第5回市史編さん委員会会議録.

第5回北上市史編さん委員会
会議録
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日
時
平 成 29 年 2 月 15 日 ( 水 ) 午 後 1 時 25 分 ~ 2 時 50 分
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場
所
北上市本庁舎2階庁議室
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出席者
編 さ ん 委 員 10 名
(佐々木和夫、佐竹邦彦、沼山源喜治、本堂寿一、和賀篤子、高橋源英、
阿部武司、及川副市長、小原教育長、高橋文化財課長)
※敬称略
事務局
(小原課長、小原補佐、石田上席主任、小原主任、小田嶋主査)
※欠席:松田部長
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内
容
市 史 編 さ ん 事 業 の 進 捗 状 況 を 報 告 し た 。第 3 回 市 史 編 さ ん 専 門 委 員 会( 12 月
26 日 開 催 )で 出 さ れ た 美 術 ・ 工 芸 の 取 り 扱 い と 、普 及 事 業 の 一 環 と し て 来 年 度
刊行予定の参考資料集について協議した。
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協議結果
(1)
美術・工芸の取り扱いについて
取り上げることとする。
対象は指定文化財、市所蔵美術品、指定文化財候補の文化財など既知のも
の と し 、改 め て 悉 皆 調 査 ・ 分 布 調 査 は 行 わ な い 。掲 載 す る 資 料 の カ ラ ー の 写
真撮影は行う。
1冊にまとめるのではなく、関連する時代・分野で取り上げる。
美術・工芸を担当できる方の候補として2名が挙げられた。
(2)参 考 資 料 集 に つ い て
事務局案の内容で合意を得た。
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会議録
(1)
開会(課長)
(2)
あいさつ(委員長)
(3)
報告
進捗状況について
事 務 局 か ら 、 28 年 度 の 会 議 、 事 業 、 調 査 、 資 料 収 集 ・ 整 理 ( 27 年 度 も 含 む )
の 進 捗 状 況 に つ い て 報 告 し た 。委 員 か ら 、資 料 収 集 に つ い て 意 見 が 出 さ れ た 。
(4)
事
協 議 ・ (5)
務
局
その他
第3回市史編さん専門委員会で、仏像・仏具・建築・御経・仏
画 と い っ た 美 術・工 芸 を 今 回 の 市 史 で 取 り 上 げ る か ど う か 、市 史
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編 さ ん 委 員 会 で 挙 げ て も ら い た い と の 意 見 が あ っ た 。専 門 委 員 の
依 頼 を 受 け た 際 に 、編 さ ん 委 員 会 で ま と め た 今 回 の 市 史 で 取 り 上
げてもらいたい主な内容について説明をしたが、その中に仏像・
龍 頭 以 外 は 特 に な か っ た 。美 術 ・ 工 芸 を 入 れ る と な る と 、刊 行 計
画 の 見 直 し や 人 選 と い っ た 問 題 も 絡 み 、専 門 委 員 会 で は 決 定 し か
ね る た め 、編 さ ん 委 員 会 の 判 断 を 仰 ぎ た い と の こ と だ っ た 。旧 北
上 市 史 で 取 り 上 げ て い る の で 、今 回 の 市 史 で は 取 り 上 げ な い と い
う 選 択 も あ る と い う 意 見 も あ っ た 。そ れ ら を 含 め て 協 議 し て い た
だきたい。
美 術・工 芸 の 取 り 上 げ 方 と し て 、他 市 町 村 の 例 で は 、仙 台 市 史
は 特 別 編 1 巻 で 古 代 ~ 近 代 ま で の 彫 刻 、絵 画 、工 芸 に つ い て ま と
め て い る 。八 戸 市 史 は 地 誌 編 と い う 名 前 で 地 域 ご と の 文 化 財 や 市
所 蔵 の 美 術 品 に つ い て ま と め た 1 冊 を 出 し て い る 。横 手 市 は 市 史
本編以外の横手市史叢書で仏像編1巻を出している。
取 り 上 げ る 場 合 の 課 題 と し て 、ど こ ま で を 美 術・工 芸 と し て 取
り 上 げ る か と い う 問 題 が あ る 。配 布 資 料 に あ る 指 定 文 化 財 を 取 り
