伊藤まゆみ議員…

平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
それでは休憩前に引き続き会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
発言順位 5 番、議席番号 12 番、伊藤まゆみ議員を指名いたします。
伊藤まゆみ議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
議席番号 12 番、伊藤まゆみです。通告に従い順次質問をいたします。
まず、保育行政の充実についてお聞きをしてまいります。1 点目、保育料の更なる軽減をということ
でお聞きをいたします。これまで、町として子育て支援に大変大きな力を入れ、保育料についても近隣
町村と比しても大変大きな努力をしていることには評価をいたします。しかし、子育て世代の保護者の
生活実態は大変厳しい状況にあります。私は更なる保育料の軽減により子育てを支援することは、これ
からの町づくりにも大きな意味を持つものになると考えます。第 2 子半額、第 3 子以降無料の完全実施
を求めてまいりたいと思いますが、町長の考えをお聞きいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
細かな経緯等々については担当課の方から申し上げますけれども、基本的に 27 年度に保育料の料金
改定を実施してきております。それによって、その前年度、26 年度の保育料から 2,000 ないし 1,000 ぐ
らいの減額の料金改定をしてございます。そんな関係で約 330 万ほどの保育料の徴収が減額になり、そ
して県が 27 年から実施をしています 3 歳児以降の一律 6,000 円の支援と、こういう制度にのって今、
町は保育料の規定額の 3 割か 6,000 円のどちらか高い方を減額してあげようということで取り組んでお
りますが、これに伴う財源不足が 600 万、合わせて 27 年度から約 1,000 万近い保育料の改定をやって
きております。正直言いまして、保育料については本当に真剣に減額について考えていきたいなという
ふうには思っていますけれども、当面今、今年度、あまりにいろんな事業で高校生までの医療費の無料
化、出産のお祝い、卒業等々のお祝い、奨学金制度も少し改めて優遇な措置にした等々で、若干保育料
についても現行制度でもうちょっとお願いをしたいというのが、本音の現状の考え方でございます。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
やはりお子さんを産みたい、育てて産みたいと思っておられるご夫婦は結構いらっしゃるんですね。
お話をお聞きすると特にお父さんは、子どもは 3 人は欲しいという方が大変多いようです。けれども、
お仕事を持たれているお母さんは、やはり 3 人目の子を持つというところに関しては躊躇するところが
多々ある。その理由に関しては財政的な面もありますし、職場の問題もありますし、家庭の様々な時間
の配分の問題等々あってというところで、一筋縄ではいかない問題だなというふうには思います。
特に飯綱町においては働くお母さんの支援に関しては大変大きく力を割いていただいていて、未満児
のお子さんから受け入れ、ご希望があれば 100 パーセント受け入れるために、園長先生は本当に大きな
力を払って努力をしていただいているという状況があることも承知しています。大変に有り難いことだ
と思います。けれど、やはりもう一人欲しいなって思うためのやはりモチベーションをいかに上げてい
くかということも、大変大きな問題であろうというふうには思います。お子さんを産んでいただかない
ことには、これから先、町が持続的に保っていくということは難しい話になってきますので、そこの大
きな一歩の私は一助になるというふうに考えています。町長、今は厳しいけれども先々はというお話で
ありました。これは余り長い時間考えていることはできない問題だというふうに思っています。よい結
果がそんなに遠くない時期に聞けるかどうか、その辺の腹積もりちょっとお聞かせいただけますか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(町長 峯村勝盛)
そうですよね。だらだらとして結論を長引かしている問題ではないというご指摘は納得できますけれ
ども、一度スタートすると来年なったらやめましたというわけにいかない制度ということも、長い間続
く制度であるということも承知おきをいただきたいというふうに思っております。したがって、そこら
辺までの財政計画等々の見通しの中で、どの程度をできるかなというこの計算、場合によればこれをや
るからこの部分については現状維持で当面いってもらわなければ駄目かなと。例えば義務教育だってい
ろんな支援をしたいっていうとこあるじゃないですか。そういう意味でそういう選択をするちょっと検
討の時期が欲しいとこういうことでございます。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
