グラフで見る県内経済 - 新潟経済社会リサーチセンター

グラフで見る県内経済
横ばいで推移しているものの、一部に弱さがみられる県内経済
【概 況】
個人消費は横ばいが続く
生産活動
弱含んでいる
◆9月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、
前月比1.6%低下して94.5となった。出荷
鉱工業(生産・出荷・在庫)指数(季節調整値)
(2010年=100)
150
指数は同0.9%低下して96.8となった。在
140
庫指数は同4.9%低下して123.7となった。
130
◆はん用・生産用・業務用機械や化学は海
外需要の減少などにより、弱い動きと
120
110
なっている。
◆電子部品・デバイスはスマートフォン向
けなど一部に明るさがみられるものの、
全体としては低水準となっている。
◆一方、食料品は米菓などの増産から好調
100
90
80
14/1
4
7
10
に推移している。
15/1
4
生産
7
10
出荷
16/1
4
7
(年/月)
在庫
(資料)新潟県「新潟県鉱工業指数」
個人消費
横ばいで推移している
◆10月の百貨店・スーパー販売額(既存
店)は前年比2.0%増となり、3カ月ぶ
りに前年を上回った。
◆10月の専門量販店販売額(家電・ドラッ
グストア・ホームセンターの販売額合
計、全店)は前年比3.6%増となった。
(%)
百貨店・スーパー販売額(既存店、前年比)
専門量販店販売額(全店、前年比)
乗用車新規登録・届出台数(軽含む、前年比)
(%)
50
15
40
10
30
20
5
10
0
0
-10
-5
-20
◆11月の乗用車(軽含む)新規登録・届出
台数は前年比4.2%増となった。
-30
-10
-40
-15
14/1
4
7
10
15/1
4
7
百貨店・スーパー(左軸)
乗用車(軽含む右軸)
10
16/1
4
7
10
-50
(年/月)
専門量販店(右軸)
(資料)経済産業省「商業動態統計」
北陸信越運輸局新潟運輸支局「新車新規登録台数」
(注) 専門量販店販売額は、比較可能な2015年1月分より掲載
新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2017.01
41
41
グラフで見る県内経済
雇 用
改善している
◆10月の有効求人倍率(パートタイム含む
全数・季節調整済)は前月比横ばいの
有効求人倍率(全数)
(%)
(倍)
20
1.4
15
1.3
10
1.2
5
1.1
◆10月の有効求人数(同・実数)は、前年
0
1.0
比4.6%増となった。このところ、卸売
-5
0.9
-10
0.8
-15
0.7
1.35倍となった。10月の有効求人倍率と
しては24年ぶりの高水準となった。
業・小売業やサービス業などで増加して
おり、8カ月連続で前年を上回った。
◆雇用保険の受給資格決定件数は、2カ月
-20
14/1
ぶりに前年を下回ったほか、受給者実人
員は81カ月連続で前年を下回った。
設備投資
4
7
10
15/1
4
7
有効求職者数の前年比(左軸)
有効求人倍率(季調調整値、右軸)
10
16/1
4
7
10
0.6
(年/月)
有効求人数の前年比(左軸)
(資料)新潟労働局「最近の雇用失業情勢」
「労働市場月報」
下げ止まっている
◆製造業では工場増設や生産能力増大に向
けた投資がみられ、投資額は例年に比べ
て高水準に推移している。
非居住用建築物の着工床面積(前年比)
(%)
180
160
140
120
100
◆非製造業では前年にあった新規出店や物
流施設増設など大型投資の反動により、
投資額は減少している。
80
60
40
20
0
◆10月の非居住用建築物着工床面積は前年
比0.9%増となった。
-20
-40
-60
-80
14/1
4
7
10
15/1
4
7
非居住用建築物着工床面積
(資料)国土交通省「建築着工統計」
新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2017.01
42
42
10
16/1
4
7
3カ月移動平均
10
(年/月)
グラフで見る県内経済
住宅投資
増加している
◆10月の新設住宅着工戸数は前年比42.2%
増となった。貸家や持家の増加から5カ
月連続で前年を上回った。
新設住宅着工戸数(利用関係別寄与度)
(%)
70
50
30
◆持家の着工戸数は、前年比12.2%増の
606戸 と な り、 3 カ 月 ぶ り に 前 年 を 上
10
-10
回った。
-30
◆貸家は前年比86.5%増の647戸となり、
5カ月連続で前年を上回った。
-50
-70
14/1
◆分譲は前年比58.3%増の76戸となり、2
カ月ぶりに前年を上回った。
公共投資
4
7
持家
10
15/1
貸家
4
7
分譲
10
16/1
4
7
10
(年/月)
新設住宅着工戸数(前年比)
(資料)国土交通省「建築着工統計」
(注) 新設住宅着工戸数には、給与住宅の着工戸数も含まれる
減少している
◆10月の公共工事請負金額は、前年比9.3%
減となった。県や市町村などで発注が減
少 し た た め、 6 カ 月 連 続 で 前 年 を 下
回った。
◆国の機関(国、独立行政法人等)は3カ
月ぶりに前年を下回った。
◆地方の機関(県、市町村)は2カ月ぶり
に前年を下回った。
公共工事請負金額(発注者別寄与度)
(%)
60
40
20
0
-20
-40
-60
14/1
4
国の機関
7
10
15/1
地方の機関
4
7
その他
10
16/1
4
7
10
(年/月)
公共工事請負金額(前年比)
(資料)東日本建設業保証新潟支店「前払金保証実績からみた公共工事の動向」
(江口 大暁)
新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2017.01
43
43