6 番 小林佳子

(6 番 小林佳子)
(6 番 小林佳子)
議席番号 6 番、小林佳子です。通告に従って質問をいたします。
最初に特色のある町の教育について、お聞きしてまいります。
先ごろ、教育委員会からいただきました、小学校統合に関する基本的な考え方と報告書の中で、目指す子供たち
の姿として、1 つ、激変する時代の中で自立して生きる力、2 番目にグローバル社会に対応するコミュニケーション
力と想像力、3 番目に郷土に誇りを持ち時代の地域社会の発展を担う力という素晴らしい教育目標が掲げられていた
と思います。
また、体力向上を目指して、様々なスポーツ大会において結果を出して、特に地域資源でもある飯綱リゾートス
キー場があることによって、スキーに対する関心も高く、スキー競技において、小中高校生が信毎争奪ユース大会、
全国スキー場大会出場、北部高校生がスキー競技大会でインターハイ出場と、素晴らしい結果を出しています。町
民としてうれしく誇りに思っております。
まず最初に町長に、飯綱町の子供たちに、どのように育ってほしいのか、議会 2 日目に地方創生は教育からとい
うふうにお話されていたように思いますけれども、教育ビジョンについてお聞かせください。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
教育委員会に任してるところもありますけども、私の方から、御質問でございますので、お答えをしたいという
ように思いますけども、先般、私、3 月定例議会開会の挨拶の中に触れさせていただきましたけども、小学校の統合
検討委員会から出されました最終報告書は、私は、内容的に素晴らしいものであったなと、これは一口で言えない、
本当にいろんなことを網羅した報告書でありました。
その中で、これから期待すべき人間像、教育像というものについては、今、議員おっしゃったような 3 つに大き
な意味では尽きるというふうに思っております。是非ひとつ、私もやっぱし、これからの時代、グローバル的な意
味で、語学の力をしっかり付けるとか、いかなる場面においても、ちゃんと冷静に適切な判断が出来るような知恵
と体力を持ったような子供が育ってほしいなぁと、こんなことはいつも常々思っております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、ここに教育委員長もいらっしゃいますし、また教育長もいらっしゃいますので、ビジョンについてってい
うことでお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
村松教育委員長いいかね、それじゃ村松教育委員長。
(教育委員長 村松勝視)
今、町長さんもおっしゃっているように、これからの日本を担う人間づくりのためにはですね、統合問題もあっ
たりして、少子化の時代に対応した人間づくり、貴重な人間づくりのために、私も十分、考えながら、そうして国
際化に対応するもの、それから地域に根ざしたもの、それと、それに対応した心身ともに堅実な、よく言われてる
知徳体の、まさしく教育に今、十分な力を注いでいって、将来ある子供たちを育てていきたいっていうのが、私た
ちの願い、私の願いもあるし、教育委員会の今回の統合のいろいろな施策の中にも盛り込んでおりますけども、こ
んなふうに願っている次第であります。以上です。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、じゃ教育長もお願いいたします。
(議長 寺島渉)
1
寺島教育長。
(教育長 寺島政次)
議員さんの方からもいろいろとありましたが、目指す子供の姿というところが、あり方検討委員会の中からもず
っと出てきたところでございます。
やっぱりそれを実現するにはですね、まず子供を中心に考えるっていうところは、一番基本だと思いますが、こ
れからにつきましては、地域の皆さんも子供たちの成長のためにお手伝いいただきたい、それが無ければ、やはり
地域を愛する子供たちにはならないんかなあというふうに思っておりますので、是非、今後はですね、地域の皆さ
んも学校の方に出来るだけ、私たちも入るようなことをシステム上考えていけないと思いますので、是非、そうな
りましたら、御協力をいただければというふうに思います。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
分かりました。昨年の 12 月定例会においても、同僚議員も特色ある教育について質問されておりまして、先ほど
言われました、グローバル社会に対応する人材を教育するには、英語教育だけでなく、生きた交流が必要ではない
かと提案されておりました。
通告で紹介させていただきました町内在住の中学生が、長野市にある私立中学に通っています。その学校では、
総合学習プロジェクト TBL というものがありまして、その一環で、海外で様々な体験をする教育方法を取り入れて
おります。今回は、その体験学習を基に、東南アジアの島民の暮らしに直接触れることで感動して、JICA、独立行
