1 人の健康を保護するまちをめざして.pdf(607KB) - 会津若松市

(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
事業番号1「電気自動車推進事業(スマートコミュニティ推進事業)」
(担当課:環境生活課)
スマートコミュニティ推進事業は、市と富士通株式会社、東北電力株式会社が連携協力し、再
生可能エネルギーの推進と ICT の活用により、エネルギーの利用効率を高める スマートコミュ
ティの構築を目指すものです。
本事業においては、富士通㈱が東北電力㈱と共同し、市域における再生可能エネルギー発電状
況の「見える化」などの再エネに関する情報提供を行う「エネルギーコントロールセンター」の
構築や、雪国型メガソーラー発電施設の整備などの事業に取り組んでいきます。
市としては、化石燃料を燃焼せず二酸化炭素を排出しない電気自動車の普及に向けた取り組み
として、市公用車へ電気自動車を率先して導入するとともに、市民向けに急速充電器活用サービ
スを行うなど、電気自動車が普及しやすい環境づくりを推進していきます。
また、電気自動車を蓄電池として利用して、災害停電時に避難施設等への電力供給を行うなど、
地域の防災強化に向けたシステム構築にも併せて取り組んでいきます。
スマートコミュニティ・マスタープランの3つの柱
Ⅰ.エネルギーコントロールセンターの構築(下記イメージ図参照)
◆ 具体的な事業
○ 家庭向けデマンドレスポンスサービスの構築
⇒ エネルギー使用のピーク時に、電力使用を控えた消費者に対して特典などを付与
することで、電力の消費集中を抑制し、エネルギーの安定供給を図る仕組み。
○ 雪国型メガソーラー発電所の設置(1.3MW、H26.10~)
Ⅱ.バイオマス資源を活用した熱供給によるまちづくり
◆ 具体的な事業 現在継続検討中
(関連)グリーン発電会津で発電した電気の地産地消(市有5施設で実施。H26.3.1~)
Ⅲ.太陽光発電/蓄電池の導入促進と地域防災対策との連動
◆ 具体的な事業
○ 市施設への太陽光発電/蓄電池の導入
(GND基金を活用 → H25北会津支所、H26水道部、H27は市有2施設へ設置予定)
○ 電気自動車等の導入(電気自動車推進事業)
◆ エネルギーコントロールセンターの事業イメージ
12
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
【電気自動車の普及に向けた取り組み】
電気自動車の普及に向けた市施設への設備導入については、「スマートコミュニティ導入促進
事業費補助金」を受け、以下に取り組みました。
1.市公用車に電気自動車を導入
平成 25 年度は4台の電気自動車を導入し、その内
1台は市長公用車として活用しています。
なお、平成 26 年度には1台の導入予定があります。
2.Vehicle to Home(Ⅴ2H)の導入
(平成 25 年度に2基、平成 26 年度に1基予定)
V2H は、電気自動車の蓄電池電力を家庭用電力とし
て利用可能とできる充電器です。この機器の導入に
より、停電時に電気自動車を蓄電池として利用可能
になりました。
◆ 電気自動車の導入
3.電気自動車用普通充電器の導入
市公用車への充電用として、2基設置しました。(栄町第1庁舎及び栄町第2庁舎)
4.急速充電器の導入
市民への啓発事業として、市役所本庁舎に、電気
自動車用の「急速充電器」1基を設置し、市民や観
光客向けに提供することで、電気自動車の普及を図
りました。 みなさん、是非ご利用ください
(1回あたり 500 円)
◆ 急速充電器で充電する様子
今後は、エネルギーコントロールセンターとの連携により、防災施設における太陽光パネル発
電量や蓄電池の残量、市の電気自動車の蓄電量と位置情報をリアルタイムで把握、管理すること
で、災害停電時における電源確保を行います。
平常時には、電気自動車の導入効果などをWEB上で公表することで、電気自動車の普及に向
けたPRを行います。
13
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
事業番号4 「農業用使用済プラスチック適正処理事業」 (担当課:農政課)
ビニールハウスの被覆資材や肥料袋等の農業用使用
済プラスチックは、「廃棄物の処理及び清掃に関す
る法律」により産業廃棄物として取り扱われ、事業
者(農業者)が自らの責任において、適切に処理す
ることが義務付けられています。
農業用プラスチックは、農業生産における被覆栽
培の急激な進展に伴い、利用率が急速に増加し、生
産安定に大きく寄与している一方、毎年大量に排出
される使用済プラスチックの適正処理が課題となっ
