Kobe University Repository : Kernel Title エ・シュマーレンバッハ著土岐政藏譯『動的貸借對照 表論』 Author(s) 林, 健二 Citation 国民経済雑誌,68(1):113-115 Issue date 1940-01 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/00056275 Create Date: 2016-12-29 籍 介 政 筏 批 評 戯 評 エ ・ シ ュ マ - レ ン バ ッ ハ著 岐 に邦 語 に移 され ' しかも原著 の論す る所を誤 りな-'平 明 にあら はすも のがあれ ば とは、多 - の人 の待 望 であ っ た。 こ 1に最も通常 せる諸 寄を得 て完全 に近 い邦詔 の完 成 したことは畢 鼎はも とより貰践 界 にと って非常 に稗 益 す る所 大な るを信ず るのであ る。 発 の原 理」 とし て原著者 の合 計革 に関 す る三大著述 の内 さき に 「療準 工業合 計固解」 及び 「原債 計算 と借格 改 あ る。貸借 封 照表 に封す る考 へ方も亦 同様 であ る。損益 に新な る生命 を吹 き込 ん で啓開畿展 に貢献 し て来 た ので な い。彼 は衝 き簡捷 に払そむ思考を抽出 し凍 って、 これ 土 二を鐸出 し て著者 の卓越 せる見解を全面的 に我国 に移植 計算 に指導 され た のが商 業合計 の始 め の姿 であ った。 こ 原著者 が猫逸合 計畢 界 に占 め る地位 は多 -言 ふを婆 し され た土岐教授は今最 も困難 とみられ る動的貸借封 照表 れ が財産 計算 へと歪 められ た。故 に彼 は'損 益計算を指 ﹃動的貸借封照表論﹄ 論 の邦 語 に全力を 注 がれ'昨年末出版 され た 上巻 に つゞ 導精神 とす る時 '貸借 封 照表 は如何な る態容を表はす で られ る貸借封 照表は この様相を表 はす に最も適す るも の いて最 近そ の下巻を 世 に出 し て、 こ の困難 な る仕事を 完 英米流合 計笹 の導入 に ついで猫逸統合 計 理諭 の我国 に ではな Sかと の見 地から '動的 理論 を畿 尽 せしめた ので あらう か、而 し て琶蹄的な る商業合計機構 に於 て作成 せ 紹介 され た とき . シュ マ- レ ンバ ッ ハの畢詮 も早-世 に あり、故 に浮出 され た内容 は相雷長 い期間 に亘 る研究 と 成 され たO誠 に暮 し S次 第 であ る。 侍 へられ 'そ の後 多数 の論 文 に於 て'叉著書 に於 て引用 熟慮 と の成果 であ る。 ( 一二 二) 二 二 諸富 には 1部 の省 略 があ るから、 これを 除 Sて論 述 の され、論 議 され のであ るが、それ は悉 -、概観 的か或 抄 は部分的 であ った。故 にこの影響 の大き S著 述が全 般的 解 介 及批 評 禽 計 の豪 展が掌 史的 に取扱 はれ 、劫的 理論 への歩 みが' 憤値 を論 じ許慣隈カ の畿 展を 腔痢史的 にみ、次 Sで商 業 義を明 か にす る馬 め に、経 済 の本質 から 出費 し て' 評債 ' 大要を 通観す るに -発 づ経済 に於け る経営合 計制度 の意 の臆 用を例 示し てゐる。以上 の利益計算 は紅 紫仝鰭 の利 る べき償値 尺度 及び修 正方法を 理論 的 に取扱 って後 にそ て論 ず る。第 三 の場 合 には貨幣債倍変動 の修 正に用 ひら 状態を 支部 と して、叉時 には比政性 の原則 に重鮎を置 い ては.劫的 理論 が要 求す る債 格を財 の経営 に封す る拘 束 一丁四 静的理論 の自解経 過 の内 に説 かれ る。而 し て商 業合計 の 益を取扱 ふのであ るが'利益 の高低 には経営 の内部的 及 一四 ) 構 成 と貸借封 照表 の地位を 顧 み て研究封象を限定す るO び外部的 影響 があ るから 、 これ が分割 は重要 であ-1 1 二 劫的 理論 は損益計算 に指導 され るも のであ るから 利益 茸 がそ の論議 にあ てられ る。