平成29年2月22日発行

(2)第8号
平成29年2月22日発行
こころの健康
こころの健康づくり
こころのサイン
現代はストレス社会と言われ、疲れからこころの病にかかる方が増
えています。こころの健康を保つためには、こころの疲れを見逃さず
に早めに対処することや、ストレスと上手に付き合うことが大切です。
私たちは、多かれ少なかれストレスを抱えて生きています。ストレ
スを受けると、私たちのこころや身体は様々な反応を起こします。状
況が改善したり、ストレスに対応できれば問題はありませんが、スト
レスが過度であったり、慢性化すると仕事や生活に支障をきたすこと
があります。大切なことは、こころや身体のストレスのサインに早め
に気づいて適切に対処することです。
もの悲しく、憂うつだ
気分が落ち込んでやる気
がなくなる
緊張感が高まり、イライ
ラしたり怒りっぽくなる
気持ちが落ち着かない
不安感や焦燥感が強い
など
身体のサイン
寝つきが悪くなったり、夜中や朝早くに目が覚
める
集中力、記憶力、思考力が低下する
食欲がなくなり食べられなくなったり、逆に食
べ過ぎてしまう
肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
動悸や息苦しさなどを感じる
下痢や便秘をしやすくなる
など
ストレスと上手に付き合いましょう
ストレスから完全に逃れることは出来ません。ストレスと上手に付き合うため、自分に合ったコントロール方法(セルフケア)を身につけましょう。
からだを動かす
運動には、ふさぎがち
な気分を発散させたり、
こころと体をリラック
スさせ、睡眠リズムを
整える作用があります。
趣味を楽しむ
話を聴いてもらう
何かに打ち込んだ
り、気分転換する
ことで、自分を癒
す時間をつくりま
しょう。
困った時や辛い時に話を聴いてもらう
だけでも気持ちが楽になることがあり
ます。家族や友人、信頼できる人に話
してみましょう。または、下記相談窓
口をご利用ください。
こころの健康チェック
いつも
WHOの資料に基づいた、こころの健康状態
をチェックできる表です。最近2週間のあなた
考え方・見方を変える
ストレスを感じる時、私たちは物
事を固定的に考えてしまっている
ことがあります。考え方・見方を
少し変えてみるだけで、気持ちが
楽になることがあります。
ほとんど 半分以上 半分以下
いつも の期間を の期間を
ほんの
たまに
まったく
ない
1
明るく、楽しい気分で過ごした。
5
4
3
2
1
0
の状態に近いものを選んで、その数字を合計し
2
落ち着いた、リラックスした気分で過ごした。
5
4
3
2
1
0
(WHO−5精神的健康状態表(1998年度版)より一部改)
3
意欲的で、活動的に過ごした。
5
4
3
2
1
0
4
ぐっすりと休め、気持ちよく目覚めた。
5
4
3
2
1
0
5
日常生活の中に、興味のあることがたくさんあった。
5
4
3
2
1
0
てください。
ⒸBANDAI
採点方法:5つの回答の数字を合計してください。合計が13点以上なら特に心配はありません。
13点未満、またはいずれかに0または1の回答があるときは、少し心配な状態です。
一人で抱え込まずに、専門家や相談機関に相談してください。
自殺予防啓発講演会
落ち込んだ時や悩んだ時、見方や受け止め方を変えることで問
題の解決策が見えてくることがあります。こころが楽になる考え
方を知って、こころの健康を保ちましょう。
『~あなたとあなたの大切な人に贈る~こころが楽になるヒント』
開 催 日:平成29年3月17日(金)
開催時間:14:00~16:00
講 師:一般社団法人認知行動療法研修開発センター
理事長 大野 裕 氏(精神科医)
認知行動療法の日本における第一人者。日本認知療法・認
知行動療法学会、日本ストレス学会理事長等要職を務める。
「はじめての認知療法(講談社現代新書)」など著書多数。
場 所:台東保健所3階大会議室(台東区東上野4-22-8)
定 員:80名 ※先着順(事前にお電話にてお申込みください)
お申込み:台東保健所 保健予防課 精神保健担当 (3847)9405
一人で抱え込まず相談を
【相談窓口】
こころの健康相談
(予約制・精神科医による来所相談)
•台東保健所保健サービス課:
(3847)9497
•浅草保健相談センター:
(3844)8171
東京いのちの電話:
(3264)4343
東京自殺防止センター:(5286)9090
東京都夜間こころの電話相談:
(5155)5028
暮らしとこころの総合相談会
仕事が見つからない、ローン返済ができない、眠れず
体調がすぐれない‥‥など、さまざまな生活面の問題や
こころの健康について悩みや不安をお持ちの方は、ご相
談にいらしてください。
専門家(弁護士・ハローワーク職員・生活保護相談
員・保健師)と一緒に解決に向けた歩みを始めましょう。
開 催 日:平成29年3月6日(月)、7日(火)
開催時間:13:00~17:00 最終受付16:30
場 所:台東保健所3階大会議室
(台東区東上野4-22-8)
費 用:無料
※申込不要(当日直接会場へお越しください)
お申込み・お問合せ:台東保健所 保健予防課 精神保健担当 3847-9405
B型肝炎ワクチンの定期予防接種が始まりました
平成28年10月1日より、B型肝炎ワクチンが定期予防接種にな
りました。対象の方には、生後2か月まで(生後1か月頃)にお知
らせ・予防接種予診票を送付します。
【対象者】
・平成28年4月1日以降に生まれた0歳児のお子さん
*1歳になると定期接種の対象外となります。
*1歳になる前に3回の接種を終える必要が
あります。1回目の接種から3回目の接種
を終えるまでにおよそ半年間かかりますの
で、スケジュールをよくご確認ください。
B型肝炎とは?
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。
ウイルスへの感染は、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態
が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。キャリアに
なると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなどの
命に関わる病気を引き起こすこともあります。
ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫)がで
き、一過性の肝炎だけでなく、キャリアになることを予防するとともに、まわり
の人への感染も防ぐことができます。
お問合せ:台東保健所 保健予防課 予防担当 3847-9471