政法人国際協力機構主催の開発教育国際協力中学生高校生エッセイコンテストに応募いたしました。応募総数 4 万
人の中、上位 10 名、4 位になり、審査員特別賞を受賞し、副賞として、日本の技術協力を学ぶ海外研修があるとい
うことでした。
そのエッセイの一部を紹介させていただきたいと思っております。題名は、フィリピンの小さな島で学んだこと、
というものでしたが、先進国にいる自分は幸せだと思っていた。パソコンや iPod、たくさんの可愛い洋服を持って
いることが幸せだと思っていた。しかし、島の子供たちは何もないけど、心の底から大笑い。大人の人の笑顔の挨
拶をしてくれたことによって、自分の心が、島の海のように澄んでいって、心身ともに軽くなることが分かった、
というものでございました。このような、本当に子供の感性に、また私たちが忘れているものに気付かされるよう
な、このような文章に私も感動したわけですけれども、例えば、飯綱中学校に、長野県庁にある JICA デスク、これ
は有料になりますけれども、日本の開発途上国支援についての出前講座等があります。そういうことが、中学校教
育の中で考えられないのか、必ず、子供たちが得るものがあると思います。自分たちの生活、置かれている環境を
見直す機会になるかもしれないと考えます。
教科以外の学習になるわけですけれども、飯綱町の学校では、学習プログラムに入れて、人材育成に力を入れる
ために取り組む考えはないか、そういう方針を打ち出していく考えはないか、ということを提案さしていただきま
すが、いかがでしょうか。
(議長 寺島渉)
寺島教育長。
(教育長 寺島政次)
今、小学校もそうですが、中学校もそうですけど、キャリア教育というところが、結構、文科省の方もそうです
が、力を入れ始めております。
中学校でもですね、卒業生の皆さんを中心に何人かの講師を呼んで、自分の体験談とかいうのを話していただい
て、自分たち、自分が、今後、どんな生き方っていいますか、どんな方向に行くかっていうのの、参考にしていた
だいてるというのが現状にあります。
今、議員さんおっしゃられた JICA の関係も、それだけじゃなくて、その中のひとつの選択肢かなというふうには
思いますので、学校の方にも、先生方、もし知らないようであれば、そんな情報提供はさせていただきたいと思い
ますが、そういう広い選択肢のひとつの分野かなというふうに思います。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
2
はい。分かりました。私も、今回の事例を知る中で、JICA の取り組みを知ることができまして、日本には、福島
県と長野県駒ケ根市にある駒ケ根青年海外協力隊訓練所、JICA の施設があることを知りました。
先ほど教育長がおっしゃっていましたように、保護者の方で既に知っている方もあるかもしれませんけれども、
やはり、こういう途上国支援のことについて知る機会があれば、やはり、いいのではないかなというふうに考えて
おりますので、また是非、学校とか保護者の集まる所がありましたら、お知らせをしていただきたいと思っており
ます。
過日、三水第二小学校の家庭教育学級で、NPO 法人マザーポート IT ながのの中島先生より、ネット社会での子育
てに関わるお話をお聞きいたしました。先生の自宅には、パソコンもゲーム機も置いてなかったが、自分の子供は
友達をつくり、楽しくやっている。いわゆる、ゲーム機がなければ、学校で友達と話ができないということをよく
耳にするんですけれども、そういうことはなかった。大人がもっと面白い経験をさせる、興味をほかに持たせるこ
とができれば、問題解決につながるんではないかというふうに、私も思いました。
町が教育課題といたしまして、スマートフォンなど長時間にわたって使用することにより、コミュニケーション
の低下など、生きる力の低下が懸念されるとしております。是非、飯綱町は心身ともに成長させる教育をしていく
んだ、させるプログラムがあると、そう訴えて、発信していただきたいと思っております。
よく言われますけれども、加配の先生を町費で負担している、これを発信してくべきではないか、それも最も大
事ですけれども、これからは、やはり人材教育に、やはり子供たちの心の教育に、飯綱町は力を入れてるんだって
いうことを発信していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
次の質問に移ります。若者定住促進についてお聞きいたします。
今年度予算に住もうプロジェクトの充実として、空き家バンク登録関係費用や、新規に移住空き家住宅活用、三
世代同居促進事業、移住定住専門相談員設置関係費など、空き家改修費補助、アパート代の一部補助が盛り込まれ
ておりました。
飯綱町に住みたいと考えてる方にとっては、心強い事業だと思っております。移住がスムーズに行くことを願っ
ておりますが、現在は空き家情報が不足だったり、貸し手と借り手の条件がうまく行かない場合もあるかと思いま
す。
前回の政策サポーター会議、都市農村共生の新しい産業を産み出して若者定住促進を、ということを出されまし