上 げ て も ら う や り 方 、指 定 文 化 財 と 市 の 所 蔵 美 術 品 に つ い て 取 り
上 げ て も ら う や り 方 、悉 皆 調 査 を 行 っ て 指 定 文 化 財 以 外 の 文 化 財
も網羅するやり方が考えられる。
取 り 上 げ 方 と し て は 、関 連 す る 時 代 の 資 料 編 の 口 絵 で 写 真 を 入
れ る ま た は 通 史 編 本 文 に 入 れ る や り 方 、仙 台 ・ 八 戸 ・ 横 手 の よ う
に 美 術・工 芸 を ま と め た 1 冊 を 追 加 す る と い う や り 方 が 考 え ら れ
る。
取 り 上 げ る 場 合 の 問 題 と し て 、現 在 の 部 会 員 に 美 術・工 芸 に 精
通 す る 先 生 が い な い た め 、人 選 を す る 必 要 が あ る 。仏 像 に つ い て
は 、古 代 の 樋 口 先 生 か ら 部 会 員 で 1 名 入 れ た い と い う 話 が さ れ て
いる。
委
員
長
この点について意見はあるか。
委
員
A
美術・工芸は当然取り上げなければならない。指定文化財、市
所 蔵 美 術 品 は 必 要 だ と 思 う が 、他 に 何 か あ る だ ろ う か 。北 上 市 出
身 で 長 年 平 泉 の 発 掘 に 携 わ っ て い た 八 重 樫 忠 郎 さ ん( 現 平 泉 町 総
務 企 画 課 課 長 補 佐 )に 意 見 を 聞 く 必 要 が あ る と 思 う 。八 重 樫 さ ん
だったら分かると思うので、相談したらどうか。
委
員
長
取り上げ方によって、進め方が変わると思うが、1 冊追加とな
る と 構 成 が ま た 変 更 に な っ て し ま い 、こ れ だ と 逆 戻 り の 議 論 に な
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ってしまうので、そこまではしなくていいと思う。
委
員
B
吟味した意見ではないが、例えば考古編の中に並立で入れるの
は ど う か 。考 古 と い う 分 野 に な じ ま な い よ う な 気 が す る が 、独 立
す る と 物 量 的 に 半 端 の よ う な も の に な る し 、ど こ か に 入 れ た 方 が
い い と 思 う 。そ う で は な い と い う 意 見 も あ る と 思 う が 。取 り 上 げ
る と す れ ば 、指 定 文 化 財 が 中 心 に な る の は 当 然 だ と 思 う が 、将 来
の 指 定 文 化 財 候 補 の リ ス ト を 文 化 財 で 作 っ て い る の で 、プ ラ ス ア
ルファとしてその中から選んで扱うこともありだと思う。美術・
工芸は幅が広いので、一人でカバーすることはできないだろう。
委
員
長
何名か候補を出していただいたので、そういった方の協力が得
ら れ る な ら ば や っ て い い と 思 う が 、ま と め 方・規 模 と し て は ど う
す る か 。事 務 局 で は 、1 つ の 方 法 と し て 悉 皆 調 査 を 挙 げ て い る が 、
人的にも時間的にも難しいだろう。ご意見をいただきたい。
委
員
A
旧北上市史では美術・工芸はどうなっているか。
事
務
局
第2巻で仏像・仏具・御経・まいりのほとけを写真資料で取り
上げている。
委
員
長
現在ある資料の中でやってもらうということでよろしいか。
委
員
B
分布調査や悉皆調査まではこれまで文化財調査をやっている
ので、やらなくていいと思う。
委
員
C
旧北上市史は良いものだけれど、今はカラーが主流なので、指
定 文 化 財 は カ ラ ー で 載 せ た 方 が い い 。ま た 、そ れ ぞ れ の 仏 像 に は
地 縁 が あ っ て 、地 域 の 信 仰 対 象 で あ っ た の で 、そ う い っ た と ら え
方 を し た 方 が い い 。例 え ば 、立 花 の 毘 沙 門 は 江 戸 時 代 の 新 渡 戸 氏
の 保 護 が あ っ た か ら 残 っ た と い う よ う な 。地 域 の 視 点 か ら 文 化 財
を位置付けてほしい。
委
員
長
それでは、美術・工芸も入れるということで、悉皆調査はせず
に あ る 材 料 で 整 理 し て い っ て 、専 門 家 に つ い て は こ の 会 議 で 紹 介
い た だ い た 方 に 協 力 を 仰 ぎ 、1 冊 に ま と め る の で は な く 、通 史 編
か 資 料 編 の ど こ か に 入 れ て い く と い う こ と に し た い 。こ の 結 論 を
専 門 委 員 会 に お 返 し し た い 。カ ラ ー 写 真 は 改 め て 撮 っ た 方 が い い
か?
