報道関係者各 報 各位 2017年2月14日 2016年 評価制 制度の運用 用に関す する調査 査 評 評価の仕 仕組みを を従業員 員に公開 開してい いる企業 業は85.0% % ただし し,項目によって て公開の のばらつ つきがみ みられる 人事労務分野 野の情報機関 関である産労総合研究所 (代表・平盛 盛之)は、この のたび「20116年 する調査」を実 実施しました た。調査結果がまとまりま ましたので、ご報告いたします。 評価制 制度の運用に関 主なポイント 1.【等級制度 度の分類】 企業の人事 事制度おける等級制度の採 採用状況は,一 一般職層では は,「職能等級 級制度」68.4% %,「役割等級制 制度」20.4%, , 「職務等級 級制度」11.7% %。管理職層で では,「職能等 等級制度」55.4 4%,「役割等級 級制度」37.1% %,「職務等級 級制度」10.1% % 度の現状】 2.【評価制度 x 「評価制度 度がある」95.0% %,「制度とし してはないが, 実態としてはある」3.9%,「な ない」1.1% ・事前評価制 制度(人材アセ セスメント)のあ ある企業は23..4%,事後評価 価制度がある る企業は99.4% % ・事後評価の の評価項目は は,一般職層で では「行動・取組 組姿勢・意欲 欲(プロセス)」,管理職層では 成度(成績,業 業 は「目標の達成 績,成果等 等)」が最多 [用語の説 説明] 事前評 評価:ある仕事や役 役割に求められる る特性や適性を備 備えているかどうか かを“事前”に評価 価する,いわゆる る人材アセスメント ト 事後評 評価:ある期間に確 確認された能力, 行動,態度,成績 績,業績を評価す すること 価制度の仕組み み】 3.【事後評価 x 「能力」「行 行動・取組姿勢 勢・意欲」「目標 標の達成度」の のそれぞれを評 評価したものを を,9割の企業 業が総合評価 価 x 総合評価の の評価期間は は6カ月が6割,1年が4割。評 評価段階数は は5段階が48.0 0%,7段階が117.3%。評価者 者は2次評価 価ま でと3次評価 価までがそれ れぞれ4割 価制度の納得性 性向上のため めの工夫】 4.【事後評価 x 事後評価の の仕組みなど どを公開してい いる企業は85.00%,ただし,項目によって公開のばらつ つきがみられ,「評価結果」は は 65.5% x 面接制度に において,「評 評価メモ・ノート ト」を5割の企業 業が推奨,「面 面接シート」の活用は7割 x 考課者訓練 練を実施してい いる企業は7割 割 低い人への対応 応】 5.【評価の低 x 評価結果が が連続して低い人への対応 応は,「配置転 転換を検討する る」45.3%,「降 降格対象者とな なる」44.7% 立て制度】 6.【異議申立 x 評価結果な などについて,異議申立て て制度,あるい は相談できる る仕組みがある る企業は4割 調査要領 本件に関する 本 問い合わせ先 本調査は は、2016年7~8月に、上場企業 業および当社会員 員企業から任意 意に抽出した約3 ,000社を対象として郵送による アンケー ート方式で実施し し、180社の回答 答を得た。 『賃金事 事情』編集部 担当:伊関、黒 黒田、境野 〒112-0011 東京都文京 京区千石 4-17--10 産労文京ビ ビル 0 ■e-mail:edt-a2 ■ [email protected] ■http://www.e■ -sanro.net/jinji//j_research/ ■電話 03(5319)3601 2016年 評価制度の運用 用に関す する調査 1 等級 級制度の の分類 企業がどの のような等級制 制度を採用しているのか一 一般職層と管理 理職層に分けてたずねたと ころ,一般職層 層は,「職能等 等 級制度」が60.2%,「役割 割等級制度」が が17.5%,「職務 務等級制度」が が6.4%,その のほか,「職能等 等級制度+職 職務等級制度 度」 職能等級制度 度+役割等級制 制度」が2.3% %などとなってい いる。この結果 果,「職能等級 級制度」を採用 用している割合 合は が5.3%,「職 68.4%,「役 役割等級制度」を採用してい いる割合が20.44%,「職務等 等級制度」を採 採用している割 割合が11.7%と となった(図表 表1 -1)。 理職層は,「職 職能等級制度 度」が47.1%,「「役割等級制度 度」が29.4%,「職務等級制 制度」が6.5%, ,そのほか,「職 一方,管理 能等級制度 度+役割等級制 制度」5.3%,「 「職能等級制度 度+職務等級 級制度」が2.4%などとなって ている。