たが、下水道の完備、特に古民家であっても下水道だけは完備されていればという要望がありました。住み易い大
きな条件のひとつとなっています。
先ほども申し上げましたが、空き家改修補助がありますが、下水道を完備するには多額の費用が掛かります。例
えば、下水道に掛かる費用は町が一旦負担して、その後、町に家賃としていただくことや、その他自治体では受益
者負担など分割払いをすることなどを実施してる所もあるようです。住み易くなるように手厚く支援をすることが
できないかどうかをお聞きいたします。
(議長 寺島渉)
荒井企画課長。
(企画課長 荒井和己)
それではお答えいたします。まず改修費用の件かと思いますが、きっと議員御質問の件は、海士町の関係を例に
出されての御質問かと思いますが、海士町の場合は、家賃収入で改修費を回収してるっていうふうにおっしゃって
ると思われるんですが、実はこれ独特のシステムがありまして、改修費用の内 300 万円は県からいただいてるんで、
その残り分を家賃からとして回収してるということで、もし町が改修費をすべて家賃から回収するということにな
ると、そもそも町が介入する必要がないわけで、民間企業に介入していただいてやればいいものだと思います。
そこで海士町のようなシステムがない当町にとっては、どのような方法がいいのかな、というふうに考えた時に、
先進地のマックスの改修費補助は約 100 万円というようなことが分かりました。これはあくまで民家は個人資産で
ある点等を、どうも含んでいるようでございますが、それを参考に致しまして、改修費を 100 万円をマックスに我々
補助する。補助するのは持ち主でなくて、建設業者に補助をして、建設業者にすべて家賃、それから残りの改修費
を負担していただく。で、100 万円はどうすんだっていうことですが、当然この家賃に反映させて若干まけていただ
くということと、建築業者には空き家を一生懸命見つけていただいて、移住促進に協力してもらうための経費とい
うことで、10 年間は飯綱町の移住者のために貸してくださいという制度を作りたいということで予算化はしました
が、実は建設業者との打ち合わせがまだ済んでおりませんので、当初予算の説明にも申し上げましたが、施行は 7
月 1 日頃を目指して調整をしていきたいと思ってます。以上です。
(議長 寺島渉)
小林議員。
3
(6 番 小林佳子)
分かりました。計画どおりにいけばいいかなって、またほんとに業者の方もマッチングして、うまく移住にいけ
ばいいかと思っております。
最初の質問と同様に町が掲げる教育ビジョン、教育委員会は、子ども子育て未来室、または子育て応援基金の支
給等、人口増につながる施策を打っていただいております。これはほんとに、これからのほんとに飯綱町にとって
有効だと思っておりますけど、要するに移住してくる方にとっては、住居が決まらなければ、その先に進まないわ
けであります。例といたしましても、駅の近くに物件がありました。そうして、だけどそこは離れなので、トイレ
もお風呂もないっていうことだったので、できれば、こういうものがあればここに住めるのになっていう、そうい
う事例もあったので、そういうところを声を早く拾っていただいて、何か施策を打っていただきたい。やはり住み
易さ暮らし易さを前面に出していくことが大切だと思っております。
今年 1 月、議会運営委員会として、上伊那郡飯島町に定住促進が実施する移住向け全般について視察してまいり
ました。報告書でお伝えいたしましたように、移住者の獲得、町内在住の永住をはかり、結果、22 年から転入超過
となったとのことでございました。定住促進プロジェクトを立ち上げ、細かく具体的に、どこに重点を置けば結果
につながるのかっていうことを挙げています。
飯綱町もこれからですが、条件といい、環境条件といい、決して飯島町に負けていない、究極は飯綱町をベット
タウンとして、若い人に考えていただき、雇用は近隣町村でいいんじゃないかって、私個人的にはそう思っており
ますが、町長はどうお考えなられるかをお聞きいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
私も大変同感すること多々、多くございます。今、中枢連携長野市といろいろな分野で、45 分の 36 でしたか、ぐ
らいの連携をやってるんですが、市長に言いました。是非、長野市北部にいい会社をどんどん、長野市につくって
もらいたい。
そこへ私ども、ほんとに飯綱町ベットタウンとして、福井団地をもう一回魅力のある住宅団地として、いろいろ
手を加えたり、皆さんと相談していい団地にしていきたいと思ってますし、まだ正直言って、200 近くも余裕がある
んでございますから、そんなことで是非ひとつ、やってほしいと。
そうすると、電車も使ったりバスも使ったり、いろんな意味でありがたいんですけどってような話をしたんです
が、ほんとに私も、ここは非常にいい、しかもそこに若干、農業でお米や野菜をその気になれば自分で作れるよう
