営業店リスク管理者 - 一般社団法人 金融財政事情研究会

第 125 回 金融業務能力検定(2017 年1月 22 日実施)
《模範解答》
・営業店リスク管理者
※配点は、特に記載のない限り、公表しておりません。また、配点・試験の内容に関す
るお問合せには、お答えできません。
※合格発表は、3月1日の予定です。
一般社団法人
金融財政事情研究会
検定センター
〈合格基準〉100 点満点で 70 点以上
【第1問】
(50 点)
番号
問1
問2
問3
問4
問5
問6
問7
問8
問9
正解
1
4
1
3
番号
問 11
問 12
問 13
正解
1
2
番号
問 21
正解
3
4
3
1
1
1
3
問 14
問 15
問 16
問 17
問 18
問 19
問 20
4
2
4
2
4
3
2
1
問 22
問 23
問 24
問 25
3
3
4
2
1
問 10
【第2問】(問 26) (12 点)
(解答例)
(1)反社会的勢力に関する情報収集とコンプライアンス統括部門宛て報告に関する役割
を認識していない営業店(営業店長)が相応に存在することを把握していながら、各営
業店に対する指示の徹底(注意喚起、コンプライアンス・マニュアルの周知)を怠って
いたこと。
*出題の趣旨に沿った解答がなされていれば、採点の対象とする。
(2)地域版の新聞に反社会的勢力Pの情報が掲載されていたことを、渉外担当者が役席者
に報告していながら、役席者や支店長がコンプライアンス統括部門宛て報告を怠ったこと
(支店内でルールが徹底されておらず、内部統制が機能していないこと)。
*
出題の趣旨に沿った解答がなされていれば、採点の対象とする。
(3)
・各営業店に対する指示の再徹底(注意喚起、コンプライアンス・マニュアルの周知等)
を行うとともに、支店長に対して、反社会的勢力排除の意義および反社会的勢力のデ
ータベース整備の重要性の認識を店内に徹底するよう指示を出す。
・反社会的勢力排除のための営業店およびコンプライアンス統括部門の具体的役割、事
務手続等についての研修を強化する。
*上記のほか、出題の趣旨に沿った解答が2点、箇条書きにされていれば、採点の対象
とする。
2
【第3問】(問 27) (12 点)
(解答例)
(1)
・障害を理由として、窓口対応を拒否する。
・障害を理由として、資料の送付、パンフレットの提供等を拒む。
・障害を理由として、商品の提供を拒否する。
・身体障害者補助犬を連れていることや、車椅子を利用していることのみを理由として、
入店を拒否する。
・障害を理由として、入店時間や入店場所に条件を付ける。
・事業の遂行上特に必要ではないにもかかわらず、障害があることのみを理由として、
来訪の際に付添者の同行を求めるなどの条件を付ける。
*上記の6つの趣旨のうち3つが挙げられていれば、採点の対象とする。
*上記具体例は、正当な理由が存在しないことを前提とした行為である。したがって、
それぞれの解答の文頭に「正当な理由なく」と追記してあれば、より正確な解答であ
る。
(2)努力義務
(3)
・周囲の者の理解を得たうえで、手続順を入れ替える。
・立って列に並んで順番を待っている場合に、周囲の者の理解を得たうえで、当該障害
者の順番が来るまで別室や席を準備する。
・スクリーンや板書、手話通訳者等がよく見えるように、スクリーンや手話通訳者等に
近い席を確保する。
・他人との接触、多人数の中にいることによる緊張により、不随意の発生や吃音等があ
る場合において、当該障害者が了承した場合には、障害の特性や施設の状況に応じて
別室を準備する。
*上記4つの趣旨のうち2つが挙げられていれば、採点の対象とする。
*上記具体例は、金融機関側が加重な負担をすることなく実施可能であることを前提と
した対応である。したがって、それぞれの解答の文頭に「金融機関側が加重な負担を
することなく」と追記してあれば、より正確な解答である。
3
【第4問】(問 28) (14 点)
(解答例)
(1)債務者区分・・・要注意先
(2)理由
・Aの事業は赤字が継続しており、赤字の要因が本業の不振であることから(赤字の要
因が一過性とは考えられないことから)、正常先に区分することはできない。
・Aの借入金の遅延分はすでに長男が返済し(延滞解消)
、返済条件緩和後において、A
は約定どおり借入金返済を行っているため、破綻懸念先には当たらないと判断できる。
・さらに、今後の返済に対する長男の支援意思を確認できており、長男の資力も相応に
あると考えられることから、今後の返済に対する懸念は小さく、要注意先に相当する。
*上記の趣旨が挙げられていれば、採点の対象とする。
(3)債権の分類
非分類(Ⅰ分類)・・・1百万円、Ⅱ分類・・・19 百万円
【第5問】(問 29) (12 点)
(解答例)
(1)労働時間として算入するか否かの一般的な判断基準
労働基準法上の労働時間に含まれるには、職務命令によるものであること(使用者の
明示または黙示の指示によるものであること)
、あるいは、当該時間帯において、労働者
が使用者の指揮監督下にある(参加が義務付けられている)ことが条件となる。
*上記の趣旨の記述があれば可(採点の対象)とする。
(2)
①労働時間として算入すべきもの・・・㋐、㋓
②労働時間として算入する必要のないもの・・・㋑、㋒
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