委
員
B
撮影は必要だろう。今流の撮影技術があるだろうから。
委
員
長
それでは撮影はするということで。美術・工芸については以上
にして、次に来年の計画について事務局より説明をお願いする。
事
務
局
来年度の計画で参考資料集を刊行予定している。刊行の目的と
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して、市史の市民への普及を図るためとした。内容については、
年表や地図を中心としたものを考えている。変遷が分かる地図、
イメージとして仙台市史の付録でついているような歴史地図が
作 れ れ ば と 考 え て い る 。古 地 図 に つ い て は 、寄 贈 資 料 や 情 報 提 供
さ れ た 資 料 、図 書 館 所 蔵 の 地 図 を 著 作 権 の 範 囲 内 で 掲 載 し た い と
考えている。
委
員
長
今回市史編さんに取り組んでいることを周知するために作る
ということだが、いかがか。
委
員
D
本通りに関係ないところで本通りに関係する地図が出てきた
例 も あ る 。こ の 町 は 空 襲 に 遭 っ て い な い の で 、資 料 は 探 せ ば ま だ
ま だ あ る と 思 う 。早 め に 手 配 し て 調 査 す る べ き だ 。寄 贈 を 受 け た
ら、寄贈者の了解を得たうえで新聞などで紹介したらどうか。
委
員
長
活用するのであればどのような方を対象としているのか。小中
学生などか。
事
務
局
そうである。
委
員
B
どの程度の内容を考えているか。大人にも有益な内容とするな
ら ば 、年 表 は 市 史 の 内 容 に 合 わ せ て 市 史 編 さ ん 事 業 が 終 わ る 辺 り
で 出 す の が 一 般 的 だ と 思 う が 、そ の 辺 は ど う か 。ま た 、古 地 図 の
掲 載 も あ る 程 度 収 集 し て か ら 吟 味 す る 必 要 が あ り 、現 段 階 で こ の
内容を出すのは問題があるのではないか。
事
務
局
市史編さん事業を知ってもらうきっかけになる程度のもので、
年 表 に つ い て も 、記 念 誌 な ど で す で に ま と め て い る 年 表 の よ う な
も の で 、詳 細 な 年 表 ま で は 考 え て い な い 。古 地 図 に つ い て も 、途
中経過としてこのような資料が収集されているという周知につ
なげるために載せたいと考えている。
委
員
長
市史編さん事業の周知につながる内容のものということでい
いか。
事
務
局
そうである。
委
員
B
あまり力を入れると負担になる。詳細にしすぎると、市史本編
との整合性を取る問題もある。
委
員
長
その点留意して、進めるようにしてもらいたい。他に意見がな
け れ ば 、途 中 で 構 成 に つ い て 事 務 局 か ら 相 談 す る 機 会 は あ る と 思
う の で 、こ れ で い き た い と 思 う 。全 体 を 通 じ て 何 か 意 見 は あ る か 。
委
員
A
部会員について、人選が決まっていないところは事務局で挙げ
て 部 会 長 に 打 診 し て い い と 思 う 。部 会 員 の 追 加 に つ い て も 、要 綱
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の 範 囲 内 で 事 務 局 か ら 部 会 長 に 打 診 し て い い と 思 う 。そ う し て い
かないと事業が進まない。
委
員
C
考古については、市史編さん事業は人を育てていく面もあるの
で 、余 所 の 人 を 優 先 さ せ る の で は な く 、埋 蔵 文 化 財 セ ン タ ー の 職
員にお願いして、地元に根差した内容を書くようにしてほしい。
今いるスタッフに頑張ってもらいたい。
委
員
E
民俗についてもそれは言える。
委
員
長
編さん委員会の事前打ち合わせでも出た話題だが、近現代では
一 世 を 風 靡 し た 和 賀 仙 人 の こ と も 触 れ て も ら い た い 。こ の あ た り
について書ける人はいるだろうか。
委
員
D
知っている人は大概亡くなってしまった。繁栄ぶりはすごかっ
たけれども。
佐々木委員
あそこの大手はどこだったか。三菱だったかと思うが。
委
結構散らばってしまったので分からない。当時学生だった人も
員
長
高齢になっている。誰かご紹介いただけないだろうか。
委
員
F
意外と地元に残っていない。
委
員
D
確かに。働いていた人たちは常盤台に引き上げたようだが、知
っている人は高齢になっている。ちょっと遅かった。
委
員
長
10 年 す れ ば 話 せ る 人 が 完 全 に い な く な る だ ろ う か ら 今 の 内 に
動ければ。仙人小学校の資料はどこが引き継いでいるか。
委
員
G
菊池先生が最後の校長だった。和賀西小学校が引き継いでいる
かどうか聞いてみよう。
委
員
E
社史をみればわかるのではないか。日本重化学か。
委
員
H
岩沢周辺の鉱山は古川工業だった。ただ古川電工ではなく別な
ところで、この間地元で調べている人がいた。
委
員
長
そういった情報も教えてもらいたい。それでは、部会員につい
ては事務局でも動いてもらいたい。その他に何か意見はあるか。
(なし)
委
員
長
次回の開催日は決まっているか。
事
務
局
決まっていない。
委
員
長
次は新しい課題が出てからということで、そのときに審議をお
願いしたい。
(6)
閉会
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