墨田区保健所 保健予防課 感染症係 電話 03-5608-6191(直通) FAX 03-5608-6507 平成29年 1月号 ●東京都内の感染症流行情報 ■ インフルエンザの都内の患者報告数は増加し、流行注意報基準を超えた。 ■ 感染性胃腸炎の都内患者報告数の流行警報基準は継続している。 ●感染症・予防接種のお知らせ 都内のインフルエンザ流行が注意報レベルです。 都内では、インフルエンザ定点医療機関からの第51週(12月19日から12月25日まで) の患者報告数が「流行注意報基準」* を超え、インフルエンザの流行が広がっています。 今後、 大きな流行へと拡大する可能性があるため、インフルエンザの予防、拡大防止のために、より一 層注意を払っていただくことが重要です。 * 流行注意報基準:感染症発生動向調査による定点報告において、10人/定点を超えた 保健所 の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合としています。 <インフルエンザとは> インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを原因とする 呼吸器感染症です。概ね1∼3日 の潜伏期間の後に、発熱、頭 痛、全身倦怠感、筋肉痛、咳(せき)、鼻水などを呈します。 一 般的な風邪に比べ、全身症状が強いことを特徴とします。多くの人は1週間程度で回復しますが、 高齢者や心疾患など基 礎疾患のある方は、肺炎を伴うなど重症化することがあります。 インフ ルエンザが疑われる症状が出た場合は、早めに受診しましょう。 <主な感染経路> 患者の咳(せき)やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」と、 ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」により感染します。 <予防対策のポイント> ① こまめに手を洗いましょう。 ② 規則正しい生活を送って十分な休養をとり、バランスのとれた食事と適切な水分の 補給に努めましょう。 ③ 普段から一人ひとりが咳エチケットを心がけましょう。 ④ 室内の適度な加湿(概ね湿度50∼60%)と換気を行いましょう。 ⑤ インフルエンザワクチンの接種について、かかりつけ医等と相談しましょう。 感染性胃腸炎(ノロウイルス等)にご注意ください 。 感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。原因となるウ イルスには「ノロウイルス」「サポウイルス」「ロタウイルス」「アデノウイルス」などがあり、 主な症状は腹痛、下痢、おう吐、発熱です。 感染性胃腸炎の原因として最も多いものがノロウイルスです。感染経路は、病原体が付着した 手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感 染)があります。 <感染性胃腸炎の都内の患者報告数は、流行警報基準を超えています> 例年、11 月から 2 月にかけての時期は感染性胃腸炎の発生が最も多くなる時期であり、今後 の流行拡大に注意が必要です。一人ひとりが手洗い等を徹底し、感染予防に努めましょう。高齢 者や乳幼児の施設においては十分な感染防止対策をとりましょう。 <予防のポイント> どのウイルスであっても予防のポイントは変わりません。 ・こまめな手洗いを習慣づけましょう。特に排便後、調理や食事の前には、その都度、石けん と流水で十分に手を洗いましょう。 ・おう吐物やふん便を処理する時は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素 酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で処理しましょう。処理をした後は石けんと流水で十分に 手を洗いましょう(施設では処理用具のセットを予め準備しておきましょう)。 • ノロウイルスはカキなどの二枚貝に潜んでいることがあります。調理する際は、中心部まで 十分に加熱しましょう(中心温度85∼90℃で少なくとも90秒間の加熱が必要です)。 <感染性胃腸炎の流行状況(東京都)> このお知らせは、東京都感染症情報センター(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/)の情報 及び東京都健康安全研究センターが集計を行った 「東京都感染症発生動向調査週報」 (http://survey.tokyo-eiken.go.jp/epidinfo/)を基に作成しています。 2
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