私は大変前向きな答弁いただいたと思っています。ただやはり、地域に子どもたちの声が大きく聞こ
えるということが本当に町の活性化につながり、マスターズの世代の方々の活力にも繋がっていくとい
うことは、間違いのないことでもありますので、子どもたちを本当に頑張って産んでいただいて、育て
ていくというところへの町の支援は、本当に今、出生数が減っているという状況は間違いがなくて、そ
れをいかに足踏みをして増やす方へ転換するというのは、大変大きな難しいことであるかもしれません
が、やはりそのための努力は惜しまずにやっていかなければこの町を維持していくことは大変難しいと
いうふうに考えます。
次にそれを支えている保育士さんの関係でお聞きをしてまいります。この間、嘱託、臨時職員の方々
の保育士をはじめとして、処遇の改善をしていただいてきているということに関しては評価をいたしま
す。特に保育士は来年度に向けて新規採用も募集していただいているというところで、これからに期待
をいたすところではありますが、先ほど申し上げましたように、未満児保育、また一時預かり、長時間
保育と、飯綱町は働くお母さん、お父さん方に対して、やはり大変大きな支援をしていただいていて、
それを支えている部分がやはり嘱託や臨時職員の方々に懸かっているということも間違いのないとこ
ろだと思っております。なかなかお休みをされた方の代替職員をお願いするにしても、とても大変で見
つけるのが本当に難しいということは、園長先生からももう何度もお聞きをしているところですが、そ
ういう中でも頑張っていただいている方々へやはり特に子どもたち、将来ある子どもたちを健やかに心
身ともに育んでいくということに関して、これ人でしかできない仕事でありますので、この処遇が良い
悪いでね、仕事の内容が変わってくるわけではありませんが、しっかり町は支えているというかたちを
示すことも大事ではないかと思いますが、町長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
この件についても具体的な金額等々については担当課の方から申し上げますけども、いわゆる人件費
は会社でいうと固定費なんですよね。固定費をアップさせていくということは非常に経営を任された者
にとっては一つの重しを背負って動くというような、またはそれに代わるべき財源を、収入というもの
の見通しをつけた上で固定費を上げていくということはいいんですけれども、そんな中で何かの事業を
節約したりして、これも 26 年から 27 年に移るときに、例えば保育園の先生の嘱託でいた人の賃金は 30
パーセント近く上げてきておりますよ。13 万 4,000 円ぐらいだったものを 17 万 6,000 円に上げてきて
いるんですから。これは役場へ入った大卒の確か初任給よりも少し値段がいいような設定だというふう
に私は思います。それに合わせて時間給、日割りの日当の皆さん等々もアップをしてきました。
議員おっしゃるとおり、社会福祉協議会のときもそうでした。非常にマンパワーを必要とするところ
は確かに大事なことなんですが、私は近隣市町村を見ても今現状の臨時、嘱託の保育園の先生方の賃金、
手当、お給料は我慢をしていただくぐらいの世界にはいるんではないかなと。ご存知のとおり一般職ほ
どではございませんけど期末等の手当ても支給をしてございますので、何とかそこら辺でご理解をいた
だきたいなとこういうふうに思っています。
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
これ担当課で何か答弁することある。原教育次長。
(教育次長 原章胤)
先ほども細かい点、町長から申し上げろということでございまして、賃金の推移でございますが、26
年度、27 年度と改定させていただいております。先ほども町長申しました正職の代休の保育士さんにつ
きましては、13 万 4,400 円から 17 万 6,000 円ということでございます。
また、未満児を担当する保育士さんにつきましては臨時嘱託になりますが、13 万 4,400 円から 16 万
円というかたちで改定させていただいております。
また、臨時の保育士さんにつきましては、日給というかたちになりますが 6,640 円から 7,900 円。そ
れと時間の関係で働いていただけるパートの保育士さんにつきましては、時間給 860 円から 1,020 円と
いうかたちで改定さしていただいております。近隣を見ますると、先ほども町長申しました飯綱町、先
ほど未満児の担任保育 16 万円ということでございます。信濃町さんは月給ではなく日給ということで
ございまして 1 日 6,900 円。これ 20 日掛けると 13 万 8,000 円になるわけなんですが、信濃町は日給制
だと。隣の小布施町さんにつきましては 15 万 5,700 円。飯山市さんにつきましては 16 万 200 円という
かたちでございます。
また、臨時さんにつきましては、飯綱町先ほども 7,900 円と申しましたが、信濃町さんは 6,900 円、