ています。
◆回収の様子(JA あいづ門田営農センター)
農業者個々が農業用使用済プラスチックを適正に
処理することは難しいことから、「会津若松市農業用使用済プラスチック適正処理推進協議会」
では、農業者に対して適正処理についての啓発活動を積極的に行うとともに、地区ごとの一斉回
収を毎年2回(春・秋)行うことにより、計画的な収集・運搬・リサイクルによる農業用使用済
プラスチックの適正処理を図っています。
◆平成 25 年度 一斉回収実績
【第1回一斉回収】
№
回収場所
回収日
回収件数
回収量(㎏)
1
会津若松営農センター
6月 23 日
138 16,457 2
門田営農センター
6月 23 日
89 6,663 3
湊営農センター
6月 23 日
86 7,812 4
河東営農センター
6月 23 日
140 14,106 5
北会津公民館駐車場
6月 25 日~26 日
190 40,221 643 85,259 合 計
【第2回一斉回収】
№
回収場所
回収日
回収件数
回収量(㎏)
1
会津若松営農センター
10 月 20 日
93
7,175 2
門田営農センター
10 月 20 日
63
2,996 3
湊営農センター
10 月 20 日
51
3,077 4
河東営農センター
10 月 20 日
81
4,752 5
北会津公民館駐車場
11 月 13 日~14 日
169
29,381 457
47,381 合 計
14
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
事業番号5 「環境放射線調査事業」 (担当課:環境生活課)
平成 23 年3月の福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質がガスやちりとなって、市へ
も飛来しました。
市内の各地区(約 210 地区)ごとに放射線量の調査を行ったところ、下表のとおり平成 24 年3、
4月に市内の北西部に追加的被ばく線量の推計が年間1ミリシーベルトとなる毎時 0.23 マイクロ
シーベルト(μSv/h)を僅かに超える地域が見られましたが、市の放射線管理アドバイザーからは
「市内はいずれの地域でも健康影響が考えられるような放射線のレベルにはない」という評価を
受けました。
また、平成 25 年にも同地区の詳細調査を実施したところ、当初の予測以上に放射線量が減少し
ており、0.23μSv/h を超える地区は確認されませんでした。
全体の平均値
平成 24 年と比較した
減少率
最大値
0.23μSv/h を超え
る地区数
平成 24 年3、4月測定
0.18μSv/h
-
0.32μSv/h
31 箇所
平成 25 年5、6月測定
0.14μSv/h
22%減少
0.21μSv/h
0箇所
現在も、雨どいの下や側溝などで、マイクロホットスポット(局所的に線量が高い箇所)があ
りますが、その地点から1mも離れると、その数値は周辺の放射線量と同程度まで下がりますの
で、通常の生活では健康への影響は考えられません。
しかし、マイクロホットスポットや低線量の影響に不安を感じている市民の方もいることから、
市では線量低減化活動支援事業の実施や放射線に関する講演会・出前講座の開催等により、不安
感の払拭に努めています。
市内の放射線量はホームページ等で確認できます
市では毎月市内9箇所の環境放射線測定を行っており、市内各所に設置された放射線自動計測
器(モニタリングポスト等)18 箇所の値と併せて、市のホームページや市政だよりで結果を公表し
ています。また、市内 152 箇所にあるモニタリングポスト等の測定値は原子力規制委員会のホー
ムページで随時確認することができます。
なお、市民の方が自ら放射線量を測定できるよう、簡易型放射線測定器の貸し出しも行ってい
ます。
~ひとくちメモ~
放射線の種類やエネルギーの大きさは放射性物質によって異なり、人体が受ける影響もまたそ
れぞれに異なります。このため、放射線が人体へ及ぼす影響は、放射性物質の量(ベクレル)の
大小ではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した
数値(シーベルト)で比較します。
■ シーベルト (Sv) とベクレル (Bq) の違い
○シーベルト (Sv) ・・・放射線が人体に当たったときの影響の大きさを表す単位
○ベクレル (Bq) ・・・・・放射能の強さ(放射性物質の量)を表す単位 15
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
◆平成 25 年度環境放射線測定結果表