な、素晴らしいベットタウンだっていうふうに思っております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
分かりました。住んでよし、教育もよし、もう三拍子どれもよしっていうのは、飯綱町は自信持って、内外にア
ピールしていただきたいと思っております。
次の質問に移ります。飯綱スイーツブランド化事業についてお聞きいたします。
昨年 7 月に国産食材に関わる生産者やメーカーと、バイヤーとのビジネスチャンスの拡大と、推進パートナー同
士の連携推進を目的としたセミナー相談会を、銀座ファーマーズラボ風土アクション日本に飯綱町商工会と参加さ
れ、高く評価され、バイヤーの方からは、月に 1,000 個という単位で取引をしたいと言っていた企業もあったとい
うことの報告を聞いております。
今後に期待が持てますが、飯綱町産のりんごをクリームとクレープのスポンジの生地で包んだお菓子イーブロン
を、産学官連携で開発して、私も北部高校での製造実習、試食に参加させていただきました。参加者の熱気を感じ
てきましたが、今後ブランド化に向けて、通告にありましたように、原材料の通年確保、保管場所、加工工場、販
売ルートの確保は、どのように向けて、どのように確保に向けて考えているのかを、展開されていくのかをお聞か
せいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
お答え申し上げます。イーブロンの関係でございますけれども、商工会が主体となって行っていただきました、
4
いいづなりんごスイーツブランド化事業、27 年度は県の補助金をいただいたということでございまして、このイー
ブロンにつきましては、原材料が甘くない品種のりんごということで、できればブラムリー、英国のブラムリーが、
というようなお話を聞いてございます。
現在、ブラムリー、平成 27 年度で 7 トンほどの、農家さんに収穫をしていただきまして、ほとんどがサンクゼー
ルのシードルということでお願いをしてございます。一部は、英国のりんごスイーツフェアにお願いをして、各商
店、あるいは食堂等で使っていただいておりますけれども、なかなか原材料が確保できないというような状況がご
ざいます。
このイーブロンにつきましては、そういうことで、紅玉でも甘い、ちょっと甘いというようなことがありますの
で、できるだけ、このイーブロンに合うような品種、ブラムリー等の酸っぱいようなりんごを、できるだけ農家さ
んにお願いしてくようなかたちはとれるかと思っております。
こういった、月 1,000 個と、ロットということでありまして、こちら、やはり商工会で行っております、ドレッ
シングの関係、こちらの、やはり製造販売等が見込めるという、販売は見込めるんですけど、やはり原材料の確保、
あるいは保管場所等々、施設の確保、加工施設がないというような、商工会からのお話もございましたので、ここ
ら辺は、今年度以降どんなふうにしていくかということを、商工会とも、あるいは農家さんとも詰めて検討してい
きたいと思っております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、分かりました。そういう計画でやっていただくことは、いいかなとは思っておりますが、ちょっと辛口に
なるかもしれませんけれども、今回、北部高校で実習した時に、九州から先生お招きしたりして、報酬があったり、
県からの補助がありますので、なからそこで採算とれるのかなと思っております。
そしてまあ、また後で聞いたんですけども、レシピ本に 50 万円っていう、そういうこともお聞きしております。
これが費用対効果はあるのかどうか、まあ県の費用でやっていくのだからっていうことなのかなっていう、ちょっ
と思ったりもしておりますけれども、その点について一点お聞かせいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
レシピ本の費用対効果というところでございますけども、商工会が主催している事業といってしまえば、それま
でなんですけども、やはり町としましても、このレシピ本の活用等につきまして、商工会とタイアップっていいま
すか、しながら、町内の皆さん、あるいはほんとに細かに作り方等、記載をしてございますので、やはりお子さん
にも食べていただくような、そんなふうなかたちで広告等してまいりたいと思ってます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、分かりました。まあそれについては、それ以上質問しないようにしたいと思います。
2 月に、飯綱町 6 次産業化推進協議会農政対策協議会の皆さまと、群馬県の道の駅、川場田園プラザに視察に行か
せていただきました。
農業と観光を中心として、東京都世田谷区と縁組協定を結び、訪れた世田谷区民は 170 万人を超え、都市との、
農村との交流事業として、国内外から高い評価を受けているっていうことでございました。この行かせていただい
た感想は、ここのプラザは観光品も多くて、そして家族が一日楽しめる、そういう施設になっているなっていうふ
