(NYダウ) 2017年2月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (NYダウ) 2017年2月号
市場概況・今後の見通し
【1 月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円)
2017年2月8日
NYダウ(米ドルベース)・米ドル/円レートの推移
(2012年1月末~2017年1月末)
(米ドル) 21,000
NYダウ(米ドルベース)
NYダウは、上昇しました。
NYダウは、トランプ米政権の保護主義的な政策が懸念されたものの、経済政策に対す
る期待や堅調な米企業決算などが好感され、一時2万米ドル台に乗せるなど、底堅く推
移しました。
19,000
米ドル/円は、円高・米ドル安となりました。
米ドル/円は、トランプ米政権の先行きの政策不透明感が高まったことなどから、一時
112円台後半まで円高・米ドル安が進みました。
13,000
◆
17,000
15,000
11,000
(円) 130
米ドル/円
120
◆
110
【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円)
米国の2016年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値) ※1 は伸びが減速し
ました。米景気は、昨年11月以降の金利上昇や米ドル高による景気への悪影響が懸念
されるものの、雇用※2 の改善による個人消費※3 の底堅い動きに加え、減税や規制緩和な
どの政策効果により、景気回復基調が続く見通しです。金融政策については、緩やかな
ペースでの利上げにより、金融政策の正常化が進展する見込みです。(※1:2ページの
左図参照、※2:2ページの右図参照、※3:4ページの左図参照)
NYダウは、トランプ米政権の経済政策が後ずれするリスクなどが重石となるものの、一
方で大型減税や規制緩和などの政策期待に加え、企業業績の改善傾向などを背景に、
底堅い推移を見込みます。
100
90
80
70
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
(年/月)
【 1 月のマーケッ トデータ】
NYダウ(米ドル)
米ドル/ 円
1月末
12 月末
19,864.09 19,762.60
113.81
116.49
騰落率
最低
最高
0.51% 19,732.40 20,100.91
▲2.30%
112.78
117.96
※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
米ドル/円は、トランプ米政権の政策による上昇期待はあるものの、一方で保護主義的
な貿易政策や反移民政策への懸念による売り圧力もあることから、もみ合う展開が見込
まれます。
◆【 2 月の予想レンジ】
NYダウ(米ドル)
19,000-21,000
米ドル/ 円
103円-123円
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済①
○2016年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値)は前期比年率+1.9%と7-9月期の同+3.5%から伸びが減速した。
○1月の失業率は前月から0.1%悪化の4.8%、同月の非農業部門雇用者数は前月比で22万7,000人増加した。
雇用状況
実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算)
(2011年10-12月期~2016年10-12月期、四半期)
(%)
6
4
(万人)
40
(2012年1月~2017年1月、月次)
(%)
9
30
8
20
7
10
6
0
5
2
0
-2
-4
純輸出*
公的需要
民間在庫品
民間企業設備
民間住宅
民間最終消費支出
非農業部門雇用者数前月比(左軸)
実質GDP成長率
-6
11/4Q
12/4Q
失業率(右軸)
-10
13/4Q
14/4Q
15/4Q
16/4Q
(年/期)
*純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入
※4Qは10-12月期を意味し、例えば11/4Qは2011年10月から12月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
4
17/1
(年/月)
※16/12、17/1は暫定値。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済②
○12月の鉱工業生産は前月比+0.8%と2ヵ月ぶりに増加した。
○1月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比+1.5ポイントの56.0、同非製造業景況指数は前月比▲0.1の56.5となった。
鉱工業生産指数
(%)
2
ISM景況指数*
(2011年12月~2016年12月、月次)
110
前月比(左軸)
ISM製造業
鉱工業生産指数(右軸)
ISM非製造業
1
105
60
0
100
55
-1
95
50
90
45
12/1
-2
11/12
(2012年1月~2017年1月、月次)
65
12/12
13/12
14/12
15/12
16/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
(年/月)
*ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の
先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果
を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済③
○12月の小売売上高は前月比+0.6%と4ヵ月連続でプラスとなった。
○1月の消費者マインド(確報値)は前月比+0.3ポイントの98.5ポイントに上昇した。
小売売上高
(%)
3
消費者マインド *
(2011年12月~2016年12月、月次)(億米ドル)
4,800
2
(2012年1月~2017年1月、月次)
105
4,600
95
1
4,400
85
0
4,200
75
-1
4,000
前月比(左軸)
小売売上高(右軸)
-2
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
3,800
16/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
65
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
(年/月)
*消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、
1966年を100として指数化したもの。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済④
○11月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比+5.3%と前月とほぼ横ばいの伸びとなった。
○12月の住宅着工件数は前月比+11.3%の年率換算122.6万件、同月の中古住宅販売件数は前月比▲2.8%の年率換算549万件となった。
住宅価格*
(%)
25
住宅着工件数と中古住宅販売件数(年率換算)
(2011年11月~2016年11月、月次)
200
(万件)
150
前年同月比(左軸)
20
住宅着工件数(左軸)
住宅価格(右軸)
中古住宅販売(右軸)
190
15
180
10
170
5
160
0
150
130
550
110
500
90
450
70
400
140
-5
-10
11/11
(2011年12月~2016年12月、月次) (万件)
600
12/11
13/11
14/11
15/11
130
16/11
(年/月)
*住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
50
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
350
16/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済⑤
○2016年7-9月期の企業利益(年率換算)は前年同期比+2.1%となった。
○NYダウのPERとPBRは、過去10年(2007年1月末~2017年1月末の日次データ)における平均より割高の水準にある。
NYダウの実績PER*1とPBR*2
企業利益(年率換算)
(兆米ドル)
2.5
(2006年7-9月期~2016年7-9月期、四半期)
(倍)
25
(2007年1月末~2017年1月末、日次)
実績PER10年平均(左軸)
実績PER(左軸)
PBR10年平均(右軸)
PBR(右軸)
(倍)
7
2.0
20
6
1.5
15
5
1.0
10
4
0.5
5
3
0.0
06/3Q
08/3Q
10/3Q
12/3Q
14/3Q
16/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば06/3Qは2006年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0
07/1
09/1
11/1
13/1
15/1
2
17/1
(年/月)
*1:実績PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益
*2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額
※実績PER10年平均、PBR10年平均はグラフ期間の日次データを使用して算出
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国金利・為替
○1月の米10年国債利回りは、トランプ政権の政策不透明感を背景に一時低下したが、堅調な株価が金利上昇要因となり、概ね横ばい圏の動きとなった。
○1月の米ドルは、対英ポンド、対ユーロ、対豪ドルでいずれも下落する展開となった。
対米ドル為替
10 年国債利回り
(%)
5
(2014年1月末~2017年1月末、日次)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
4
(米ドル)
1.75
(2014年1月末~2017年1月末、日次)
米
ド
ル
安
1.50
3
1.25
2
1.00
1
0.75
0
米
ド
ル
高
英ポンド
ユーロ
豪ドル
-1
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
17/1
(年/月)
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0.50
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
17/1
(年/月)
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