小布施町さんは 6,640 円ということでございまして、またパートにつきましても飯綱町 1,020 円のとこ
ろ信濃町さんは 890 円、小布施町さんは 830 円というかたちでございまして、全体をやはり想定しなけ
ればこの賃金の改定というのは、飯綱町全体の職員、臨時職員さん等々を考慮しなければいけないとい
う問題も出てきますので、そんなようなことをお含みおきいただきたいと思っております。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
確かに保育料を抑えて賃金を上げてきているという意味でいえば、町の持ち出し分は大変大きくなっ
てきているというふうには思います。そういう努力に対しては、大変評価をいたします。
ただ、この賃金に関しては私はやっぱり近隣と比較するのではなくて、この町として、保育士さんが
どれほど頑張っていてくださるのかという点についての評価だというふうに思っています。職員の方々
は私いろいろお聞きすると、資質も高くて、それぞれ休日を利用して障害児の方々への対応の仕方等々
の研修にもきちんと出られて対応をされているとか、そういう意味での努力も、大変に大きくしていた
だいているという事実もお聞きをしています。そういう部分で頑張ってここまで上げていただいたんだ
なというふうには思うわけですが、それでも尚且つ、保育士さんが十二分に足りているという状況では
ありませんし、そういう意味での大変な状況があることは現場からお聞きをしているという点で、今回
お伺いをいたしました。
次にさみずっ子保育園が開園をいたしました。地域や保護者の方々の思いも取り入れて、しゅん工式
がこの 12 月 10 日へとこぎ着けた努力は評価いたしますが、保護者の中からはプールのないことに懸念
の声が寄せられています。今後についての考え方をお聞かせいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
寺島教育長。
(教育長 寺島政次)
それでは保育園のプールの関係お答えを申し上げます。議員さんご存知のとおり現在プールがある保
育園につきましてはりんごっ子保育園、それから南部保育園であります。以前、赤塩保育園につきまし
ては、そばに第二小学校があったということで、小学校のプールを利用していたというのが現状でござ
います。
それで先月 28 日に子どもたちが入りましたさみずっ子保育園につきましては、すぐそばに三水のB
&Gの海洋センターがございます。ここはもう職員がもちろん付いて、水質それから水温等の管理をし
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
ておりますので、このさみずっ子保育園につきましてはそのB&Gの海洋センターのプールを使用して
いきたいというふうに思っているところでございます。新しくまた設置をするとなりますと、そこら辺
の投資、それから水質の維持管理等の費用が新しく発生をしてまいりますので、そこら辺を総合的に考
えますと、B&G海洋センターの位置からしますと十分利用が可能かということを考えておりますので、
今後についてはプールの設置は今のところ考えておりません。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
わかりました。これは十分に保護者の方々にご説明をいただいてご理解を得ていく努力をしていただ
きたいと思います。
次に介護者慰労金の創設についてお聞きをしてまいります。第 6 期を迎えた介護保険事業は大きな改
悪が行われたと考えております。導入時、介護の社会化をうたわれたはずの事業が存続のためとの理由
で国の負担軽減の施策が最優先をされ、自己努力のもと、家族の負担が増大しています。家族支援に町
が支援していることをかたちにすることが重要だと考えます。ご存知のように新しく施設入所は介護度
3 からということになりました。お聞きをすると認知症を持っておられる方の介護度はやはり余り高く
出てこないということで、ご家族が大変疲労されて大変な状況にあっても、入所へということにはなか
なか難しい状況があることもお聞きをしております。
合併前になりますが、牟礼村では介護利用料の軽減を図りたいとの説明の中で、介護者慰労金を廃止
した経緯がありますが、現在利用料の軽減というものは実現をいたしませんでした。自民、公明政権が
自己責任を大きく打ち出している施策のもとで、歳を重ねても自宅で安心して住み続けていくことを望
む方々を支える施策として、私は介護者慰労金の創設というものは必要であると考えます。これだけ大
きく介護保険制度が変わりご家族の負担が増えた中、それが出たから介護をするということではないと
は思うんですね。けれども、この苦労を町もわかってくれていると、これ金額の多寡ではないと思いま
す。
県は、前はこの制度ありましたが廃止をいたしました。信濃町ではその時点で町単に切り替えて、今
でもこの介護者慰労金制度は継続をされているということをお聞きしております。だから介護保険料が