この結 結果,「職能等 等級 制度」を採用 用している割合 合は一般職層よりも13ポイン ント減少して55 5.4%,その分 分,「役割等級 級制度」を採用している割合 合が 増加して37.1%,「職務等 等級制度」を採 採用している割 割合が10.1%と となった(図表 表1-2)。 図表1-1 人事制度 における一般職の等級制度 (単位 位:%、( )内は社数 数) 産業・規模 産 調 査 計 合 職能等級 制度 (ア) 計 役割等級 制度 (イ) 職務等級 制度 (ウ) 職階制度 (エ) ア+イ 100.0 (1711) 60.2 2 17.5 6.4 4.1 2.3 5.3 1,000 人以上 100.0 (555) 61.8 8 23.6 3.6 1.8 1.8 30 00~999 人 100.0 (655) 63.1 1 13.8 4.6 4.6 4.6 29 99 人以下 100.0 (511) 54.9 9 15.7 11.8 5.9 - その他 他 (オ) ) ア+イ ア +エ ア+ウ 0.6 3.5 3.6 - 3.6 6.2 1.5 1.5 5.9 - 5.9 (注 注)1.本項目に回答 答のあった企業=1000 とした数値。 2.「その他」の内訳:職務・職能資格 格等級制度,実力等 等級制度と職責等級 級制度,資格等級。 図表1-2 人事制度 における管理 理職の等級制度 (単位 位:%、( )内は社数 数) 産業・規模 産 調 査 計 合 計 職能等級 制度 (ア) 役割等級 制度 (イ) 職 職務等級 制度 (ウ) 職階制 制度 (エ エ) ア+イ ア+ウ イ++ウ イ+オ ア+イ +エ その の他 (オ オ) 100.0 (1700) 47.1 29.4 6.5 3.5 5.3 2.4 1.2 0.6 0.6 3.5 1,0 000 人以上 100.0 (555) 40.0 41.8 7.3 1.8 5.5 1.8 - 1.8 - - 300 0~999 人 100.0 (655) 49.2 21.5 6.2 4.6 6.2 4.6 1.5 - 1.5 4.6 299 9 人以下 100.0 (500) 52.0 26.0 6.0 4.0 4.0 - 2.0 ― - 6.0 (注 注)1.本項目に回答 答のあった企業=1000 とした数値。 2.「その他」の内訳:職務・職能資格 格等級制度,実力等 等級制度と職責等級 級制度。 2016年 評価制度 度の運用 用に関す する調査 2 評価 価制度の の現状 評価制度 度の有無につい いてたずねると,「評価制度 度がある」は95 5.0%,「制度としてはないが が,実態として てはある」3.9% %と, ほぼすべての の企業で評価 価制度があった た。 「評価制度 度がある」と回答した企業の のうち,ある期間 間に確認され れた能力,行動 動,態度,成績 績,業績を評価 価する「事後評 評価」 を実施してい いる企業は99.4%,ある仕事 事や役割に求 求められる特性 性や適性を備え えているかどう うかを“事前に に”評価する,い い わゆる人材ア アセスメントを実施している企業は23.4% %だった。 事後評価 価の評価項目に については,一 一般職層の場 場合,「能力(職 職務遂行能力 力)」を評価して ている割合が8 81.8%,「行動 動・ 取組姿勢・意 意欲(プロセス ス)」が94.1%,「目標の達成 成度(成績,業 業績,成果等)」 」が91.8%とな なっている。一 一方,管理職層 層の 場合は,「能 能力」が70.0%,「行動・取組 組姿勢・意欲」 が80.0%,「目 目標の達成度 度」が94.1%であ ある(図表2)。 。 図表2 評価制度の有 無と事後評価の評価項目 2016年 評価制度の運用 用に関す する調査 3 事後 後評価制 制度の仕組み 図表 表3 事後評価 価制度の仕組み み (複数回答 答) 能力評価 価,行動・取組 組姿勢・意欲評 評価,達成度評 評価を,総合し して評価する仕組みがある るかどうかをたずねたところ, , 89.3%と9割 割の企業が総 総合評価をして ていると答えた た。 総合評価 価の仕組みをみると,評価期 期間は「6カ月 月」が60.0%,「 「12カ月」が43 3.3%であった た。評価段階数 数は,「5段階」」が 48.0%と半 半数を占めるものの,「7段階 階」が17.3%,「「8段階以上」が が15.3%などと,段階数が多 多い割合が高 高い。評価者は は 「2次まで」444.7%,「3次ま まで」41.3%と と拮抗しており り,評価の反映 映先は,「昇給 給」89.3%,「賞 賞与」87.3%,「昇格」84.0% %, 「配置」16.00%となってい いる(図表3)。 