立地適正化計画策定支援委託仕様書 1 件 名 立地適正化計画

立地適正化計画策定支援委託仕様書
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件
名
立地適正化計画策定支援委託
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期
間
契約締結日の翌日から平成30年3月23日まで
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履行場所
府中市役所7階
都市整備部計画課
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目
的
本市における居住・都市機能の立地、公共交通の充実に関わる効果的な施策展開
を図るため、持続可能なまちづくりの推進に向けた課題を整理するとともに、本市
の都市構造等の現状や、人口等の将来見通し、他分野の関連施策等との連携効果等
の分析を行う。そのうえで、並行して改定作業を進める府中市都市計画に関する基
本的な方針(以下、
「府中市都市計画マスタープラン」という。)との調整を図りな
がら、課題解決に向けた立地適正化計画の策定及び活用の方向性や効果を明らかに
することを目的とする。
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業務対象
府中市全域
業務内容
⑴ 業務概要
平成29年度から平成30年度までの2か年で立地適正化計画の策定に取組
むことを想定しており、次の資料等を参考に、以下の業務に取り組む。なお、業
務の取り組みにあたり、並行して改定作業を進める府中市都市計画マスタープラ
ンとの調整を図る。
ア 立地適正化計画作成の手引き(国土交通省都市局都市計画課)
イ 都市構造の評価に関するハンドブック(国土交通省都市局都市計画課)
ウ 立地適正化計画作成業務実施にあたっての手引き(一般社団法人都市計画コ
ンサルタント協会 立地適正化計画研究会)
⑵ 計画準備
本業務の目的・趣旨を把握した上で、業務の実施計画書を作成し、提出する。
⑶ 資料収集
本業務に必要な関連資料を収集整理する。
⑷ 関連計画等の整理
ア 計画立案に関連する計画等の整理
イ 計画立案に関連する部局の施策等の整理
⑸ 現状及び将来見通しにおける都市構造上の課題の分析
ア 基礎調査
次の項目を参考に、公開されている既往資料・文献・データ、又は提供する
資料・データを基に現況把握を行う。また、本市の地域特性を踏まえた指標を
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検討する際に必要な調査を行う。なお、調査結果については、府中市都市計画
マスタープランの改定業務に活用することを前提とする。
(ア) 人口・世帯動向の整理
a 人口・世帯数の推移の整理(地区別・年齢別・性別)
b DID 区域及び人口密度の推移の整理
(イ) 土地利用・開発動向の整理
a 土地利用の現況、動向及び特性の整理
b 開発許可の動向及び特性の整理
c 空き地・空き家状況及び特性の整理(現地調査、水道閉栓データ等を活
用した調査)
d 公有地及び公共施設の状況の整理
(ウ) 都市交通の現状と動向の整理
a 公共交通の利用状況の整理
b 公共交通のサービス水準(運行ルート、運行本数等)の整理
c 公共交通のサービス圏域、充足度、空白地域の整理
d 交通行動の動向の整理(PT調査の活用)
e 公共交通の公共負担の推移の整理
(エ) 都市機能の現状の整理
都市機能リストとサービス圏域、充足度の整理(行政機能、介護福祉機能、
子育て機能、商業機能、医療機能、金融機能、教育・文化機能等)
(オ) 防災面から見た現状の整理
a 建物の構造・建築年次の整理
b 木造住宅密集地域の現況の整理
c 災害危険区域等の状況や災害履歴の整理
(カ) 市街地整備状況の整理
a 都市施設(道路、公園、下水道等)の整備状況の整理
b 市街地整備事業の実施状況及び見通しの整理
(キ) 経済・財政・地価の現状の整理
a 地価の地域別推移と地域間差異の整理
b 事業所数、従業者数、売上高等の推移の整理
c 歳出入状況の推移の整理
d 税収状況の推移の整理
e 公共施設の利用効率及びインフラ施設の維持費用効率の整理
(ク) 都市のコンパクト性に関する整理
経済指標(市民一人当たりの市道実延長)と環境指標(PT調査による平
均トリップ長)を用いた都市のコンパクト性の整理
イ 人口の将来見通しに関する分析
(ア) 将来人口の予測
将来人口推計は、国立社会保障・人口問題研究所が公表している将来人口
推計値にあわせて、推計検討を行い、本計画策定 20 年後及び 50 年後を見通
した男女別・年齢別人口の予測を行う。なお、人口推計に当たっては、生存
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率や出生率、男女比率だけでなく、人口の転出入率も考慮した精度の高い開
放形コーホート推計(ある年に出生した人口(コーホート)の時間的な経過
をたどる推計方法)を行う。市全域及び250mメッシュ単位又は町丁目等
の小地域単位において、人口密度、高齢人口、年尐人口等を予測する。
(イ) 財政の将来見通しに関する分析
既往調査を基に、財政見通しの分析を行う。
ウ 都市構造上の課題の分析
本市の地域特性を踏まえながら、次の項目について、項目単体での現状推移・
見通しと、既往調査及び人口分析データの重ねあわせによるGISを活用した
都市構造上の課題の分析を行う。
(ア) 人口・世帯に係る課題の分析
(イ) 公共交通に係る課題の分析
(ウ) 都市機能施設に係る課題の分析