低いというわけではないとは思いますが、それでもやはり一つの介護者と介護保険の利用者との絆を育
む一助にはなるのではないかなというふうに考えますが、町長の考えをお聞かせいただきたいと思いま
す。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
介護者に対してご慰労という意味も含めて支援ということでございますけれども、私はもうちょっと
介護されている方自体が本当にどういうサービスを提供して欲しいのか、そこら辺に対して支援をして
いった方がいいんじゃないかなと。今の介護支援金、慰労金、例えば月額 1 万円で 12 か月ですから 12
万円支給しましたと、というスタイルがいいのか、もっとデイサービスなり、ショートステイなり、そ
ういう制度に本当に町が負担をしてくれて、自分が体が空く日が必ず何日かに一遍はあるとか、同じ一
日の中でも半日は見るけど半日はそういう制度によって町が見ていただけるんだとか、そういう制度に
なった方が私はより効果的だし、また例えば私どもの職員を使っているような立場としても、貴重な戦
力の職員が 50 の後半ぐらいになって、
いよいよ管理職で実力を発揮というようなときに親父が倒れた、
お袋が倒れた、どちらかが辞めて介護しなきゃなりません、私辞めます、あなた辞めません。こういう
ことでその非常にライフワークバランスという点においても、貴重な労働力を失うというようなことに
繋がって、実際上きております。
従って、議員のおっしゃる町の優しい気持ちの表現としての理解はできるようなつもりがありますけ
れども、お金をしっかり使うとなれば、そういう意味で完全にリフレッシュできるようなかたちでの支
援というものを充実させていったらどうかなというのが、現状考えている事業の進め方でございます。
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(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
今でもリフレッシュ事業などは行われているわけですが、これを利用できる方は一握りということも
事実です。介護認定を受けられた方、精神の関係も発症してくる方も多かったりという中においては、
家庭で介護を続けることが大変厳しくなってくるという場合も出てきます。また逆に介護をしている方
がそういう疾病をお持ちの方もおられるというような中において、やはり確かに半日、一日家から出て
くれれば少しは治まるかなというのはありますが、夜、本当に安心して芯から眠れるという日が週に何
日かないと、これ長い間の介護は続きません。優しい言葉が出てこなくなるということがあります。や
はり、そういうぎすぎすした中での介護というのはお互いによくないという中で、施設へというふうに
進んでいく場合が多々あるとお聞きしています。そうなってくると介護保険の保険料がどんどん上がっ
ていくという状況が出てきます。
今、国の方針としては、まだ通ってはいませんが年金がどんどん削られていくような状況の中で負担
が増え、介護保険料が増え、後期高齢者医療の保険料もどんと跳ね上がる方が出てくるというような情
勢の中においては、なかなか厳しい状況が出てくるというは、もう私目に見えているというふうに思い
ます。そういう意味でもこれからどうしていくのかということは、長期的な展望をもって介護予防に力
を入れてればいいのかといえば、それだけでは到底回っていかないだろうというふうに思います。
私はやはり両面的なものが必要だろうなと思います。ある程度安心して介護を受けられる環境と介護
をする方へのケア、それがセットでなければこれから在宅介護というものは、もう本当に厳しいハード
ルが出てくるだろうなと思います。
今朝も年金だけで暮らしていけないお年寄りのご家庭の方々のことが報道されていましたけれども、
そういうこともこれからは出てくる可能性は、この地域でもあるのではないかと思います。国保だけし
か掛けていないご家庭は大変に不安な思いをされている。自分たちはどうやったら、生きていったらい
いのか、もう長生きはしたくないと思う方も出てきています。そういう意味で町のしっかり支えるよと
いう姿を見せることは、私は大変重要なことであると思います。
そういう意味でこの介護者医療金、大きな額でなくていいと思うんですよね。そういう意味で提案を
させていただいております。なかなか町長首を縦に振るということがないわけですが、ここのところは
やはりこれだけ近隣にいろいろな施設ができてきていて、利用されている方も増え、介護保険の内容も
十分に理解が進んでくると、何も家で見なくてもというような思いが出てきても、私はそれに対して否
は言えないなと。自分自身で父を介護した思いを考えると大変に厳しいものがあるなと。自分たちの仕
事を持ちながら介護をするということにも出てきますので、その辺十二分な配慮をしてこれから検討を
していっていただければと思っております。そういう意味でやはり多角的な、やはり配慮というものが
必要だというふうに考えますが、町長その点はどのようにお考えですか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