而 し て最後 に、貸借対 照表 非 概念 の詳論 、利益計算 の諸 原則を詮 - ことを 以 て本論 は はそ の鋤的 性質を 害 され ることなし に窟 推称 的職分を も 第 1 始ま る のであ るo経済 性 の表現 とし て利益を 考 へる著者 はたすならば敗迎す べき であ るとし て'資 本需 饗貸借 封 六 十 八怨 は共 同経 済的 利益を 根調す るが'しかもそ の嘗践 的把捉 胴衣等 々が考察 され てゐる。 第 を 重視す るO嘗銀 が戴 す る意義 は到 る所 に高 -許債 され るO第 一の場合 の論 述を 以 て詔書 の上巻 は終 って居 る の す る場合、 及び貨幣偶値 の壁 動 す る場 合 に分 って詮 かれ 利益計算は、痕 値変動 を顧慮 しな い場 合.憤格 の変動 生 と其 業績 一班」を 解詮 し てゐられ る ことは本書を 理解 り、諜者 が上巻序 文 に次 いで' 「シュ マ- レンバ ッ ハ発 於て 「 劫 的貸 借封 照表論 」 は必ず謹 ま る べき も の で あ 計革 に及 ぼした結果 は大き- '合 計撃 の理論 及び葦践 に 動的 理論 は決 し て議論 の故 地なきも のではな いが'合 であ るが、鼓 では'収支 と損 益 と の期 間的連絡背 とし て す る に大き い助け とな る であ らう。本書 の原 文 には仲 てゐる。 の貸借封 照表を 明か にLt給 付 及び費 用 の概 念 ーそ の把 難解 な場 所 が少-な Sにも拘 はら ず'原著者 の理論を 充 々 捉方法を 1般的 に又個 別的 に論 ず る0第 l石 場 合 に つS を誤 な-表明す るこど に努力 され た のは倍 とす べき であ 分 に理解 せる詔者 が'よ-こな れ た筆致を 以 てそ の違意 る教授 の労作 に封 し深甚 の敬意を表す るととも に'時代 の基礎 づげ に不断 の粘 り強 い反省 と思索を続けられ てゐ ってこれを純 化 せんと の意題を l屠開明 せられ た。畢 間 健 二) 単 と技 術論 的経営経済畢 と に分 ち'各 に封 し て次 の如き に'前者 を更 にそ の論 理的構造 に従 って理論的 経営経済 論 に従 って茸 在論 的経営 経済撃 と規範諭 的経 営 経 済 撃 教授 は既成 の経営経済挙を ぼ、それを ささえる基礎 理 営畢 界 のた め に喜 ぶO 理論 の再検討 のた め に本書 の提 出 され た ることを本邦経 の動 き とと. も に求 められ つ 1も 等閑 に附 され てゐる基礎 る。多少 の誤謬 など の欠格 がやが て訂 正され ることを 希 ( 林 望 し っ 1'本書を贋-世 に推奨 した S. (上下巻を通じて 本文菊版五三八貢へ森山書店発行、上下各 二・六〇囲) 池内信 行氏著 F . 経営 経済学 の認識 封象﹄ 「既成 の経営経済撃 が無 意識的 にある ひは無自覚的 に と の内 面的む すび つきを究 明せられ た池内信行教授 は最 理念」(昭和十 二年)を 公 にされ 、経 営経済聾 の敢合 理念 き に経 営経済畢 序詮 第 1分 鮒とし て 「 経営経済拳 と社食 経済撃 に課 せられ た根本問題 であ る」 と の趣 旨 からー さ ってそ の進路を 確かめること こそ lま さし-現代 の経営 とす る封象的 認識 であ-、科挙主義 の立場 であり 、技主 営を 「現象」 とし てそとから眺 め てそ の本質を とら えん 持 形式 の根本原則 と みる。そ の共通 の特徴 は、企 業 の経 の経済牡合 であ-p偶豊 の自由な る活動を も って敢禽維 了的 ・授慣値 的 にとら へる.そ の母胎は 「濠定的調 和」 霧詮 に伐接 し て企業 の経営を 現賓肯 定 の立場 から自 己完 理論 的経営経 済撃 は結局或 は認識構成詮 に或 は認識模 反省を加 へられ たO として 「経営経済拳 の認識封象」を畢界 前提す る基礎 理論を 自覚的 に見直し、間 ひ直す こと によ 近そ の第 二分 冊 (11五 ) 11五 にお- -'経営経済撃を そ の根接 にま で遡 って見直 しも 細介 及 批 評
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