穂発芽被害から小麦を救う休眠強型MFT遺伝子の発見!

農林水産技術会議事務局
研究成果情報
穂発芽被害から小麦を救う休眠強型MFT遺伝子の発見!
・ 麦の収穫期(6月、7月頃)に雨の多い日本では、穂発芽による大きな被害しばしば発生しています。国内産小麦の7割近くを生産する北海
道でも、大規模な被害がしばしば起きています。種子の休眠性の改良が進められてきた北海道の小麦ですが、休眠を強くする休眠強型MFT
遺伝子を持っていないことがわかりました。休眠強型MFT遺伝子を持たせることでさらに穂発芽しにくい良質な小麦を作ることができます。
これまで
休眠強型MFT遺伝子導入後
降雨
DNAマーカーによる
休眠強型MFT遺伝子導入個体の選抜
降雨
休眠強型
休眠弱型
穂発芽が発生!
(各個体のMFT遺伝子型、アガロース電気泳動写真)
北海道
国内産小麦の主要生産地
種子の休眠性がさらに強く
(国内産小麦の約7割を生産)
より穂発芽しにくくなる
万が一、収穫期に雨が降って
もより安心して収穫できる
(休眠強型MFT遺伝子なし)
(休眠強型MFT遺伝子あり)
☎ 詳しい情報を知りたい、という方はお気軽にご連絡ください。
(国研)農研機構 次世代作物開発研究センター 麦類形質評価ユニット
TEL:029-838-8861
FAX:029-838-8861
Email:[email protected]
良質な小麦の品質が穂発芽
によりそこなわれにくくなる