城県の志津川町で撮影されたダンゴウオの写真 を中心に展示し、北の海に生きる生物の豊かな多様性を紹介する。 ○ 寄生虫展(仮称) ① 期間:平成21年7月18日∼平成21年8月31日 ② 概要:寄生虫学の歴史や寄生虫の生態、人間をはじめとする生物との関わ りをを紹介する。人間の内臓に住む寄生虫の標本やペットとして飼 われる動物が持つ寄生虫、さらには自然界において鳥類や魚類など が保有する寄生虫などさまざまな標本を展示する。 ○ 友好園館めぐり展(仮称) ① 期間:平成21年12月19日∼平成22年7月4日 ② 概要:当企画展の期間中に開催を予定している(社)日本動物園水族館協 会第54回水族館技術者研究会や(仮称)アクアマリン子ども魚市 場のオープンに合わせ、当財団が友好園館締結をしている東京都葛 西臨海水族園、モントレー湾水族館、香港オーシャンパーク、パラ オ国際サンゴ礁センター、新潟市水族館マリンピア日本海の紹介を 行う。これにより当財団が国内外の水族館と広く連携して事業を実 施していることを周知する。 ○ 小名浜国際環境芸術際 ① 期間:平成21年9月26日∼平成21年11月15日 ② 概要:大漁旗をテーマとしたデザイン展を実施し、芸術を通して環境保全 のメッセージを発信するとともに、芸術による地域交流を図る。 ○ キッズアート展 ① 期間:平成21年9月26日∼平成21年11月15日 ② 概要:幼稚園から小学校2年生を対象に海をテーマにした作品を募集し、 展示を行う。 ○ 俳句の季コンテスト ① 期間:平成21年9月26日∼平成21年12月13日 ② 概要:来館者に館内で俳句を詠み投句してもらう。これを審査し掲示する。 ○ 山野草展 ① 期間:平成21年5月1日∼平成21年5月6日 ② 概要:春の野草等による作品を中心に展示する。 ○ 盆栽展 ① 期間:平成21年10月31日∼平成21年11月8日 ② 概要:黒松等の古木の迫力ある作品や秋の草花等による作品を展示する。 ○ 干支展 ① 期間:平成20年12月5日∼平成22年1月11日 ② 概要:平成22年の干支に因んだ生物を展示する。 (3)展示事業 魅力ある展示を維持するため、展示品、種名板、情報ソフト等の更新を随時行 い、情報コーナーの図書、映像ソフト等の充実に努める。 ○ オセアニックガレリアの各展示ブースの情報の更新や展示の拡充を行う。 ○ 館内1階、2階の各水槽に設置してある種名ラベルの改修を行い、来館者が 活用しやすいものに変更を行う。 ○ アクアマリンアグリを拡張し、野菜の展示の拡充を行う。 (4)学校教育関連事業 学校及び社会教育施設との連携を図りながら、海の生物、海洋文化・科学に関 する学習支援事業を推進する。また、キッズハンドブック(高学年用)を改訂し、 施設利用の促進を図るとともに、学校教育に基づく活動の利用による減免制度の 特性を維持していく。 ○ 教職員セミナーを実施(8月中に5回開催)する。 ○ ゲストティーチャーの実施:いわきを除く各教育事務所管内において1日行 う。 ○ 教材等の貸し出しを実施する。 ○ ガイダンス、館内学習、館内学習支援事業、ビオトープを活用した学習を実 施する。 ○ 移動水族館専用車(アクアラバン)の運行:いわき教育事務所管内を除く県 内6か所に2泊3日で運行する。 ○ 講師派遣:いわき教育事務所管内の小中学校から希望があれば、講師を派遣 し、授業を実施する。 ○ 移動水族館専用車(アクアラバン)を新規に製作し、展示及び運行の充実を 図る。 (5)情報提供事業 インターネットや機関誌を利用して、館内活動状況、水生生物及び海などに関 する情報を提供する。 ○ インターネットによる情報発信 随時更新 ○ 機関誌(AMF NEWS)の発行 四半期ごと年4回発行 (6)環境教育事業 いわき教育事務所管内の小中学生を対象に、身近な生物やその生息環境に関心 をもち、地域の環境保全の重要性を認識することができる環境教育事業を実施す る。 ○ 自然環境調査 小中学校の児童・生徒を対象に環境調査を行い、自然界の成り立ちや恩恵、 環境保全の重要性等について学習をさせる。 ○ 猪苗代湖・裏磐梯湖沼群環境調査の実施 猪苗代湖や裏磐梯湖沼群の生物の分布状況や生態系を把握し、その保全を行 うため環境調査を実施する。 ○ 「BIOBIO かっぱの里 」、「蛇の目ビーチ」を活用した体験学習の実施 「BIOBIO かっぱの里」、「蛇の目ビーチ」において、水辺の環境と生き物をテ ーマにした体験学習の機会を提供する。 4 一般管理事業 ふくしま海洋科学館の指定管理者として、必要経費等の更なる見直しを図り、一 層の効率的かつ適正な執行に努める。 また、(仮称)アクアマリン子ども魚市場」開館及び附帯事業の強化のため職員 の増員を図り、併せて職員の給与体系の見直しを行う。 さらに、職員の資質向上を図るため、職員研修を拡充するとともに、健康管理事 業を充実する。 5 施設管理事業 開館10年目を迎え、施設の経年の劣化が目に付きやすい時期となることから、 劣化防止を図るため、福島県との指定管理者協定に基づき本館、水生生物保全セン ター及び海水取水・送水施設並びに備品等の県有財産の維持管理・修繕を適正に行 う。 また、委託業務の見直し・直営化等を行い、施設管理経費の縮減を図る。 (1)主要維持管理施設 ○ いわき市小名浜字辰巳町地内 ① ふくしま海洋科学館 敷地面積 34,052.63m2 本館延床面積 13,714.89m2 水生生物保全センター延床面積 温室面積 ② 966.37m2 27.22m2 駐車場関係 駐車場面積 21,943.97m2 106.18m2 屋外トイレ面積 ○ いわき市小名浜下神白字松下地内 ① 海水取水・送水施設 取水ポンプ棟 1棟 90.05m2 ろ過送水棟 1棟 180.52m2 取水管(管径 350mm) 126.265m×2条 揚水管(管径 300mm) 146.00m 送水管(管径 250mm) 2,875.90m (2)来館者用駐車場の確保 (仮称)アクアマリン子ども魚市場建設に伴い、本館駐車場台数が減少するも のの、繁忙期に必要となる来館者用臨時駐車場を確保し、安全かつスムーズな整 理誘導を行う。 ○ ○ 本館駐車場 第 1 駐車場 219台 第2駐車場 135台 本館駐車場 計 354台 臨時駐車場 通年用 494台 (内数:職員、ボランティア等用) ○ 6 ( 114台 ) 繁忙期用 503台 臨時駐車場 計 997台 本館及び臨時駐車場 合計 1,351台 子ども魚市場整備事業 福島県が平成20年度から整備している「(仮称)アクアマリン子ども魚市場」 は、自然体験を基本とした環境教育と海洋の持続的な利用を学ぶための「捕らえる」、 「調理する 」、「食べる」という「命の教育」の実践を展開する施設であり、その ソフト事業として「釣り堀 」、「生け簀」、「体験コーナー」の事業展開の準備と実 践及びアイコン水槽等の設置施工を実施する。 また、現在、本館で展示している「いろいろ水族館」、「キッズアクアリウム」 等を移設し、施設の充実を図る。 さらに、(仮称)アクアマリン子ども魚市場」の開館に向けた案内表示等の製作 や生物収集、蓄養も合わせて実施して、平成22年度春の開館を目指す。 Ⅱ 海洋文化学習振興基金会計 1 海洋文化推進事業 シーラカンスの学術研究を長期的なテーマとし、インドネシア諸島周辺及びアフ リカの海域を広範囲に調査する。 (1) インドネシアシーラカンスに関する生態調査を実施する。 (2) 環境保全の一環としてアフリカコモロにおける環境保全活動に協力する。 (3) 新生息地インドネシア(パプア州)とアフリカ(タンザニア・コモロ)の生息 生態調査の継続。 (4) インドネシアマナドで開催される World Ocean Conference(5月開催)に出席 して、シーラカンスの研究調査結果を世界の研究者に報告発表する。 2 スクール開催事業 海の生物に親しみ、自然の事象について興味、関心を高めることを目的に、各種 スクールを開催する。 (1) キッズプログラム、ホットプログラム ○ 概 要:館の内外で開催する子供対象(キッズプログラム)、大人対象(ホ ットプログラム)の体験学習プログラム(有料)を月に2回程度(夏 休み等長期休業期間を除く)実施する。 ○ テーマ:当館の理念に即したものとし、当館の展示の活用をはじめとして自 然体験、命の教育等、幅広いテーマで実施する。 例)夜の水族館体験(宿泊)、釣り体験、自然観察会、飼育体験等 ○ 回 数:キッズプログラム17回、ほっとプログラム7回 (2) チューター活動促進 平成15年度より登録を実施しているチューター(教育普及活動支援者)の活 動の充実と活動範囲の拡大を図る。 (3)ボランティア活動事業 アクアマリンふくしまボランティアの会による自主的、積極的なボランティア 活動を通して、来館者の学習活動を支援するとともに、多様な交流を促進してい く。また、ボランティア活動者に対しては、資質向上のための専門研修を継続的 に行い、本施設を自らの学習・実践の場として積極的に提供していく。 Ⅲ ○ オセアニックガレリア、タッチプール等での観覧支援、解説 ○ バックヤードツアーの実施 ○ 館内各所でのスポットガイド(シケーダーガイド)の実施 ○ 専門研修の実施 附帯事業会計 ふくしま海洋科学館の指定管理者として、ミュージアムショップ及びレストランの 機能を充実させ、サービス向上に努めるとともに、健全経営に資する事業として入館 者単価の向上に努め、経営強化する。 1 ミュージアムショップの運営 売上げ状況の分析による販売商品や取引業者の定期的な見直しを行うほか、仮説 ・検証・実行を基にオリジナル商品の開発に積極的に取り組む。 また、店内のディスプレイや季節演出、企画展に合わせた商品に工夫を凝らすな どミュージアムショップの魅力を高め、売り上げの増加を図る。 ミュージアムショップ「ウミノス」は面積が狭く、来館者に不便を来しているこ とから、店舗の改修により利用率を向上させる。また、シーラカンスグッズを扱う 新規店舗「ミュージアムショップ・ゴンベッサ」の商品を充実させ、売上拡大を図 る。 さらに、(仮称)アクアマリン子ども魚市場内のショップ運営計画及び什器備品 の整備を行う。 ジャノメ食堂については収益事業としての更なる充実を目指す。 2 レストランの運営 来館者の利用促進、満足度向上に向け、水族館のレストランという特性を活かし た特色あるメニューやイベントに関連したメニューを提供するとともに、昼食時間帯 以外においても利用率の向上に努める。また、館内の店舗(アクアクロス)に加え屋 外テラスの仮設店舗による販売を充実させ、利用者増を図り収益に結びつける。 3 宴会事業 「アクアマリン竜宮城」と銘打ち、イブニングイベントとして潮目の大水槽前等 の空間を利用した有料宴会場として開放することにより、閉館後の館内の利用、来 館者サービス及び満足度の向上を図るとともに、併せて収益増を目指す。
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