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グラフで見る県内経済
横ばいで推移しているものの、一部に弱さがみられる県内経済
【概 況】
生産活動は弱含んでいる
生産活動
弱含んでいる
◆5月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、
前月比1.3%低下して98.2となった。出荷
鉱工業(生産・出荷・在庫)指数(季節調整値)
(2010年=100)
150
指数は同0.5%低下して99.2となった。在
140
庫指数は同4.0%低下して130.6となった。
130
◆はん用・生産用・業務用機械は新興国経
済の減速などを背景とした輸出の減少に
より、弱い動きとなっている。
◆化学や電子部品・デバイスはスマート
フォン向けで前年を下回っており、低水
準で推移している。
◆一方、輸送機械は自動車部品を中心に持
120
110
100
90
80
14/1
4
7
10
ち直しの動きがみられる。
15/1
生産
4
7
出荷
10
16/1
4
(年/月)
在庫
(資料)新潟県「新潟県鉱工業指数」
(注) 2015年新潟県鉱工業指数の年間補正あり
個人消費
横ばいで推移している
◆6月の百貨店・スーパー販売額(既存
店)は前年並みとなった。
(%)
百貨店・スーパー販売額(既存店、前年比)
専門量販店販売額(全店、前年比)
乗用車新規登録・届出台数(軽含む、前年比)
(%)
50
15
40
◆6月の専門量販店販売額(家電・ドラッ
グストア・ホームセンターの販売額合
計、全店)は前年比5.0%増となった。
◆7月の乗用車(軽含む)新規登録・届出
10
30
20
5
10
0
0
-10
-5
-20
台数は前年比5.7%減となり、2カ月連
続で前年を下回った。
-30
-10
-40
-15
14/1
4
7
10
15/1
4
百貨店・スーパー(左軸)
乗用車(軽含む右軸)
7
10
16/1
専門量販店(右軸)
(資料)経済産業省「商業動態統計」
北陸信越運輸局新潟運輸支局「新車新規登録台数」
(注) 専門量販店販売額は、比較可能な2015年1月分より掲載
新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2016.09
30
30
4
7
-50
(年/月)
グラフで見る県内経済
雇 用
改善している
◆6月の有効求人倍率(パートタイム含む
全数・季節調整済)は前月比0.03ポイン
有効求人倍率(全数)
(%)
(倍)
20
1.4
15
1.3
10
1.2
5
1.1
◆6月の新規求人数(同・実数)は、前年
0
1.0
比1.9%増となった。医療・福祉や卸売
-5
0.9
-10
0.8
-15
0.7
ト上昇し1.33倍となり、24年ぶりの高水
準となった。
業・小売業で求人が増加し、前年を上
回った。
◆雇用保険の受給資格決定件数は、2カ月
-20
14/1
ぶりに前年を下回ったほか、受給者実人
員も77カ月連続で前年を下回った。
設備投資
4
7
10
15/1
4
有効求職者数の前年比(左軸)
有効求人倍率(季調調整値、右軸)
7
10
16/1
4
0.6
(年/月)
有効求人数の前年比(左軸)
(資料)新潟労働局「最近の雇用失業情勢」
「労働市場月報」
減少している
◆製造業では工場増設や生産能力増大に向
けた投資が一巡し、投資額は前年を下
回っている。
非居住用建築物の着工床面積(前年比)
(%)
180
160
140
120
100
◆非製造業では前年にみられた新規出店や
物流施設増設など大型投資の反動によ
り、投資額が減少している。
80
60
40
20
0
◆6月の非居住用着工床面積は前年を下
回った。
-20
-40
-60
-80
14/1
4
7
10
15/1
4
非居住用建築物着工床面積
7
10
16/1
4
(年/月)
3カ月移動平均
(資料)国土交通省「建築着工統計」
新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2016.09
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グラフで見る県内経済
住宅投資
横ばいで推移している
◆6月の新設住宅着工戸数は前年比10.4%
増となった。ただし、4−6月期では前
年比1.1%増となっており、基調として
は横ばいで推移している。
◆持家の着工戸数は、前年比4.1%増の688
戸となり、2カ月連続で前年を上回った。
◆貸家は前年比8.4%増の466戸となり、2
カ月ぶりに前年を上回った。
新設住宅着工戸数(利用関係別寄与度)
(%)
60
40
20
0
-20
-40
-60
14/1
◆分譲は前年比129.6%増の163戸となり、
3カ月連続で前年を上回った。
公共投資
4
7
持家
10
貸家
15/1
4
分譲
7
10
16/1
4
(年/月)
新設住宅着工戸数(前年比)
(資料)国土交通省「建築着工統計」
(注) 2015年4、6月と2016年4、6月は給与住宅の寄与あり
伸びが鈍化している
◆6月の公共工事請負金額は、前年比6.0%
減となり、2カ月連続で前年を下回っ
た。また、3カ月平均でみると、増加幅
は縮小傾向にある。
◆国の機関(国、独立行政法人等)は3カ
月連続で前年を下回った。
◆地方の機関(県、市町村)は2カ月連続
で前年を下回った。
公共工事請負金額(発注者別寄与度)
(%)
60
40
20
0
-20
-40
-60
14/1
国の機関
4
7
10
地方の機関
15/1
4
その他
7
10
16/1
4
(年/月)
公共工事請負金額(前年比)
(資料)東日本建設業保証新潟支店「前払金保証実績からみた公共工事の動向」
(江口 大暁)
新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2016.09
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