うな感じが受けました。やはり加工品もイーブロンが悪いってわけじゃないですけれども、飲める麹ですとか、プ
リンもキャラメル部分は野菜で作ってあるだとかっていうのを、お聞きしたり見たりすると、すぐちょっと手に取
って、それ買ってみたくなる。イーブロンが決して悪いってわけじゃないですけれども、これだけ甘いスイーツっ
ていうものが、世に出回ってる中で、これがうまく展開していかれるのかなって、そういう心配もありつつ、この
川場村のこの加工場や施設を見させていただきました。
そこで副社長さんがおっしゃっていたんですけれども、加工品の多くは、地元農産物の消費拡大につながってい
ますと。それで一番印象に残ったのは、行政が売る場所を確保することです。こうおっしゃられたんですけれども、
こういう点については、町長はどうお考えかをお聞きしたいと思っております。
5
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
はい、川場村については、私も振興公社を立ち上げる時に、もう既に通算 4、5 回視察に行っていますけども、も
う 20 年前からあの場所に営業しておりました。どんどん良くなってきたっていうか、いろんな施設が増えて、今の
ようなかたちになってきたんですが、私は非常に、ひとつの飯綱町が目指す、いいプランだというふうに、例だと
いうふうに思って見習っているところなんですが、あそこは、その割に、たいした国道に接しているわけでもなく、
かなり奥まった点であるというようなこと。そして奥の方にスキー場はあるんですけども、現場行って、直売場の
周辺に行っても、そんなに景観的にも素晴らしいなというようなほどの場所ではないんですけども、やはりお客さ
んのターゲットっていうものを、世田谷区と友好都市みたいなことをやっているというのも、大きなひとつかもし
れませんけど、私、結構あの周辺の高崎、沼田等々、あっこら辺の都市の周辺の皆さんからの入れ込み客というの
も、結構あるんではないかななんてふうに思っています。
そういう点で、私はこの飯綱町で、同様の施設を運営していくには、ひとつは首都圏から来るお客さんたちをタ
ーゲットにしたいっていうのと、もうひとつは長野市の住民の皆さんが何回も来ていただくリピーターになっても
らえるような施設というものを目指していければいいんではないかと、そのように思ってます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
全く、町長と同感でございまして、昨日、6 次産業で質問されて、直売場、例えばフルーツセンターの跡地はどう
なのかなとかって、そういうこともお話しされたんですけども、私としては、東には中野インターあって、あちら
にはあちらの直売場があって、じゃこちら長野市からってなれば、この素晴らしい景観を見ていただいて、ぱっと
見た時に、ここに直売場があって、そしてそこに例えば農家レストランがあるっていうような、見た瞬間に、あ、
いいなと思える、やっぱし長野市の畑とかそういうとこ持たない人たちを飯綱町に来てもらうためには、やはり今
後この、今現在ある直売場の皆さんとの、組織の関係ですとか、いろいろな中野市の方からはさんちゃんがあった
りして、あれはあれでいいかなっていう、あれはちょっと失礼な言い方ですけども。あの、いい。でも長野市をタ
ーゲットにするには、そこからすぐ来て見えるっていうような所の用地を確保していただくだとか、そういうこと
も考えて、やはり農地の確保とか、やはりいい物を売ってるのが飯綱町なんだってことを、こんな近い所に長野市
が隣接してるわけですから、人口何十万の長野市が隣接してるわけですから、絶対にやれば成功できる、私はそう
確信しておりますので、そういうふうに考えていただければいいかなと思っております。
では、次の質問にいきたいと思います。
飯綱町観光事業についてお聞きいたします。町はいち早くインバウンド促進事業を 28 年度予算に盛り込み、観光
事業の新たな展開をしていこうとしております。
通告でお知らせいたしましたように、日本政府観光局の発表では、東京オリンピック開催 2020 年までに 2,000 万
人を目標としておりましたが、達成される見通しから 3,000 万人を誘客し、日本経済の活性化、外貨獲得のひとつ
の道と考えております。ちなみに皆様もよく耳にした爆買い、昨年は 3 兆 5,000 億、前年比 71 パーセント増、過去
最高を記録しております。
飯綱町も 28 年度は、ゲストハウスの改修、または研修費用に予算を付けていらっしゃいますが、初年度ではあり
ますが、どのようにインバウンド事業を展開されるのか、飯綱町の魅力をどう発信されていくのかをお聞きいたし
ます。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
はい、お答えします。インバウンド促進事業、いろんな点を検討していきたいと思っているんですけれども、ひ
とつは議員御指摘のとおりのゲストハウスの件。