モ
ニ
タ
リ
ン
グ
ポ
ス
ト
等
に
よ
る
測
定
の
数
値
市
独
自
測
定
の
数
値
単位:マイクロシーベルト毎時 (μSv/h)
測定場所
H 25
H 26
5/15 6/14 7/12 8/13 9/11 10/11 11/13 12/16
2/13
4/15
1/15
①
河東町高塚
0.17 0.17 0.17 0.17 0.17 0.16 0.17 0.15 0.08 0.07 0.08 0.11
②
飯盛山観光案内所
0.10 0.10 0.10 0.10 0.09 0.09 0.09 0.09 0.05 0.05 0.04 0.06
③
東山温泉市営駐車場
0.11 0.11 0.10 0.11 0.11 0.10 0.10 0.10 0.07 0.07 0.07 0.09
④
湊市民センター
0.07 0.07 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.07 0.03 0.02 0.02 0.02
⑤
河東町八田
0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 0.09 0.09 0.09 0.05 0.03 0.03 0.03
⑥
河東熊野堂※1
⑦
河東町広田西公園
0.21 0.20 0.21 0.19 0.19 0.18 0.19 0.17 0.09 0.07 0.07 0.11
⑧
松長団地
0.13 0.13 0.14 0.13 0.13 0.12 0.12 0.11 0.06 0.04 0.04 0.05
⑨
北公民館
0.16 0.15 0.15 0.14 0.15 0.15 0.15 0.14 0.09 0.09 0.10 0.13
⑩
会津若松駅
0.11 0.11 0.12 0.12 0.12 0.11 0.11 0.10 0.06 0.06 0.05 0.08
⑪
東公民館※2
0.11 0.11 0.11 0.10 0.10 0.10 0.10 0.09
⑫
南公民館
⑬
大戸公民館
0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05
⑭
河東町北畑
0.20 0.21 0.20 0.18 0.18 0.18 0.19 0.17 0.10 0.09 0.09 0.12
⑮
神指町高久
0.21 0.21 0.22 0.20 0.20 0.19 0.19 0.17 0.08 0.07 0.07 0.14
⑯
神指町北四合
0.11 0.11 0.11 0.1 0.11 0.10 0.10 0.10 0.06 0.07 0.06 0.09
⑰
北会津町下荒井
0.22 0.22 0.23 0.21 0.22 0.20 0.21 0.19 0.07 0.07 0.05 0.11
⑱
一箕町鶴賀
⑲
会津総合運動公園
わんぱく広場
0.13 0.13 0.14 0.13 0.12 0.12 0.12 0.11 0.07 0.07 0.06 0.08
20
鶴ヶ城西出丸駐車場
0.13 0.11 0.11 0.11 0.09 0.11 0.11 0.10 0.06 0.08 0.06 0.08
21
七日町市民広場
0.14 0.14 0.12 0.13 0.12 0.13 0.13 0.12 0.06 0.07 0.06 0.09
22
北会津ほたるの森公園
0.17 0.17 0.16 0.16 0.16 0.15 0.15 0.14 0.06 0.05 0.04 0.05
23
高野町界沢
0.25 0.24 0.21 0.21 0.20 0.20 0.21 0.19 0.10 0.10 0.08 0.15
24
北会津町田村山
0.15 0.13 0.12 0.13 0.13 0.12 0.13 0.14 0.06 0.07 0.05 0.09
25
神指町高瀬
0.14 0.11 0.11 0.10 0.11 0.11 0.12 0.12 0.07 0.08 0.08 0.09
26
大塚山墓園
0.13 0.12 0.11 0.12 0.11 0.11 0.11 0.11 0.06 0.07 0.06 0.08
27
神指町南四合
0.15 0.14 0.13 0.13 0.13 0.13 0.13 0.13 0.08 0.09 0.08 0.09
28
北会津町西後庵
0.14 0.10 0.10 0.10 0.13 0.11 0.11 0.12 0.07 0.07 0.07 0.08
0.20 0.20 0.19 0.19 0.19 0.18 0.18
-
-
-
-
-
3/13
0.07 0.06