2016年 評価制度 度の運用 用に関す する調査 4 事後 後評価制 制度の納得性向上 上のため めの工夫 夫 (1)公開の の状況 評価制度 度の仕組みなどについて,従 従業員に公開 開しているかど どうかをたずね ねた。「公開して ている」企業は は85.0%と9割 割を 占め,高い い割合となった た。公開内容は は,「評価期間 間」98.6%,「評 評価項目」95.8 8%,「評価段階 階数」93.0%, ,「評価基準」 89.4%,「評 評価者」88.0% %,「評価の反 反映先」83.1% %と,これらは8 8割を超えてい いる。「評価項 目のウエイト」は76.8%とや やや 下がり,「評 評価結果」は655.5%と7割だった(図表4)。 。 図表4 事後評価の の公開状強と公 公開している内 内容 (2) 面接制 制度における る工夫 事後評価 価において評価 価者と被評価者 者との対話を充 充実させるた ためには,評価 価者は評価期間 間中の被評価 価者の行動に注 注 意を払い,事 事実を記録して ておくことが大 大切である。そ そのための「評 評価メモ・ノート トの活用」を「義 義務づけしてい いる」企業は 5.9%と少ないものの,「推 推奨している」企 企業は46.5% %と半数に上っ った。また,評価者により面 面接内容のばら らつきを防ぐた ため を使っている割 割合は70.6% %と高い(図表5)。 に,定型の「「面接シート」を 図表5 面 面接制度の工夫 夫 (3) 評価力 力の向上策 評価者の評価力をどう担 担保し,向上させるかは,評 評価制度にお おける永遠の課 課題ともいえる る。基礎知識の の習得や,評価 価 修である評価者 者訓練の実施 状況をみると,「実施してい いる」割合は,771.4%と7割に にのぼる。また た、 者間の基準を揃える研修 評価される側の の従業員)に対 対して,評価の の仕組みの理 理解や,どのような行動が評 評価されるかといったことを学 学 被評価者(評 ぶ研修である る被評価者訓 訓練については は「実施してい いる」が22.6% %と2割にとどま まった(図表6))。 図表6 評価者訓練お および被評価者 者訓練の実施状 状況 2016年 評価制度 評価制度の運用 用に関す する調査 5 評価 価の低い い人への対応 休職中や や療養中といっ った特別な場 場合をのぞき,評 評価結果が連 連続して低い場 場合は,どのよ ような対応を行 行っているかた た ずねた。それによると,「配置転換を検 検討する」45.33%,「降格対 対象者となる」44.7%,「能力 力開発を行う」2 27.1%で,比較 較 が広く行われて ているようだ。「 「ケースバイケ ケース」も48.8% %と半数にのぼ ぼった(図表7 7)。 的,降格が 図表7 評価の低 低い人への対応 応 6 異議 議申立て制度 評価の結果などについ いて異議申立て て,あるいは相 相談できるよう うな仕組みがあ あるかどうかた たずねた。「異議 議申立て制度 度が は39.8%と4割に にとどまった。また,異議申 申立て制度の内 内容は,「人事 事部の相談・苦 苦情窓口・ポス スト」74.2%,「「労 ある」割合は 働組合の相談・苦情窓口・ポスト」42.4% %,「苦情処理 理委員会の相 相談・苦情窓口 口・ポスト」24.22%などとなっている。そのほ ほ 員満足度調査」」で把握するケ ケースも19.7% %みられた(図 図表8)。 か,「従業員 図表8 異議申立 立て制度の有無 無と内容 調査要領 調 調査名 調 2016 年 調査機関 調 産労総 総合研究所 評価制度の の運用に関する調 調査 調査時期 2016 年 7~ ~8 月 2016 年 44 月末日の実態を調査 別表 別 集計企業の の内訳 (単位 位:%、( )内は社数) 調査対象 調 上場企 企業および当社会員 員企業から任意に抽 抽出した約3,000社 社 規 模 合 計 1,000 人以上 300~999 人 299 人以下 合 計 製 造 業 非製造業 100.0 (180) 40.6 ( 73) 59.4 (107) 100.0 ( 55) 50.9 ( 28) 49.1 ( 27) 100.0 ( 69) 29.0 ( 20) 71.0 ( 49) 100.0 ( 56) 44.6 ( 25) 55.4 ( 31) 調査方法 調 郵送に によるアンケート調 調査方式 回答状況 回 締切日 日までに回答のあっ った 180 社について て集計。集計企業 業の内訳は別表を参 参照 留意点 留 調査項 項目ごとに無回答が があるため、それを除いて集計した た。そのため、各表 表で集計者数は異な なっていることに に留意されたい。
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