また、検討中のものも含まれてますけど、Wi-Fi、駅前だったりのインターネット環境の整備。
また、クレジットカードの決済をカウントするのも、また両替というのも入ってくると思うんですけど、そうい
った点。
そして、あと飯綱町の宣伝、ピーアールという点で、例えば、外国語表記のあるチラシを製作するだったり、パ
6
ンフレット製作するだったり、あとホームページの発信、そして看板の表記の多言語化。
そして、後は地域おこし協力隊というかたちで、インバウンドの専門の方をお招きして、いろいろその方にリー
ドをコーディネートしていただくということを検討しております。
また後は、これ総合戦略にも記載してるんですけれども、外国の方がどういう媒体を御覧になって、どこに行こ
うっていう動機付けにつながっていくのかをよく検討する。よく雑誌や本などではロンリープラネットという、と
あるサイトや本を見て、来る方が多いというふうに報道されてますので、外国の方というのが、どういう、どこか
らそもそも情報を得て、どこに行こうと思っているのかというとこを、きちっと分析していくというような、調査
研究というのも含まれております。以上でございます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、以前、この観光についても質問した時に、町長は、ちょっとここの飯綱町は、ちょっと遅れるっていうか、
外れてしまうっていうような意味合いのことをお話されておりましたけども、ちょっとその後、このインバウンド
っていうことが、これだけ騒がれてきていますので、違う、乗ってくぞっていう気持ちがあると思っておりますの
で、そのところの意気込みをお聞かせいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
はい、そうですかね、そんな消極的な、あんまり発言したような記憶もないんですけども、ともかく今、長野市
内歩いても、非常に外国の方をお見受けするようになりました。
スキー場のお客さんは、白馬、野沢、特に野沢の村長とは時々話をしますけども、いわゆる外国のお客さんを上
手に受け入れなきゃ、野沢温泉の旅館は営業がもたねえというような、そういう極端なお話もされておりましたけ
ども、飯綱町の売りというものは、やはり東高原も大きな観光の財産ですが、最近申し上げてることは、一口で言
えば、三水地区芋川のような、いわゆる里山があり、住宅があり、その下に田園があり、そこにいい食文化があり、
お祭りがありと、こういうことっていうのが、大きな観光としての財産になるんではないかな。こういうことをき
ちっと広めていく、これが農家収入の何か増にもつながるようなスタイルを考えていきたい。積極的に取り組みた
いって思ってます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、そこのところはですね、今、町長がおっしゃった芋川のような、私はちょっと外から来た者で、余り地域
の素晴らしさがよく分かってないのかもしれませんけれども、私としては、ほんとに東高原の風景、あの丘もやは
り素晴らしいんではないかっていうふうに思っております。
そしてまた今回、ペンションのこともいろいろ問題にはなっております。そうして企画課長がおっしゃいました
ように、そんな立派な所に外国人の人が泊まってもらわなくてもいいんだと、ちょっと泊まって、すぐまた移動す
るような感じで、このゲスト改修も考えてるっておっしゃったんですけども、私はそれもひとつだし、東高原のペ
ンションを気軽に利用してもらう。それもひとつ、やはり活性化になってくんじゃないかっていうふうに思ってお
ります。
飯綱町の四季折々の町の良さを、見てよし、食べてよしのおもてなしをしていくという町と観光協会が、綿密な
計画を立案し、実行に移し、毎年、外国人観光客が少しずつでも増やしていくことができればよいと思っておりま
す。継続できる事業にしていくべきだと思っておりますけども、よろしくお願いしたいと思います。
昨年 6 月議会においてですね、経済産業省が開発した地域経済分析システム RESAS を活用して、全国地方自治体
の産業や人口観光の流動状況が把握できるビックデータを活用されてはどうかとお話をさせていただきました。
まさに山岳高原観光推進事業、小布施、高山、飯綱、信濃町のルート観光に役立つと思っておりますけれども、
いかがでしょうか。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
7
(副町長 小澤勇人)
はい、まさに同感です。ただ総合戦略においても既に RESAS を活用した統計分析というのは行ってまして、総合
戦略の 10 ページの方に、滞在人口率の平日休日の比率分析というのを行ってます。しかし総合戦略策定後に、御指
摘のとおり RESAS 機能拡充しておりまして、外国人の移動の分析だというのが、かなり詳細にできるようになって