0.08 0.09
0.12 0.13 0.12 0.11 0.11 0.11 0.12 0.11 0.07 0.07 0.07 0.08
0.12 0.12 0.12 0.12 0.13
-
-
0.04 0.05 0.04 0.05
0.12 0.11 0.06 0.06 0.05 0.08
「-」・・・モニタリングポスト等機器の修理・調整により欠測となっているものです。
※1…河東町熊野堂の測定値について、大田原保育所のリアルタイム線量計の測定値を使用していましたが、故障により平成 26 年
2月から河東第三幼稚園に変更しています。
※2…東公民館の測定値について、東公民館のリアルタイム線量計が故障のため、平成 26 年2月から東山小学校に変更しています。
■ 毎月の環境放射線の測定方法(市独自測定)
・ NaI シンチレーション方式サーベイメータを使用
・地表から1mの高さで測定
・5m間隔で4地点を測定し平均値を出す
16
こんな風に測ってます
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
事業番号7 「公共下水道・農業集落排水・個別生活排水・浄化槽設置整備事業」 (担当課:下水道課)
1.公共下水道事業
市では、昭和 48 年度より生活環境の改善と公共用水域の水質保全を
図るため、まちづくりの根幹事業である公共下水道の整備を進めてい
ます。
昭和 47 年に基本計画を策定、翌年度より事業に着手し、下水浄化工
場の建設をはじめ汚水管きょの布設等の面的整備を進めています。
現在は、全体計画区域 2,718ha、事業認可区域 2,184ha の事業を行っています。
2.農業集落排水事業
農業集落におけるし尿、生活雑排水などの汚水を処理し、農業用排水及び公共用水域の水質
保全や、生産性の高い農業の実現と活力のある農村社会の形成に資することを目的として、農
業集落排水処理施設の整備を進めており、7処理区で計画区域 417.4ha の事業を行っています。
◆平成 25 年度 事業別整備状況
事 業 名
公共下水道事業
全体計画面積
事業認可面積
整備済面積
(A)
(B)
(C)
2,379.0ha
1,845.0ha
1,520.5ha
21.5ha
82.4%
北会津北部処理区
123.0ha
123.0ha
123.0ha
-
100.0%
河東処理区
216.0ha
216.0ha
150.0ha
4.0ha
69.4%
2,718.0ha
2,184.0ha
1,793.5ha
25.5ha
82.1%
赤井地区(完了)
11.0ha
11.0ha
11.0ha
-
100.0%
共和地区(完了)
35.0ha
35.0ha
35.0ha
-
100.0%
界沢地区(完了)
20.0ha
20.0ha
20.0ha
-
100.0%
宮木地区(完了)
13.0ha
13.0ha
13.0ha
-
100.0%
上米塚地区(完了)
24.0ha
24.0ha
24.0ha
-
100.0%
下荒井地区(完了)
135.0ha
135.0ha
135.0ha
-
100.0%
北会津西部地区
179.4ha
179.4ha
172.4ha
11.1ha
96.1%
417.4ha
417.4ha
410.4ha
11.1ha
98.3%
処 理 区 名
会津若松処理区
計
農業集落排水事業
計
H25 年度実績
面積整備率
(C/B)
3.個別生活排水事業
公共下水道の全体計画区域及び農業集落排水事業の処理区域以外の区域については、生活環
境の改善と公共用水域の水質保全を図るため、市が浄化槽本体を各戸に設置し維持管理する事
業を進めています。
平成 25 年度設置基数 (累計)
48(788)基
4.浄化槽設置整備事業
河川等の水質汚濁の主な原因が、各家庭からの生活排水にあることから、市では平成5年度
より浄化槽を設置する場合に補助金を交付しています。対象となるのは、公共下水道事業の全
体計画区域内で下水道の整備が概ね7年以上見込まれない区域となります。
平成 25 年度補助金交付件数(累計)
17
43(1,646)件
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
事業番号9 「猪苗代湖環境保全推進事業」 (担当課:環境生活課)
猪苗代湖は、毎年、湖水浴などの利用者が多数訪れる大切な観光資源であるとともに、農業用
水や飲料水としても利用されるなど、市の貴重な水資源でもあります。
1.会津若松市猪苗代湖水環境保全推進計画の推進
◆猪苗代湖の水環境講座 「会津若松市猪苗代湖水環境保全推進計画」は猪苗
代湖の水環境保全のための施策を具体的、体系的に示
