NEWS RELEASE

NEWS RELEASE
2017年02月03日
【新規格付】
東海理化電機製作所
発行体格付: A+ [格付の方向性:安定的]
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
【格付理由】
トヨタ自動車系の自動車用電装部品メーカー。売上高の8割弱がトヨタ及びトヨタグループ向け。設計
・開発の上流段階から密接な関係を築き上げ、グローバルで高いトヨタ内シェアを堅持している。主力
のスイッチやキーロック類、シフトレバーなどは採算が良く、利益の源泉となっている。強固な収益基
盤を備える。
売上高の半分程度を占めるヒューマンインターフェイスシステム関連では、ユーザーが直接触れるこ
とになる部分の操作技術や制御技術に係る製品を数多く展開する。レバーコンビネーションスイッチは
世界シェアトップ。パワーウィンドウスイッチやシフトレバーなど主要モジュールも比較的上位に位置
しているとみられる。国内外に大手の競合がいるが、トヨタのグローバル販売力を背景に高い競争力を
維持している。過酷な条件下で使用される車載向け半導体・電子回路を開発から生産まで一貫して手掛
け、付加価値を高めている。機能やデザインなどの商品性も付加価値向上に貢献している。
北米やアジアの売上高はここ5年で倍増しており、両地域で全体の6-7割程度の利益を稼ぐ。部材の現
地調達率はグローバルで8割近くあるとみられ、コスト競争力に寄与している。ただ、仕入先が大きく増
加したことで品質管理が難しくなった面がある。使われ方や壊れ方を踏まえた設計の見直し、仕入先管
理や工程改善を実施しており、品質問題の未然防止に注力している。
主要顧客のモデルチェンジによる需要喚起やグローバル車型向けの新規需要、新車両設計開発手法に
よる規模効果などが追い風となり、営業利益を拡大していけよう。採算が厳しい製品も一部あるが、全
体への影響は軽微にとどまりそうだ。
次世代技術・ソフトウェアの開発投資や品質向上活動に伴うコストは今後もかさみそう。国内事業は
自動車需要の低迷や海外への生産移管で市場が縮小気味だが、海外事業の利益貢献や継続した原価低減
などでAゾーンに見合う収益力・キャッシュフロー創出力を維持していけるとみている。
有利子負債は少なく、純有利子負債がマイナスの状態が続いている。海外拠点拡充などの設備投資や
リコール(回収・無償修理)費用がかさんで、ここ数年はフリーキャッシュフローが圧迫されていたが、
それでも債務とキャッシュフローのバランスは良好な水準。多額の品質費用が生じても最終利益を確保
して、自己資本は徐々に拡充が進んでいる。良好な資本負債構成が大きく崩れていく懸念は小さい。
以上を踏まえて、発行体格付A+を付与し、格付の方向性を安定的とした。品質問題を完全に排除して
いくことは難しいとみているが、品質向上活動でリスクを低減していけるかを見守る。
【格付対象】
発行者:東海理化電機製作所(証券コード:6995)
名称
格付
格付の方向性
発行体格付
A+(新規)
安定的
■お問合せ先 :インベスターズ・サービス管理部 TEL.03-6273-7471 E-mail [email protected]
■報道関係のお問合せ先 :経営企画室(広報担当) TEL.03-6273-7273
株式
会社
格付投資情報センター
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町三丁目22番地テラススクエア http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありませ
ん。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に
際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につ
き、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
ⓒRating and Investment Information, Inc.
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信用格付に関わる事項
信用格付業者
登録番号
株式会社格付投資情報センター
金融庁長官(格付)第6号
直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。
主任格付アナリスト
岡島 康介
信用格付の付与について
代表して責任を有する者
細田 弘
信用格付を付与した日
2017年02月01日
主要な格付方法
事業法人等の信用格付の基本的な考え方 [2015.05.01]
自動車部品 [2016.07.28]
上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載して
います。
http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html
評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html
格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html
格付関係者
東海理化電機製作所
注 格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。
利用した主要な情報 決算書類、開示情報
品質確保のための措置 公認会計士の監査済みである、またはそれに準じた信頼性が確保さ
れている決算書類であること。一般に開示された、またはそれに準
じた信頼性が確保されている情報であること。
情報提供者 格付関係者
信用格付の前提、意義及び限界
R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定
通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債務等
の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何ら意見
を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来の事実の
表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその他の意見に
ついての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項について、い
かなる保証もしていません。
R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これらの
情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合に
は、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信用格
付を保留したり、取り下げたりすることがあります。
利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性が
高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することがあり
ます。
■お問合せ先 :インベスターズ・サービス管理部 TEL.03-6273-7471 E-mail [email protected]
■報道関係のお問合せ先 :経営企画室(広報担当) TEL.03-6273-7273
株式
会社
格付投資情報センター
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町三丁目22番地テラススクエア http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありませ
ん。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に
際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につ
き、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
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