いえ、多角的な考えが必要だからなかなか首をすぐ振れることができないんですよ。是非介護の世界
を考えていただいても、即、生活保護に繋がるような、いわゆる働き手が介護に回ったことによって収
入が途絶える。その結果として生活ができない。これはもう介護の慰労なんていう世界の話じゃなく、
もっと違った世界の話になっていくと思うんですけど。いわゆるその全体の介護保険料も含め、これど
ういうふうに運営をしていくか。これは国ばっかりの責任じゃなくて、やっぱりご指摘のとおり町とし
てもこの対応についてはやはりしっかり考えていきたいなというふうに思っていますけれど。私はただ
地域で見なさい、地域で見てくださいっていうのもちょっと乱暴な話だなと。私の自分の親なら、いま
せんけれども、親を地域で見るって一体どういうかたちで地域が見てくれるんか。一晩中まさか付いて
くれているわけではないだろうなというふうに思いますが、その地域の見方というのも非常にこれから
難しい点があろうかというふうに思いますが、保育料も値下げ、あれは上げろ、介護は何たらって非常
にいろんな時代ですけれども、ともかく生活が厳しい弱者に視点を置いた福祉、行政は進めようという
方針では貫いてきているつもりですので、深いご理解をお願いをしたいと思います。
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
伊藤さん、質問前に進めて。
(12 番 伊藤まゆみ)
どこの制度をとっても社会保障の問題については国の姿勢が大変大きくなってきているというふう
に考えています。
次に給食調理員の処遇改善についてお聞きをします。予算、決算の審査の折に常任委員会で議論をし
てきましたが、現在給食調理員は 1 名の嘱託職員以外は臨時職員です。私は正規職員をきちんと配置す
べきであると考えますが、町長のお考えをお聞かせください。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
大事な給食を調理をしているという安全性の責任というような点もあって、かなりご指摘な点は心配
をしてございますけれども、ちゃんと正職の職員は 1 人現場に配置をしておりますので、そういう労務
管理、衛生管理については私はちゃんとその職員が職務を全うしているだろうと、こういうふうに思っ
ています。また手作りの給食ということでお約束をしている点についても、今現状で厳しい臨時の皆さ
ん等々嘱託の人でやっていますけど、それについても満足のいただける料理を提供していると、こうい
うふうに思っています。合わせてかなり皆さんの待遇も改善をしてきたつもりですので、当面現状でお
願いをしていきたいなと、かように思っています。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
やはり調理員は様々な機械器具のメンテナンス等々についても、今嘱託の職員の方がやっていただい
ているというふうにお聞きをしています。この方ももうあまり先は長くまではというお話が出ていると
いうところで、この辺のことをきちんとやっていただける人が必要になってくるというふうに思います。
なかなか臨時の方募集をしても応募がないという状況であります。この間、先ほど町長も申されました
とおり臨時職員の時給は仕事の内容に即して引き上げられてきており評価はできますが、給食調理員の
仕事内容は衛生面に細心の配慮をし、時間に追われ、その後事務作業もあり、大変であることが先 11
月 17 日の常任委員会で、視察をした折、録画したものを見せていただきました。私はやはりあれだけ
の工程の中でそれなりの配慮をしていただいても、お昼休みも取れないような状況の仕事量だというこ
ともお聞きをしております。やはりそれなりの処遇の改善というものも必要ではないかと思っているわ
けですが、今ほど町長はこの点、現状でというふうにおっしゃいました。しかしやはり、きちんとした
昼食休憩も取れないというのはやはり異常だと思うわけですが、この点についてはどのようにお考えで
すか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
現場の勤務状況については、私ちょっと正直あんまり深く関知しておりませんけれども、今のご質問
だと正規の職員というのは頭数を増やしてほしいという意味の正規職員というんですか、臨時でもいい
からいわゆる人員が不足しているよということであればそれはそれの対応なんですけれども、正規の職
員を増やしてもらわなきゃ給食センターとしての機能を発揮することができない、こなすことができな
いということであるんなら、これはこれで考えたいと思いますけれども、そこら辺はちょっと現場の状
況もちょっと説明させていただきたいと思いますけれど。
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
寺島教育長。
(教育長 寺島政次)
