牧草・飼料作物栽培における放射能対策研究

農林水産技術会議事務局
牧草・飼料作物栽培における放射能対策研究
研究成果情報
・除染のための草地更新では、深く細かく土を耕うんすることが重要です。
・堆肥の施用は土壌中の交換性カリを高め、牧草・飼料作物の放射性セシウム吸収抑制に有効です。
除染後でも牧草の濃度が暫定許容値を超える草地では、浅い
ところに放射性セシウム濃度の高いリター・ルートマットが塊で
存在することが多い。
牧草の放射性セシウム濃度は耕起深と採土率
と負の相関を圃場試験で確認
汚染表土を深く、細かく耕すことが重要!
(Bq/kg,Cs-134+137,水分80%換算)
前植生リター・ルートマット
放射性Cs濃度 2791Bq/kg,
飼料用トウモロコシ-イタリアンライグラス2毛作
飼料作物の放射性セシウム濃度
永年草地
12
トウモロコシH23
10
イタリアンライグラスH24
トウモロコシH24
8
6
4
2
0
0t
1.5t
3t
4.5t
堆肥施用量(t/10a/作)
堆肥の継続的施用は、放射性セシウム低減に有効!
堆肥一作当たり3t/10aの継続的施用で、作付け後の交換性カリ
含量が飼料畑土壌診断基準の上限値程度に維持。
☎ 詳しい情報を知りたい、という方はお気軽にご連絡ください。
(国研)農研機構 畜産研究部門 企画管理部 企画連携室 交流チーム
TEL:029-838-8249(直)
FAX:029-838-8606
URL:http://www.naro.affrc.go.jp/inquiry/tech.html