す基本的な計画として平成 15 年2月に策定し、平成 26
年3月に第2期環境基本計画に統合しました。
この計画に基づき、平成 25 年度は、幅広い年齢層の
人たちに猪苗代湖に関心を持ってもらえるよう、 「猪
苗代湖の水環境講座」の開催や「環境フェスタ」、市
のホームページの中で猪苗代湖の水環境について紹介
しました。
(猪苗代湖岸クリーンアップ作戦)
【猪苗代湖岸一斉クリーンアップ作戦と水環境講座】
■開催日:平成 25 年8月4日(日)
■場 所:猪苗代湖(崎川浜)及び湊町原川
■参加者:34 名(水環境講座 19 名、地元参加者 15 名)
■内 容:クリーンアップ作戦では地元の皆さんと協力
し 、 燃 や せ る ご み 31.1kg 、 燃 や せ な い ご み
6.7kg を回収しました。また、キャンプ場の利用
者へ啓発グッズを配布し、水環境保全の啓発を
行いました。
水環境講座では猪苗代湖に流れ込む原川の水
生生物の観察を行い、水環境保全の大切さにつ
いて学びました。
(原川の水生生物の観察)
2.猪苗代湖環境保全推進連絡会の活動
「猪苗代湖環境保全推進連絡会」は、猪苗代湖の境界
の確定をきっかけにして、周辺自治体である会津若松市、
郡山市、猪苗代町の2市1町が連携して猪苗代湖の水環
境を保全するため平成 13 年2月に設立されました。
平成 25 年度は、湖岸一斉クリーンアップ作戦、ビー
チクリーナーによる湖岸清掃、ヨシ屑や流木等湖岸堆
積物の除去、県への要望活動を実施しました。また、
子ども交流会では、猪苗代湖に隣接する湊小学校(会
津若松市)・湖南小学校(郡山市)・翁島小学校(猪
苗代町)の児童が一堂に会し、各校の環境学習や保全
活動について発表しました。
18
◆ ビーチクリーナーによる湖岸清掃
(Ⅰ 人の健康を保護するまちをめざして)
3.猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全対策推進協議会の活動
「猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全対策推進協議会」は 猪苗代湖及び裏磐梯湖沼流域の水環
境の保全のため、福島県や流域市町村、各関係機関・団体により、平成 12 年 11 月に設立されま
した。
平成 25 年度はヒシ・ヨシの刈り取り作業や水環境フォーラムなど、震災以前の規模で取り組
みを実施することができました。
また、平成 25 年度は「湖美来基金(※)」の助成を受けた 19 の団体や個人が、水環境保全活
動に取り組みました。
※湖美来(みずみらい)基金…湖美来クラブの会費や寄付を基に創設した基金。猪苗代湖や裏磐梯湖沼
の水環境保全活動に取り組む個人や団体に対して助成を行う。
4.紺碧の猪苗代湖復活プロジェクト会議の活動
「紺碧の猪苗代湖復活プロジェクト会議」は、猪苗代湖の美しい水環境を復活させ、未来の
世代に継承していくことを目指して、県民、民間団体、事業者及び行政等、猪苗代湖に関わり
をもつあらゆる主体の共通認識の下、水環境保全に向けた活動を一丸となって推進していくた
め、上記協議会により平成 24 年5月 31 日に設立されました。県民参加によるボランティア清掃
やヨシ刈り、親子環境学習会等を行っています。
5.猪苗代湖水環境保全関係団体等連絡会議の活動
「猪苗代湖水環境保全関係団体等連絡会議」は、平成 19 年 12 月の環境省発表で猪苗代湖の大
腸菌群数が環境基準を超え、水質日本一からランク外になったことを受け、猪苗代湖の水環境
に関する情報の共有化を図ることを目的に、平成 20 年2月に福島県や流域市町村・地域住民・
各種団体等が構成メンバーとなって設立されました。連絡会議は年1回開催され、水環境保全
対策についての情報交換が行われています。
6.清らかな湖、美しい猪苗代湖の水環境研究協議会の活動
「清らかな湖、美しい猪苗代湖の水環境研究協議会」は、
水質日本一からランク外になったことや、近年のpHの中
性化、CODの微増など、猪苗代湖の水質汚濁が懸念され
ていることから、水質日本一を取り戻し、美しい水環境を
次代に伝えるため、平成 20 年6月に産・学・民・官が一体
となって猪苗代湖の水質について調査することを目的に設
立されました。
また、秋から冬にかけて天神浜・松橋浜に打ち寄せられ
る水草が腐敗し、水質汚濁の原因となっていることから、
平成 22 年度からは、ボランティアが水草を回収・堆肥化す
る事業が開始されました。平成 25 年度には延べ 1,666 名が
参加し、186.1㎥もの水草を回収しました。
19
◆松橋浜にうち寄せられた水草
◆水草で作った堆肥