第7号 (平成28年8月8日発行)(PDF:359KB)

(2)第7号
平成28年8月8日発行
デング熱・ジカウイルス感染症にご用心!!
平成26年に約70年ぶりに、デング熱の国内感染がありました。また、最近、マスコミ等でジカウイルス感染症が話題になっています。
夏を快適に過ごすために、デング熱・ジカウイルス感染症の正しい知識を持つことと蚊の発生防止に努めることが重要です。
デング熱とは…
蚊に刺されないために…
デング熱は、デングウイルスを持
った蚊(ヒトスジシマカ)に刺され
ることで感染する感染症で、人から
人に感染するような病気ではありま
せん。蚊に刺されてから2日~15
日(多くは3日~7日)程度で、突
然の高熱、関節痛、筋肉痛、目の奥
の痛み、発しんなどの症状が現れた
場合には、デング熱の可能性があり
ますので、医療機関を受診しましょ
う。
ジカウイルス感染症とは…
ジカウイルス感染症は、ジカウイ
ルスを持った蚊(ヒトスジシマカ)
に刺されることで感染する感染症で
す。潜伏期間は、2日~12日(多
くは2日~7日)ですが、感染して
も症状がないか、症状が軽いため気
付きにくいこともあります。妊娠中
の女性が感染すると胎児に感染する
可能性が指摘されているため注意が
必要です。海外の流行地等で、蚊に
刺されてから、発熱、発しん、筋肉
痛等の症状が見られた場合は、医療
機関を受診しましょう。
(幼虫対策)
雨が降ると、水たまりが多くなり、蚊が発生しや
すい環境が整います。先ずは、蚊の幼虫(ボウフ
ラ)の発生源となる水たまりをなくすことが大切で
す。ボウフラは約1週間~2週間で成虫になります
ので、家の周りを点検し、放置されたビン、缶、バ
ケツ、ジョウロ、桶、植木鉢の受け皿などを片付け
て発生原因をなくしましょう。
ボウフラの発生場所
対 策
①
空き缶、空きビンなど
缶、ビンなどを除去する
②
雨どいの詰まり
詰まりを取り除く
③
バケツ、植木鉢の受け皿など
片付けるか裏返す
④
スイレン鉢、消火用水槽など
メダカなどを飼うか、週に一度水を取り替える
⑤
古タイヤ
廃棄するか、穴を開ける
(成虫対策)
屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合
は、長袖シャツや長ズボン等を着用し、肌
の露出を控え、ディートやイカリジンとい
った有効成分が含まれている虫よけ剤を使
用するなど、蚊に刺されないよう注意しま
しょう。また、窓などに網戸を設置し、蚊
の侵入を防ぎましょう。家の周りのやぶや
草むらの剪定や草刈りを行い、風通しを良
くしましょう。
ご相談・お問合せ
○蚊の対策について:
台東保健所 生活衛生課 環境衛生担当
電話 3847−9455
○デング熱・ジカウイルス感染症について:
台東保健所 保健予防課 感染症対策担当
電話 3847−9476
鶏肉の生食による食中毒を予防しましょう
生や中心まで加熱されていない鶏肉を食べたことによるカンピロバクター食中毒が多発しています。都では昨年
1年間でカンピロバクターによる食中毒が47件発生しました。これは、ノロウイルス食中毒の56件に次ぐ第2位
の発生件数となっています。台東区内でも昨年4件のカンピロバクター食中毒が発生しました。
カンピロバクターは生の鶏肉や内臓などについている細菌です。十分な加熱をしなければ死滅しません。鶏肉は
中心まで十分に加熱して、おいしく安全に食べましょう。
食中毒事件簿
昨年7月、区内で起こった鶏肉が原因となった
カンピロバクター食中毒を紹介します。
〜カンピロバクター食中毒事件〜
居酒屋を利用した4名グループのうち、3名の
食中毒患者が発生しました。提供された食事の中
に鶏のレバ刺しやレバテキがあり、鶏のレバーを
十分に加熱することなく、湯引きして半生で提供
したことが原因と推測された事件でした。
区内飲食店に、生や半生で提供しないよう指導
をしているところではありますが、区民の皆様も
「食肉を生や半生で食べない」ようにして、食中
毒予防に努めてください。 カンピロバクター食中毒 〜発生原因と予防方法〜
生 食
鶏刺身
とりわさ
特に、小さいお子さん
や高齢者は症状が重く
なりがちなので、注意
が必要です。
加熱不足
生焼け
肉の中心部までしっか
り火を通す!
加熱の目安は、肉の色
が白くなるまで!
二次汚染
鶏肉
生肉についていた菌が
調理器具・手指にうつり
さらに他の食品へ
調理器具は使い分け、洗
浄を小まめに行う。
手をしっかりと洗う!
新鮮=生で食べられる…ということが食肉では当てはまりません!!
お問合せ:台東保健所 生活衛生課 食品衛生担当 3847−9466