(エ) 高齢者の福祉、健康に係る課題の分析
(オ) 災害等の安全性に係る課題の分析
(カ) 財政の健全性に係る課題の分析
⑹ 立地適正化計画骨子の作成
立地適正化計画骨子の検討は次の要領により行う。
ア まちづくりの方針の検討
府中市都市計画マスタープランの改定との調整を図りながら、まちづくりの
ベースとなる理念、将来像を設定するとともに、立地適正化の観点から「人口
密度の維持の考え方」
「都市機能誘導の考え方」
「公共交通の充実の考え方」等
を整理する。
イ 目指すべき都市の骨格構造と誘導方針の検討
都市構造上の特性・課題の分析結果等を踏まえ、持続可能なまちづくりを実
現するための理念や目標、目指すべき将来都市構造(中心拠点、地域・生活拠
点、各拠点地区をネットワークする公共交通軸等)及び立地適正化計画の区域
を検討する。
また、次の項目について、人口密度の維持や生活サービス施設の計画的誘導、
公共交通の確保等の施策を実現するための基本的な方針について検討する。
(ア) 将来人口と居住密度の考え方
(イ) 居住密度と生活サービス施設の立地のあり方
(ウ) 将来人口と居住誘導区域設定のあり方
(エ) 将来都市機能と誘導区域設定のあり方
(オ) 居住誘導区域外のあり方
(カ) 立地適正化計画と公共交通のあり方
ウ 都市機能誘導区域に関する方針の検討
都市構造上の特性・課題の分析結果、まちづくり方針の検討結果等を踏まえ、
本市における都市機能の集約・誘導のあり方を整理し、誘導施設を整理しつつ
都市機能を誘導すべき区域の設定方針について検討する。
また、当該区域における、現状の不足機能等を考慮し、医療、福祉、子育て
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支援、商業、行政サービス施設等の誘導すべき機能を設定し、都市機能の誘導
を図るために講ずべき施策の方向性を検討する。
エ 居住誘導区域に関する方針の検討
都市構造上の特性・課題の分析結果、まちづくり方針の検討結果等を踏まえ、
人口密度を維持することにより、生活サービスやコミュニティが持続的に確保
されるよう、本市における居住誘導のあり方を整理するとともに、居住誘導区
域の設定方針の検討を行う。
また、居住誘導区域内への居住を誘導するために図るべき施策の方向性につ
いて検討を行う。
オ 施策の達成状況に関する評価方法の検討
本計画の必要性や妥当性を市民等の関係者に客観的かつ定量的に提示でき、
計画遂行により実現しようとする目標値を設定する。
⑺ オープンハウス等運営補助
オープンハウス等を開催し、立地適正化計画の骨子の周知及びアンケート調査
を行うにあたり、その開催支援や説明資料及びアンケート資料の作成、アンケー
トの集計分析等の運営補助を行う。オープンハウス等の開催は3日間程度を想定
する。
⑻ 都市計画審議会部会運営補助
立地適正化計画の検討を行う都市計画審議会部会における会議出席や資料、議
事録の作成等、必要な運営補助を行うものとする。都市計画審議会部会の開催は、
計4回を想定する。また、都市計画審議会への報告(計2回を想定)における資
料の作成等の運営補助も行うものとする。
⑼ 庁内検討会議運営補助
立地適正化計画の検討委員会及び作業部会における資料作成等、必要な運営補
助を行うものとする。庁内検討会議の開催は、計4回(検討委員会・作業部会を
各2回)を想定する。
⑽ 打合せ協議
打合せ等については、適正な業務の遂行を図るため密接な連絡をとるものとし、
業務着手時、中間打合せ時、成果品納入時等において適宜行う。なお、業務着手
時または業務計画書作成時及び業務完了時には原則として管理技術者が立ち会
うものとする。
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直接経費
⑴ 通信費(封筒代、郵送代等)
⑵ 印刷費(委託業務報告書、打合せ資料等)
⑶ 使用料(オープンハウス会場使用料等)
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成果品
提出すべき成果品は次のとおりとし、本契約に基づき府中市が別に定める監督員
(以下「甲」という。)が指定した期日までに、甲の求めに応じて必要部数を提出
する。なお、本業務の成果品の著作権及び所有権は、すべて府中市に帰属するもの
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とする。
⑴ 委託業務報告書
⑵ 業務内容の各項目に係る資料
⑶ 成果品の電子データ
⑷ その他甲が必要と認めた資料
3部
1式
1式
1式
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その他
⑴ 監督及び協議
本業務の受託者(以下「乙」という。)は業務を実施するにあたり、甲と常に
連絡をとり協議を行う。
⑵ 疑義の解釈
本仕様書に疑義が生じた場合、乙は、疑義の解釈及び疑義に係る業務の細目に
ついて甲と十分調整し、甲の指示を受ける。
⑶ 関係書類の整備
乙は、業務に関する関係書類を備え、甲との協議ができるよう整備する。
⑷ 完了
乙は、業務の完了後速やかに書類を点検整備し、所定の手続きをとる。業務が
完了し、成果品の引渡し後瑕疵が発見された場合は、乙の負担と責任において直
ちに補正を行う。
⑸ 秘密の保持
乙は、業務の処理上知り得た秘密を他人に漏らしてはならない。また、業務の
処理によって得られた成果を甲の承諾なしに他人に閲覧させ、又は譲渡してはな
らない。
⑹ 法令の遵守
労働基準法をはじめ、関係法令を遵守し、業務を履行しなければならない。
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