今、議員さんから調理員の皆さん、お昼の時間もなかなか取れないというようなお話がありましたが、
毎日そういう状況が続いているというわけではございませんで、やはりメニューによってそういう日も
あるというふうにご理解いただければと思います。
それから賃金の関係でございますが、今年から班長さんを臨時嘱託というかたちにさせていただきま
した。臨時嘱託にすることによって月給制になったり年休もあったりということで、今年からこの班長
さんにつきましては臨時嘱託で月 15 万 5,400 円というかたちになりました。他につきましては、28 年
につきましても、若干ではございますが臨時の皆さん少し上げさせていただいているというのが現状で
ございますので、よろしくお願いしたいと思います。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
給食の関係では実際に調理している食数は減ってきているということはお聞きはしていますが、工程
は減るわけではないのでそういう意味で人員的に減らすことができないということはお聞きしており
ます。やはり一人、今嘱託の職員がいて、臨時嘱託ということで班長さんをしたということですが、班
長さんはそれなりの責任もあり、この調理員をまとめていくということを考えると、やはりできれば私
は正規の職員の配置というのが望ましいのではないかなという考えで、お聞きをしたということであり
ます。給食、大変にこの飯綱町、どこの学校を見ても残差というものがないということは、本当に少な
いということはお聞きをしていて、それだけやはりおいしい給食が提供されているということであると
思います。その前から学校によってもいろいろでしたが、残差がないということで大変に評価をしてき
たわけでありますが、これからもやはり手作りということを建て前で実行していただいていると、状況
を考えると様々体に負担のかかってくるものでもありますし、そういう意味での見直し等々できる状況
があるならば、していっていただきたいというふうに考えています。
次に飯綱病院の障害児の相談室についてお聞きをします。若松先生がおられたときに設置をされてい
たということは承知していますが、退職された後どうなっているかをまずお聞きいたします。
(議長 寺島渉)
大川病院事務長。
(事務長 大川和彦)
お答えいたします。障害児の相談室というのは発達相談のことと思いますが、発達障害児の相談につ
きましては若松医師が在職中に開設されておりまして、退職後につきましては内科医長が後任として今
も継続実施をしてございます。それで作業療法士とともに発育、発達に対しての相談等を受けているも
のでございまして、今現在、受診者や利用者は 8 名おりますので、この方々の年齢は 7 歳~27 歳という
年齢層でございますが、大人になるまでは必要なケアということで引き続き実施をしていく予定でござ
います。以上です。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
やはり、ここのところはやはり大事なことだというふうに思っています。専門的な見地を持ったドク
ターが相談に乗っていただけるということは、保護者にとっても大変心丈夫だと考えますので、この辺
前回お聞きをしたとき様々なところとの連携等々も考えながらということをやって、その辺の連携につ
いてはどのようになっておりますでしょうか。
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
大川病院事務長。
(事務長 大川和彦)
ご質問の連携というのは院内の連携ということでよろしいでしょうか。
これにつきましては、作業療法士が先生と一緒にその発育、発達に対しての親御さんの不安に対する
ご相談を受けて、必要であれば作業療法を通じてお子さんの健やかな成長を促すためのお手伝いをして
いるということでございますので、必要に応じては他部署の医療技術員が携わることもあろうかと思い
ますが、基本的には先生と作業療法士でやっているというのが現状でございます。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
今ちょうど、この 12 月 3 日~9 日までが障害者週間というふうにされています。これは国際障害者デ
ーであり、障害者基本法の公布日でもある 12 月 3 日から障害者の日である 9 日までということで、今
が正にその真最中ということであります。
発達障害については、健常と思われている方々にも結構隠れている状況も多々あるということは言わ
れておりますし、それが大人になって見えてくる場合もあると、ただ子どもの場合、早くにわかればそ
こをいろんな方々が手助けをしながら、社会生活が営めるようなかたちでの支援というものが大事だと
いうことで、町においては本当に保育園から小学校、中学まで加配をつけていただく等々努力をしてき
ていただいています。
この発達障害というものに関しては、私はこれ誰にでもあるものだということのやはり周知というも
のが、大変大事になってくると思うんですね。保護者にしてみればやはり言われたことをなかなか素直
