ビナ・カルタ・レスタリ(BINTARI)財団(PDF、1.82MB)

活動地域
インド
ネシア
インドネシア中部ジャワにおける越境河川流域
保全管理のための協働ダイアログの設立
一般
助成
◆団体名 ビナ・カルタ・レスタリ(BINTARI)財団
◆所在地 JL. TIRTO AGUNG BARAT V NO 21,
PEDALANGAN BANYUMANIK
SEMARANG 50268 INDONESIA
TEL:+62 24 70777220/
FAX:+62 24 8319343
URL:http://www.bintari.org/
◆団体の設立経緯・目的
1986年2月15日、ジャワ中央部タパック川河口の汚染事例の擁護で出
会った環境問題を憂慮する様々な分野の人々によって設立。現場の汚染
は何ヘクタールものマングローブ、養魚池を壊滅。近隣め住民は皮膚病を
患っていた。
当初BINTARIはコミュニティを擁護し、産官組織を批判することを目
的としていたが、現在では全てのステークホルダーのパートナーたる戦略
をとっている。
結果、
対象を一般市民・教育組織などにも拡大じている。
調査結果の公表会
◆主な活動対象地域 日本国内
◆活動形態 実践
◆活動分野 総合環境保全活動
◆本プロジェクト助成継続年数 2年目
活動の概要
■助成活動の趣旨・目的
ガラン川流域の土壌侵食と土砂堆積問題の改善を目指
す「協働ダイアログ(対話の場)
」を設立し、行政、民間
企業、コミュニティ、メディア等利害関係者(以下、利
害関係者)が、土壌侵食と堆積問題の改善戦略のグラン
ドデザイン(長期的な構想)を協働で策定し、利害関係
者や住民の意識の向上や行動の改善と、問題解決への取
組みと促進を目指した。
■助成活動の実施結果
■助成活動の成果と効果
ガラン川流域管理状況の改善を目指して、複数の自治
体や企業、関係機関、コミュニティが参加する協働ダイ
アログが立ち上がった。
正しい状況把握のための参加型調査では、協働ダイア
ログの参加者や専門分野学生を中心とした調査グループ
が結成され、包括的な調査が実施された。影響地域の調
査により、堆積パターンや生態系、コミュニティの利用
状況等が明らかになった。調査結果は関係機関やコミュ
ニティに共有され、具体的な課題について改善案が検討
され、土砂問題改善のためのグランドデザインが策定さ
れた。本事業を通じて、参加した関係機関の担当者やコ
ミュニティ代表の問題意識が向上し、今後、それぞれの
活動において、こ本事業の結果が実際の施策に反映され
る。
(助成金額:2,153 千円)
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総 合 環 境 保 全 活 動
活動 1.利害関係者の合意形成(ワークショップ)
・ 土壌浸食 ・ 土砂堆積対策のシステムづくりの必要性、
方向性に関して利害関係者間で合意形成を行った。
・ 土砂堆積間題が人間活動および生物多様性の両方に影
響をおよぼすこと、またその軽減が気候変動適応対策
の一環になることが認識された。
・ 調査計画が策定され、調査体制が構築された。
・ 浸食・堆積問題の重点ポイントがマッピングされた。
活動 2.利害関係者による土壌侵食、堆積問題の参加型
調査
・ 文献調査と実地調査により、堆積パターンや生物多様
性、コミュニティ利用等が調査された。
・ 本調査から土砂のコストベネフィット分析の必要性が
提案された。
活動 3.調査結果の公表(ワークショップ)
・ 土砂堆積の問題が地方政策にインプットされた。
・ 現状の流域管理のパラダイム、浸食や土砂堆積の要因
となる人間活動、堆積影響、対策効果等についてのコ
ミュニティの理解を促進した。
活動 4.
改善戦略のグランドデザインの策定
(ワークショップ)
・ 土砂堆積管理戦略のグランドデザインのドラフトがま
とめられた。
活動 5. コミュニティベースの協働行動計画の策定とパイ
ロット事業の実施
・ 土砂堆積プロセスや原因についての理解を促進した。
・ 土砂問題に関連するコミュニティの土地利用状況が
マッピングされた。
・ 問題改善のための士地利用改善に向けたコミュニティ
合意を得た。