ますので、そうしたビックデータを活用して分析するということも、きちんと行ってまいりたいと思います。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、分かりました。進んでるっていうことで、経産省では観光地の混雑度を予測する、全国市町村の観光地の
混雑度や宿泊者数の推移などの予測して、それを一覧できる、観光予報をインターネットのサイトで始めました。
地元の自治体や企業が訪れる人の多い時期を狙って、催し物を開催して、旅行者の需要を効率的に取り込めるよ
うに後押しするものと聞いております。
今、副町長がおっしゃいましたように、今後、情報を的確につかみ、町の観光事業の活性化の結果につなげてい
くべきだと考えておりますので、お願いいたします。
5 番目の質問に移りたいと思います。
若者投票率向上について、お聞きしてまいります。昨年 6 月に公職選挙法等の一部を改正する法律が成立し、年
齢 18 歳以上 20 歳未満の者が選挙に参加できるようになりました。
新聞紙上でも、18 歳選挙元年として、政党とは何か、世界の若者の政治参加はどうなっているのか、など分かり
やすく政治参加への意義を伝えております。
通告で、投票率を上げる方策はあるかと、お尋ねしておりますが、まずは高校生、あるいは大学生に、選挙に一
票でも投じるということは、どういうことなのか、地域高校でもある、北部高校では模擬選挙 2012 を実施しており
ます。
県内の中学では、学習指導要領の中で、民主政治と政治の参加の一部として、国会を中心とする我が国の政治の
仕組みのあらましを理解させ、議会制民主主義の意義について考えさせていく。選挙の意義について考えることを
通して、模擬選挙を実施している中学もございます。
実施後の感想は、北部高校では、今まで政治は難しいのでほとんど関心がなかったが、模擬投票をやることで関
心が持て、テレビのニュース番組や開票速報を見るようになった。
一方、担当された先生からは、生徒が具体的な課題に真剣に取り組む姿に感動したが、政治的基礎知識が少ない
ため、深く考えることは、まだまだ難しい現実でもあり、社会科という教科の責任を痛感したということになって
おります。
また、地元選挙管理委員会の協力を得て、本物の投票箱、記載台を使っての投票は、リアルさがあって良かった
との感想も述べられておりました。
今後、選挙管理委員会として、18 歳以上の方にどう広報され周知され投票率アップを図っていくのかをお聞きい
たします。
(議長 寺島渉)
井澤選挙管理委員長。
(選挙管理委員長 井澤志保子)
はい、議員の方がしっかり調べていられて、私の回答、ちょっと一般的なさらっと流して申し訳ないんですけれ
ども、若い有権者に、政治や選挙に関心を持っていただくことが大変重要ですが、町全体の投票率が低迷して、20
代 30 代は一段と低い状況にあります。
選挙管理委員会といたしましても、選挙の都度、駅前で通勤通学時の有権者にティッシュを配ったりしながら、
啓発を実施いるところですが、なかなか投票率の向上に結び付かないのが現状です。
さっきおっしゃられたように、現在、町内小中学校、県立北部高校には、投票箱など、選挙物品の貸し出しを行
っており、生徒会選挙などを通じた、主権者教育にも協力しているところです。
有権者になって、最初の選挙の投票に行かれた人は、その後の選挙も棄権することが少ない傾向にあるとのこと
からも、次期選挙においては、国、県からの啓発物品及び出前講座の活用や、若い有権者が目を留めるような町ホ
ームページやフェイスブックの活用など、教育委員会等々、連携を密にし、選挙管理委員会で検討してまいりたい
と思います。
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(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、分かりました。この平成 26 年度、職員による政策研究報告書っていう、北部高校から、go vote 選挙に行
こう、というものが出されておりますので、また研究していただければよいかな、また様々な取組をしているので、
研究していただければいいのかなと思っております。
報告書の中には、中野立志舘高校の生徒にボランティアで、期日前投票の受付事務やイベントなどの啓発等が記
載されておりました。
委員長がおっしゃいました、先日、直近の国政選挙の町の投票率を調べていただきましたが、20 代の投票率は、
有権者の 2 割から多いときで 4 割。この夏の参議院選挙は、先ほども申しましたように、18 歳選挙元年ということ
もありまして、注目されていく選挙になるかと思います。
例えば、駅前投票とかそういうことは考えられませんか。お聞きいたします。
(議長 寺島渉)
井澤選挙管理委員長。
(選挙管理委員長 井澤志保子)
駅前でっていうことになりますと、まずスペース。それから機器、やっぱり投票者の確認が一番大切ですので、
その辺の整備をしなければ、ちょっとすっとは出来ないような気がいたします。
駅前に町が新しくなったり、庁舎が新しくなったりした時に、あそこに住民票も出せるとか、そういうような、