に受け入れられないという状況があって、なかなか支援に繋がらないということもお聞きをしています。
この辺についての取組状況についてお聞きかせをいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
どなたに聞きますか。誰が答えられる。
(12 番 伊藤まゆみ)
保健福祉課、検診等々でどのような取り組みをされているかから始まってちょっとお聞かせください。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
お答え申し上げます。子どもの健康のためにということで、保健師も含めた中ですくすくファイルの
発行、すくすくカレンダーとかいろんなことやっておりますけれども、特に乳児健診 3 か月からと、あ
と 6 か月、9 か月のお子様の乳児健診と。お子様の成長と発達の進めとなるような時期に、小児科医の
診療とか育児、栄養相談等行っております。また、1 歳 6 か月、あと 3 歳児検診におきましても歯科検
診、臨床心理士による心理相談というようなことは健康管理センターの方で行っております。あと発達
障害児の方については、今、社会福祉士が保健福祉課におりますけれども、あと教育委員会の保健師と
ともにご相談があれば対応しているというような状況でございます。
(議長 寺島渉)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
やはり早い時期から、早く言えば私はやはり母親学級の頃から、これに対しての取り組みというもの
は始めていくべきではないかなというふうに思っています。母親学級、父親学級の折に発達障害という
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
ものは誰にでもあるものの一つに考えてもいいくらいに大きな幅があって、大きな様々なものがあるの
だということを理解していただくということの中で、早め早めに手が打てるといいますか、なっていく
というふうに考えますので、この辺前にも私提案いたしましたけれども、どのような検討がされている
のかをお聞かせいただけますでしょうか。
(議長 寺島渉)
誰に聞きたいですか。
(12 番 伊藤まゆみ)
保健福祉課です。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
その発達障害児のお子様に対する検討をしているかということでよろしいでしょうか。
(12 番 伊藤まゆみ)
検討といいますか。母親学級の中でそういうようなものの周知をしていくということについての検討、
まだ実施についてどうなのかということです。
(保健福祉課長 高橋明彦)
母親学級は現在、妊娠されているお母様から始めて実施しておりますけれども、妊娠中の健康管理と
か、産後のおっぱい管理とか、手当等がメインで行っておりまして、そういうことも今後は含めながら
実施していきたいと考えております。
(議長 寺島渉)
伊藤議員、この通告からでは今こんな質問してもちょっと対応できないと思う。事前に通告しといて
もらえば準備できると思うんですが、ちょっとこの病院の障害児の相談についてのテーマなんで、他の
ところで急に言われても答弁ちょっと難しいかと思う。
(12 番 伊藤まゆみ)
わかりました。次からはそのようにしていきたいと思います。今まで経験のあった課長だったので、
というところもありますので。
ただ、この発達障害に関しては、やはり町民にも広く周知をしていくべきでもありますし、そういう
意味でこの障害者週間という中において、町としてやはり様々な多くの町民の皆さんに障害というもの
を理解していただく取り組みというものは、余りこの間取り組まれてこなかったなというふうに考えて
います。やはり、そのことも少し頭に入れていただきながら、多くの方々に障害を持つ方々が共に暮ら
せる社会を作っていくための環境づくりというものも、もう少し力を入れていっていただきたいと考え
ていますが、町長これについてお考えを。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
確かにハンディキャップを持っている人たちとどう接触し、そういう人たちの社会参加を促していく
か、これは大きな、やはりこれからのいわゆる成長した日本という国家のできる高度なことだというふ
うに思います。是非、洒落た飯綱町、住みよい飯綱町にする意味でも取り組んでまいりたいと、このよ
うに思います。
(議長 寺島渉)
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
伊藤議員。
(12 番 伊藤まゆみ)
以上終わります。
(議長 寺島渉)
伊藤まゆみ議員、ご苦労様でした。
これで今日の一般質問全部終わったわけですが、この後に契約案件が 2 件議案ありますので、ここで
一旦休憩をとって 3 時 10 分から再開とします。
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