そういうスペースとかが出来ますと、選挙の方もそこで、いろんな方の期日前投票とかを受け付けられるようなか
たちになるかと思いますが、まだちょっと、いろいろ難問はあるんではないかと思っておりますけれども。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
分かりました。なかなか難しい。でもまあ、18 歳 19 歳っていうと高校生が多いわけで、北部高校生だけでなく、
飯綱町から長野市に通う高校生もいたりしまして、一番そこが狙い所といいますか、今回観光協会も新しいスペー
スを作ったりして、そういう併用活用なども考えて、難しいとは思いますけれども、そういうことも考えて工夫し
なければ、なかなか庁舎に来て期日前やろうとか、休みの選挙当日が日曜日であったりすれば、そこ休みを繰り上
げて、例えばまたそのほかに大学生で行ってしまって、元の住民票がある、ここの飯綱町に来て投票しようとかっ
ていうことまで、できるのかどうかっていうことを考えますと、なかなか、その点も難しいんではないかというふ
うに思います。
だからそういうところも加味しながら、投票の意義ということを強く周知したりして、投票率アップにつなげて
いただきたいと思っておりますので、お願いいたします。
次に、最後に、新電力への切替についてお聞きいたします。
この質問につきましては、昨年数回にわたり質問させていただきました。質問の主旨は電力自由化により、より
低コストな電力を使用することになり、経費の削減が可能になるんではないか。町が御心配されている大規模災害
時の送電についても、電気事業法等により安定供給されるなど、説明をし提案してまいりました。
既に実施している近隣自治体の状況をお知らせし、早期に実施されることが町民益になると述べさせていただき
ましたが、いよいよこの 4 月からは、一般家庭での電力自由化が実施となり、新聞紙上でも、様々な企業が参入し
ていることを知ることができました。電力自由化、自由に契約できる、そういうことが可能になってくるわけです
けれども、現在の、この新電力への切替についての進捗状況、また移行した場合、金額にして町が支払う電気料金
は幾ら安くなるのか、具体的な金額を教えていただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
高野総務課長。
(総務課長 高野正男)
試算はまだ全部出ておりませんので、申し訳ございませんが、もう少し時間をいただきたいというふうに思いま
す。
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(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
約 1 年とは言いませんけども、半年で自分の町の高圧電力の使用料と差額になる大きな差額金額は出るかと思い
ます。もう一回質問します。
(議長 寺島渉)
高野総務課長。
(総務課長 高野正男)
はい、事業者等の説明は受けてございますが、27 年度中は実施する予定はございませんでしたので、その辺はま
だ具体的な数字は検討してございません。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
では、お聞きいたします。ほんと失礼な言い方ですけど、安くなりますか。
(議長 寺島渉)
高野総務課長。
(総務課長 高野正男)
安くなります。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
じゃ町長にお聞きいたします。移行する案はありますか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
総務課長は、やっぱり議会で数字を申し上げるのは、あまりにも懸け離れた数字を申し上げても失礼かというよ
うな意味で答弁をしてると思いますけど、もう着々と新電力に切り替えた方が得だと思われる施設については切り
替えるべく、事務を進めておりまして、これからどの業者と契約をするかは、入札等の選定委員会で決めていきま
すけど、私は、300 から 500 の間ぐらいが節約、300 万から 500 万の間ぐらいが、どこかで節約の金額が出てくるん
ではないかなと予想をしています。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、分かりました。今回、先ほどのスキー場の問題もあって、電力を多くする、発電力を多くするところとひ
とつとして、スキー場などがあるわけです。ほんとにその中で早く予想を立てて、そして少しでも電力が安くなれ
ば、税金で支払われてるっていうことになれば、やはりそこの点を早期にジャッジしていただいて、実施していた
だきたいと思っております。以上で、私の質問を終わります。
(議長 寺島渉)
小林議員、ご苦労様でした。
それでは只今から暫時休憩に入ります。再開は 11 時とします。
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